ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

流星のロックマン

りゅうせいのろっくまん

『流星のロックマン』とは、カプコンより発売されたゲームソフト。及びそれを原作としたアニメ・漫画作品。
目次 [非表示]

概要

ロックマンシリーズの1つであり、2006年にゲームアニメ漫画などのメディアミックス展開が開始された。

原作はDSのゲーム版だが、アニメ版や漫画版が先に放送、連載を開始した。


電波人間という設定に当初は賛否が出たが、発売後は問題なく受け入れられた。

ゲーム自体は良作とされファンも少なくないが、マーケティング不足やメディアミックスの不発等の諸々の要因が重なり、本シリーズの売り上げは不調に終わった。

その影響もあり、ロックマンシリーズ全体の不調の遠因を作ることになってしまい、現在もシリーズ最新作は発売されていない(とはいえ物語自体は流星3で綺麗に完結している。また多少は謎は残っているため続編を作ることも不可能ではない)。


エグゼの200年後という設定であり、ゲーム版ではそれを示すイベントなどが見られ、2009年発売の「ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター」で正式にコラボすることとなった。

ただし他のメディアではそういった設定は描かれていない。


エグゼがインターネット社会を予見していたかのように、本作はSNS社会を思わせる要素が見られる(作中で該当するのは「ブラザーバンド」システム)。


作風

シリーズに共通して登場するモチーフは『星座』や『天体』、『2』では『オカルト』、『3』では『トランプ』が題材になっていたりと妙にマニアックである。


またエグゼと比べると『』を一貫したテーマに上げており、それを断ち切る社会問題などの重い展開・題材や、そうした辛苦を乗り越え強くなっていくキャラクターの成長劇が大きな特徴。

『流星1』で孤独な人間がFM星人に付け込まれるという設定もそれを強調していると言える。



さて、本シリーズで扱われる社会問題などは非常に重いものが多く、『流星1』では引きこもり・不登校児アイデンティティに悩む子供芸能人の人権問題利権絡みの裏切り親の敷いたレールを歩まされる子供教育問題捨て子権力争いと特に重い。これで全年齢向けである

『流星2』では企業乗っ取りやインサイダー取引報道倫理過疎問題いじめ問題戦争といったテーマが扱われていたが、『3』ではそうした要素が薄く、『ロックマンエグゼ』シリーズに立ち返ったような作風になっている。


それに比例するかのごとく、主人公は後ろ向きな性格、逆に相棒は外向的で荒っぽいキャラクター付で『エグゼ』とは逆転した関係になっているが、シリーズが進むごとに明るい性格を取り戻していく。


あらすじ

流星のロックマン

はるか未来。心に傷を負い引きこもりだった少年「星河スバル」は、ある日宇宙から飛来した電波宇宙人「ウォーロック」との出会いを果たす。

地球を侵略しようとする「FM星人」と争っていた彼の協力者にさせられ、当然乗り気ではなかったスバルだが、宇宙で行方不明になった父の情報を聞くために渋々了承。


スバルはウォーロックと「電波変換」してロックマンに変身し、地球上の電波ウィルスや、襲来するFM星人との戦いに身を投じていく。


流星のロックマン2

FM星人との戦いから2ヶ月。

前を向いて生き始めたスバルと過去にケリをつけたウォーロックは、仲良くなったクラスメイト達と都会へ遊びに行き、最新技術「マテリアルウェーブ」を堪能していた。


だが突如、電波ウイルスをけしかける謎の怪人が現れ、大規模な騒動を起こし始める。

そしてこの事件は、太古の遺産「オーパーツ」を求める新たな敵、そして絆を否定する少年「ソロ」との戦いの始まりに過ぎなかった。


流星のロックマン3

電波技術の発展はさらに進み、ウォーロックら電波体も気軽に現実空間に干渉できるようになった。

しかしそんな栄華は謎の巨大流星「メテオG」の地球衝突が観測された事で崩れ去る。膨大な「ノイズ」の固まりであるその余波によって、地球では電波ウイルスの凶暴化、ノイズ率上昇によるシステムの暴走が続発するようになった。


スバルとウォーロックはロックマンの正体を突き止めたサテラポリスにスカウトされ、メテオGを利用し世界征服を目論む組織「ディーラー」と戦いつつ、崩壊を始めた電波世界を救うために奔走する。


