概要
1996年4月8日から同年9月30日まで放送。
単純に説明すると悪の組織に改造された主人公がヒーローに変身して戦うという、1970年代のヒーロー番組を意識した構成となっている。
同時期に放送を開始したシャンゼリオンがヒーローらしからぬ展開をしているのに対し、こちらは真っ当なヒーローものとして描かれている。主人公が謎の生命体に寄生され、なおかつ敵によってサイボーグに改造されるという悲劇が起きたが、寄生生命体との融合によって超人として復活するという王道な展開を始め、ライバルが実の兄、複数の組織の登場、地球の危機を救うとされる秘宝の在りかなど、70年代ヒーローの要素が要所に散らばめている。
また、ゲームメーカーのカプコンがスポンサーであり、玩具タイアップを前提としていない(ただし、ライセンスを受けた他の会社からフィギュアが発売されている)ためガイファードは武器や乗り物を持たず、徒手空拳で戦うスタイルを取る。派手な武器がない上に拳法ゆえの説得力が足りないのか、当時の視聴者からは「地味なヒーロー」と辛苦な評価を述べていた。しかしながら正統な空手道場の指導を受けた本格的な拳法アクションは完成度が高く、アクション自体の評価は高い。今の時代に見ても本気の空手アクションとして楽しめる作品と言えよう。
番組終了から2年後にはプレイステーションとセガサターンで『七星闘神ガイファード クラウン壊滅作戦』のタイトルでゲーム化された。
登場人物
- 風間剛/ガイファード
行方不明になった兄を探している最中、クラウンに誘拐されてしまう。
改造されて複合体としての成功例、ガイファードとなる。
- 城石丈雄
クラウンの科学者だったが、クラウンの野望を知って脱走。
剛の味方となる。
- 九條麗
九條財閥の令嬢。
剛と共に拳法を習っていた。
クラウンという組織の事を知り、両脚に装着するパワーアクセレーターで剛をサポートする。
- 九條優
麗の弟。天才ハッカーとして剛をサポートする。
- 風間将人/デスファード
行方知れずの剛の兄。
剛と同じく改造されており、デスファードとなる。
- クラウン
本作に登場する悪の組織。
究極の戦闘兵士を生み出そうと目論む。
司令官バイクロスの死後は真の支配者、ゾディアックによる計画が進行する。
主題歌
オープニング「永遠の誓い」
作詞・作曲・歌:福山憲三 / 編曲:KEIME
エンディング「Be friend」
作詞:川村真澄 / 作曲:新川雅啓 / 編曲:京田誠一 / 歌:渋谷琴乃
放映リスト
3部構成で全26話になっている。
第1部 | 第1話 | 「ガイファード誕生!」 |
---|---|---|
第2話 | 「あやうし!剛」 | |
第3話 | 「見たか究極の超変身」 | |
第4話 | 「脱出!遺伝子研究所」 | |
第5話 | 「バトルキラー計画」 | |
第6話 | 「殺気!殺人音波」 | |
第7話 | 「クラウン最強の戦士」 | |
第8話 | 「宿命の対決!」 | |
第2部 | 第9話 | 「クラウンの野望」 |
第10話 | 「倒せメタルファード」 | |
第11話 | 「ブレインジャック」 | |
第12話 | 「突撃!バトルキッズ」 | |
第13話 | 「暗殺指令GX-9」 | |
第14話 | 「守れ!小さな命」 | |
第15話 | 「復讐の赤いバラ」 | |
第16話 | 「カウントダウン!」 | |
第3部 | 第17話 | 「ゾディアック登場!」 |
第18話 | 「ガイアネット解放!」 | |
第19話 | 「北辰文書のなぞ」 | |
第20話 | 「ワルキューレの罠」 | |
第21話 | 「七星剣を追え!」 | |
第22話 | 「ガイファード死す!」 | |
第23話 | 「復活!」 | |
第24話 | 「よみがえる闇の戦士」 | |
第25話 | 「地球最後の日」 | |
第26話(最終回) | 「永遠の誓い」 |
余談
- 本作品のオリジナル・サウンドトラックには、カプコンつながりで『ロックマンX3』のオープニングテーマ「ONE MORE TIME」と、『バイオハザード』のエンディングテーマ「夢で終らせない…」と、同じくオープニングテーマ「氷のまなざし」が収録されている。
- 本作の撮影は1995年秋から1996年5月13日にかけて行われ、放送前にはほとんどの話数を撮影し終えていた模様。
関連イラスト
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超光戦士シャンゼリオン:同期だが、ヒーローの立ち位置は正反対と珍しい特撮となった作品。