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――ああ、しかし。どうして我はいつもいつも看取る側になるのだろうなぁ

……まったく、無念よな


プロフィール編集

真名セミラミス
クラスアサシン(+キャスター
性別女性
身長169cm
体重51kg
スリーサイズB89 / W58 / H87
出典伝承
地域中東
属性秩序・悪・地
イメージカラーパープルブルー
特技毒薬作り
好きなもの陥穽(Apo)、(比喩として)穴を掘って誰かを落とすこと(FGO)
苦手なもの奪われること(Apo)
嫌いなもの乱暴な男(FGO)
天敵シロウ・コトミネ
設定担当東出祐一郎
ILLUST森井しづき(Apo原案)、近衛乙嗣(Apo本編、FGO)
CV真堂圭

嫣然とした笑みを浮かべる絶世の美女。


概要編集

Fate/Apocrypha』に登場するアサシンクラスサーヴァント

聖杯大戦における赤陣営のアサシンとして、シロウ・コトミネに召喚される。

暗闇のようなドレスを身に纏った退廃的な雰囲気を漂わせる美女。シロウと共に獅子劫を除いた赤のマスター達を傀儡とし、己の大望を果たすために策謀を巡らす。

読者やファンからの愛称は「蝉様(セミ様)」。


真名編集

Semiramis


アッシリア帝国に君臨したとされる伝説の女帝、「セミラミス」。

人類最古の毒殺事件の犯人。幼少の頃より化粧、結髪、装身から舞踏、音楽、天文まで幅広く教養を修め、男を惑わす美貌を持っていた。一方で贅沢と退廃を好む情熱的な女性。この情熱は恋において1人の男を手に入れるために戦争を起こし、政治において夫であるニノス王を毒殺する容赦のなさに現れる。女神デルケトと人間の間に産み落とされたセミラミスは、それを恥じたデルケトによって水辺に放置された。が、神の血を引いた彼女は無数の鳩に養育されることで命を永らえた。


美しく成長したセミラミスは老いた将軍オンネスに嫁いだが、その美貌に魅せられた野心家ニノス王によって、半ば強引に夫と引き離されてしまう。それをいたく悲しんだオンネスは自害し、セミラミスはやむなくニノス王の寵愛を受ける身となった。他国との間に戦が起きた際、セミラミスが助言した奇抜な戦法により勝利したことで、ニノス王は彼女が素晴らしい才能を持つことを知り、ついに正式な婚姻を決定する。が、その婚姻の宴席で酒杯を口にしたニノス王は、突如苦しみ果てて死んでしまう。人々は彼女が亡夫の仇を討つため、毒を仕込んだのだと噂した。女帝となったセミラミスは統治の数十年を摂政として政務を執り行い、多くの遠征や建設事業を指導した。


最後には息子に謀殺されたとも、地位を譲った後は鳩になって飛び去ったとも伝えられている。


マスターに対しての態度も不遜。人理修復の名目がなければ、高確率で従わないだろう。ただし、裏切るのではなく自身が勝手に動いて、マスターの目的を達成しようとするのだが。もしそれを咎めるのであれば、自身がセミラミスよりも格として上である、と証明しなければならない。


とはいえ元々は人の身勝手さに翻弄された人物でもある。

多少のワガママは我慢して、鷹揚に応じるのが良いマスターと言えるだろう。


秩序・悪であるため、外道な行為にも躊躇がない。

油断をさせるためであれば、味方諸共に毒を仕込む可能性がある。また、厄介なことに気配遮断は毒を忍ばせることに特化している。気付けば病気になっていた、気付けば操り人形になっていた、など彼女のマスターになったときの被害者は枚挙に暇がない。


……例外の例外で、彼女の力のみを求め、数十年掛けて空中庭園の資材を掻き集め、礼儀正しく接し、時には非情な手段も取りうるマスターであれば、全霊を尽くす可能性はないでもない。


