——教えてやる。これが、モノを殺すっていうことだ
プロフィール
誕生日 | 10月15日 |
---|---|
年齢 | 17歳 |
血液型 | AB型 |
身長 | 169cm→173cm(リメイク) |
体重 | 57kg |
属性 | 不明・不明 |
好きな物 | 努力、人間関係、思いやり、大型の猫 |
嫌いな物 | 吸血鬼、思いやり、自己完結している生命 |
天敵 | 無限、混沌、完全 |
CV | 野島健児(幼少期:小林由美子)〈メルブラ・カニファン〉 |
鈴村健一(幼少期:根本圭子)〈アニメ・真月譚〉 | |
金本涼輔(幼少期:藤原夏海)〈リメイク〉 |
概要
TYPE-MOON制作のビジュアルノベルスゲーム『月姫』の主人公。
黒い短髪に眼鏡と、整ってはいるが地味な印象の少年。やや病弱。
あらゆるモノを「殺す」ことが出来る「直死の魔眼」を持つ。
父親の訃報と共に実家の遠野家へと呼び戻されるが、その日の夕方、ある女性を十七分割して殺してしまったところから物語は始まる(リメイク版では家に戻って数日後)。
略歴
財閥の家系で鬼との混血として裏で知られる遠野家の長男。
幼少期に二度の臨死体験をし、それによって物の死を見る事の出来る「直死の魔眼」を得てしまう。
それがもとで一時は気が狂いそうなほど悩んでいたが蒼崎青子によって救われる。
その際に魔眼殺しの眼鏡をもらい、眼鏡をかけている間は魔眼の力が抑えられるようになった。
交通事故で入院した際、父親・遠野槙久に有間家に送られるが、八年後に、槙久の死後当主となった妹の遠野秋葉により遠野の家に呼び戻される。
その日の学校の帰り道にアルクェイドに出会い、衝動的にナイフで切り掛かり、十七個の肉片に分割してしまう。その後、復活したアルクェイドに「私を殺した責任取ってもらうんだからね」と吸血鬼退治を手伝わされることとなる。
実は遠野志貴は遠野家の長男ではなく養子。遠野家によって滅ぼされた暗殺を成業とする退魔の一族『七夜家』の人間。本名を七夜志貴という。
当時の七夜家当主・七夜黄理の長男として生まれ、暗殺を辞めた七夜家の忍里で静かに暮らしていたが、七夜一族の退魔能力を恐れた当時の遠野家当主・遠野槙久が軋間紅摩を使い、当主の黄理を始め一族を皆殺しにする。志貴も殺されかけるが、その時槙久が自身の長男である遠野四季と志貴の名前の音が同じだったことに気紛れを起こし、彼を遠野に引き取る。
槙久は志貴に、四季・秋葉の幼い混血に対し七夜一族の血による抑止力を期待していたが、歯止めにはならず、ある日に四季が暴走するという事件が起こる。槙久は四季に襲われ死にかけた志貴から一族の記憶を洗脳により完全に消し、分家の有間家に追いやって厄介払いをした。
この時より“遠野志貴”という人生が始まる。
容姿
眼鏡をかけているという特徴があるくらいで、黒髪に平均的な身長と外見上は極めて一般的。
基本的には学生服のイメージが強いが、これはMELTY BLOODシリーズから広まった側面が大きい。 本編(特に同人版)で志貴の立ち絵・スチルはほぼ無く、あったとしてもほほ顔が映っていない場合が多い(これはプレイヤーが自己投影しやすいよう意図的にされた演出)。
ちなみに顔立ち自体は設定上は地味ながらも整ってる部類で、特に童顔という要素が言及されることが多い。
一方で本気の戦闘状態になったり直死の魔眼を発動するとキリッとした方向のイケメンになり、この方向性が後の七夜志貴の顔立ちに繋がっている。
同人版
前述の通り、黒髪の短髪に紺色の学生服と典型的な没個性型主人公。
眼鏡はラウンド型のリムレスタイプ。
なお、スチルでチラッと映る私服のTシャツがダサ過ぎると一部のユーザーの間で話題となった。
リメイク版
基本的なデザインは踏襲しているが、細部が現代風にブラッシュアップ。
髪のボリュームがやや増し、若干クセ毛っぽくなっている。
また、眼鏡が黒縁のスクエア型に変更。作中で「(レンズはそのままだが)フレームは変えた」と言及されている。
更に私服のデザインも新たに追加。ufotable版士郎に似たジャケットを着用している。
リメイクにおいては従来の「普通の少年」という側面を目指して造形されていた方向性から一転、志貴というキャラの個性を確立するために、特に今後学ラン姿なんて他で滅多に書かないだろうという思いからより美形の方向性にシフトしているらしい。
人物
良くも悪くも、真面目でお人よし。
