「アサシン…?勘違いすな。わしのクラスは『人斬り』じゃ。」
プロフィール
真名 | 岡田以蔵 |
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クラス | アサシン |
性別 | 男性 |
身長 | 174cm |
体重 | 65kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・悪・人 |
好きなもの | 酒、博打(下手の横好き) |
嫌いなもの | 自分を馬鹿にするやつ、匂いのきつい野菜 |
設定担当 | 経験値 |
ILLUST | 経験値(帝都聖杯奇譚)、lack(FGO) |
CV | 吉野裕行 |
概要
『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』に登場するアサシンクラスのサーヴァント。
帽子を被って黒衣に身を包み、長刀を携えた暗い目付きの浪士風の男。
登場当初は「坂本龍馬」を自称し、桜セイバーに次ぐ二番目のセイバーとして登場した。
真名
天誅の名人、『岡田以蔵』。
河上彦斎・中村半次郎・田中新兵衛と共に、幕末の四大人斬りとして名を残す尊王攘夷派の四志士の一人。
作中での真のクラスはアサシンだが、彼自身はあえて「人斬り」と称する。幕末とは日本史上「刀で人を斬る」という行為がもっとも行われたともいえる時代であり、その時代を代表する「人斬り」である以蔵の剣技はアサシンでありながらセイバークラスに匹敵するほどのもの。
坂本龍馬を名乗ったのは、単に「同じ時代の人間」というだけでなく、彼とは同郷の輩だったことに由来する。
生前の龍馬とは親友ともいえる間柄であり、彼の依頼で護衛の仕事をすることなどもあった(本人曰く「護衛の仕事だけはしくじったことが無い」らしい)。
だが時代の流れにより龍馬が「尊王攘夷」ではなく、ある人物との接触で「時代の変革」という着想に至ったことを「裏切り」だと断じ、やがて二人を決定的に分かつことになる。
過激派「土佐勤皇党」の首魁・武市半平太に心酔して熱烈に支持し、半平太の指示で勤皇党に仇為す者たちを悉く斬刑に処していった。
最期は28歳にて捕縛され、打首に処された。
辞世の句は――君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後ぞ 澄み渡るべき。
酒色で散財した末に金に困窮し、商家に押し借りに入ったところを捕縛される。
しかも軽い拷問に掛けただけで、勤皇党の詳細を洗いざらい吐いてしまい、そこから最初に狙われたのは半平太の縁者だった。半平太も以蔵の増長と失態には失望を隠し切れなくなり、以蔵の遺言にも苦々しく思うばかりだったという。
史実では中西派一刀流・鏡心明智流・直指流を学んだとされるが、あらゆる剣法を見ただけで模倣できるという規格外の剣才の持ち主。
その恐ろしいまでの天稟は以蔵を希代の人斬りとして幕末の世に放つこととなった。
天誅の名人と謳われ、数々の暗殺事件に関わった日本史上有数のアサシンといえる以蔵だが、それゆえ剣士として大成することはなかった。
時代の流れかはたまた運命か、惜しいかな、希代の剣の天才は、天才であるがゆえにその才を磨き、開かせることが叶わなかった。
人物
一人称は「わし」。
卓越した剣技を見せる一方、必勝を期する為に敵マスターの身内を人質に取って相手サーヴァントの自害を強要する等、勝利の為なら手段を択ばない冷酷な一面も。
その一方でメンタル面では打たれ弱さが際立っており、新選組的にはごく軽いレベルの拷問でも自らの知る事を全て吐いてしまう程のヘタレ。
基本的には短気で強がり。自身を天才と称し、馬鹿にする奴は即座に切り捨てる、文字通り狂犬のような凶暴さと無鉄砲さを秘めている。
また暗殺者として荒んだ生活を送っていたこともあり、性格はひねくれている上に粗野で乱暴者。
だが自身が認めた主君に対する忠誠心は人一倍厚く、口は悪いが純粋な好意を向けてくる相手には調子が狂ってしまうツンデレさん。全体的に(野良)犬っぽい人。
人斬りであることをアイデンティティにしている一方、それ以外に芸がないことに内心で思うところがある様子。
龍馬を自称していただけに土佐弁を使うが、ちゃりん娘からは「なんか怪しい」と疑われ、生前の龍馬を知る桜セイバーからは「坂本さんこんなでしたっけ?」と首を傾げられる始末だった。
なお『FGO』で聖杯の存在と権能を知って、彼が欲したのは「巨万の富」。
