概要
天馬ペガサスの上半身をモチーフとした星座(下半身は雲で隠れている)。
ペガススの四辺形と呼ばれる巨大な四角が目印。ペガサスではなくラテン読みのペガススが正解。
ペガススの四辺形はα星マルカブ・β星シェアト・γ星アルゲニブそしてアンドロメダ座のα星アルフェラッツで構成されている。アルフェラッツはペガサスの腹部、アンドロメダの頭辺りに位置する星である。
固有名のついている明るい星は多が、最も明るくて2等星であり、面積が広く有名な割には意外にも1等星は1つもない。そのほかに目立つ星雲・星団などもなく、これといって星座を代表するような飛びぬけて有名な天体がない星座である。
このほかに重力レンズ効果で遠方の銀河の像が十字型に分裂して見える「アインシュタインの十字架」や衝突中の銀河を含む非常にコンパクトな銀河群である「ステファンの5つ子」など、学術的に著名な天体はいくつもあるが、いずれも非常に暗いため一般的な知名度はない。
星座をモチーフとした作品では主人公クラスの扱いで登場する事で有名な星座でもある。
なお、『ペガサス流星拳』など流星のイメージと結び付けられることがあるが、実際に「7月ペガスス座流星群」という名称の流星群が存在する。
星座神話
ポリュデクース王の命令で魔女メデューサを討ち取れと命じられたペルセウスは、メデューサが寝ていて邪眼が使えないスキをついて首を斬り落としました。
すると切り口から、なんとそれはそれは見事な翼の生えた天馬が生まれてきました。メデューサはかつて海神ポセイドンと恋に落ち、メデューサ本人も知らない内に彼の子を身ごもっていたのでした。それがペガサスだったわけです。
ペルセウスはペガサスを従え、悠々と凱旋します。途中でポセイドンの生贄として鯨に喰われそうになっていたアンドロメダを救い出し、ペルセウスは母親を人質にとって彼を追放しようとしたポリュデクースをメデューサの首で石にしてしまいました。
さてその後ペガサスはペルセウスと別れ放浪していた所、ベレロフォンという青年と出会いました。ベレロフォンは実はポセイドンの隠し子であり、義弟殺しの罪を償うべく怪物キマイラを倒してくるように言われていたのです。ベレロフォンは空中から矢と槍でキマイラを退治しました。
ベレロフォンはペガサスと共に数々の苦難を乗り越えて、勇者と呼ばれるようになりました。
ですがベレロフォンは英雄として慕われるとともに増長し、「もし俺が神の子であれば、神の園にも行けるはずだ」と考え出しました。ベレロフォンはペガサスと天に向かおうとしますがそこで大神ゼウスの放った一匹の虻がペガサスの耳を刺しました。あまりの激痛にペガサスは、ベレロフォンを振り落としてしまいました。
ベレロフォンは真っ逆さまに落ちていき、地面と激突して大怪我を負い、一命は取り留めたものの、二度と馬には乗れなくなりました。
一方ペガサスは天にたどり着き、ゼウスの雷を運ぶ仕事をしているそうです。
題材とした作品
- 『聖闘士星矢』(ペガサス星矢)
- 『聖闘士星矢Ω』(ペガサス光牙)
- 『仮面ライダーフォーゼ』(鬼島夏児/ペガサス・ゾディアーツ)
- 『宇宙戦隊キュウレンジャー』(ペガさん/ペガサスキュータマ)
- 『バトルスピリッツ』(天星馬ペガシーダ)
- 『メタルファイトベイブレード』(ペガシスシリーズ)
- 『流星のロックマン』(ペガサス・マジック)