ゲームシステム

バトルでは、下画面に「バトルカード」を選択する「カスタム画面」、上画面に実際にバトルを行う「アクション画面」が表示される。

バトルは縦5マス×横3マスの奥行きのあるフィールドで行われ、移動や攻撃の命中判定は、全てマス目単位で行われる。キャラクターやフィールドは全てポリゴンで描かれ、プレイヤーはロックマンの背後からの視点でバトルを行う。

フォルダからランダムで選出された「バトルカード」(計30枚)が、横3×縦2の並びで6枚表示される。

なお、バトルカードの選択中、アクション画面の時間は完全に停止している。

上下、同名カードは2枚以上選択でき、ホワイトカードは無制限で選択できる。「3」ではシステムが調整され、黒みがかったカードを選択する事で、エリアイーターなどのカードとして使用できる「サポートユーズ」、そのカード単独で1ターンを戦う「シングルユーズ」の2通りの使用法が可能である。


ロックマンは基本武器「ロックバスター」と、ブレイク性能を持たない攻撃を防御できる「シールド」、そしてカスタム画面で選んだバトルカードを使って戦うことになる。


対戦限定カードとして「エリアイーター」があり、これでフィールドを狭めるという戦術を取る事が出来、「3」では『エグゼ』の「エリアスチール」と同じノリで通常プレイでも使用が可能になった(2列削る「ダブルイーター」も登場した)。


今のソシャゲでいう「フレンド機能」に相当する『ブラザーバンド』というシステムがあり、ブラザーバンドを結ぶ事で装備スロットを増やす事ができたり、ランダムで「フェイバリットカード」を使用できる他、2以降では合体変身も行えるようになった。このシステムはソロプレイを専門とする方々には不遇に映る面もあるが、NPCと結べたり、2以降ではブラザーに依存しない形態が登場するなど救済措置はきちんと用意されている。近くにプレイヤーがいないという場合にはwi-fi通信を利用する事もできたが、現在では利用不可能となっている。


パネル

バトル中には「エグゼ」同様にパネルを塗り替えられるシステムがあり、それは次のようなものである。


  • くさむらパネル

効果はエグゼのものと同様。


  • こおりパネル

水属性攻撃を当てると敵が凍り、ブレイク属性で追撃すると2倍ダメージになる。

この効果はフロートでも無効化できない。


  • どくぬまパネル

立っているとHPが削られていく。オヒュカス・クイーン系を使う事でこのパネルに塗り替える事が可能。


  • ホーリーパネル

食らうダメージが半減される。


  • アタックパネル

パネル上に乗った上でバトルカードを行使すると威力が+10される消費タイプのパネル。


  • パラライズパネル

『2』のみ登場。バトルカードでの攻撃を喰らうと相手が麻痺する。


  • バスターパネル

『2』のみ登場。この上でバスターを使うと攻撃力が2倍になる。


  • ゼツエンパネル

『2』のみ登場。ロックマンのガードが使用不可能になる。


  • フクヘイパネル

『2』のみ登場。『エグゼ』シリーズのカーネルアーミーに相当し、暗転しないバトルカードの攻撃時に対インビジ効果のバスターで援護してくれる。


  • ワナパネル

対戦限定。特定のバトルカードを使用すると効果が発動する。


  • ヒビパネル/穴パネル

『3』から登場。エグゼシリーズからまさかの復活。

効果はエグゼとほぼ同じで、フロートを持たないキャラクターの動きを制限する他、バトルカードによっては、穴パネルから攻撃を出現させたり、メテオ系の出現位置を限定できる戦略性に富むパネル。

「ディバイドライン」使用時では形状が異なるが、効果自体は一緒。


  • ジャミングパネル

『3』から登場。ロックマンはこのパネルの上に立つ事は出来ず、パネルの手前でウォーロックアタックが発動してしまう。

「パネルフォーマット」などのパネルを塗り替える手段で対応する必要がある。


シリーズ

ナンバリングタイトル

流星のロックマン
流星のロックマン2
  • ベルセルク×ダイナソー
  • ベルセルク×シノビ
    • 2バージョンを1パッケージに同梱し発売。
流星のロックマン3
  • ブラックエース
  • レッドジョーカー
    • 2バージョンで発売。

番外作品

  • 流星のロックマン 電波変換! オン・エア!