しかも博打と妓楼で散財する気満々で、豪快に使って遊び倒すことに快感を覚えてさえいる。
能力
剣術の才能は紛れもなく本物な上に、他人の剣技を直に手合わせせずとも見ただけで再現する事が可能な特殊な才能をも併せ持つ。その為、アサシンでありながらセイバークラス並みの能力を持つ。
更に前述した通り、勝利の為ならあらゆる手段を用いる冷酷さをも持つ為、敵に回ると厄介な相手。ただ、精神的脆さや傲慢な人間性が戦闘に悪影響を及ぼす場合も多い。
ステータス
近代の英霊なので、基本的な補正は全体的に低め。アサシンクラスによる敏捷補正のおかげか、これだけは「B」とやや高い。
そして「幸運E」については、単純な運の無さというよりは、某サーヴァントの言を借りるなら「(試練や苦境の中で自らを鍛え上げる)武運に恵まれなかった」ことが最大の要因だろう。
事実彼は格下ばかり相手にし続けたせいで、剣の才能を自分の万能感の満足のため「技の模倣」に寄せてしまい、基盤となる「自分だけの強さ」が全く備わっていなかった。
保有スキル
気配遮断(B) | サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。が、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。本職の暗殺者たちと比較すると一歩劣るが、それでも高ランクであることに変わりはない。 |
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人斬り(A) | 刀で人を斬ることに特化した剣術スキル。勝つことのみを目的とした実践的な剣術であり、求道者的な精神とは無縁のものである。それゆえ、強く、脆い。 |
心眼(偽)(C) | 直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 |
撃剣矯捷なること隼の如し(A) | 『FGO』で追加。江戸での道場修業時代の以蔵の剣を評した言葉。数々の流派を学んだ以蔵であるが、どこの道場でもまじめに修行をせず中途で道場を出たため、免許皆伝までは至っていない。以蔵の目にはあらゆる流派、あらゆる道場の剣士が格下に映り、事実そうであった。だが、何一つ免許皆伝まで修めることが無かったことが、彼の脆さに直結しているのもまた事実。 |
宝具
始末剣(しまつけん)
- ランク:なし(一応C相当判定)
- 種別:対人魔剣
- レンジ:1
- 最大補足:1人
「褒美は弾んでもらうきのう!」
「お初にお目にかかります。じゃあ――死ね!わしはぁ、剣のぉ!天才じゃあ!はっはっはっはっはぁ!」
人斬り以蔵、外道の剣。一度見た剣技をそのまま己の剣技として再現することが出来る宝具。
召喚時は生前に記憶していたものしか再現できないが、召喚後も新たな剣技を見ることによりさらなる強化を図ることも出来る。
詳細は該当記事を参照。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
期間限定イベント『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』にて、メインキャラクターの一人として登場。
レアリティは☆3と、分相応なところに落ち着いている。
しかし☆3以下のサーヴァントとしては初の期間限定召喚という極悪仕様での召喚で、要するに『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』イベント期間を逃すと次の復刻か何かしらのピックアップまで召喚不可能という、ある意味でとんでもないVIP待遇での実装となった。
本編中では、黒幕の持つ聖杯のバックアップを受けるはぐれサーヴァントの一騎として登場。
坂本探偵事務所を襲撃するも、セイバーの乱入によって標的諸共に斬り伏せられそうになり、そこを同郷の旧友に救われ、そのままなし崩し的に共闘する事に。
本編エピソード終了後の【裏】バージョンでは、本来の七本槍役を差し置いてボスキャラに抜擢されるという珍事態に発展。しかもライダーがカルデアで楽しくやっているのを妬んでの凶行と、相変わらずの拗らせっぷりを発揮している。
そして七本槍のほうも、セイバーっぽいのにアサシンとか気に入らないから加勢します!と、特大のブーメラン発言をかましてこちらに加勢してくれる。
帝都は今夜もぐだぐだです。