基本的に中立的で優しく、困っている人間はほっておけない性質であり、特に女性に対しては甘い。
ただ、こうした部分は意識を変えられた洗脳と、青子先生の教えによる部分が大きく、本質は世捨て人じみた自然主義者。
また病弱でいつ死んでもおかしくないため、そうした死の雰囲気を嫌って学校では孤立していることが多く、彼を理解できる人間は少ないが、そうした諸々のマイナス要因を受け止められるだけの人物たちからは非常に好かれる傾向にある。
眼鏡を外すとポエマーになるのはご愛嬌。
また、夢を見ない人間で、歌月十夜で遠野の屋敷に帰ってきてから頻繁に夢を見るようになるのは本人の意志ではなく外界の影響から。
学校の先輩であり教会の代行者であるシエル、妹の秋葉、そしてアルクェイドと言った様々な女性に好意を寄せられているが全く気づいておらず、妹の秋葉からも「朴念仁」と言われている。
また、そんな性格であるがゆえに、よく乙女心の地雷を踏む―というか、地雷原の上を平気で踊っては踏み抜きまくる。
MELTY BLOODでは、そうやって戦闘パートに突入することも少なくなかったり。
理想の妹は瀬尾晶、という将来の地雷も抱えている。
釈明しておくと女たらしというわけではなく、むしろ一度思いを傾ければ一途に貫く男気がある。琥珀さん曰く「既成事実さえ作れば、勝手に鳥かごに収まってくれるタイプ」らしい。そのためヒロインたちの間では度々に彼の争奪戦が繰り広げられる。
また結構な朴念仁ではあるが女性に対する性的な関心はちゃんとあり、ヒロイン勢の奇麗な姿に見ほれたり、歌月十夜では悪戯心からヒロインにセクハラ発言をかましたりしており、そういった意味では案外好色であるという意外な側面も見せている。
基本的にはヒロインに振り回されっぱなしというイメージがあるがたまーに自分が押したりすることも。
月姫人気投票の設定欄には鏡のような性格なので、無意識に惚れた相手の理想を体現してしまうスタ○ド能力を有していますとまさに恋愛ゲー主人公といった設定が書かれている。
ほぼ無趣味で、強いて挙げるとすれば『刃物収集』。
まあでも世捨て人的な性格をしているとはいえ、CDや文庫を買い、時々は焼肉大好き。普通の少年の楽しみも謳歌しているようだ。
……ただ、秋葉がとにかくプライベートに干渉してくるため、大っぴらに趣味が持てない(見つかると問答無用で処分されるため)というのも、彼の無趣味に一助している側面はある。
また親友の乾有彦と絡むとより顕著だが悪ガキ染みた側面も持っており、男同士で馬鹿をやらかしたり夜遊びを経験したこともあるなど案外不良っぽい所もある。
ちなみに男友達という点では乾有彦が代表的ではあるがそれなりに存在するとみられるような描写もある。
他作品の主人公である衛宮士郎との比較において言及される「性格や倫理観が異なるので仲は良くない」という説明やネコアルクのどうでもいいと思うものは本当にどうでもいい性格と言及されるなどかなりクレバーな性格の持ち主。
しかし誤解されがちだが基本的に自分の出来る範囲の人助けはやるタイプで決して目の前の他人を見捨てるような性格ではない。実際作中においてどうでもいいから他人を見捨てるという選択を取ったシーンは見受けられない。
特に実際に助けが必要な人を目にしたら助けてしまうお人好しなタイプで、それが影響してかレン・弓塚さつき・瀬尾晶・シオン・エルトナム・アトラシアに好意を持たれるきっかけを作っている。
これらのことから「八方美人」と評されることもあるが、これは彼のプロトタイプともいわれてる黒桐幹也と共通している。
また作中での吸血鬼達の殺人や人知を超えた被害に対しても彼なりに被害者を想った故の怒りがあったりと正義感もそれなりに強い。
だが一方で誰にでも優しいという点は誰にでも平等と言う意味であり、特に特定の誰かを愛したりするという事を避けている節がある。
これは本人が自分の寿命が決して長くないことを薄々察しており、誰かと親密な関係性になって自分が死んだときに相手を悲しませないようにという配慮を無意識に行っていると思われる。
なので親密な間柄になるという点においては結構相手側の方から関係性を親密にしていく必要がある部類のキャラでもある。
そのせいか恋愛的には奥手だったさっちんは本編までただのクラスメイトで志貴からは名前も覚えられてないという哀しい状態だった…。
ただし一度惚れたら逆に恋愛面では積極的になりうるのは流石主人公というべきか。