タカラトミーの体感ゲームシリーズ『テレビで遊び隊』のひとつ。


  • ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター

『バトルネットワーク ロックマンエグゼ』のリメイクで、『流星のロックマン』とクロスオーバーするシナリオが追加された作品。メニュー内のロックマン画面では従来のロックマン.EXEと区別するため、「S.S.(シューティングスター)ロックマン」と表記される。


登場人物

下記の主要人物以外は「流星のロックマンの登場キャラクター一覧」を参照。


流星まとめ

星河スバル(ほしかわ すばる)

CV:大浦冬華

主人公。宇宙と機械いじりが好きな小学生。ウォーロックと電波変換してロックマンに変身する。


ウォーロック

ウォーロック

CV:伊藤健太郎

もう一人の主人公。遥か宇宙のFM星からやってきた宇宙人である事情からスバルと行動を共にする。


響ミソラ、オン・エア!

響ミソラ(ひびき みそら)

CV:福圓美里

ヒロインの一人。国民的人気アイドル歌手でスバルと最初にブラザーバンドを結んだ少女。ハープと電波変換してハープ・ノートに変身する。


響ミソラ&ハープ

ハープ

CV:氷上恭子

宇宙から来たこと座のFM星人。


いいんちょ

白金ルナ(しろがね るな)

CV:植田佳奈

ヒロインの一人。スバルが通うコダマ小学校のクラスの委員長。ある事件でロックマンに助けられてからは「ロックマン様」と呼び恋心を抱いている。


牛島ゴン太

牛島ゴン太(うしじま ごんた)

CV:大畑伸太郎

スバルのクラスメイト。食いしん坊で力自慢。根は優しく友情を大切にしている。


最小院キザマロ

最小院キザマロ(さいしょういん きざまろ)

