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水戸ホーリーホック

みとほーりーほっく

水戸ホーリーホックとは、茨城県水戸市を本拠地とするプロサッカーチームである。
目次 [非表示]

解説編集

創設年1994年
加盟年2000年
ホームスタジアムケーズデンキスタジアム水戸
クラブカラー
マスコットホーリーくん

クラブ名は水戸徳川家の家紋三つ葉葵に由来する。...のだが、三つ葉葵のモチーフはウマノスズクサ科のフタバアオイ(この類の植物はWild gingerと呼ばれる)であって、Hollyhockことタチアオイアオイ科)ではない。エンブレムはワイルドジンジャーとドラゴンをあしらったもので、ホーリーホックを表現した部分がどこにもないという矛盾塊めいた代物になっている。


名前を「ホーリーホクッ」と間違われたり(後述)、サポーター有志が「納涼漢祭り」(別名:水戸の奇祭)というイベントを開催したり、公式ソングの「走れ☆ホーリーホック」をアウェーサポの脳内にループさせたり、相手チームのJ1昇格を見送ったりと、何かとネタ扱いされやすいチーム。

ゆえに誰が言い出したか、愛称は「水戸ちゃん」。


マスコット編集

龍の「ホーリーくん」。

(-ω-)

チームが金銭的に苦しかったせいで、サポーターのカンパで「治療代」がまかなわれたことがある。

近年色もモチーフもダダ被りなマスコットが現れた。

Jリーグマスコット総選挙過去順位編集

開催年順位備考
1201330位
2201427位
3201538位
4201624位
5201736位
6201847位
7201947位
8202038位

下から数えた方が早い順位をキープしているが、それでもブラウゴンには先輩の意地を見せつけている。


スタジアム編集

水戸市立競技場

(命名権名称、ケーズデンキスタジアム水戸)


その他編集

アニサカ編集

水戸市の近隣の大洗町ガールズ&パンツァーの舞台ということで(放送当時の大洗はホームタウンに含まれていないが……と言うか目と鼻の先アントラーズのホームなんだが)、2014年よりバンダイビジュアルがチームスポンサーとなり、同作品とのコラボイベントを開催している。

(2002年に 周辺のひたちなか市・那珂市・笠間市・小美玉市・茨城町・大洗町・城里町・東海村の8市町村 を加えた「水戸ホーリーホック・ホームタウン推進協議会」 が発足、以後毎年ホームゲーム開催時に「市町村の日」を設けイベントを開催。2017年11月21日に正式にホームタウンとして承認された。)


期間中のポスターは対戦相手によって絵柄を変えるという凝りようであり、他のアニメとコラボしているクラブとの対戦時はそのアニメのキャラが、そうでないクラブでその地域に所属する学園艦のあるクラブとの対戦時は、対応するガルパンキャラが描かれる。


日時対戦相手水戸側キャラ対戦相手側キャラ備考
2014.04.2910ロアッソ熊本西住みほ西住まほ黒森峰女学園所属県・姉妹代理対決を銘打っている
2014.08.17東京ヴェルディ西住みほ五十鈴華御坂美琴(とある科学の超電磁砲)選手紹介の際にそれぞれの主題歌が流れる
2014.11.0139横浜FC西住みほ五十鈴華ダージリン(GuP)聖グロリアーナ女学院所属県
2015.10.1837東京ヴェルディ五十鈴華千斗いすず(甘城ブリリアントパーク)「いすず」対決を銘打っている

名前ミス編集

かつて一文字ずつ文字が書かれたプラカードを掲げた際、チアが並ぶ順番を間違え「ホーリーホクッ」になってしまった事件を発端に「ホーリーホックホック」「ホーリーホーク」「ホーリック」等々やけに誤表記される。DAZNも公式twitterで間違えていた。挙句の果てには「水戸」が「三戸」と表記されたこともあり、サポの間では「水戸がやられた誤表記でベストイレブンが組める」説が存在する。


競技場問題編集

現在の本拠地(水戸市立競技場)は10,152人収容の為、J1昇格要件である「入場可能人数着席15,000人を満たす」競技場ではない為、2012年からのJリーグクラブライセンス制度によってJ1ライセンスが取れなかった。

2018年に、2019年シーズンの「成績面でJ1昇格要件を満たした場合に、入場可能人数15,000人を満たす笠松運動公園陸上競技場(2009年までの本拠地)にライセンスを充足するための改修工事を実施する」ことを条件にJ1ライセンスが交付された。


これは1996年にJFL昇格を決めた「プリマハムFC土浦」と水戸市を本拠地としてJFLでの活動を目指していた「FC水戸」が合併したが当時の水戸市の反応は極めて冷ややかだったことから端を発している。

当時、同じ学校のOBだが野球部応援団OBでサッカー嫌いの市長とサッカー部OBの代表が水戸市へのJFL誘致を巡って対立、最終的に水戸市は本拠地とすることを認める代わり、クラブに対し「競技場・練習場の供給を含む一切の資金援助を求めない」とする覚書を提出させたことから、(市長が交代した後の)2009年に水戸市立競技場が改修されるまで市外のスタジアムの使用を余儀なくされた(因みにその市長は現:参議院議員)。