『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』では人間関係が掘り下げられ、再会した仲間達に生前抱いていた本音をぶち撒ける。
「おまんらはいつも言葉が足らんがじゃ!神様や仏様じゃあるまいし、言いたいことも言わんとなんでもわかりよるわけないじゃろうが!」というセリフは、型月界隈では人間はおろか、妖精や神々さえ言葉足らずで関係が拗れてしまう事が多かっただけにファンの共感を呼んだ。
なお、裏ステージでは生前の借金抹消と豪遊のために「謎のイゾーO」として立ち塞がる。
お竜さん「せっかく上げた株を即下げる。それでこそイゾーだ」
ゲーム上での性能
ランク | ☆3(R) |
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クラス | アサシン |
最大Lv. | 70 |
HP/ATK | 1592~8844/1277~6879 |
COST | 7 |
カード配分 | 《Quick:2/Arts:2/Buster:1》 |
保有スキル1 | 人斬り(A)/自身に人型特効状態を付与&クリティカル威力アップ(1T) |
保有スキル2 | 心眼(偽)(C)/自身に回避状態を付与(1T)&クリティカル威力アップ(3T) |
保有スキル3 | 撃剣矯捷なること疾風の如し(A)/スター集中度をアップ |
クラススキル | 気配遮断(C)/スター発生率アップ |
宝具 | 始末剣(Arts属性)/自身にスター発生率大アップ(3T/オーバーチャージで効果アップ)&敵単体に超強力な攻撃 |
同格のアサシンの中では、ちょうど中間域のステータスを持つバランス型。
カード配分はアーチャー型で、【Q:4/A:2/B:1/Ex:5】と攻撃のヒット数もそこそこ多く、スター獲得量やNP効率もそれなりに高い(ちなみにカード構成・ヒット数は共に両儀式と同じ)。
加えてイベント中は、特攻スキルの付与により攻撃の威力が80%増しになっているため、鍛え上げてしまえば、大抵の敵はアサシンの刀の錆となって消えていく。
彼の強さは得物同様2本の剣を組み合わせることで生まれる爆発力にある。
1本目は宝具『始末剣』。事前に入るスター発生率大アップはOC100%でも100%の倍率を誇る。発生率100%とは簡単に言えば「1ヒットにつき必ずスターが1個出るようになる」状態で、スターが発生しないArtsカードでも星が出るようになる(つまり宝具を撃つと必ず星が出る)。
もちろんQuickを選択すれば大量のスターを生産できるので、続くスキルを活かすための準備を自分一人で整えられる。なのでどれだけ早くこれを繰り出せるかが運用上の要と言っても過言ではない。
この効果が3ターン持続するので自身のスキルとの噛み合わせも抜群。クリティカル連発と絡めてOver Killまで決めれば、最大でNPを50%以上をリチャージできる。
2本目は3つのスキル構成。
スキルはどれも1ターン持続の単発スキルだが、クリティカルを乱発することに長ける。むしろクリティカル特化型といって差し支えないほど。
「人斬り」「心眼(偽)」の2種のクリティカルバフを持っている上「撃剣矯捷なること疾風の如し」でスターを集められるので、上記の通り宝具を撃って自分で星を出して吸ってクリ殴りというえげつないシナジーを発揮してくれる。
中でも「撃剣〜」は初期チャージターンが5ターン、LV10で3ターンと異常に早い回転率を持ち、効力の短さを補ってあまりある。
そこに「人斬り」の〔人型〕特攻が合ったときの瞬間火力は目を見張るものがあり、格上のサーヴァントだろうと相性とスキルレベル次第でバラバラに解体してしまう。
ただし、これだけの性能ながら☆3故にステータスの伸びしろが短いこととクラスがアサシンであるためにATKにマイナスの補正がかかるのがネックとなる。
耐久面に関しては貧弱の一言に尽きる。「やられる前にやる」以外で唯一身を守れる「心眼」も構成上攻撃時に切るので身を守ることはあまりできず、相手を仕留め損ねるとあっさり落ちてしまうことも。上記の通り打たれ弱い人なのである意味忠実。
また攻撃力を直に上げるスキルを欠いているため、どうしても特攻とクリティカルに賭ける戦いを強いられる。同時に瞬間火力こそ高いが、火力を維持させるのも難しい。
何より期間限定サーヴァントなので、宝具Lvを上げにくいのがつらい。彼と森くんは福袋召喚の対象外となっているため、ピックアップ召喚を回さないと絶対に手に入らない。