CV:儀武ゆう子

スバルのクラスメイト。委員長のグループの参謀的立場。低身長にコンプレックスを持っている。


ソロ

ソロ

CV:泰勇気

古代ムー文明の末裔。人との繋がりを極端に嫌い孤高に生きる少年。電波体の力を必要とせず、自力でブライに電波変換する。


用語

  • トランサー/スターキャリアー/ハンターVG

本作の携帯端末。共通してブラザーバンドシステムを備えている。

詳しくはPET(ロックマンエグゼ)を参照してほしい。


  • マテリアルウェーブ

2で登場。電波を車やサーフボードなど意思を持った道具の形に具現化するシステムで、

これにより、わざわざ実物を持ち運ぶ不便さが解消された。

ちなみに、マテリアルウェーブで作り出した乗り物は免許がなくても運転できる模様。自我を有しており、警備員やガイド、コンシェルジュ等にも利用されている。


3で更なる発展を遂げて、実物と遜色ない外観と質感を実現した「リアルウェーブ」が登場し、撮影所やライブステージで利用されている。

マテリアルウェーブを含めたこの世界の車は、全てタイヤのないエアーカーとなっている。


エグゼでいうバトルチップのこと。アニメではこれをウォーロックに飲み込ませる事で発動する。


  • ビジライザー

スバルが装着している緑色のサングラスで、電波体やウェーブロードを視認できるアイテム。

サテラポリスはオレンジ色のものを着眼している。


  • 電波変換

電波体と融合して電波人間になる事。ソロは単独で電波変換が可能。

スバルの場合は空のフォースカードにウォーロックがエネルギーを送り込むことで電波変換が可能となったが『2』以降はこの設定には触れられていない。

掛け声は「電波変換!〇〇!オン・エア!!」。電波変換することを「ウェーブイン」、解除は「ウェーブアウト」という。

3では「トランスコード」をサテラポリスに送信・認証する事で変身する仕組みになっている。判明しているトランスコードは、以下の通り。


  • 電波体

体が電波で出来た生命体。人間などと融合して電波変換する事で戦闘力を発揮できる。

見た目はエネルギー体に鎧のようなパーツを装着したような物が多い。

FM星人のような天然の存在もいれば、ラ・ムーが生み出すムーの電波体、アシッドや一般ウィザードのような人工の電波体もいる。

なお、電波変換した人間の体に「残留電波」が残る事もあるようで、オリジナルの電波体が死亡しても再構築される事があるらしい。

ウィザードを除き、ビジライザーを使うか、電波変換しないと姿が見えないというが、可視領域「ビジブルゾーン」が発生すると肉眼でも電波体が見えるようになる。

ちなみに、ボスとして登場する電波体はデザインや設定の節々にエグゼに登場したネットナビのオマージュのようなものが見受けられる。


なお、電波文明ではない『ロックマンエグゼ』の時代でも問題なく生存でき、プラグイン端子のある物体やインターネット回線に入り込む事も可能である。


  • デンパくん

エグゼの「プログラムくん」に相当。電波プログラムを擬人化した存在で、水色の地蔵のような姿をした個体が一般的だが、二本角の個体、トラック型の個体(6本足のデンパくん)、女の子の「デンパちゃん」、太っているピンク色の「大容量デンパ君」、流星2ではスカイウェーブに生息する天使型の「スカイデンパ君」、流星3では巨大な「キング・ルーツ」、コスモウェーブに生息する人工衛星型の宇宙服を着た「コスモデンパ君」が登場しており、通常種と形状が同じ個体でも地域によって色が違う事がある。

なお、ナンスカでは「ムーの子供」と伝えられており、下手をすればプログラムくんよりも起源が古い存在なのではないかと思われる。

ちなみに、『1』では一般ナビがウェーブロードを行き来している。


  • ウェーブロード

空中に展開した電波が組み合わさる事で作り上げられた道の事。

人間には触れるどころか視認すら出来ないが、電波体や電波ウィルスはこの道を歩く事が出来る。また、高空には「スカイウェーブ」、宇宙空間には「コスモウェーブ」が広がっていて、ここを利用することで外国や他の星に急行する事も可能だが、後者はサテラポリスが管理している以上、サテラポリスに許可された者以外は立入禁止となっている。


また、ロックマンエグゼシリーズと同様に電脳空間に入り込む事もできるが、2のみ物体の発する電波空間に入り込むという形式を取っている。

そもそも2では地上でも電波体の姿でいられるようになったという関係上、ウェーブロードや電脳空間外でストーリーが展開される事が多くなっている。

3でも陸上で活動可能だが、基本的にウェーブステーションを伝ってウェーブロードに移動しないと敵がエンカウントしない。


電波体の暴走や電波障害など電波文明へ悪影響を与える赤黒いノイズ。

流星3の鍵となる要素であり、結晶体は「クリムゾン」と呼ばれる。

また、ドロップアイテムとして「バグのかけら」に相当する「ノイズのかけら」が存在し、アイテムと交換できる。


  • ノイズウェーブ

ノイズで構成された空間。

空間そのものはあまり広いものではなく、一応は電脳の一つに区分されている。しかし内部はノイズが嵐のごとく吹き荒れている空間であり、そもそもノイズそのものが電子機器に悪影響を及ぼしているシロモノなので、一番危険な電脳とも言われている。

現実世界の物品を調べた際にハンターVGが反応して勝手にノイズウェーブへの入り口を開く。

異常なノイズが発生している為ウェーブアウトは出来ず、直接出口から出る以外に脱出方法はない。しかし、一部ウェーブアウトができるノイズウェーブが存在し、これらのノイズウェーブは規模がけた違いに広く、幾つかのノイズウェーブを跨いで別のノイズウェーブに移動することもできる。そして入り口が複数存在しそれでいてこのノイズウェーブは一本なのでこれを利用して電車を使わなくても別の地点に移動することができる。


  • ノイズム

ノイズウェーブにのみ確認されている意志を持ったノイズの塊。デンパくんと言った電波体とは異なり、ほとんどの個体が言語が不自由でセリフになっていない場合が多い(良くても片言)が、ごくまれに賢いノイズムがおり、それらの個体は一応会話が成り立つ貴重な存在である。


  • メテオG

巨大なノイズの塊である赤黒い流星で、人工的なものではなく一種の自然現象

これ一つが巨大なサーバーで「流星サーバー」と呼ばれる。アクセスポイントは「エース」、「ジョーカー」の2つ。

地球に衝突すれば電波文明は崩壊、人口の8割が減少すると見られる


  • ブラックホールサーバー

外宇宙に存在する、シリウスが管理する全宇宙最大の容量を持つサーバー。

その名の通りブラックホールそのものがサーバーとなっており、ブラックホールサーバーに比べれば前述のメテオGは一つのフォルダの様な物に過ぎない(ただしサーバー内にアクセスしたスバルとウォーロックによると、サーバー内の雰囲気とデータの流れ自体はメテオGと似ているとの事)。

