概要
2003年10月4日から2004年9月25日まにかけて全51話が放送された、超星神シリーズの第1作目。
東宝製作の特撮テレビ番組は、1996年の『七星闘神ガイファード』以来7年ぶりで、玩具スポンサーは、業界大手のバンダイやタカラ(現在のタカラトミー)ではなくコナミである。
本作の最大の特徴は、最初から味方サイドに12人のヒーローがいるという、等身大ヒーローを扱った作品の中でも類を見ない頭数の多さである。
ただし出演回数にはバラつきがあり、12人が揃い踏みした回は少なかった。
当時のニチアサ諸作品が暗めの作風だったのに対し細かい粗を気にしないライブ感を重視した作風とド派手でスピーディーなアクション、東宝のお家芸ともいえる大迫力の巨大戦から、児童から大人までの幅広い層から新しいヒーローとして受け入れられ、シリーズ化される人気を獲得した。
本放送時、他局のスーパー戦隊シリーズでは超新星フラッシュマンを最後に見られなくなっていた「女性メンバーの戦闘スーツのデザインにレオタード風処理を施す手法」が今作でまさかの復活を遂げた。しかも切れ角の鋭いスーパーハイレグである(ただし、男性メンバーも同様の処理がされているのだが…)。
特撮監督はゴジラ平成VSシリーズでお馴染みの川北紘一が担当。同年に川北が設立した映像制作会社ドリーム・プラネット・ジャパンの初担当作品でもある。
オープニングの主題歌はスタイリッシュかつヒロイックな一方、エンディングは落差の激しい鬱ソングとしても有名。
ストーリー
大まかに分けると4部構成となる。
第1部:アケロン星人編 (第1~12話)
アケロン人・佐伯カリンの謀略により、炎のトライブと風のトライブが敵対してしまう。
さらに大地のトライブも巻き込んで、物語は進んでいく。
第2部:インパクター星人編 (第13~24話)
アケロン星人を退けた9人の下へ、新たな刺客・インパクター星人が送りこまれる。
新たに水のトライブが加わったグランセイザーは、協力してインパクターと戦う事になる。
第3部:バラエティ編(第25~41話)
基本的に一話完結形式で、各キャラクターを掘り下げるエピソードが続く。
第4部:ウオフ・マナフ編 (第42~51話)
最悪の敵・絶滅者ボスキートとの戦いの中で、超古代文明滅亡の真相が明かされる。
グランセイザー
炎のトライブ
風のトライブ
大地のトライブ
水のトライブ
その他戦力
ダイセイザーの上半身と足首を形成する第五の超星神。
本来は「ガントローラー」と呼ばれるリモコンで遠隔操作する仕様だったが、インパクター星人との戦いの最中にガントローラーが破壊されてしまった事でもっぱらダイセイザーへの合体にのみ使用され、単体での活躍は数える程であった。
(まぁ、ダイセイザーの方が強いので仕方ないといえば仕方ないのだが。)
巨大戦で超星神に乗り込まなかったメンバーが乗り込む支援戦闘機。
第22話より登場。五体の超星神が合体し怪獣のような姿となった、超星神の最強戦闘形態。
非常に高い戦闘力を持ち、巨大ルシアやダイロギアン等、多くの強敵を葬った。
操縦は4人の内1人(基本はタリアス)が行うが、全員の心が揃っていないと機能停止、または暴走してしまう。
必殺技は胸から発射する七色の光線「ハイパーバースト」。鳴き声はスペースゴジラの流用。
放送リスト
第一部
話数 | サブタイトル | 登場キャラクター |
---|---|---|
1 | 目覚めよ!星の戦士 | |
2 | 発動!ドルクルス | |
3 | 結成!炎のトライブ | |
4 | 死闘!大地の戦士 | |
5 | 燃えろ!警官魂 | |
6 | 激突!風と炎と大地 | |
7 | 走れ!命を救うため | |
8 | 降臨!天空の龍 | |
9 | 戦慄!カリンの正体 | アケロン人 |
10 | 侵略!アケロンの罠 | アケロン人 |
11 | 結集!九人のセイザー | アケロン人 アケロン大星獣 |
12 | 決戦!超星神対大星獣 | アケロン大星獣 |
第二部
話数 | サブタイトル | 登場キャラクター |
---|---|---|
13 | 襲撃!インパクター | インパクター・ルシア インパクター・ラディア |
14 | 覚醒せよ!水の戦士 | インパクター・ルシア インパクター・ラディア |