「魔神さんなどの☆5は呼べたのに、以蔵さんの宝具レベルは……」というマスターも少なくなかったりする。
しかし宝具レベル1であってもカードやスキルは非常に優秀。宝具が上がってないのなら、いっそ「たまにすごい早い間隔で使えるスター発生バフスキル兼ヒット数の多い三枚目のアーツカード」として割り切ってしまおう。
サポーターとして、Arts強化や攻撃力アップを持つサーヴァントと組ませるのがベター。
特に賢王サイドのギルガメッシュは、以蔵の欲しい要素を全部持っているうえに、スター稼ぎの補助までこなしてくれるので抜群の相性を見せる。
またケイローン先生や、土佐藩士コンビでライダーとの相性も悪くない。
ほか、編成難易度は高いがタマホームコンビでのサポートとも相性がいい。
注意したいのは、サポーター適性の高いサーヴァントの多くがライダーに弱いキャスターなので、敵の出現が混成の場合アサシンもキャスターを護衛しながらの立ち回りを求められる。
いっそ鉄砲玉と割り切って、道中のライダーからキャスターを守るために暴れ回らせるというのもアリか。
以上のように、クリティカルでの瞬間火力を最大の持ち味とする一点特化型のアタッカー。
ポテンシャルは高いが十全に引き出すにはきっちり鍛え上げたうえでサポートを付けてやる必要がある。あるいは星出しの苦手なアタッカーを用意して、彼を星出しサポーターとサブクリティカルアタッカーとして運用するのもありかもしれない。
全体的に高性能なので、☆3故の低ステータスを聖杯転臨を行うことで補い更なる剣の高みを目指すのも十分視野に入るだろう。
Fate/Grand Order Arcade
イベントクエスト『ぐだぐだ本能寺』にて実装された後、メインクエスト6章『騎勲渇仰遠征 ロスト・エルサレム』に登場。
メドゥーサ共々はぐれサーヴァントとして行動しており、彼女がお目付け役として血気盛んな以蔵をたしなめる姿はどこか微笑ましい。
当初は主人公たちを敵勢力と認識して襲ってくるが、戦闘が終わると人理修復を手伝ってくれるようになる。
女子供を容赦無く殺そうとする守護騎士のあり方に怒りを見せたり、主人公たちが離脱する際には殿を務めるなど、この章のヒーローといっても差し支えない活躍を見せる。誰が呼んだか「劇場版ダーオカ」。
大量の墓が築き上げられた街道を不快に思ったり、特異点の元凶を「外道」と認識するあたり、人斬りという立場なりの矜持はあるようだ。自身も目的のためには手段を選ばないが、こうした闇雲に人命を奪う真似は好ましいと思っていないのかもしれない。
関連人物
生前
同郷の士であり、生前は釣りでもなんでもつるんでよく遊んだりする親友ともいえる間柄だった。
だが時代の流れにより、龍馬は「尊王攘夷」ではなく「維新」という発想に至ったため、現在はライダーの思想を理解出来ずに「裏切り者」と断じて敵視している。
ただ以蔵自身心の底では憎み切れず、また龍馬も自分の勝手で以蔵の期待を裏切ったことにわだかまりを抱えていたが、後に『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』でお互いの心情を打ち明けあった事でようやく解くことが出来た。
よくお竜の方から煽って喧嘩になっている。しかし、『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』ではお竜が無理をしていてほぼ動けないことを見抜いていたり、重要な場面では名前で呼んでいることから本心から嫌っているわけではない様子。実際に『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』では、お竜を操って彼女を駒のように扱うもうひとりの龍馬に対して静かに激怒していた。
尊王攘夷の過激派「土佐勤皇党」の首魁。呼び捨てにする場面もあれば、『武市先生』と呼ぶ場面もある。
以蔵にとっては、剣と、何より人生の師として崇敬していたが、次第に互いの態度から関係が冷え込んでいき、最後は上述の自白によって共倒れとなった。
そして某イベントでは再会し、より詳しい掘り下げが行われた。
尊王攘夷の過激派「土佐勤皇党」に所属していた同僚。そして同じ幕末四大人斬り。
仲はイマイチで関係は良好とは言えない。
河上彦斎、中村半次郎
以蔵や新兵衛と同じ幕末四大人斬り。
帝都聖杯奇譚
聖杯戦争中の対戦者。老人でありながら、隔絶した槍さばきでアサシンを苦戦させる。
