概要
同人ゲーム『月姫』を原作としたアニメ及び漫画作品。
タイトルが異なるのは『月姫』の商標が既に使われていたからだと言われている。
→月姫-Gekki-? (穂実あゆこ氏の漫画作品)
アニメ
制作会社はJ.C.STAFFで、2003年10月から12月までBS-iにて全12話で放送された。
原作のボリュームに対して話数が少ない上に、監督の桜美かつしが原作つきアニメに対し独自路線を展開しがちなスタンスを持っていたのもあって、オリジナル展開が多い。
しかし、それらの多くは原作ファンから「原作を分かっていない」と批判されている。
特に「カレー好きのはずのシエルがスパゲティを食べているシーン」は、そうしたスタッフ側の原作に対する不理解を示す判りやすい例としてやり玉に挙げられることが多く、TYPE-MOON公認漫画である『コハエース』ですらネタにしている有様である。
そのため、原作ファンからは
「月姫のアニメ?カーニバル・ファンタズムの事だろ」
と返されることが多い。
ちなみに「月姫のアニメ」という大前提を考慮しなければ、それなりに良い出来のアニメなので原作未プレイ勢からは評価も高い。
出演声優の多くは別のTYPE-MOON作品に参加することになる。
漫画
月刊コミック電撃大王で2003年10月号から2010年9月号まで連載された。
作画は佐々木少年で、単行本は全10巻。
こちらはアニメ版の要素も一部混ぜつつ、原作準拠に進められたため、原作ファンからの評価が高い。
とは言われているものの連載終了までには7年ほどの時間を要した。
ストーリー
遠野志貴は、幼い頃事故にあってからモノの壊れやすい部分が見えてしまう「直死の魔眼」を持ってしまった。その能力を持てあましていたとき、偶然出会った蒼崎青子から眼の力を封じる眼鏡を受け取り、そのおかげで外見上は普通の少年としての生活を送られるようになった。勘当同然に養子に出されていたのだが、父親の死により8年振りに実家へと帰ることになり、その頃から連続猟奇殺人事件が起こり始め、非日常へと急激に変化していった。
登場人物
アルクェイド・ブリュンスタッド(CV:生天目仁美)
ミハイル・ロア・バルダムヨォン(CV:吉野裕行)
主題歌
オープニングテーマ
「The Sacred Moon」
作曲・編曲 - 大森俊之
エンディングテーマ
「輪廻の果てに…」
作詞 - 入山誠 / 作曲・編曲 - 上野洋子 / 歌 - 折笠富美子