現在、ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市立競技場)について2019年8月に現在の高橋靖・水戸市長が定例会見で「現在芝生席となっているゴール裏・サイドスタンドを立見席にしたうえで、収容可能人員をJ1基準まで充足できるようにする」方針を固めたことを明らかにした。

これとは別にクラブは2019年11月に(前身のフットボールクラブ水戸の創設から数えて30周年目にあたり、上記ケーズデンキスタジアムの改修完成目標年度と同じ)2024年度の竣工を目指し、民設・民営型による新スタジアムの建設構想を発表した。(毎日新聞HPより


水戸市との和解、そして茨城のシンボルへ編集

なぜこのような流れになったのかと言うと、2011年にパナソニックTBS系月曜20時台のパナソニックドラマシアター(←ナショナル劇場)の時代劇枠を3Q(10~12月)いっぱいで撤収することが決まっていた。この枠はと言うと長年『水戸黄門』が『大岡越前』やその他の時代劇作品とローテーションしていた枠だが、時代劇退潮により『水戸黄門』以外は平均視聴率が10%未満となり制作中止、末期は『水戸黄門』だけで回していたがそれすらも10%を切っていた。

そこへ持ってきてこの年に東日本大震災が発生。パナソニックの撤退が決まった。


『水戸黄門』は長く水戸市、そして茨城県のシンボルだったため、早急に代わるシンボルを要していた。この年に水戸市長に選出された(この選挙も震災の影響で1ヶ月先送りされていた)高橋は着任早々、市議会の可決を得てホーリーホックに500万円の支援金を支出した。「地元のプロスポーツ団体にたった500万!?」と思うかもしれないが、この時水戸市内は震災でズタボロ、木造家屋を中心に倒壊多数、市役所庁舎も損傷激しく使用中止で市民会館を仮庁舎としている状態だった。

不思議なことに普段の水戸vs土浦vsつくばvs日立+マイペースの古河鹿嶋という不毛な自治体間対立が逆境下ではいったん収まり、しばらくして福島県以北で騒ぎになる震災瓦礫も、その騒ぎが始まる前に土浦とつくばが全力で燃やして灰は県内で埋めた


「茨城にはJ1のアントラーズがあるじゃないか」


ご意見ご尤もなのだが、鹿行地区は霞ヶ浦の存在で他の地区からの出入りが難しく、ついでに鹿島鉄道廃線になってしまったこともあって、なんとなく県内の他の地域からすると他所様間が拭えないのである(ただし、レイソルジェフユナイテッドのアントラーズ戦は県民揃ってアントラーズ応援)。


これが土浦市かつくば市に置いておくとこの2者が「新進気鋭のつくば市vs伝統の土浦市」と県内でも同地域内隣合わせで際限なく争ってしまうのだが、水戸にある分には「水戸なら……まぁ、県都だし……」で一応黙る(ただし不満がないわけではない。でもって両市民とも大半が自動車の運転免許センターは水戸市にあると思っている。実際には水戸駅常磐線の最寄り駅だが所在地は茨城町)。


ともあれ、当初水戸市と対立したホーリーホックも高橋市政下ですっかりわだかまりが溶け、ケーズは民設・民営の方針をとるも、もともとケーズ(と常陽銀行)自身の本拠地が水戸市ということもあって、どこぞの北の政令指定都市のように揉め事を起こすこともなく、「水戸市内の、鉄道駅または高速道路I.C.隣接」の設置を目指している。


水戸ナチオ編集

2003年から2007年まで水戸で監督を務めた前田秀樹が採用した戦術。その特徴は極端すぎるほどの超カウンターサッカーである。Jリーグに入会して間もない当時の水戸は資金力や戦力において他チームに劣っており、それを補うためにポゼッションをほぼ放棄し、全員で守りカウンターで得点を取る戦術を採用した。相手に試合の主導権を譲り渡してしまうような戦術であったため安定はしなかったが、嵌れば上位チームでも足をすくわれかねないと話題になり、いつしかイタリア代表の代名詞であるカテナチオになぞらえ、水戸ナチオと呼ばれるようになった。2007年以降はある程度ポゼッションを重視する戦術へと転換していったため現在ではほぼ使われなくなっている。


関連項目編集

鹿島アントラーズ:同じ茨城県内に本拠地を持つサッカーチーム。


田中マルクス闘莉王塩谷司…かつて在籍していた選手。サッカー日本代表経験あり。因みに闘莉王は在籍中U-23日本代表(アテネオリンピック代表)に選出されている。


カマタマーレ讃岐:かつて同じケーズデンキをユニフォームスポンサーとしていたサッカーチーム。このスポンサードを行っていたのは地元子会社(ビッグ・エス)だったのだが、さすがにマズい(Jリーグのスポンサー規約に違反していた上、同子会社の独断契約だった)ためケーズデンキは、のちに子会社をこのスポンサードから引かせている。一方、讃岐高松藩主である高松松平家は水戸徳川家のご連枝(要は分家)であるため、その意味でも繋がりがある。

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