その上基本的には自分の大事な人達を助けることを何よりも優先するタイプであり、その為に時には自分の命よりも最優先して行動する事も厭わない。
仲の良い身内への情が深いタイプであり、正義感で動く事勿論あるが、身内の危機の為に本領を発揮するパターンが多く、そういった意味でも「名の知れぬ多数の平和のために行動する事を第一に考える」衛宮士郎とは真逆の価値観とみていいだろう。
ちなみにキレると口調が相当悪くなるという特徴があり、完全に敵と認識した相手には反転衝動抜きにしても非常に容赦がない。
そして本気で敵と見定めたらたとえそれなりに付き合いのあった知人でも冷徹に殺しうる側面も持ち合わせる。
特に月姫におけるバッドエンドルートにおいては志貴が今まで仲の良かったヒロインを殺したというエンドもそれなりに存在するので本気で怒らせるとかなり恐ろしい人物である。
上記のどうでもいいと思うものは本当にどうでもいい性格というものは恐らくこの部分を指してると思われる。
ちなみに、「Fate/EXTRA」にて眼鏡の回収を頼まれるが、その眼鏡が魔眼殺しだそうな。
また作中で登場する臥藤門司のバーサーカーの本来のマスターは、「学生服の少年らしい」とのことだが関連性はいかに。
リメイクに当たっては、作者曰く「ビックリするほどイキってた」と感じたらしく、当時と今の時代背景の違いや2010年代に舞台が移ったのを踏まえ、志貴らしさを出しつつも若干性格を変化させているとのこと。
なおリメイク版ではしりとりをすると泣き出してしまう位しりとりが苦手らしい(しりとりというゲームに弱いのではなく、しりとりのシステムが苦手な模様)。
能力
身体能力は「病弱だが運動神経自体は優れている」という不思議な体質。
これは幼いころの事故による後遺症が影響しており、たまに酷いめまいや頭痛を引き起こす。
また瞬発力、反射神経や平衡感覚といった面でも上記の後遺症がなければむしろ常人よりは高いと見れる描写がある。
しかしあくまで純粋な身体能力という面だけで言えば超人の域には入らない。
退魔の一族である七夜家の生まれという家系ゆえ、その身の内には「魔の者は抹殺しなければならない」という強い退魔衝動が秘められており、普段は槙久に受けた洗脳が忘れさせている。しかしあまりにも強い魔を感じると、この衝動は発露してしまうことがあり、月姫の冒頭でアルクェイドを襲ったのはこれが原因である。
この退魔衝動は七夜一族の血に含まれ、志貴にはどうにもできない困ったものでもあるが、言い換えれば退魔としての最大の敵、魔に反応することは、結果として志貴の身を守ってもいる。
長年押さえ込まれた衝動が、志貴の場合発露の回数は少ないが非常に濃いものとなってしまっている。この衝動に飲み込まれると、意識が「反転」して冷酷な暗殺者としての姿が出る。
この状態のことを公式では殺人貴と呼称したりもする。
歌月やメルブラで登場する七夜志貴(以下“七夜”)と同一視するファンも居るが、厳密に言うと反転した志貴の人格≠七夜という関係性であり、七夜は志貴自身の殺人衝動の恐れ等から産まれた存在ではあるが厳密に言うと志貴が七夜の性格になることはない(ただしギャグ作品である「アーネンエルベの一日」ではネガポジウム光線を受けて性格が反転した際に七夜になっていた)。
月姫本編ではその対魔の血筋による殺人衝動に悩まされ非常に精神面で不安定な状態ではあったがこれは遠野四季の能力により命が接続されているせいで彼の中に潜むミハイル・ロア・バルダムヨォンが原因の殺人欲求に影響されていたため。
また夢で繋がってるせいもあってか彼が行う殺人行為を他人だと認識できずに見てしまっており、そのせいで自分が殺人鬼だと思い込んでしまっているというのも原因であった。
原作本編以降はそれらが解消されたため、精神的にはだいぶ安定している状態である。
また対魔衝動自体は相手が魔に属する存在であっても志貴自体が相手が安全だと認識してれば発動しない様で、また相手の敵対意識の強さによる防衛反応と思われる描写がある。
なので仲の良い相手だったり相手が一切敵意がないなら反応しないパターンも多い。
例として月姫本編やメルティブラッド中ではアルクェイド・レン・赤朱状態の秋葉とも普段通りの会話が出来るので、完全に魔を無差別に殺して回るようなものでもないらしい。
七夜家に伝えられてきた体術・暗殺術は一切教わっておらず、一族は既に滅んでおり指南書なども残っていないので今後も学びようがないが、幼い頃に護身程度のものなら習っている。
