解説
Jリーグに所属するプロサッカークラブ。ホームタウンは山形市、天童市、鶴岡市を中心とした山形県全域。
モンテはイタリア語で山、ディオは神を意味する。これは山形県の出羽三山に由来しており、エンブレムにも描かれている。
1984年に「山形日本電気サッカー同好会」として発足したNEC山形のサッカー部が前身。
1996年、将来のJリーグ参入に向けて「NEC山形」からチームの名称変更を実施する事になり、県民などによる一般投票(投票総数1570票)の結果、「モンテディオ山形」に決定。同年9月、「モンテディオ山形法人設立準備室」設立。
1997年9月29日、モンテディオ山形法人設立準備室は運営母体を社団法人としてクラブを運営するとし、1998年2月に社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会が設立され、プロ化。
1999年にJ2オリジナル10としてJリーグに参戦。3年目の2001年にJ2の3位となったが、当時のレギュレーションは2位までが昇格だったため昇格ならず(2位との勝ち点は3)。その後は中位が続いていたが、2008年に2位に入りJ1初昇格となった。
初挑戦のJ1は3年間維持したが、3年目の2011年に最下位となりJ2降格。
その3年後の2014年にプレーオフ圏内ギリギリの6位でレギュラーシーズンを終え、昇格プレーオフを勝ち抜きJ1に再昇格。
また同年の第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会ではJ2所属クラブで初めての決勝進出。12月13日のガンバ大阪との決勝戦では1-3で敗れてしまい準優勝。
しかし2015年のJ1では16位以下が確定し、2016年は再びJ2に逆戻りとなった。
その後のJ2では2019年(6位)、2022年(6位)、2023年(5位)、2024年(4位)にJ1昇格プレーオフに出場しているものの、惜しくも敗れている。
マスコット
青い山の「モンテス」と、県獣カモシカの「ディーオ」(メイン画像)。
どちらも神様であるため、身長は自由自在。
系統の違うマスコットが2体いる理由は大人の事情によるもの。実はクラブ内にモチーフの違うマスコットが存在しているのはJリーグ初であった。
ディーオは近年「イケメンモフモフ」略して「イケモフ」と呼ばれている模様。
Jリーグマスコット総選挙過去順位
回 | 開催年 | 順位 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 2013 | 4位 | 第1回から第11回まで全てディーオが参加 |
2 | 2014 | 4位 | |
3 | 2015 | 3位 | |
4 | 2016 | 9位 | |
5 | 2017 | 28位 | |
6 | 2018 | 21位 | |
7 | 2019 | 28位 | |
8 | 2020 | 33位 | |
9 | 2021 | 35位 | |
10 | 2022 | 31位 | |
11 | 2023 | 22位 |
一度もベガッ太さんより上の順位になったことがない。イケメンよりチョイ悪の方がいいのか。
スタジアム
山形県総合運動公園陸上競技場(天童市 命名権名称、NDソフトスタジアム山形)。通称はんだスタ。奥羽山脈を一望できるロケーションであるが、リーグ開幕の3月までは雪が残っていることも多く、シーズン前にサポーターによる雪かきを行って開幕に備える。
シャトルバスは山形駅・天童駅・イオンモール天童(イモ天)から運行される他、天童南駅が2015年に開業。山形方面最終電車(仙台方面接続)は少し早目だが、それでも19:00キックオフの試合終了から徒歩で間に合う。
自動車利用の場合、まず公園内の駐車場が6000台分もあり、またイオンモール天童の駐車場を利用した上記シャトルバスを利用できる。
その他
- スタジアムグルメの充実度はJリーグでもトップレベル。中でも対戦相手によって中の具が変わる「炎のカリーパン」は有名。
- 雪国のクラブでは、冬場はコートを着ないと寒いためユニフォームが隠れてしまうということが起こりがちだが、山形ではユニフォームの柄が入ったポンチョ型の毛布である「着るモンチョ」が開幕戦の来場者にプレゼントされた。
関連タグ
ベガルタ仙台︰同じ東北地方を本拠地とするチーム。J3設立まで東北のJクラブは仙台と山形の2クラブのみだったため、仙台との対戦は「みちのくダービー」と呼ばれる。
その他北(北海道・東北地域)のJリーグクラブ
いわてグルージャ盛岡(現在JFL)