概要
紀元前800年ごろにいたとされるアッシリアの女王。神の娘として生まれたが、まもなく棄てられ鳩と羊飼いに育てられた。成長するとその美しさを見込まれ、アッシリアのシリア総督、オンネスと結婚、よく助けたという。
しかし、その頭のよさに目を付けられ、アッシリア王ニノスに略奪される。一人の娘を産むがまもなくニノスは死に、自ら女王となり長く支配し、バビロンの空中庭園など、数多くの造営を行った。
平和が長く続いたが、やがて彼女は世界征服を目論むようになった。そして大帝国を築き、インドを攻めたが多くの兵を失い敗れた。
その状況下で息子が謀反を企てた。息子が陰謀を企んだとき、それは死ぬときだという神託を得ていた彼女は罰することなく息子に王位を譲り、鳩に変身したという。
セミラミス自身は伝説上の人物で、モデルはアッシリア王の妃・サンムラマートだと言われる。
関連タグ
- ヨナ書⋯ヨナ書の時代、君主がサンムラマートの子・アダト・ニラリ3世だったとされる。イスラエルの預言者ヨナがニネヴェの滅亡を告げるよう全能神から命じられるが逃亡。大魚に食べられ強制的にニネヴェへ連れてかれてしまう。この後アッシリアの人々は今までの行いを猛省し、頭に灰を被って
ピノキオの元ネタである。
セミラミスをモチーフとしているもの
- ハイデルベルクでアウグスト・コプフによって発見された小惑星。→セミラミス(小惑星)。
- 「Fate/Apocrypha」に登場するキャラクター。→セミラミス(Fate)。