ジャパンフットボールリーグ
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じゃぱんふっとぼーるりーぐ
かつて存在した男子サッカーの全国リーグでアマチュア最高峰リーグを兼ねていた。略称はJFLであった。1部制時代のJリーグにおける直下の下位カテゴリでもあり、当時の日本の男子サッカーのリーグ構成において国内2部リーグでもあった。J2リーグと日本フットボールリーグ(現行のJFL)の前身リーグでもある。
JSLこと日本サッカーリーグが1991年-1992年のシーズンを以って終了し改組され、1993年にJリーグが発足することを受けた流れから同様に発足した、新たなアマチュア全国リーグであった。Jリーグより1年先駆けて(1992年にて)発足・開始。ただし、1992年と1993年の2シーズンに限っては2部制であった。
アマチュアリーグ(社会人リーグ)ではあるがプロ契約選手をも制限無しで抱えられる関係もあり、事実上はノンプロフェッショナルリーグである。ジャパンフットボールリーグを始めとするこの頃のアマチュアリーグ(社会人リーグ)の全カテゴリの実態は、その後の日本フットボールリーグ(現行のJFL)発足以降も自然と受け継がれていき、更に緩やかなものとなっていった。
表向きはJFLだけがJSLの後継リーグということになっているが、先述した経緯により、実際はJリーグとJFLの両方がJSLの後継リーグである。
なお、現行のJFLと区別するために、現在は『旧JFL』と呼ばれている。また、現行のJFLと旧JFLではリーグのエンブレムが異なっている。(⇒参照)
Jリーグが2部制へ移行することが決定したことを受け手、1998年シーズンをもって終了。リーグ開催期間は計7シーズンであった。翌1999年、J2リーグと現行のJFLに移行した。(これに伴い、1部制時代(1993年-1998年)のJリーグは新たにJ1リーグとなっていった)
チーム名 | 地域(都道府県) | 在籍年度 | 備考 |
湘南ベルマーレ | 関東 (神奈川) | 1992-1993 | 1992年はフジタサッカークラブ(※Jリーグ参入後は当時のJリーグのルールに沿って『ベルマーレ平塚』と再改称している) |
ジュビロ磐田 | 東海 (静岡) | 1992-1993 | 1992年はヤマハ発動機サッカー部 |
セレッソ大阪 | 関西 (大阪) | 1992-1994 | 1993年まではヤンマーディーゼルサッカー部 |
柏レイソル | 関東 (千葉) | 1992-1994 | 1993年までは日立製作所サッカー部 |
福岡ブルックス | 九州 (福岡) | 1992-1995 | 1993年までは中央防犯ACM藤枝フットボールクラブ、1994年は中央防犯フットボールクラブ藤枝ブルックス、現:アビスパ福岡 |
京都パープルサンガ | 関西 (京都) | 1992-1995 | 1992年は京都紫光サッカークラブ、1993年は教育研究社フットボールクラブ京都パープルサンガ、現:京都サンガF.C. |
ヴィッセル神戸 | 関西 (兵庫) | 1992-1996 | 1994年までは川崎製鉄サッカー部 |
コンサドーレ札幌 | 北海道 (北海道) | 1992-1997 | 1995年までは東芝サッカー部(※厳密には1996年に限っては途中まで東芝札幌サッカー部(呼称は東芝札幌)であった)、現:北海道コンサドーレ札幌 |
大宮アルディージャ | 関東 (埼玉) | 1992-1998 | 1997年まではNTT関東サッカー部 |
東京ガスサッカー部 | 関東 (東京) | 1992-1998 | 現:FC東京 |
川崎フロンターレ | 関東 (神奈川) | 1992-1998 | 1995年までは富士通サッカー部、1996年は富士通川崎フットボールクラブ |
ヴァンフォーレ甲府 | 関東 (山梨) | 1992-1998 | 1994年までは甲府サッカークラブ |
本田技研工業サッカー部 | 東海 (静岡) | 1992-1998 | 現:ホンダFC |
大塚製薬サッカー部 | 四国 (徳島) | 1992-1998 | 現:徳島ヴォルティス |
NKKサッカー部 | 関東 (神奈川) | 1992-1993 | 1993年解散 |
東邦チタニウムサッカー部 | 関東 (神奈川) | 1992-1993 | |
西濃運輸サッカー部 | 東海 (岐阜) | 1992-1997 | 1997年解散 |
コスモ石油四日市フットボールクラブ | 東海 (三重) | 1992-1996 | 1995年まではコスモ石油サッカー部、1996年解散 |
