織姫とは
- 機(はた)を織る女性の美称。
- 「織り姫星」の略。本頁で記述。
- 京都府の和菓子店「松屋藤兵衛」が製造、販売する銘菓。
- 架空のキャラクターの名前。本頁に一覧あり。
- 京阪電車で走っていた交野線直通列車の愛称。 → K特急
織姫星
中国の星の名、またはその擬人化。こと座の主星ベガを表す。織女、織女姫などとも呼ばれ、中国語ではチーニュイ(Zhinu)と呼ぶ。
織姫は七夕伝説の女主人公とされた。説話に登場する織姫は、機織りをする仙女である。
織姫星の伝説
織姫(織女)は天の神の娘で、機織り(はたおり)の上手な働き者の娘であった。織姫は機を織って神々の衣服を作る仕事をしていた。
やがて、織姫が年頃になると父である天の神は、牛飼の彦星(牽牛)と夫婦にさせた。彦星は織姫と同じくらいに真面目で働き者の若者であったため、天の神の目に留まったのである。
ところが、ひとたび結婚すると、彦星と織姫は夫婦生活に夢中になり、全く仕事をしなくなった。そのせいで着物が古くボロボロになった人々が「新しい着物を作って下さい」と天帝に文句を言ってきた。
怒った天帝は罰として2人を離れ離れにする。彦星と引き離された事で1度は悲しむ織姫だが、以前と同じように真面目に働けば、1年に一度の7月7日の夜に彼と会うことを許した。
天稚彦草子
御伽草子に収録される日本版の七夕物語では、織姫に相当する女性は長者の末娘として登場する。(天人ではなく普通の人間の女性となっている。)
長者の末娘は天からやってきた天稚彦(彦星に相当する男性)と結ばれて楽しい日々を送るが、あるとき天稚彦は用事があって天に旅立ったまま帰ってこられなくなってしまう。天稚彦に会うため娘は天に向かうのだが、再会した彼の父は鬼であった。
父鬼から姿を隠すため、天稚彦の術で娘は脇息、扇子、枕など様々な物に変身させられる。しかし人間の香りが残っていたことから怪しまれ、天稚彦が眠っている隙に父鬼に見つけられてしまう。
父鬼は娘に「百足の蔵で一晩過ごすように」などと次々に難問をつきつけるが、娘が天稚彦の力を借りながらも突破してみせたので、父鬼は娘を認めて月に一度だけ会ってもよいと告げる。しかし娘は年に一度と聞き間違えてしまったため、娘と天稚彦は年に一度7月7日の晩だけ逢瀬を楽しむことができるようになった。
関連イラスト
織姫という名のキャラクター
- 『サクラ大戦』の登場人物。 →ソレッタ・織姫
- 『BLEACH』の登場人物。→井上織姫
- 『オトカドール』の登場人物。→ ちい
- オリックスバファローズの擬人化キャラクター。→織姫(オリックス)
- 『蒼穹のファフナー』のキャラクター。→皆城織姫
- 『式姫草子』のキャラクター。
- 『三太郎シリーズ』のキャラクター。
- 『流星のロックマン』のキャラクター。→ドクター・オリヒメ
- 『仮面ライダーセイバー』に登場した怪人。→オリヒメワルド