概要
古代エチオピアの王・ケフェウスを象った星座。秋に見られる星座でペルセウス座の元になったペルセウスが登場する神話の登場人物の1人。娘のアンドロメダを生贄に捧げたとされる。
へびつかい座やぎょしゃ座と同じ「五角形のオジサマ」シリーズ。左腕にあたる「ガーネットスター」ことエラキスは変光星で、730日(つまり約2年)かけて4等星から5等星程度に推移する。なおこの星は遠くにあるから暗く見えるだけで、本来は太陽の1500倍、半月並みの明るさ。オリオン座のベテルギウスやさそり座のアンタレスと同じで「年老いて大きく膨れた星」なのだ。
また、ケフェウス座デルタ星はケフェイド変光星という周期的に星の明るさが変わる星として有名。変光星は光の強さと変わる周期から距離を割り出すことができるということから、他の恒星の距離を算出する際の基準となり「宇宙の灯台」とも呼ばれている。
関連項目
- 共通の神話に由来する他の星座
アンドロメダ座:愛娘。くじら座(ケートス)の生贄にされかけた。
カシオペア座 :妃。彼女の驕りにより古代エチオピアはポセイドンの神罰が下った。
くじら座:ポセイドンの神罰として古代エチオピアを襲った。
ペルセウス座:愛娘を救った英雄。のちの娘婿。ちなみにメドゥーサ討伐の帰り道だった。
ペガスス座:ペルセウスの騎乗する天馬。アンドロメダ救出の際にも騎乗していた。
銀河鉄道物語:「永遠への分岐点」(TVアニメ2期)に星座の名前を冠するケフェウス小隊が登場。なお、小隊長以下小隊全体の性格として「規則・ダイヤを遵守する」という設定は先述のデルタ星が「宇宙の灯台」と称されていることに由来すると考察するファンも多い。
なお、大半の小隊が星座のアルファ星の名前を付けられているのに対し、ケフェウス小隊のみ星座に由来する。これは先述の通りデルタ星をモデルにしているためと考えられる。ちなみにケフェウス座のアルファ星はアルデラミンという固有名を持つが、デルタ星には固有名はない。