本田「あれは王妃カシオペアが椅子に腰かけた姿だと言われてます」
両津「どこがだよ!!」
本田「それより先輩の眉毛の方が似てるかも」
両津「うるせー!!」
(集英社『こちら葛飾区亀有公園前派出所:両さんの天体大達人』より抜粋)
概要
5つの星がそのままジグザグに並んだだけというシンプルな星座。日本では古くからカシオペヤ座とも呼ばれ正式名称も本当はカシオペヤ座なのだが、昨今では他の外来語と同様ヤ行からア行に置き換え、カシオペアと呼ぶのが一般化している。
全て2等星と3等星で構成されているため、初心者でも簡単に発見できる秋の星座。かなり北の方に存在するため、北半球においては北斗七星同様にほぼ一年中見ることが出来、北斗七星とカシオペア座を使って簡単に北極星を割り出すこともできる(双方を5倍した距離にあり、2つの特徴的な形の中心線上に位置する明るい星が北極星である。つまりは北斗七星だけでなくカシオペア座があるから、船乗りたちは間違うことなく常に北の方角を知ることができ、南半球のニセ十字のような悲劇は起きなかったのである)。
非常に覚えやすい形から日本では初等教育の理科の授業でも、北極星、北斗七星とともにその名前が登場する(つまりは天文学の初歩の初歩)。
日本ではWやMに見えるその独特の形状から錨や山にたとえられた。とりわけ海運、漁業が盛んな瀬戸内近辺では、イカリボシという愛称などで親しまれていた。
星座神話
古代エチオピアの王妃「カシオペア」は常にその美しさを鼻にかけていた。そして彼女の愛娘であるアンドロメダもカシオペアに輪をかけた美貌の持ち主だった。
ある日カシオペアは、「アンドロメダや私達はどの海の妖精達よりも美しい」と豪語した。
それによって侮辱された妖精たち(伝承によって妻という設定もある)は悲しみ、怒り、海神ポセイドンに報告。彼は思い上がる彼女らに怒りを顕わにし、海は大荒れとなる。国王だった父のケフェウスはポセイドンに交渉を持ちかけるが、彼の怒りは鎮まることなく「アンドロメダを生贄に差し出さねば津波で国土を押し流す」と大海獣ケートスを送り込んだ。
生贄にされたアンドロメダは英雄ペルセウスにより助け出され、ケートスも倒された。だが、ペルセウスは非はこちらにもあったことからポセイドン討伐は初めから意識になく、彼女を救出しそのまま退散。置き去りにされたカシオペアは、ポセイドンから永遠に玉座に縛り付けられる罰を受けたそうだ。
別の伝承では皆の死後に星座となったが、カシオペアだけは不敬罪としてあのように見せしめにされたとなっている。
関連項目
ペガサス座 ペルセウス座 アンドロメダ座 ケフェウス座 くじら座(ケートスのこと)
アキャンバー:宇宙戦隊キュウレンジャーの敵幹部で、眼がカシオペア座を模している
ネタバレ注意
秘密戦隊ゴレンジャー:ある重要な役割を果たす