人物編集

一人称は「我」

美貌と英知を兼ね備えた、傲慢かつ好色で、派手好きな女性。

女帝として君臨していただけに、気位が高い。


彼女にとって「男性」というものは「玩具」であり、企みに嵌った事で富も権力も何もかもを奪われた人間は数知れない。また女として振る舞い男を自由にして良いのは自分だけの特権である、という認識であるため、彼女にとって「女性」というものは「自分一人」だけ。母デルケットが男の誘惑に負けて姦通の末に自分を産み、その挙句に「お前は恥だ」と罵りながら水辺に捨てた事を根にもっており、男に弄ばれるような惰弱な女は神であろうと容赦しない。


聖杯への願い、と言うよりシロウの「救済」が行われた後の世界で望むのは「唯一の王として、この世界に君臨する事」。シロウに対する感情は、当初は彼が狂った理想を叶えるのも志半ばで倒れ絶望するのも愉しめる、と利害の一致による同盟関係に近かったのだが……


その尊大さと得体の知れなさから、赤のセイバー赤のアーチャー赤のライダーからは不信感を抱かれていた。とはいえ付き合いが長くなってきた後は他のサーヴァントとの距離感も少しずつ縮んでいる。伝承的には悪女として描かれることが多く、本作でもラスボスにする構想があったという。しかし本編ではそのような一面を見せることは殆ど無く、あくが強い英霊たちに振り回されるいじられキャラになっている。特に人物批評に長けたキャスターは天敵と言って良い。


好きじゃないもんっ!!


なお、一人称についてだが『Fate/Grand Order』の「幕間の物語」において、シミュレーターで生前の夫・オンネスと対峙したときには「私(わたし)」を使っていた。オンネスと過ごしていたのは玉座に着く以前の時期であるため、女王になる以前の素の彼女が出ていたのかもしれない。


能力編集

極めて希少なスキル「二重召喚(ダブルサモン)」によって、「暗殺者」としての能力と「魔術師」としての能力を併せ持ち、魔術師ではない赤のキャスターの欠点を補っている。


鳩によって育てられたという生前の逸話から、この世の全ての鳩は彼女の使い魔にして下僕であり、魔術すら用いずに斥候の大群として使役し、ルーマニア全土を監視する黒のキャスターと同等の索敵網を構築、自陣営のサーヴァントとの連絡にも使っていた。


戦闘方法はキャスターのスキルに拠る所が大きく、空中庭園からEXランクの魔力を引き出し、全方位に発生させた魔方陣からAランクの対魔力を無理矢理貫通するほどの砲撃を乱れ撃ちし、地上に爆撃を行う。また、空中庭園の強化によって数千体の竜牙兵を生み出すことが可能で、空中庭園の警護として竜牙兵と妖鳥を融合させた「竜翼兵」を大量に有する。


庭園内であれば、対魔力Aですら貫通する魔術による砲撃、傲慢王の美酒により具現化した無数の鎖、魔獣に分類される神魚である鱓やヒュドラ以上の毒を持ち竜種と同格と言えるほどの階位にある巨大蛇バシュム等の幻想種の召喚、自由自在な空間転移、シロウから得た知識により相手の令呪の効果すら封じてみせるなど、サーヴァントとして規格外の能力を発揮できる。サーヴァントの霊体化を強制的に解く、マスターとサーヴァントの念話に介入するといったことも可能。


基本的に近接戦闘は行わないが、シリアの魚神デルケットの血を引いており、黒い神魚の鱗を装甲として展開する事で防御を行う。「みずのおう」と詠唱し神魚の鱗による防御壁を空間に展開することも可能。小説では赤のセイバーにゼロ距離で宝具を放たれ玉座ごと破壊される(セミラミスは空間転移により回避)も、アニメでは遠方から放たれた宝具に対し最終的に破壊されたものの、セミラミス自身には届かなかったため防御力はかなりのものと推察される。