大阪ガスサッカー部 | 関西 (大阪) | 1992 | |
田辺製薬サッカー部 | 関西 (大阪) | 1992 | 現:田辺三菱製薬サッカー部 |
トヨタ自動車東富士フットボールクラブ | 東海 (静岡) | 1993 | 1993年解散 |
鳥栖フューチャーズ | 九州 (佐賀) | 1993-1996 | 1994年まではPJMフューチャーズ、1997年解散、リーグ参加資格及び実績を事実上の後継であるサガン鳥栖が全て継承 |
モンテディオ山形 | 東北 (山形) | 1994-1998 | 1997年まではNEC山形サッカー部 |
ブランメル仙台 | 東北 (宮城) | 1994-1998 | 現:ベガルタ仙台 |
福島フットボールクラブ | 東北 (福島) | 1995-1997 | 1997年解散 |
大分フットボールクラブ(大分トリニティ) | 九州 (大分) | 1996-1997 | 現:大分トリニータ |
デンソーサッカー部 | 東海 (愛知) | 1996-1998 | 現:FC刈谷 |
ジヤトコサッカー部 | 東海 (静岡) | 1997-1998 | 2003年解散 |
水戸ホーリーホック | 関東 (茨城) | 1997-1998 | |
サガン鳥栖 | 九州 (佐賀) | 1997-1998 | |
アルビレックス新潟 | 北信越 (新潟) | 1998 | |
ソニー仙台フットボールクラブ | 東北 (宮城) | 1998 | 2024年解散 |
国士舘大学サッカー部 | 関東 (東京) | 1998 |
回 | 年 | カテゴリ | 1位 | 2位 | JFL2部降格 | 入会 | 退会 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1992 | 1部 | ヤマハ発動機サッカー部 | 日立製作所サッカー部 | 本田技研工業サッカー部、NKKサッカー部 | - | - | 記念すべきリーグ開幕年。Jリーグよりも1年早く開催された |
2部 | 中央防犯サッカー部 | 京都紫光サッカークラブ | - | - | 田辺製薬サッカー部、大阪ガスサッカー部(以上:地域リーグ自動降格) | - | ||
2 | 1993 | 1部 | 湘南ベルマーレ | ジュビロ磐田 | - | - | フジタサッカークラブ、ヤマハ発動機サッカー部(以上:Jリーグ自動昇格) | 翌1994年から1部と2部を統合し1部制になることが決定する |
2部 | 本田技研工業サッカー部 | PJMフューチャーズ | - | PJMフューチャーズ、トヨタ自動車東富士フットボールクラブ(以上:JFL自動昇格) | NKKサッカー部、トヨタ自動車東富士フットボールクラブ(以上:解散)、東邦チタニウムサッカー部(地域リーグ自動降格) | - |
回 | 年 | 1位 | 2位 | 入会 | 退会 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
3 | 1994 | セレッソ大阪 | 柏レイソル | NEC山形サッカー部(入れ替え戦勝利によるJFL昇格) | セレッソ大阪、柏レイソル(以上:Jリーグ自動昇格) | - |
4 | 1995 | 福岡ブルックス | 京都パープルサンガ | 福島フットボールクラブ、ブランメル仙台(以上:JFL自動昇格) | 福岡ブルックス、京都パープルサンガ(以上:Jリーグ自動昇格) | - |
5 | 1996 | 本田技研工業サッカー部 | ヴィッセル神戸 | デンソーサッカー部、大分フットボールクラブ(以上:JFL自動昇格) | ヴィッセル神戸(Jリーグ自動昇格)、コスモ石油四日市フットボールクラブ(解散)、鳥栖フューチャーズ(後継であるサガン鳥栖と入れ替わる形で解散) | - |
6 | 1997 | コンサドーレ札幌 | 東京ガスフットボールクラブ | ジャトコサッカー部、水戸ホーリーホック(以上:JFL自動昇格) | コンサドーレ札幌(Jリーグ自動昇格)、福島フットボールクラブ、西濃運輸サッカー部(以上:解散) | - |
7 | 1998 | 東京ガスフットボールクラブ | 川崎フロンターレ | ソニー仙台フットボールクラブ、アルビレックス新潟(以上:JFL自動昇格)、国士舘大学サッカー部(全日本大学サッカー連盟による推薦) | ※備考欄参照 | このシーズンを以ってリーグ閉幕。J2リーグと現行のJFLの2カテゴリへと発展解消していき、在籍チームはどちらかへの参加を選択していくこととなった |
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