彼のマスターを人質に取り、槍を破壊して追い込んだまでは良かったが、調子に乗ってマスターを手にかける暴挙を犯した一瞬の隙を突かれ、奥の手をまともに食らって座に還されてしまった。
『FGO』では『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』にて若かりし日の姿で遭遇。
こちらでは真正面から挑んだ事もあってか、手も足も出ずに叩きのめされるも、カルデアのマスターと魔神さんの助太刀で事なきを得る。
そしてランサーから「“相手より己が上である”と吼えるのではなく、“相手より己は上回るのだ”と牙を剥くのだ」と忠告されることになり……
Fate/type Redline
敵対するマスター。
一人でいた彼女を襲撃し拷問して情報を引き出そうとするが、その小物っぽさから坂本龍馬でないこと看破され挑発されてしまう。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
偏屈な以蔵に心から信頼を向けてくるため、彼/彼女に対しては態度が柔らかい。
なお、主人公はぐだぐだサーヴァントの中でも特に以蔵(及び沖田)と仲がいい節があり、『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』では彼の守りに期待を寄せていた。
生前から立場的に因縁のあった存在。
マイルームボイスでは「忌々しい」、「偉そうにしてるが所詮は人斬り」と見做しているが、イベントでは一時共闘する場面も。
将軍家兵法指南役でもある柳生家中興の祖。マイルームボイスにて彼の柳生新陰流を「道場剣法」と吐き捨てる。
……だが、待って欲しい。柳生宗矩は実戦剣術の盛んな安土桃山時代の生まれで、柳生新陰流も十分に実戦剣術である。その辺りの学の浅さは相変わらずか……
『帝都聖杯奇譚』のマスターのそっくりさん。
アサシン自身は『帝都聖杯奇譚』のことははっきりとは憶えていないが、どこかで合ったことがあるような気がすると僅かながら憶えている。
ただデリカシー無く彼女のコンプレックスに触れて睨まれてしまう。
ただでさえ仲が悪い新選組の人間。
斎藤の方も以蔵を嫌い積極的に煽ってくるため、特に仲が悪い。
余談
何気にシリーズ全体でも珍しい「生前が本当に暗殺者であった」アサシン。
前述したようにアサシンクラスでありながらセイバーレベルの剣技を持つ、ある意味二重召喚(ダブルサモン)のような存在だが、似たような立場の佐々木小次郎のそれが生前に重ねた鍛錬の成果であるのに対し、以蔵のそれは「一度見た剣は真似することができる」才能に負うところが大きい。
ちなみに、二つのクラス別スキルを同時保有できる「二重召喚(ダブルサモン)」は本来、三騎士(セイバー・アーチャー・ランサー)及びエクストラクラスは対象外であり、たとえ本人に適性があっても組み合わせることは不可能。あくまでセイバークラスに匹敵する剣技を持つアサシンという擬似的な再現となる。
経験値は『コンプティーク』のインタビューで以蔵は多媒体で美化されているものが多かったので、あえて路線を外して性根は悪くないけど小物然としているキャラで行くことにしたとのこと。
司馬遼太郎の小説やその映像化作品から浅学のイメージがあるが、こちらの作中では「偽のクラス・真名を名乗る」「戦闘スタイルを偽る」といった聖杯戦争における重要な戦略である情報攪乱を行う頭脳派の一面も見せている。龍馬を騙り土佐弁を操るのも、出身地を誤認させ示現流への警戒を低くさせたところで示現流の一撃必殺で決めるというやり方だから。
その示現流は、同僚であった中村半次郎と田中新兵衛の剣裁きを吸収したものと考えられる。ちなみに本人が直に習得している剣術流派は、小野派一刀流・鏡心明智流・直指流の三派。
『龍馬伝』での描写からは信じ難いが、史実所属していた土佐勤王党の首領・武市瑞山からは「つい先日投獄され拷問を受けた女が何も言わなかったと聞いたが、それに比べれば以蔵は日本一の泣きみそだ」と酷評されていることもあり、拷問耐性にはかなり弱いと認識されている。
ただし、この拷問は土佐藩にて主に囚人などに対してよく用いられた「搾木」という過酷な拷問刑であり、以蔵と共に囚われた者でも瑞山の弟であった田内衛吉は拷問に耐えきれず服毒自殺したり、島村衛吉は拷問死している程のものであった。彼が屈してしまったのも無理はない……というか、「耐えたその女の根性がずば抜けていた」とか「自白するくらいならば死を選ぶべきだった」等の理由は考えられるのである。