15 | 立て!水の超星神 | インパクター・ルシア インパクター・ラディア 巨大ラディア |
16 | 非情!司令官ロギア | インパクター・ロギア インパクター・ルシア |
17 | 危機!人類抹殺計画 | インパクター・ロギア インパクター・ルシア |
18 | 最強の敵!ガントラス | インパクター・ロギア インパクター・ルシア 超星神ガントラス |
19 | 出撃!ガンシーサー | インパクター・ロギア インパクター・ルシア 超星神ガントラス |
20 | 激闘!バトルレディ | インパクター・ルシア |
21 | 迫る!地球最後の日 | インパクター・ロギア インパクター・ルシア |
22 | 見よ!合体超星神 | インパクター・ルシア 巨大ルシア |
23 | 復讐!ロギアの挑戦 | インパクター・ロギア ダイロギアン |
24 | 脅威!ダイロギアン | インパクター・ロギア ダイロギアン |
第三部
話数 | サブタイトル | 登場キャラクター |
---|---|---|
25 | 暗躍!新たなる敵 | シュオール星人ステュークス |
26 | 異次元の囚人 | ビズル星人 |
27 | 怒れ、炎の必殺剣! | ビズル星人 |
28 | 美しき逃亡者 | クローンアケロン人 |
29 | 出動!五式支援機士! | クローンアケロン人 クローンアケロン大星獣 |
30 | ヴェルソー、暴走! | ストーン星人ジャド ストーン星人ラモン |
31 | お嬢様危機一髪! | キラード星人 |
32 | 宇宙飛行士の悪夢 | フェドラ |
33 | 復讐鬼、ロギア再び | インパクター・ロギア ダイロギアン |
34 | 倒せ、ダイロギアン! | インパクター・ロギア ダイロギアン |
35 | ダンシング・ドリーム | ガダル星人 |
36 | さらば相棒! | アジャンデ星人フリード クリミネル星人 |
37 | イルカの日 | ゴルフィン星人 |
38 | 超古代からの来訪者 | オメガ |
39 | プロジェクト・オメガ | オメガ 巨大オメガ |
40 | 逆襲!漆黒の戦士 | インパクター・ロギア ダイロギアン |
41 | 対決! | インパクター・ロギア ダイロギアン |
第四部
話数 | サブタイトル | 登場キャラクター |
---|---|---|
42 | 甦る!古代生命 | ボスキート マリウス星人ルカ |
43 | 絶滅者ボスキート | ボスキート マリウス星人ルカ |
44 | 解明!超古代戦争の謎 | ボスキート |
45 | ボスキート最終決戦 | ボスキート 巨大ボスキート |
46 | 終末の始まり | ガルバ星人ブライトン ガルバ星人ゴーギャン アケロン人ルビー |
47 | 滅亡の序曲 | ガルバ星人ブライトン ガルバ星人ゴーギャン 大怪獣トロイアス アケロン人ルビー |
48 | 龍の記憶、天の意思 | ガルバ星人ブライトン ガルバ星人ゴーギャン 大怪獣トロイアス アケロン人ルビー |
49 | 宇宙連合軍進撃開始! | ガルバ星人アルゴウル アケロン人ルビー |
50 | 天馬、死す! | ガルバ星人アルゴウル アケロン人ルビー 宇宙巨獣キャブレオン |
51 | 復活の日 | ガルバ星人ベルゼウス 宇宙巨獣キャブレオン アケロン人ルビー 宇宙の意思ウオフ・マナフ |
主題歌
OP
作詞・歌:浅岡雄也
作曲:Eddyblues(織田哲郎)
編曲:沢崎公一
ED
きみをつれていく
作詞:326
作曲:筒美京平
編曲:井上ヨシマサ
その他トピック
- 本作品は第8話までの準備稿では「Gプロジェクト」という仮タイトルで制作されており、『人造人間キカイダー』や『宇宙鉄人キョーダイン』のようにインパクトのある名前として「星座」をもじった『グランセイザー』となった。
- 当初は敵組織の存在がなく、12体のロボットを巡ってヒーロー同士が戦うストーリーが予定されていた。
関連イラスト
関連タグ
関連・類似作品
- 爆竜戦隊アバレンジャー、仮面ライダー555、美少女戦士セーラームーン:本作とほぼ同時期に放映された特撮作品。
- 聖闘士星矢、仮面ライダーフォーゼ、宇宙戦隊キュウレンジャー:星座の要素を擁する作品。
超星神シリーズ
超星神グランセイザー→幻星神ジャスティライザー→超星艦隊セイザーX