解説
創設年 | 1988年 |
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加盟年 | 1999年 |
ホームスタジアム | ユアテックスタジアム宮城 |
クラブカラー | ゴールドと青、赤 |
マスコット | ベガッ太、ルターナ |
前身は東北電力サッカー部である。
1995年よりジャパンフットボールリーグ(JFL)へ昇格する際に「株式会社東北ハンドレッド」(現在の「株式会社ベガルタ仙台」)を設立し、クラブ名を「ブランメル仙台」に改称。
1995年にJリーグ準会員となり、1999年からのJリーグの2部制開始とともにJ2に参加する時、商標権の関係から、翌1999年1月よりクラブ名称を「ブランメル仙台」から「ベガルタ仙台」に改称。
チーム名は仙台七夕まつりから織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の星の名を合成した造語。
ケルト神話の魔剣ではない。
2012年に廃部となった東京電力女子サッカー部マリーゼの受け皿として「ベガルタ仙台レディース」を発足したが、WEリーグ発足時にマイナビへ売却し「マイナビ仙台レディース」となっている。
2010年から長らくJ1に居続けていた。J1昇格へ導いた手倉森誠監督の下で2011年には4位、2012年には2位と大躍進を遂げて被災地における希望の星になったが、残りのシーズンは軒並み中位~中の下くらいの順位。しかし、2020年は17位とビリ2の順位になってしまう。この時はコロナ禍の影響で降格ナシだったため間一髪残留を果たす(当然、本来ならば降格していた)。
そして2021年、クラブ立て直しのために再び手倉森監督が指揮を執るも、開幕から10試合以上勝ち無しでスタートする、この間に6連敗と5失点試合のレンチャン(川崎フロンターレ戦・サガン鳥栖戦を1-5、5-0で敗戦)、年間僅か5勝のみといった要因により、2試合残して横浜FCと大分トリニータと共にJ2降格が決定。年間通して降格圏が定位置であり、横浜FCが調子を上げた時期には最下位転落も経験。20クラブ中19位のビリ2でのフィニッシュ。手倉森監督は降格の責任を取る形で数試合を残したまま退任。これにより、東北地方からJ1クラブが消失した。
2020年よりサガン鳥栖でプレーしていたクラブレジェンドの梁勇基はこの降格が決め手となり、2年ぶりの仙台復帰を決断。彼が退団してから一気に崩れた……という声も見受けられるが、実際に彼が不在だった2年間で順位がガタ落ちして降格の憂き目に遭ったことは事実であるため、あながち間違いではないかもしれない。彼は鳥栖時代も仙台のことはずっと気にかけていたようで、「育ててくれたクラブだから降格したときはショックだった」とのこと。続けて、「もし降格していなければ復帰しなかったかもしれない」と複雑な心境を取材で明かしていた。
2022年は原崎政人監督の下で長らく自動昇格圏・プレーオフ圏内に安定して居たが、突如4連敗を喫して急ブレーキがかかる。そこでフロントは原崎監督を解任して、同年に成績不振でジュビロ磐田を途中解任された伊藤彰監督を招聘。しかし、伊藤監督の下でも3連敗を喫するなどして、最終的には7位。1年でのJ1復帰を果たすことができなかった。
2023年も伊藤監督を続投して大きな補強にも動いたが、状態は悪化してJ2中位付近が定位置となってしまった。結局、伊藤監督は退任という形で監督は途中交代。仙台はこれで3年連続の監督途中交代であり、伊藤監督がシーズンの途中で監督の座を降りたのは3度目。しかし、それでも事態が急激に良くなるということは無く、最終的にJ2リーグを16位で終えた。ラストゲームを終えた後のシーズン終了の挨拶では怒りに満ちた仙台サポが挨拶中でも容赦なくブーイングを飛ばし続けるという事態が発生。また、シーズン中にも仙台サポによる相手チームのバス取り囲み事件や元社員の不祥事など、ネガティブなニュースが取り巻いた1年となってしまった。
マスコット
ワシがモチーフのベガッ太。
いたずらが大好きで、サポーターのみならずリポーターやショップの店員にもちょっかいをかけている。
サポーターから「さん」付けで呼ばれる珍しいマスコット。そのカリスマ性からJマスコット総選挙では毎回上位に君臨している。
好物はホヤ。ホヤが好きなあまり、「ホヤTシャツ」を作成、スタジアム内で生のホヤをさばくなどホヤのPRを行っている。
浅香唯の熱狂的ファンを公言しており、たびたび「生涯☆浅香唯」のタオルを掲げている。
2018年、クラブ創設25周年事業の一環として「仙台七夕にあたる8月7日の問い合わせ以降、身辺調査や医療技術での検査で判明した」との前置きで公式から妹の存在が明らかにされた。その後もビジュアルやプロフィールなど情報が少しずつ公開されていき、翌シーズン「ルターナ」が正式にデビューした。
Jリーグマスコット総選挙過去順位
回 | 開催年 | 順位 | 備考 |
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1 | 2013 | 1位 | |
2 | 2014 | 3位 | |
3 | 2015 | 5位 | |
4 | 2016 | 1位 | |
5 | 2017 | 2位 | |
6 | 2018 | 12位 | |
7 | 2019 |
二度の1位、そして第5回まではトップ5圏内をキープしていたが、投票形式が変更された第6回では初めての2桁順位を経験。この結果に多くの仙台サポーターがショックを受けたとか。
スタジアム
(命名権名称、ユアテックスタジアム仙台)
宮城県にはワールドカップが開催された宮城県総合運動公園・宮城スタジアム(ひとめぼれスタジアム宮城)があるが、交通の便などの観点から、現在ベガルタの試合では使用されない(このスタジアムはサッカーではむしろJFLや東北社会人サッカーリーグといった下のカテゴリーやなでしこリーグの試合でよく使われる)。
全周屋根の球技場で全て一層式である。ホームのコアサポーターはゴール裏ではなくバックスタンドに陣取る(最安席に陣取らないのはJ1で唯一)。一方アウェイ側入口へは、駅改札を出たところからホーム側と逆に進むことになる。
地下鉄泉中央駅から400mほどと近く、泉中央へは仙台より地下鉄で16分という距離のため、首都圏からでもここが最も早くアクセスできるスタジアムである地域もある。
ただ、宮城県の公共交通は仙台駅中心の放射状に整備されており、県内でもここへのアクセスが悪いところが多くホームサポーターはマイカー利用者も多い。そのため、地下鉄車両がアウェイサポに乗っ取られることもある。
関連タグ
ソニー仙台FC:同じく「仙台」の名を冠するサッカークラブ。ただしソニー仙台の本拠地は多賀城市である。
東北楽天ゴールデンイーグルス:同じ仙台市を本拠地とするプロ野球チーム。楽天グループのため資本的にはヴィッセル神戸の方が近いもののベガルタとは同日観戦パックの販売などで協業しており、ベガッ太が宮城球場で始球式を行ったこともある。
北海道・東北地域のJリーグ