概要
88星座の一つでみずがめ座の下に位置し、水瓶からあふれる水を口で受け止める魚として表される。
由来
古くはバビロニアの時代から認識されていた星座である。
うお座は怪物テュポーンから逃げようとしたアプロディーテと息子のエロスが変身した姿とされているが、みなみのうお座は
- うお座の二匹の親の魚
- シリアの女神デルケトが湖に落ちた際に彼女を救った大魚
- 人間との情事を恥じ湖に身を投げ人魚となった女神デルケト自身(この時生まれた子供は中近東伝説の女王セミラミスであったとされる)
- みずがめ座のツボから飛び出た魚
探し方
秋空で唯一一等星のある星座である。
秋の星座は大きめのものが多い一方で一等星が少なく、どうしても夏や冬に比べると探しにくい。したがって、比較的見つけやすいペガスス座やカシオペア座から探していくのがコツなのだが、その中でこのみなみのうお座は口にフォーマルハウトを有する。
そんなわけで、みなみのうお座は近辺の黄道十二星座を見つけるうえで目印として重用されやすい。なぜならやぎ座・みずがめ座・うお座の周辺には先述したペガススの四辺形以外目立つ星がほぼ無いからである。
なおフォーマルハウト以外はすべて四等星以下であり、都会や住宅地では見えにくいかもしれない。
主要な天体
フォーマルハウト
視等級1.16等星。地球からの距離は25光年。B星、C星を伴った連星。周囲には塵円盤を持ち、惑星もあるとされるが未確認。
名前はアラビア語の「大魚の口」に由来する。