概要
自動車部品メーカー「デンソー」が日本電装時代に実業団チーム「日本電装サッカー部」として1949年に創部したのがトップチームの歴史の始まりである。その後、1996年に旧JFL参入と共に「デンソーサッカー部」に改称。旧JFLがJ2リーグと現行のJFLの2カテゴリに発展解消した際は現行のJFLへの在籍を選択した。その後、2005年限りでチームが休部(という名の事実上の廃部)になることが決まり、2006年より存続のための受け皿として誕生した市民クラブのFC刈谷へ移管されクラブチーム化、現在に至る。以上の経歴により、FC刈谷のトップチームは今となっては数少ないトヨタ系の血を引いたサッカーチームの一つとなっている。また、デンソーの男子運動部だったスポーツチームの中で唯一存続しているスポーツチームでもある。
現行のJFLオリジナルメンバー(※9チーム)の一つである。しかし2009年は成績不振につき入れ替え戦を戦うことになり、地決決勝ラウンド3位のツエーゲン金沢に敗れ、翌年度からの地域リーグ(東海リーグ1部)への降格が決定してしまう。以降、2010年から2020年シーズンの11年間は同リーグに在籍していた。新型コロナウイルスの世界的流行による措置でリーグ戦がトーナメント方式となった2020年にて地域CLへの出場権を得て、決勝ラウンド2位となる。そして12月8日に行われたJFL理事会において、12年振りのJFL復帰が決まった。
ところが、復帰直後のJFLでは厳しい戦いを強いられ最下位を彷徨い、一時期は脱するも最終的にぶっちぎりの最下位で終わってしまう。そして、いわきFCの昇格によって自動昇格を免れたのも束の間、地域CL決勝ラウンド1位のクリアソン新宿との入れ替え戦で相手の運動量と勝負力に屈してしまい、0-4の大敗で1年で東海リーグ1部に逆戻りすることとなった。現行のJFLで2回以上降格するチームはFC刈谷が初という不名誉付きである。
ホームスタジアム
刈谷市総合運動公園多目的グラウンド。愛称はウェーブスタジアム刈谷である。最寄駅は名古屋鉄道名鉄名古屋本線の富士松駅及び一ツ木駅である。最寄駅から徒歩で行く場合は、ぶっちゃけ前者だと橋を登り渡らないとスタジアムには行けないので、なるべくなら後者の駅から行くことをオススメする。
収容人数は4000人で、内、座席はメインスタンドの2602人だけである。FC刈谷はこのスタジアムをいずれはJ3リーグ規格に改修する予定ではある。
その他
- 現在のオーナーは投資家兼実業家ではあるが、かつてはデンソーサッカー部時代に在籍していた歴代の選手OBの一人でもある。彼がオーナーに就任してから、Jリーグに参入するという目標が確固たるものとなっている。
- シーズン連続してJFL得点王を出した唯一のチームでも有る。(「連続かどうか関係なくただ単にJFL得点王を複数人出した」というチームならばFC刈谷以外にも存在する)
別名・表記ゆれ
- 日本電装サッカー部 - 創設時当初の名称
- デンソーサッカー部 - 一度目の改称時の名前
- フットボールクラブ刈谷 - 現在の正式名称
関連タグ
- 西葉瑞希 - 2023年シーズンからクラブ公式応援アンバサダーに就任。ちなみに、ラブライブ!シリーズ出演者が東海エリアのサッカークラブに携わる例としては2例目となる(※1例目は当然あのクラブのこと)。尚、西葉が出演した同シリーズの作品の舞台地は関西である。
- スギ薬局 - 大口スポンサーの筆頭企業。降格後も引き続き支援している。
- アイシン/ジェイテクト/豊田自動織機 - トヨタグループの有力企業である3社。実は法人サポーターである。
- デンソー - 元・親会社、もとい、元・責任企業。会社そのものは同じトヨタグループ且つかつてはグループ中核企業のサッカー部でもあった名古屋グランパスの大口スポンサーの1つでもあるが、クラブチーム化且つJリーグ入りを目指すチームとなったFC刈谷に対してはJFL復帰年にて『法人サポーター』として支援していた。
- 刈谷高校 - 地元の高校サッカーの古豪。斜めに走る赤いラインは"赤ダスキ"と呼ばれ、「刈谷のサッカーにおけるシンボルデザイン」としてFC刈谷のユニフォームにも採用。