しかも志貴は暗殺者としては育てられなかったにもかかわらず、父・黄理の技を見様見真似で身に付けていた。なので志貴が槙久の洗脳によって忘れている記憶をすべて持つ七夜は、そこから黄理に近い体術を使え志貴より上の使い手として用いる。
志貴の方も月姫以降、少しずつ一族の記憶を取り戻している。
そして対魔の衝動に飲まれたり、生命の危機に立たされ意識が反転すると無意識に体に染みついた七夜の体術を万全に扱えるようで、その際の動きは七夜に非常に近い。というかこの場合はその状態の志貴の部分を抽出したのが七夜というのが正しいか。
その際は獣の如きスピードで壁や天井を伝う三次元の立体的な歩方が可能でありこの時の志貴を捕らえらえることは非常に困難。
リメイクでは「40m4秒台」という速さで疾走することが可能。
(ちなみにアイシールド21で有名な40ヤード(36.58m)における人類の限界速度が4秒2)
40mの高さから自由落下しつつ石の足場を駆け抜けるといった、より超人染みた描写がなされている。
阿良句寧子いわく「鳥の骨のように軽い骨を持つ」「10秒を全力で駆け抜ける為に調整された肉体」という表現がなされており、
どちらかと言えば七夜のサラブレッドの血筋による生まれついての身体機能だと思われる。
刃物捌きも一瞬でネロ・カオスの通常の動物より遥かに強化された混沌の獣を100体以上解体するなど凄まじい技術の冴えを見せる。
七夜の一族が魔を狩る一族であったためか、そんな七夜の一族の体術を用いることで身体能力で圧倒的に勝る人外相手にも互角以上の戦いを行うことが可能。
実際に「殺された」アルクェイド曰く卓越した殺人の超絶技巧、
「自分を殺したその時の志貴をそのまま絵に閉じ込めたらこれ以上ないって言うぐらいの芸術作品になるぐらいに完璧な不意打ち」というべた褒めの評価をしている。
それが原因でアルクェイドは志貴を何人も殺した殺人鬼だと誤認しそれがアルクェイドルートでの志貴への手伝いの依頼という話に繋がっていった。
なおこれほどまでに驚異的な殺人術を見せていながら人を殺したどころか誰かにまともに刃物を振るったこと自体、十七分割した時が初めてという天才的ともいえる才能を見せている。
実際少しだけ語られる月姫後の話においては更に強くなっているかのような描写があり、まだまだその暗殺術は数多の戦闘によって磨かれ始め開花したばかりといったところであろう
魔術師ではないので魔術の行使はできないが、意外なことに保有している魔力の量自体はかなりの素質がある。
並の魔術師なら食われてしまうと言われていたレンとのマスター契約も難なくこなしている。
ネロ・カオスとの戦闘後、アルクェイドによって志貴の怪我の治療に混沌の獣の一部を体に仕込まれており、志貴がその分野を学べばこれらを使役させることも出来るらしい。
また死の気配に敏感であり、素の状態でも敵の攻撃をギリギリの所で避けたり防御することが非常に上手い。この点に関しては「敵の気配を察知してる」のではなく「死そのものの気配を感じ取ってる」らしい、恐らく以前死にかけたことにより死に近づいたのでその気配を人より強く理解してるからだと思われる。
そのため不意打ちを察知するのにも長け、きのこ曰く李書文の不可視の圏境にもギリギリ致命傷を外せるというコメントも残されている。
また人外の超高速攻撃相手対処を可能にする反射神経の高さも特筆すべき点であろう。
直死の魔眼
もともと彼に備わっていた七夜一族の能力である「浄眼」が二度の臨死体験で変異したもの。死の線・点が視え続けるということは、脳や神経に非常に負担をかけるため、普段は「魔眼殺しの眼鏡」をかけて抑制している。ちなみに通常の視力は2.0以上で、レンズによる矯正はまったく必要ない。
モノの殺しやすい部分である「線」と、死そのものである「点」を視認できる。線と点は黒く見える。
変異という経緯から、志貴の身体には魔眼に耐えうるだけのスペックが備わっておらず(しかも2度の臨死体験からの病弱も合わさり)、酷使すると脳がオーバーロードし廃人になる危険が高い。
普段から「魔眼殺し」でセーブしているのもこのため。
詳細は本項目にて。
戦闘スタイル
上記の通り、七夜の体術と直死の魔眼を駆使し、七夜の短刀一本で敵に立ち向かうスタイル。
しかし七夜の体術を駆使した体捌きによる暗殺技術は目を見張るものがあるものの、身体能力という点に関してはあくまで常人の範疇で超人的というわけではないし、七夜の体術も記憶を封じられているので極限状態で殺人貴としての状態になってるときでもなければ自在には使えない。
