概要
原作:稲垣理一郎、漫画:村田雄介による少年漫画及びそれを原作とするアニメ。日本の少年漫画としては非常に馴染みの薄いアメリカンフットボールを題材にしたにもかかわらず、前後編の読み切りをベースに作品は大ヒットを記録し、区切りごとに画風が手書きから現代風に次々と変更されながら7年全333話という休載無しの長期連載を果たした。既刊は全37巻。コミックス発行部数は約2000万部。
話数のカウントは原作、アニメ共に「○th down」。
アニメ化も果たされるが、原作者達は好きなようにやっちゃってくださいと独自オリジナルも容認しており、原作とまた違った魅力を感じる展開が催されたものの、王城との再戦までで一区切りとしている。
友情、努力、勝利というジャンプ少年漫画の3カ条をモチーフに、原作者の稲垣理一郎曰く「自分が子供の頃に見た少年ジャンプらしい」作品を目指した結果、競技の本格的な描写だけでなく、技に名称をつけたりとバトル漫画っぽい派手な演出にもこだわり、アニメ化などをきっかけに少年読者を中心に多くの支持を得た。また、稲垣とほぼ同世代の村田雄介も「回を追うごとにかっこよくなっていく」瀬那やモン太を描くことが、周囲の指摘に対し逆に自分のこだわりだったと答えている。そんな友情や努力によって数々の仲間や魅力に溢れたライバルたちと出会っていき、クリスマスボウルを勝ち抜いていく、そんな泥門デビルバッツメンバーらの成長譚が描かれている。
また、作品の裏テーマは『男らしさの追求』と『オスとしての生き方の標榜』であり、コミックス最終巻の最終話手前で作者の持論が繙かれている。ただ、この作品に限って大人の存在はあまり重視されておらず、監督がしっかりと選手をまとめていたチームは王城ホワイトナイツだけである(キッドの『西部ワイルドガンマンズ』も阿含の『神龍寺ナーガ』も基本は放任主義)。
アメフトの本場であるアメリカでも一定の人気を得ていたが、蛭魔妖一の銃ぶっ放しシーンなどが規制対象となってしまっている。
ちなみに単行本ではデビルバット021というおまけコーナーが全159回に渡って掲載されており、最後の回では主要キャラのその後が分かるという豪華情報まで載っているのだが、電子書籍版では全て未掲載なためこれから単行本を購入する際には注意されたい。
ストーリー
私立泥門高等学校に通う気弱な高校生小早川瀬那は、不良たちに絡まれ、逃れるために泥門駅まで爆走して駆け込み乗車をした。それを目撃したアメフト部主将・蛭魔妖一に強制的に選手にされてしまい、唯一の取り柄である俊足で選手登録名「アイシールド21」として春大会を戦うことになった。
とはいえ、本人はあくまで主務として入部しただけであり、頭数不足で選手として参加していただけだった。しかし、大会予選で王城ホワイトナイツに惨敗してから、敗北の悔しさを噛みしめることになり、自ら練習に打ち込むことになる。
それからはキャッチだけが取り柄の雷門太郎、自分をパシリとして目をつけていたはずの不良グループ三人組(ハアハア三兄弟)、そして運動音痴のガリ勉雪光学、小柄だがパワーは本物の小結大吉などメンバーが集まり、強敵に挑んでいくのだった。
登場人物
泥門デビルバッツ
正規メンバー | 泥門関係者 |
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ライバルチーム
王城ホワイトナイツ | 西部ワイルドガンマンズ |
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盤戸スパイダーズ | 巨深ポセイドン |
神龍寺ナーガ | 太陽スフィンクス |
白秋ダイナソーズ | 帝黒アレキサンダーズ |
賊学カメレオンズ | その他チーム |
アメリカのチーム
五芒星(ペンタグラム) | NASAエイリアンズ |
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その他
テレビアニメ
2005年4月6日から2008年3月19日までテレビ東京系列と岐阜放送で全145話が放送された。内容は原作の関東大会準決勝・王城ホワイトナイツ戦まで。
スタッフ
総監督:西田正義
監督:西田正義→片貝慎
シリーズ構成:岸間信明
キャラクターデザイン:高谷浩利、小林一幸→加藤寛崇
音楽:大谷幸
アニメーション制作:ぎゃろっぷ
関連イラスト
関連タグ
稲垣理一郎 村田雄介
週刊少年ジャンプ アメリカンフットボール
幻のゴールデンボウル
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