概要
宮城県仙台市宮城野区の宮城野原公園総合運動場内に所在する野球場。宮城県立都市公園条例で定められた正式名称は「宮城野原公園宮城球場」(みやぎのはらこうえん みやぎきゅうじょう)。
2005年より、日本プロ野球(NPB)パシフィック・リーグに加盟するプロ野球球団である東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍本拠地として使用されている。
2020年現在は宮城県が所有し、楽天球団が管理と運営を行う。
命名権について
楽天の一軍本拠地となった2005年から命名権(ネーミングライツ)制度を導入しており、2014年からはイーグルスを保有する楽天グループの系列企業が命名権を取得している。
- フルキャストスタジアム宮城:2005年3月20日〜2007年10月4日
- 日本製紙クリネックススタジアム宮城:2008年1月1日〜2008年2月14日、2011年1月1日〜2013年12月31日
- 公式略称は「Kスタ宮城」。非公式略記として「Kスタ」も使用された。
- クリネックススタジアム宮城:2008年2月15日〜2010年12月31日
- 日本製紙の不祥事に伴い、上記から「日本製紙」の社名を外した名称が使用された(公式略称・非公式略記は上記と同じ)。
- 楽天Koboスタジアム宮城:2014年1月1日〜2016年12月31日
- 2014年1月1日〜2015年12月31日の公式略称は「コボスタ宮城」で、非公式略記として「コボスタ」も使用された。2016年1月1日〜12月31日の公式略称は「Koboスタ宮城」で、非公式略記として「Koboスタ」も使用された。
- Koboパーク宮城:2017年1月1日〜2017年12月31日
- 公式略称は「Koboパーク」または「Kobo」。非公式略記として「コボパ宮城」または「コボパ」も使用された。
- 楽天生命パーク宮城:2018年1月1日〜2022年12月31日
- 公式略称は「楽天生命パーク」または「楽天生命」。
- 楽天モバイルパーク宮城:2023年1月1日〜2025年12月31日(予定)
- 公式略称は「楽天モバイルパーク」または「楽天モバイル」。
沿革
1950年5月に開場。以来、宮城県の高校野球や社会人野球の聖地として親しまれていた。
1973年から1977年にかけて、諸事情で本拠地球場を持てなくなってしまった(いわゆるジプシー時代の)プロ野球球団、ロッテオリオンズ(千葉ロッテマリーンズの前身)が暫定的に本拠地として使用し、移転後も年間数試合使われていた。
2005年より東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地となっている。
構造
ロッテが暫定的に「本拠地」としたのは、夜間照明設備が付けられたからであり、東北地方の球場としては初めてのものだった。なお、ロッテは1974年の日本シリーズで前身の毎日時代から24年ぶりの日本一を達成しているが、当時の宮城球場は収容人数がNPBの開催規格を満たしていなかったため、全主催試合が後楽園球場での代替開催となった(そればかりか、日本一となった後も仙台で祝賀行事が行われなかったため、地元の強い反発を招いた)。
楽天の本拠地となった2004年オフに大規模な改修を行い、ロッテ移転後から変わらなかった設備が大幅に更新され現代的な球場に変貌。その後も何度か大規模な改修が行われており、現在左中間スタンドそばには日本の野球場では珍しく観覧車やメリーゴーランド(閉園した遊園地より移設)などの子供も楽しめる遊具も置かれている。無論、試合中も開設されており、乗りながら野球観戦も出来る。
2013年の日本シリーズでは、仮設スタンドを設けることにより「収容人数3万人」の開催規格を充足した。その後も複数回の改修工事を経て、現在は常設的に規格をクリアしている。
余談
2019年よりイーグルスの主催試合では球場内の販売サービスが原則キャッシュレス決済となった。現金での取り扱いは飲料自販機のみとなったので、来場の際は要注意である。
交通アクセス
JR仙石線の宮城野原駅から徒歩で約5分。マイカーについては球場のあるスポーツ公園の駐車場を利用できる。