目標の電波体のいる星を飲み込み、電波体の心を抜き取りシリウスのコレクションに変えてしまう。

また、作中では明言されていないが並行世界への干渉も可能な模様で、2でデリートされたアポロン・フレイムのデータもこのサーバーに保存されている。

実はSSロックマン以外では100年前にこのサーバーに来た人物が存在している模様(この人物と言う説が有力)。


  • NAXA・WAXA

ニホンの宇宙開発を担当するセクションと、それが国際化した組織。

3によるとニホンの他にアメロッパ、シャーロ、アッフリク等に支部がある様だが、作中ではニホン支部以外は全てメテオGにより壊滅し機能停止している。

各地に点在する電波管理システム「ウェーブステーション」もWAXAが管理しており、ニュースなどの情報提供の他、電波体をウェーブロードに転送するなどの機能がある。

フジ山頂に基地があるが、フジ山は「ロックマンエグゼ5」にてネビュラの本部があった場所である(ココロネットワークが後のキズナ理論として具現化された事を考えると意味深な繋がりである)。

公式サイトと書籍「カプコンオフィシャルブックス 流星のロックマン3データブック シークレットサテライトサーバー」ではこの組織に属するクラークというウィザードが案内役を務める。


「カプコンオフィシャルブックス 流星のロックマン3データブック シークレットサテライトサーバー」(株式会社カプコン刊・2008年)によれば、AM三賢者が地球を去って以降は、フジ山頂にある基地内の「サテライトサーバー」を通して電波社会の管理を行っているとされ、ここには全32階層の歴代ボスをイメージした「バトルカードデータベース」や流星サーバーから得られたデータをコピーして限定的にノイズチェンジを行使できる「変身アーカイブ」システムが格納されていると語られている(同書籍で利用できるバトルシステムはこの設定を基にしている)。

また、「バトルカードデータベース」のレベル25「エース」、レベル30「ジョーカー」から「流星サーバー」へのアクセスが可能となっている(内容はファイナライズ時のフォルダの一部が使用できるというもの)。