情けないエピソードの目立つ以蔵さんだが、暗殺の逆―――つまり護衛役にあっては無敵という真逆の逸話もある。特に勝海舟と、俗伝であるがジョン万次郎の護衛においては、人斬りとしての経験則を遺憾なく発揮し、刺客の一団を完封している。
これについては2020年10月の『ぐだぐだ邪馬台国』でしっかり拾われており、カルデア側と合流後はひたすら飲んだくれ生活を送っていたが、山南敬助と斎藤一が芹沢鴨の暗黒新選組派として正体を現した際には、龍馬からの一計で尾行し助太刀に入っている。酒浸りだったのも山南と斉藤を出し抜くための“過剰な”演技(つまり飲んだくれ行為自体はそれなりにエンジョイしていたっぽい)だった。
元々幕末ファンの間では知名度があったが、『FGO』に実装されたことでそれまで全く知らなかった人にも名前が通るようになり、彼に関する史実関連の書籍が緊急重版される勢いで売り上げを伸ばす事態となった。出版社の関連ツイート
2018年12月22日『FGO冬祭り 2018-2019 ~トラベリング大サーカス!~』宮城会場のトークセッションで2018年登場サーヴァント(36騎)中、一番聖杯を捧げられたランキングベスト3が発表された際、
- 3位:ジャンヌ・オルタ(水着)
- 2位:沖田オルタ
を差し置いて
- 1位:岡田以蔵
という快挙を成し遂げた。
この文字通り2018年実装鯖でもトップクラスの以蔵人気は作者の経験値も予想外だったようで、コハエースでしばしば困惑の言葉と共にネタにされる。
2019年も雑誌『コンプティーク』に坂本龍馬とお竜さんと一緒に、土佐組として表紙を飾った上にインタビュー記事が掲載されたり、沖田さんとノッブに続いて(期間限定であるが)彼と土方さんをさしおいて『FGO』アーケード入りするなど、いまだ人気はとどまることを知らない。
この人気の高さを裏付けるように何かある度にツイッターのトレンド入りする事が多い鯖である。
人気の高さの一つとして、龍馬との残酷なすれ違いや意外と属性てんこ盛り(幕末/ポメラニアン系/人斬り/寂しがり屋/天才だが小物/ツンデレなど)、聖杯への願いがお金という点など人間臭い点などの要素がファン(主に女性が多い様子〈『FGO』公式ラジオのMCの一人も大ファンで2020年の誕生日後の放送でパネルがプレゼントされた〉。無論男性のファンも多い)の心をくすぐるのだろう。
経験値は以蔵人気は絵師のlackさんがいい絵を描いてくれたおかげと「コンプティーク」のインタビューで語っている。
以蔵の立ち絵がlack氏になったのは当時経験値がハマっていた「三国志大戦」で氏のイラストが好きだったからとのことで、お願いしたら快く快諾してくれたとのこと。
『FGO』5周年の記念イベントでは、過去の礼装を再現した霊衣「まっこと格好えい羽織袴」が実装された。
通常の霊衣なので宝具以外の戦闘セリフも変わり、通常時よりもいくらか柔らかな声色になる。
更に2021年ぐだぐだイベントでは、調子に乗って二つ目の霊衣「えろうイケちょるスーツ」も用意してきている。
演者の吉野氏は『真月譚月姫』にてミハイル・ロア・バルダムヨォンを演じた経験がある。
関連イラスト
よく目にする和洋折衷な服装は召喚時(第一霊基)のもの。基本的にシナリオで登場する際はこの格好のため、pixivでもこの服装で描かれる事が多い。再臨で暗殺者→剣客といった趣の服装へと変わっていく。
関連タグ
アミバ(北斗の拳):「天才を自称」「図抜けた模倣の才覚」「性格が小物」「卑怯な手段も辞さない」……など、共通点が多い。
石動雷十太(るろうに剣心):同じく、作中でも抜きん出た剣才を持っていたが、俗物で脆い精神性から大成出来なかった者(年代も割と近い)。
朱雀(るろうに剣心):上海マフィアのボスである呉黒星に仕える護衛の一人。以蔵と同じく「剣技の模倣」を得意としていたが、相手が「拳法」に切り替えたことで敗北した。
キルバーン(ダイの大冒険):吉野氏が演じた暗殺者で卑怯な手段も辞さないどころか、こちらは寧ろそれを自身のアイデンティとしていると言う、ある意味さらにタチが悪い人物である。但し、こちらは、自身の暗殺対象に対して平然と、暗殺を宣言するなど、精神力では圧倒的に上回っている。
肥前忠広(刀剣乱舞):所有刀の付喪神(刀剣男士)。初登場時の口を隠した姿が以蔵の第二再臨とそっくりだった事から名前が判明した他、登場したイベントは以蔵が活躍する『ぐだぐだ帝都聖杯奇譚』復刻開催と同時期だった。