アサシンではあるが、暗殺に向いたステータスではない。

やはりキャスターとして運用してこそのサーヴァントである。


だが肝心の主力宝具を最初からは所有していないのが致命的なネックであり、そのために一城に匹敵する築材を調達出来るマスターでないとどうにも運用し難い。そして、作成した所で秘匿性は『Apocrypha』本編の通りであるため、「材料を調達出来るコネクションを持ちながら」「神秘の秘匿に大して気を使わない」と言う特異なマスターでなければ事実上扱えない、使用者を選ぶサーヴァントである。その一方、条件を満たしたマスターにとっては、たった一騎で万軍級の攻撃力・防御力・情報戦能力を誇ると言う、非常に強力なサーヴァントとなる。


『FGO』では、宝具「驕慢王の美酒」由来の毒の鎖を用いた攻撃(鞭のように振るう、渦のように敵を巻き込む)を行う他、掌に貫通した棘を突き刺して毒を流し込む、ダウンサイズした黒棺から光線を放つ、バシュムの頭部から瘴気を放出する、バシュムの爪で斬り裂くなどの攻撃を見せる。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
シロウ・コトミネEDDAAB
藤丸立香EDDAAB

保有スキル編集

気配遮断(C+)サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。自らが攻撃行動に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。ただし、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。
陣地作成(EX)魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。具体的な材料を集めることで、"神殿"を上回る"空中庭園"を形成することが可能。
道具作成(C)魔力を帯びた器具を作成できる。セミラミスは毒薬に特化しており、それ以外の道具を作成することはできない。
神性(C)シリアの魚神であるデルケットと人間の間の娘。
使い魔(鳩)(D)鳩を使い魔として使役できる。契約は必要なく、思念を送るだけで可能。
二重召喚(B)ダブルサモン。二つのクラス別スキルを同時に保有することが可能となる。極一部のサーヴァントのみが持つ希少特性。セミラミスの場合は、アサシンとキャスター、両方のクラス別スキルを獲得した状態で現界している。
驕慢王の美酒(B+)シクラ・ウシュム。後述するように本来は宝具。

宝具編集

虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)編集

  • ランク:EX
  • 種別:対界宝具
  • レンジ:10~100
  • 最大捕捉:1000人


「十と一の黒棺(ティアムトゥム・ウームー)、起動。」

「人が触れられぬ天の城塞を見せてやろう。虚栄の庭園……『虚栄の空中庭園(ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン)』!!蟻の如く這い回るが良い……フッハハハハハハ!!」


想像を絶する巨大な浮遊要塞。セミラミスが生前に作り上げられたと伝えられている空中庭園。

規則正しく並べられた緑豊かな浮島と、大理石で出来た床や柱で構成されている。全体にあらゆる種の植物が絡んでおり、混沌の醜さと絢爛の美しさが同一化している。


詳細は該当記事を参照。


驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム)編集

  • ランク:B+
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~20
  • 最大捕捉:10人

センシティブな作品


人類最古の毒殺者の逸話からあらゆる毒を作り出すことができ、またあらゆる毒への耐性を持つ。

自身の周囲に毒という環境特性を付与することが可能であり、その対象は魔術、魔力、鎖、空間、水一滴に至るまで。庭園の王の間にいる場合は性能が大幅に向上し、毒に関する逸話をもつ魔獣、神獣を召喚することも可能。この宝具で召喚した神獣バシュムは、その牙にヒュドラ以上の毒をもち、擦り傷でさえ致命傷となる。最終決戦では顎から吐息が放たれた時点で赤のセイバーの敗北が決まったといわれるほどである。対黒のアーチャーに備えてギリシャ神話に悪名高いヒュドラ毒すら生成してみせた。その毒は極めて侵食率が高く、魔術師であれば使い魔を通して中の様子を覗き見ただけで目が溶けてしまうほど。宝具の兜である程度は毒を遮断できる赤のセイバーでさえも、徐々に神経が麻痺し、視界を喪失し、最終的には激痛に苛まれて行動不能に陥った。単なるアサシンとして召喚された場合はこちらの宝具を主軸として聖杯戦争を戦うことになる。