  • カードトレーダー

特定の数のバトルカードを入れると別のカードに交換してくれるマシン。エグゼでいう「チップトレーダー」に相当する。

1ではトレードマンというナビが管理していたが、2では「トレ〇〇郎」という電波体が管理している。


  • コダマタウン

主人公たちが暮らす街。主人公たちが在籍するコダマ小学校や南国ケンが経営するカードショップ「BIGWAVE」がある。

1から2ではバスが開通していたが、3では電車型の乗り物「ウェーブライナー」に置き換わっているなどエグゼほどではないが、シリーズを追う毎に街の景観が変わる。


  • 天地研究所

天地守が所長を務める研究所でロケットや携帯端末といった最新技術を研究している。

プラネタリウムのある科学館が併設されている。


  • ヤシブタウン

103デパートといった娯楽施設や、回転するモアイ像、忠犬バチ公といったオブジェがある都会。

屋上にある「亜熱帯の館」では世界中の蛇を集めたイベントが開催されている。

この街では「モワイもん」というキャラクターが人気らしい。

モデルは渋谷


  • ドリームアイランド

ゴミ集積所がある埋立地で、付近に公園がある。

ツカサはここで捨てられていた所を分別ロボットに拾われた

モデルは夢の島。


  • 宇宙ステーション「きずな」

スバルの父、大吾たちが勤務していた宇宙ステーションで、FM星人の襲撃で現在は無人になっている。

システムが故障しているが、来訪したスバルが問題なく動けていた事から、空調は問題なく稼働している模様。


  • サテラポリス

電波を悪用した犯罪を取り締まる、警察や前作のオフィシャルに相当する組織

本部はWAXA日本支部にあり、隊員はオレンジ色のビジライザーを装備している。

五陽田や暁はこの組織の所属である。


  • ロッポンドーヒルズ

超高層ビルが連なる大都会で、最新の電波技術が集まる。

映画館やショッピングプラザやニホンの全ての電波を管理する巨大な電波塔「TKタワー」がある。

モデルは六本木ヒルズ東京タワー


  • ヤエバリゾート

天才スキーヤー滑田アイの父イサムが経営するホテルが併設されたスキー場。

スキー場近くにグルメタウンというグルメスポットがある。モデルは苗場スキー場。


  • ドンブラー村

アメロッパにある村で、ドンブラー湖という湖の上にマテリアルウェーブを応用して村を浮き上がらせている

ドッシー伝説で賑わっており、出店が軒を連ねている。モデルは言うまでもなくスコットランド。ドンブラー湖のモデルはネス湖


  • ナンスカ

アメロッパ南部にある小さな村で、ムー大陸に纏わる巨大な地上絵や壁画が残っている

他の地域と比べて発展が遅れていたが、ゴン太のアドバイスで骨付きカルビを名物にする観光地に生まれ変わる。挨拶としても使用される「ナンスカ!」が合言葉。

それに倣うかのように人名も「〇〇・〇〇スカ」となっている。

モデルはペルーナスカ


ナンスカのスカイウェーブから行ける電波空間で、飛行機事故が多発する謎のスポット

案内人もなしに入れば脱出は不可能である。オリヒメのアジトやムー大陸に通じている。

実際に案内人の情報を注意深く聞いておかないと攻略は困難である。

ロックマンエグゼから続くRPGシリーズの地名では珍しくモデルそのままである。

ただし、ムー大陸があったとされるのは太平洋、バミューダがあるのは大西洋である。

(大西洋にあった伝説上の大陸はムーではなく、アトランティス大陸である)


  • スピカモール

駄菓子屋の他、歯医者も存在するショッピングモール。

バトルウィザードのバトル大会が開かれるはずだったが、ノイズドウィザードの出現でやむなく中断する羽目に。


  • オクダマスタジオ

ドラマの撮影やミソラのライブ会場としても利用されるスタジオ。

モデルは奥多摩


  • シーサーアイランド

『エグゼ』シリーズに名前だけ登場した、ニホン最南端の島

「シーサー城」という古城があり、ここに置かれた環境システムにより、島の気象を制御している。

モデルは言うまでもなく沖縄県で、シーサー城も首里城が元ネタ。

ただし現実の日本の最南端は沖ノ鳥島である。


  • FM星人

外宇宙にあるFMプラネットに住む電波体の事。

非常に好戦的で、過去には友好条約を結ぼうとしたAMプラネットを滅ぼし地球人の交信を敵対行動と見なして地球に攻め入ろうとしていた

また、彼らは素体では本領を発揮できない為、地球人の心の弱さに漬け込み、電波変換して乗っ取る。

しかしながら、根っからの悪人だらけというわけでもないらしく、地球に残留したFM星人はウィザードになるなどして地球人と共に生活しているようだ。

また、死んだ個体は残留電波を残すようで、これが実体化して再び電波変換するといったケースも確認されている。

なお、体で電波が構成されている為、地球の電波端末のプログラムの書き換えの影響を受けてしまう事が3で判明している。これはAM星人も同様。

ちなみに、『1』で登場する電波ウイルスはFMプラネットから送り込まれた存在となっている。


モチーフは星座であり、モデルとなった星座は次の通り。


  • AM星人

FMプラネットの兄弟星であるAMプラネットに生息していた電波体。

FM星人によって母星が滅ぼされ、残った生き残りの『AM三賢者』が地球の電波文明の発展を助けた。この三賢者が管理する人工衛星が「サテライトペガサス/レオ/ドラゴン」である。

FM星人とは異なり、AM三賢者は電波人間にならずとも高い戦闘力を発揮できる


モチーフは星座であり、モデルとなった星座は次の通り。


おおかみ座の説が最有力だが、同じく犬科モチーフの星座としてりょうけん座おおいぬ座の可能性も考えられ、鋭い爪を使った技を得意とする点からこじし座おおぐま座の可能性もある。


宇宙から飛来したラ・ムーの恩恵で超古代(おそらくエグゼよりも古代)に栄えた電波文明で、浮遊大陸に存在した。ここで生み出された電波体は各地の未確認生命体の伝承の元になった。

また、「エランド」と呼ばれる様々な属性を有した衛兵を従えており、単体でも戦える他、ムーの電波体と電波変換する事で強化する事が可能。詰まる所、2で新規に登場したボスは量産型というわけである。


電波体のモチーフはUMAや古代文明関連。モデルは次の通り。


  • ムー人

流星2でのキーとなる民族。電波を視認できる能力を持っていた為に周囲からの迫害に遭い、追われた先でラ・ムーを発見し、ラ・ムーから「言葉」という物を与えられて高度な電波文明を築いた

