稲垣理一郎
いながきりいちろう
日本の漫画原作者。『アイシールド21』や『Dr.STONE』の作者として知られる。
2001年より漫画家として活動。デビュー当初は『ビッグコミック』(小学館)系列の『ビッグコミックスピリッツ』で活動していたが、時期を前後して『週刊少年ジャンプ』(集英社)のストーリーキング(ストキン)ネーム部門にてキングを獲得し、2002年より同誌において漫画原作者に転向する。
2019年に『Dr.STONE』、2024年に『トリリオンゲーム』で小学館漫画賞を受賞。メディアにおける顔出しはほとんど見られない中、2024年の授賞式に出席した様子がネットで紹介された。
なおネームに切羽詰まると、(眠気防止&徹夜のために)英雄王となる事が明かされた。
既婚者で二男一女の父親。妻は舞台女優で声優の樹元オリエ。2010年に結婚。当初は樹元との夫婦関係は非公開としていたが、自身の趣味のためにバラした。詳細は後述および樹元側の項目に詳しい。
総合的には感情を湧き立たせる熱いシナリオを得意としている。
超人的な頭脳やメンタルを持つキーキャラクター(『アイシールド21』におけるヒル魔や『Dr.STONE』の石神千空など)が常人では考えつかないような行動やハッタリを駆使して敵や仲間を振り回しながら困難を乗り越えていく展開もよく使われる。
そういった存在を際立たせるために臆病なキャラクターがよく中心人物として配置されており、無茶ぶりに悲鳴を上げたり、何かをきっかけに勇気ある行動を見せて形勢を逆転させたりすることで物語を盛り上げていく。
ワンシーンのコマの合間にたとえ話(実際の科学やスポーツ等で有効と証明された事がある実例)を挟んで次の行動に説得力を持たせたり、登場人物(特に味方側)が突然無茶な数字や条件を提示して仲間を驚かせるギャグシーンや顔芸も多用される。
なお、漫画家としてデビューした経緯からある程度の絵は描けるため、原作もコマ割りなどを図示する「ネーム原作」で作成している。それ故に、ネームを見た人から「何で自分で絵も描かないの?」と聞かれることもあるが「今まで組んだ相手が村田雄介先生、Boichi先生、池上遼一先生だよ?」と返すと、皆黙ってしまうそうである(本人曰く「組んだ皆さんは作画の鬼です」)。
ビッグコミック系列作
自他ともに認めるゲームフリークであり、小学生の頃から自作も行うほどのヘビーゲーマー。
奥さんの愛人(※当人のネタ的な自称です)もゲーム廃人として有名な人物なので話は合うらしく、彼女からは「とても良い人」と評されている。が、それとこれとは別らしく彼女からは一方的にライバル視されているも、それすらも受け入れる器の大きさを見せている。
当初、結婚相手を互いに非公開にしていたのは、稲垣の意向によるもの(稲垣が気が進まないそぶりを見せ、それを樹元が慮った)であったが、2014年のドラクエXプレイングのために「仲間が欲しい!」と絶叫したらしく、これを理由にTwitterを始め、先行して同サービスを利用していた樹元が「旦那がドラクエ仲間を欲しがっている」とツイートして公表に至った。
奥さんが星空の仲間たちと組んで開催しているイベントにおける中期の(同ライブが最初の大きなムーブメントを起こしていた)展開時期が、ちょうど『アイシールド21』終了後の充電時期と重なっていたため、正体をバラした後は同ライブのファンから「アイシールドの印税で、奥さんと子作り・子育てに励む専業主夫」という扱いをされていた事がある(この辺りはネタ的にも取られやすいが、主夫である事自体は別に悪い事でもなんでもなく、むしろ尊敬に値する場合もある。どちらにせよファンより夫妻に対する親愛に基づくものであるゆえの扱いである事だけはご注意)。
ちなみにアイシールド終了後しばらくしてから行われたインタビューで「今は家族と過ごすのが大事だ」とコメントしていた。稲垣先生、愛妻家&子煩悩です。
それだけに『Dr.STONE』の連載が始まった時には「『あの』オリエもんの旦那さんが(外向けの)仕事をした!」と同ライブのファンを中心に「うちやえゆかがツイッターを始めた」クラスの動揺が走った。