そのため、作中において単純な戦闘での能力面だけで見るならハッキリ言って「戦えるキャラの中では下から数えた方が早い」という程度でしかない。
切り札である直死の魔眼も遠距離においては魔術などの敵の遠距離技を斬り捨てたり等防御面として多少使えなくはないものの、根本的に近づかないと敵に攻撃は出来ないので決して万能ではない上に、上記の通りその使用には脳や神経に非常に大きな負担を与えてしまうという無視できないデメリットもある。
しかし一度でも近づける状況に持ち込めたら、途端に直死の魔眼が牙を剥き始める。
直死の魔眼で見える死の線をなぞればあらゆる物体を切断し、しかも再生すらほぼ不可能。
もしも死の点を突こうものならば、相手が強大な不死性を持つ死徒二十七祖すらも含めてあらゆる生命を即死させる。
その非常に強い攻撃的な能力はあらゆる不死者の天敵と言える。
作中で志貴に倒されたボスキャラクター達も、自身の強さを過信した状況で直死の魔眼を利用した一撃を受けて殺されるという末路を辿っている。
直死の魔眼自体がほぼ伝説のみでしか知られてない超レアな代物であり、初見でその危険性に気付けるようなものではないので仕方ないといえば仕方ないが。
まとめると、変幻自在で把握しにくい暗殺技術である七夜の体術で敵の死角から一瞬で接近し、直死の魔眼によって不死者にとってすらも致命的な一撃を与えるというのが志貴の戦闘スタイルである。
一言で評価をするなら最悪の初見殺しと言えるだろう。
このようなその直視の魔眼の効果と戦闘方法から、「殺人鬼」「死神」と称されることもしばしば。
しかしながら上記のように普段の志貴はここまでの戦法を行うことは出来ず、せいぜいが直死の魔眼で死の線を切ったりする程度である。
極限状態で一度意識が「反転」して冷徹な七夜の殺人鬼になると一切の躊躇なく七夜の一族としての暗殺技術と直死の魔眼を駆使して獲物を仕留める暗殺者と化す。
その状態では戦闘スペック自体は格上の紅赤朱秋葉ですらも凌駕する暗殺技巧を見せてくれる。(ただしこれはバッドエンドの話だが)
また意外なところでは周囲の環境や仲間の支援等を利用した戦略の組み立てが上手いという側面を持ち、
人外相手の戦闘も数える程しか持たないはずではあるが洞察力や判断力にも長ける。
作中では身体能力では圧倒的に上の敵が多いが、大体は自分の力以外の何かを利用するという形で勝利をもぎ取っている。
天敵はヴローヴ・アルハンゲリに代表されるように人間の体じゃ近づくことさえ出来ない敵。
いくら直死の魔眼と高い身体能力をもってして近づかないと効果は発揮できず、攻めあぐねてしまうという点を持つ。
また戦士としての技量が非常に高い敵に対しても相性が悪い。
志貴もかなりの技量を持つが、単純に身体能力が高い相手に卓越した技量戦を行われたら勝ち目が薄くなる。
余談
公式である「月茶」において直々にそういう事のスタイルが明言された珍しい主人公。
過去において相当経験豊富な琥珀さん曰く、「(行為が)しつこいからこう終わった後すっごく疲れちゃいます。(病弱なのに)志貴さんあんなんでよく体が持つなぁと思いますけど」。
他のヒロインからは
シエル先輩「なんていうか底なしです」
秋葉「話には聞いてたものよりだいぶ凄いんだなって…」
実際そのようなシーンの時にはやけにテクニックに手慣れてると思わせる描写も多い。一応童貞ではないのは確定してるのだが、
これらの事から「絶倫超人」、「ベットヤクザ」と不名誉なあだ名で呼ばれている(ちなみに絶倫超人というあだ名自体は公式が付けたもの)。
TYPE-MOONシリーズの中の属性が設定されるキャラで唯一不明と書かれているが、
これは志貴がそれぞれのヒロインルートでの行動や選択肢によってアライメントが変化するからではと考察するファンも居る。
それらの例として教えて!シエル先生の1コーナーでネコアルクからとあるシーンで選択肢の選び方によって中立・善か中立・悪に変わることをコメントされている。
ファンからの愛称は「メガネナイフマン」
関連画像
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リメイク版
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テペウ:ある意味では健康な体で長生き出来た志貴と言える存在。