当初は平和な暮らしを送っていた彼らだが、ある日、ムー人の国を侵略しようとする蛮族の襲来に遭う。

やがてムー人は穏健派と過激派に分かれ、過激派はラ・ムーの力でムー大陸を空に浮かぶ要塞に変え、自分達に仇なす民族を次々に滅ぼし、地上の支配者に君臨した。

力に溺れたムー人は「キズナ」を失い、同士討ちによって滅び世界各地に散らばっていた穏健派は、二度と悲劇が繰り返されないようにムー大陸を海に沈めた

ブライを表すマークは、元はムー人を象徴するマークである*


  • トライブ

超古代に栄えた「ベルセルク」、「シノビ」、「ダイナソー」の3つの種族。それぞれが異なる時代に存在していた。

「キズナ」を失った末に滅亡、彼らが残した遺産こそ「トライブオン」の源となる『オーパーツ』(イナズマケン、フウマシュリケン、キョウリュウセキの三つ)である。


中世を生きた種族。原義は北欧神話狂戦士を指すのだが、どうも本作では騎士の種族という事になっている。

伝説の金属オリハルコンを用いた武器で戦いに明け暮れていたとされる。

「ベルセ・ルーク」と「アクノ・キーシ」という人物がいたとされる。


主に巻物暗器を使って戦国時代を生きた忍者の種族。

結束力と秘密主義により、歴史の闇に姿を消したとされる。

ハトリゼンゾウ」、「カザマコジロウ」という人物が存在していたらしい。

エグゼシリーズに登場したダーク・ミヤビと関係があるかは謎である。


太古に栄えた恐竜の種族だが、魚竜などの古生物も一纏めにされている他、炎の息を吐く種族とされており、ドラゴンの要素も持っている模様。栄えた時期は我々の世界とそう変わらない模様。

該当する種は魚型の「アジノヒラキウス」(4000km/h=2159.827ノットで海中を泳ぐらしい)、雷竜型の「クビナガスギリュウ」、獣脚類型の「マジカミツイタロサウルス」が確認されている。


ソロが使用する目玉型の浮遊物。

大穴を発生させて異次元空間に物体を転送する。


電波技術やノイズを悪用する犯罪組織。アジトにある工場でクリムゾンを生成している。

構成員や手駒にした電波体の名前は全てトランプスート(絵柄)に由来し、「ノイズドカード」と呼ばれるカードを使用して電波体を暴走させている。

組織名の由来はトランプなどカードゲームの親(カードの配り手)、転じてカジノでゲームでの配り手、進行役、チップ管理などに従事するスタッフからで、アジト内部もカジノを彷彿とさせる雰囲気となっている。

モデルとなったトランプのスートは次の通り。


  • ベストコンボ

「1」と「2」で登場。

ボス戦の際に1ターンの間にスタンダードカードで3枚連続でコンボを決めると手に入るバトルカード。

「2」ではメガクラスとスターカードも対象となった。組み合わせ次第であっさりボスを倒せる壊れシステムである。


  • スターカード

「2」で登場。Gウィルスを倒すと手に入る。

特定の枚数だけ入れる事が出来、星の数に応じて同名カードの威力が上がる。


  • イリーガルゲットデータ

「3」で登場。ノイズ率100%以上の状態で敵を撃破することで手に入るデータ。

「ノイズのかけら」や通常のリザルトでは入手不可能なバトルカードが手に入る。


  • ホワイトカード

「3」で登場。登録する事でフォルダに4枚のカードが反映されるシステムのカード。

登録方法はウェーブステーションからのダウンロード、ノイズ改造ギアによるコマンド入力の2つ。


  • ギャラクシーアドバンス

「3」で登場。詳しくはプログラムアドバンスにて。


  • ウェーブコマンドカード(2)/シークレットサテライトサーバー(3)/ノイズ改造ギア(3)

ニンテンドーDSの下画面に一定の手順でコマンドを入力すると強力な恩恵を受けられるGBA世代の「改造カード」に相当するリアルアイテム。もちろん公式ライセンス品なのでご安心を。

ただし「ノイズドカード」を複数装備する為には同じスートを揃えるか、ポーカーの役を作らなければならず、この用法を守らない場合、ロックマンに悪影響が出てしまう


ウェーブコマンドカードは「カプコンオフィシャルブックス 流星のロックマン2 ウェーブコマンドカードパーフェクトファイル」、シークレットサテライトサーバーは「カプコンオフィシャルブックス 流星のロックマン3データブック シークレットサテライトサーバー」という書籍に纏められている。


イメージソング

流星のロックマン2

  • ウツセミ

作詞:硯真也/作曲・歌:SOUTH BLOW

CMソング。


流星のロックマン3

  • stellar

作詞:DAIKI/作曲:JAEHEE/歌:KCB

CMソング。タイトルは「星」の意。


テレビアニメ

テレビ東京の『おはコロシアム』の前半アニメ枠にて前作『ロックマンエグゼBEAST+』に続き10分の短編アニメとして放送された(そのため、各シリーズそれぞれ1期が通常の30分アニメでいう約2クール、トライブが約1クールアニメとなっている)。