また、戦闘の際に使っている鎖はこの宝具が攻撃的な形で発現したもの。


他作品での活躍編集

Fate/Grand Order編集

2018年バレンタインイベント『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』と共に期間限定キャラとして実装された。レアリティは☆5。


同イベントの主役。ジャガーカカオの供給が途絶え、新規チョコ資源探索の旅に出たきよひーが辿り着いた、チョコレート工城(誤字にあらず)の主。特異点で聖杯を手に入れ、その力で空中庭園を作り上げたらしい。「チョコもまた人を惑わせ狂わす甘き毒のようなもの。ならば自分の専売特許」として、至高の逸品をどこまでも大量に作り出すべく空中庭園を改修していた。きよひーが連れて来た主人公に、カルデアへの一部供給を対価としてチョコレート製造の現場指揮を命じる。


『Apocrypha』でのいじられキャラは鳴りを潜め、本来の彼女らしい女王然とした気位の高さと冷淡で酷薄な性質が強く出ている。相変わらずの直流交流を煽って競い合わせ、労力を効率的に搾り取る等、男を手玉に取って使い潰す手管は流石の一言。女王として働き者に寛容な部分もよく顔を出しており、独特のカリスマ性を感じさせてくれる……裏で変にポンコツ染みた面も露呈しているが……そして何より、彼女がチョコレート生産を強力に推進するのには秘密があり……?


ちなみに同イベントの「ピジョンレポート」という鳩たちの話では、

  • アイマスクがないと寝付きが悪い
  • 手柄を立てたハトには名前を送っている
  • 暑いのは苦手だが水着には興味津々
  • チョコ大好き

などと色々暴露されている。


また、イベントの交換所では赤面しながら「はっ、ハッピー・バレンタイン!!」と言って(言わされて?)おり、直後に何故自分が愛想を振り撒かねばならないのかと怒っている。


コラボイベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』でも、大聖杯内部の世界で聖杯大戦の再現サーヴァントとして登場する。また、クライマックスは本編同様彼女の空中庭園での決戦となる。


霊基再臨すると、伸ばし放題だった黒髪が、まさかのリボンでラッピングされたボリュームたっぷりのお団子ツインテールに変化。イメージカラーも相まってなすびの系譜を彷彿とさせる。第三再臨では更に鳩の羽根を模した黒の装飾が各部にある出で立ちになり、露出も上がる。


センシティブな作品センシティブな作品


ゲーム上での性能編集

レアリティ☆5
クラスアサシン
HP/ATK13266/11309
カード構成Quick:1 / Arts:3 / Buster:1+宝具Buster
スキル1使い魔(鳩)(D) / 自分のNP増加+敵全体の弱体耐性低下(1T)
スキル2二重召喚(B) / 自身のNP獲得量UP&キャスターへの攻防の相性を等倍にする(3T)
スキル3驕慢王の美酒(B+) / 敵全体に毒状態&Buster攻撃耐性ダウン(3T)※スター8個消費
宝具虚栄の空中庭園 / 自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃+味方全体の防御力をアップ(3T)&強化解除耐性を付与(1T、強化後に追加)

ステータスは耐久寄り。

カード構成は「二重召喚」設定を反映してキャスター型で、しかも「陣地作成(EX)」の恩恵からArts攻撃が高性能でNPを高速でチャージできる。「気配遮断(C+)」の恩恵でスター稼ぎも不得手ではない。ヒット数も5ヒットするExtra Attack以外すべて4ヒットし、アサシンで並レベルのスター集中率を持っているのでクリティカル発生もそこそこ優秀と、NPもスターも稼ぎやすい万能タイプ。


「使い魔(鳩)」はNP獲得系としては初期20%(最大30%)とやや少ないが7ターン(Lv10で5ターン)と短いスパンでスキルを回転できる強みがある。「二重召喚」は弱点であるはずのキャスタークラスとの相性差を埋めることができ、こちらも7ターン(Lv10で5ターン)で回せるという便利さが売り。ただアルターエゴバーサーカーとの相性差は埋められないのでそこは注意。


そして自身の逸話の具現である「驕慢王の美酒(B+)」だが、毒状態の付与以上にBuster耐性へのデバフが強烈なスキルで、成功すればBランクの「魔力放出」スキルと同等の火力支援が味方全体に可能というえげつない特性を秘めている。「道具生成(C)」と「使い魔(鳩)(D)」のおかげでデバフは仕掛けやすいため、自身の宝具威力の補強はもとよりBuster主軸のパーティーの支援として非常に有能なサポーターとなる。スター8個のコストがネックだが、概念礼装「2030年の欠片」や「直感」「啓示」といったスキル、または魔術礼装アニバーサリー・ブロンド」などでスターを発生させれば問題なく使用可能。かつて赤陣営に所属した実装済みサーヴァントたちとの相性もいい(コッソリと彼氏ないし想い人との相性もばっちりな当たり抜け目ないな……)。


宝具は、敵全体を攻撃しつつ味方の守備を固める攻守一体仕様。同レア帯のクレオパトラなどと比べると威力はやや控えめだが、NP効率の良さから高い回転力を持つ。「驕慢王の美酒」によるデバフをかければダメージも安定しやすい。強化後は強化解除耐性が追加。1ターン限りだが該当効果を確実に弾いてくれる。天草四郎の宝具対策や虞美人の宝具デメリットを補うのに使える。


攻防ともに優秀なサブアタッカー兼サポーター。特に対クラス混成戦では、「二重召喚」のおかげで攻守共に不利が出にくい点が光る。ただし、育成に関しては☆5恒例とも言える素材消費の高さが待っており、「竜の牙」×126本と「万死の毒針」×132本と資材を揃えるのがつらい。だが、ここさえ乗り切ってしまえばBパーティーの優秀な支援者として活躍してくれる。


ほか神性・女性・地属性と特攻に引っかかりやすい属性に加え、某語り部が持つ「王特攻」をもろに受けるなど、特殊な特攻スキルを持つサーヴァントには要注意。某平安の神秘殺しとは「天地特攻」「バーサーカー」「【天>地】による竦み」と三重で相性が悪い。


関連人物編集

生前編集

オンネス

生前の夫。老人であり将軍であったが、当時孤独だったセミラミスを哀れみ、娘として、妻として迎え入れた善良な人物であり、傲岸不遜なセミラミスが唯一敬語を使って敬意を表していた相手。セミラミスもオンネスの事は愛していたようであり、ニノス王を毒殺した動機の1つがオンネスを自殺へと追い込んだ事への復讐であった。また、幕間の物語では、シミュレーションとは言え再会した彼が自分を娶った事でセミラミスが不幸な人生を歩んだのだと後悔し、エネミーと化して暴走した際にはマスターに「殺さないでほしい」と頼み込み、「貴殿が娶らなければ私は名を残す事のない人生で終わっていただろう、だからこそ貴殿が私を娶ってくれた事は私にとって最善の選択だった」と、彼との出会いを後悔していない事を伝えると共に「貴殿が私を娶らなければ貴殿は絶望を抱くことなどなく幸福な人生を送れただろう」と謝罪の言葉も伝え、彼の心を救っている。


デルケト

実の母親にして、シリアの半人半魚の神。彼女がギリシャ神話アフロディーテの原型とされるが、異説では当のアフロディーテに呪いを掛けられ、紆余曲折の末にみなみのうお座になった。

呪いを掛けられ、若い信者と肉体関係を持った末に生まれたのがセミラミスだという。


イシュタル

神話などでしばしば同一視されるメソポタミアの美の女神。

この女神をイメージソースに大淫婦バビロンの伝承が作られており、セミラミスも「バビロン」の名を冠した建造物を造っている。今後の作品での絡みが気になるところである。


Fate/Apocrypha編集

シロウ・コトミネ

契約したマスター。数十年かけて触媒を集めた彼に召喚された。

今まで関わってきた中ではかつてなかったタイプの男として、彼の野望の行き着く先に興味を持つ。そして次第に異性としても惹かれていく。『FGO』にて再会した際には、かつての想いはあくまで「あの時空で戦ったセミラミスのもの」として割り切る素振りを見せる。もっとも関心を捨てきれない上に相手からは面白半分に近づいてくるため、その関係は「普通にアプローチしてくる元彼」と「距離感を測りかねてヤキモキしてる元カノ」の状態である。


赤のキャスター

入念に立てた計画をノリと興味本位で引っ掻き回す劇作家。

セミラミスの恋心にいち早く気付き、何かにつけてからかっては怒らせる。

アニメ版では彼に恋心を指摘され、内容の鬱陶しさも相まって縊り殺しかけている。

『FGO』においても彼に対する不信感はモリモリで、マスターに抹殺を持ちかけるほど。


赤のライダー

策略を巡らすシロウとセミラミスを快く思わず信用し切ってはいないが、セミラミスの恋心に対してはからかって遊んでいる。『FGO』でも「ちょっとやらしい雰囲気」にしようとしてくる。


赤のアーチャー

向こうはセミラミスの退廃的な雰囲気が「純潔の狩人」としての気質に合わず、不信感と苛立ちを募らせている。一方のセミラミスは、同じ「野生動物に育てられた捨て子」という境遇から思うところがあるらしく、聖杯への望みを聞いた際に「気を悪くするな」と前置きしたうえで「実現不可能なのではないか」と指摘している。『FGO』では、その望みが変わってないことに対して「まだ叶わぬ夢を見ているのか」と同情とも憐みとも取れる心情を垣間見せている。


赤のランサー

相手の本質を見抜くことに長け、さらにそれを包み隠さずズバズバ指摘してくる(悪意は無い)所がセミラミスにとってはこの上なく相性が悪い。シロウへの想いも見抜き直接指摘していたが、アニメでは残念ながらカットされてしまった(その分はキャスターの方に回されている)。


赤のセイバー

彼女のに雰囲気が余りに似ていたため、出会ってすぐに敵視され、「嫌な女」とまで評されていた。後に赤陣営から名実共に離反され、セミラミスは最終的に黒陣営に半ば肩入れした彼女と直接対決することになる。なお彼女からは「毒を出して調子づいている」ということでカメムシ女」という不名誉な渾名がつけられた(ちなみに「セミ」はカメムシの仲間)。


黒のライダー

黒陣営のライダー。最終決戦では宝具「魔術万能攻略書」改め「破却宣言」を完全開放した状態で「虚栄の空中庭園」に挑まれたため、一切の魔術が通じない彼に迎撃術式を完全破壊されてしまう。その際に彼を「乙女」「小癪な小娘」と評しており、本当の性別には気付かなかったようだ。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

この世界で契約したマスター。

マスターとサーヴァントの関係だが、自身が上だと主張している。

マスターとしては特に感慨は無いが、その耐毒スキルを大いに気に入っており、よく毒を盛っては戯れている。その関係か、たまに気を許しすぎるときがある様子。


クレオパトラ

同じ辣腕女帝系アサシン奥様。毒殺にも多少縁がある。

また、巨大な蛇を召喚する宝具(セミラミスは副次効果だが)を持っている点でも共通。


武則天

こちらも辣腕女帝系アサシン。暗殺や処刑には定評(?)がある。2018年ギル祭『バトル・イン・ニューヨーク 2018』では「ざんにん! エンパイア」と銘打ってコンビでクエストに登場した。名義は「ポイズン☆セミー」と「トーチャー☆ブッキー」と、どことなくプリヤっぽい。


ギルガメッシュ

同じくバビロン繋がりのサーヴァント。

暴君にして名君・神との混血・人類最古の○○・マスターがコトミネ神父(しかも義兄弟)などやたらと共通点が多いが、上記のようにイシュタルと同一視される点から相性は最悪そうである。


キルケーメディア

同じくエルフ耳なお2人。神話時代の魔術師であり、神代の強力な魔術を扱える点も共通。ただし、セミラミスのエルフ耳はメディアより長め。メディアとはサーヴァントとして召喚された後に新たな運命の相手に巡り合った点も共通している。一方キルケーの方は恋愛面で不遇な描写がされがちである……メディア、キルケー双方ともに毒と縁がある魔女でもある。


ナーサリー・ライム

彼女から「毒のお姫さま」と呼ばれている。

あくまで「女王様」や「お妃様」でないあたり、彼女の本質を表しているようで微笑ましい。


紫式部

同じくバレンタインで主役となったサーヴァント。2019年バレンタインイベント『ボイス&レター・これくしょん!』ではオペレーターをつとめ、バレイベの先輩としてなのか何かと世話を焼いていた。気弱な彼女に対し、高貴な身の上なのだから堂々と振る舞うようにと叱咤している。


ヨハンナ

2023年バレンタインイベント『ヨハンナさんと未確認の愛』にて石像を守る鎖の一騎として登場。

最早すっかり板についたヘルメット姿で、彼女の石像の工事現場の指揮をとっていた。


アンドロメダ

2024年バレンタインイベント『チョコレート・リバーのその先に』で共演。

王族にしてはお気楽な彼女には辛辣な評価だが、微妙に押され気味な印象を受ける。

アンドロメダ曰く母であるカシオペアに似ているらしい。

そしてやはりと言うべきか、このイベントでもヘルメット姿を見せることに……


その他編集

豊臣秀吉

同じく築城に関する逸話から宝具を所持している英霊。

ダブルクラス持ちの可能性大という点でも共通点がある。

余談編集

奈須きのこ一押しのキャラクター。

曰く「一見高飛車だが攻められるとあれよあれよと転落していきそうな薄幸さがたまらない」らしい。「………ソラウ臭がする」とも言われているが、ソラウのような悲惨な最期ではなかった。むしろマスターに対する忠節やエルフ耳など、メディアの要素のほうが多い。それどころか最期のシロウとのやり取りは、ジャンヌアストルフォをも食いかねない立派なヒロインである。


また、生前の逸話や宝具である「空中庭園」などから、ついたあだ名が「土木系アサシン」。


天草興業


公式でも『Apocrypha/material』で建設作業員的な格好のイラストが載っていたほか『繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン』でも実装早々ネタにされていた。

そして、2022年4月のイベント『水怪クライシス』でとうとう土木系アサシンとしての本領(?)を発揮することとなり、オマケに作業用ヘルメットを被った立ち絵も作られた。

ミステリーハウス・クラフターズ』にて、そのヘルメットが『女帝ヘルメット』の名称でコマンドコード化した。


キャスターの能力を持つ奥様系サーヴァント三号にして、純情悪女四天王の一角。

著者の東出氏からはシロウとの関係を「おしどり夫婦」と称されている。


声を担当する真堂圭は代表的な役としてポケットモンスター サン&ムーンリーリエを担当していることもあり、度々ネタにされている。闇リーリエと呼ばれることも。


今日も一日


関連イラスト編集

センシティブな作品赤のアサシン

セミラミスSemiramis

女帝さんセミ様


関連タグ編集

Fate/Apocrypha サーヴァント アサシン(Fate)

女王 女帝 毒殺 妖艶 純情 

シロセミ:シロウ・コトミネとのカップリングタグ

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