2作品とも国内では映像ソフト化はされていないが、あにてれにて現在配信中であるため、公式に視聴することは可能となっている。


  • 第1期 流星のロックマン

2006年10月から2007年10月にかけて全55話が放送された。

流星1を基にしているが流星2の要素も終盤出てくる。

OPは「ハートウェーブ」。


  • 第2期 流星のロックマントライブ

2007年11月より放送開始。

しかし2008年3月の21話をもって終了し、以降、ロックマン関連のテレビアニメは制作されていない。

OPは「絆 ウェーブ」。


ゲームと比べてコメディ色が強く、前作以上に原作から逸脱した内容な為、人によっては好みが分かれる内容となっている。

アニメの制作チームが、あのToLoveる』アニメ1期のチームとほぼ同じである。

最終回の超速展開は、あの漫画を彷彿させるとか。


主題歌

第1期

  • 「ハートウェーブ」

作詞 - marf / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 響ミソラ

第2期

  • 「絆ウェーブ」

作詞 - marf / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 響ミソラ


漫画

月刊コロコロコミックにて2006年11月号から2008年1月号まで連載されていた。作者は板垣雅也。

作品全体のストーリー展開やキャラクターの性格及びその他の設定が、原作のゲームとは大きく異なっている。


キャラクターの性格変更は多くは改悪レベルで、本来はボスなのに出オチ要員にされたキャラもいる。

ストーリーもあまり褒められたものではなく、特にクライマックスの展開はあまりにもお粗末なものだった。作者の作風と流星の作風があまりにも違いすぎており、作者の選定の時点で間違っていたとしか言えない。

ただ一部オリジナルの設定や展開面で評価する声もあり、一定のファンも存在する。


次作の『TRIBE 流星のロックマン 武闘外伝』では完全に別世界観設定での物語(前作とのつながりはない)となっている。


そんな理由で、ファンからは事実上ゼロの漫画版同様黒歴史として扱われている


流星のロックマン3のコミカライズは、エグゼの漫画版を担当した鷹岬諒が担当している。


余談

概要欄にある通り今作はロックマンエグゼシリーズの200年後にあたる世界観なのだが、ロックマンエグゼの時系列は20XX年、つまり200年後の今作は22XX年という事になり、これはロックマンシリーズを起点とするパラレルワールドにおいては【ロックマンゼロ】シリーズと同じ年代である。

ロックマンゼロの世界観はこちらと同年代と思えぬ程荒廃した世界となっており、両方の作品をプレイしてみると「とても同じ時代とは思えない」と驚く事だろう。


関連イラスト

ぼくらのヒーロー!流星のロックマンココロでつながる【流星1・ネタバレ注意】【C83ゲスト】R-GENERATION25

この命、まだ、燃やし尽くしてない・・・!秋のシーサーアイランド流星のロックマン 10周年流星アンソロ『Galaxy dream』表紙(追記)

関連タグ

ロックマン ロックマンシリーズ ロックマンエグゼ 変身ヒーロー

ロックマンDASH:同じく評価に比べて売り上げが芳しくなかったシリーズ。どちらも「それぞれの時系列で最も新しいロックマン」である。


聖闘士星矢宇宙戦隊キュウレンジャー仮面ライダーフォーゼ:キャラクターのモチーフが星座という共通点がある。


大乱闘スマッシュブラザーズ:3DS・Wii Uで、ロックマンの最後のきりふだ「ロックマンスペシャル」発動時にエグゼと共に演出で参加する。ちなみに3とそれ以前でバスターの形が違うが、ここでは1・2の「ウォーロックの頭が付いている腕」で登場。


ロックマンXDive:Xシリーズを中心に様々なシリーズが登場するアプリ。ロックマンとハープ・ノート、ブライが参戦した


電波人間のRPG電波人間タックル:電波人間違い。


ボクらの太陽DS:流星1と『クロス・ブラザーバンド』を結ぶことが出来る


笹沼晃:流星1のCMナレーション。

外部リンク

公式サイト

テレビアニメ公式サイト

流星のロックマン - Wikipedia

関連記事

親記事

ロックマン ろっくまん

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 14186622

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました