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トリリオンゲーム

とりりおんげーむ

原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一による青年漫画。ビッグコミックスペリオールで連載中。
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解説編集

原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一による青年漫画ビッグコミックスペリオール小学館)にて2021年1号から連載されている。単行本は2024年5月時点で9巻まで刊行されている。

2024年には小学館漫画賞を受賞し、稲垣・池上両氏が授賞式に出席している。


スタートアップ企業をテーマにした青年漫画。

破天荒な陽キャハル陰キャなエンジニア・ガクダブル主人公となっており、二人が出会い、起業し、成長していく過程を描く。

単行本の最初に収録される回では、既に億万長者となったガクが過去を思い出し、本編自体はガクの回想という体裁になっている。


アイシールド21』や『Dr.STONE』などのヒット少年漫画を手掛ける稲垣と、ベテラン劇画家の池上というギャップのあるコンビは、主人公の二人のギャップにも通じているようである。

なお、稲垣曰く「『アイシールド21』と『Dr.STONE』読者の方で『トリリオンゲーム』に興味を持った方に作品についてざっくり説明すると、ヒル魔龍水ゲンみたいな主人公が、セナみたいな気弱男とガッツリタッグを組んで、ハッタリ&友情で100兆円稼ぐ漫画です」とのことである

作画担当の池上遼一にとっても新境地と言える作品であり、彼のそれまでの硬派な作風からは想像も付かない破天荒でポップなコメディ漫画となっている。


ちなみに、池上は原作を文章で手渡されることが通例だったのだが、本作の原作を担当した稲垣はキャラデザインもある程度考案したネームの形で原作を手渡すタイプの作家だったこともあり、池上曰く「人の描いた原稿に手を加えるのは大変怖かった」とのこと。


実写ドラマが2023年7月から9月にかけてTBS系列局の金曜ドラマ枠で放送されている。主演は目黒蓮SnowMan)。脚本は羽原大介が担当。主題歌は、SnowManの「Dangerholic」。

なお、ドラマ化にあたって原作者了解のもと、ゲーム開発編とゴップロ奪還編が同時進行で行われる等の改変が行われており、第7話で原作の展開に追いついたため、第8話以降はドラマオリジナルストーリーで構成されている。

ドラマ版は全10話で終了したが、2025年に映画化することが決定され。製作陣・キャストは実写ドラマから続投。全編オリジナルストーリーとなっており、同年2月14日(バレンタインデー)公開。主題歌もSnowManが続投し「SBY」を提供している。


またドラマ終了後に、マッドハウスによるアニメ化決定が報じられた。なお、池上の作品が(OVA化こそあったものの)TVアニメ化されるのは画業60年超のキャリアの中で初めてであり、このことに関して「長く筆をとってきましたがひときわ感慨深いです」とコメントしている。

放送局はドラマ版の放送を請け負ったTBSとその系列局のごく一部、TOKYOMXサンテレビKBS京都BS11AT-X2024年10月から半年間で放送される。BS11以外のネット局では初回放送は1時間スペシャルとして放送された。




あらすじ編集

お台場の高層ビルの最上階に本社を構える大企業「トリリオンゲーム」。その共同代表の一人・ガクは「自分が思い描いていた朴訥な夢とかけ離れた現実が、いったいいつから始まったのか」を回想する。


始まりはガクが中学最後の春を迎えたとき。買ったばかりのノートパソコンを不良に奪われそうになったところを、学友だがほぼ知らない仲であったハルに助けられ、ハルもまたガクのハッカーとしての能力に助けられたことから、奇妙な友情が芽生えたのだった。

その数年後、世界有数の企業ドラゴンバンクの面接に落ちて清掃会社に就職したガクは、ドラゴンバンクに採用されながら入社式の途中で退職したというハルと再会。

ハルはガクのエンジニアとしての手腕を見込み、「二人でならドラゴンバンクを超えて1兆ドル(トリリオンダラー)を稼ぐことができる」と豪語する。

果たして二人の会社「トリリオンゲーム」は、成り上がることができるのか。


キャラクター編集

(「*」は原作では名字のみだったが、ドラマ化においてフルネームが原作者・稲垣の発案で新たに設定されたキャラクター。あくまでドラマ版の設定の為、原作・アニメ版では以後も名字のみ)


目黒蓮模写してみたよ!

演:目黒蓮(SnowMan)/CV:大塚剛央

主人公の青年にしてトリリオンゲーム社の創設者兼広報担当。


  • ガク / 平学(たいら まなぶ)

ダブル主人公

演:佐野勇斗/CV:石毛翔弥

もう一人の主人公。ハルとは中学時代からの親友で、ハルと一緒にトリリオンゲームを立ち上げることになった。


演:今田美桜/CV:M・A・O

大企業ドラゴンバンクの社長令嬢にしてハルとガクのビジネスライバル。

派手な外見だがすでに企業経営者としての風格と能力、どんな相手とも渡り合える胆力を備えている。的確に人の能力を把握出来る人事のスペシャリストである。

ドラゴンバンクの採用面接で語学力やトーク力を発揮し、その後も自分と渡り合うハル、そしてハルが信頼するガクの二人に対して注視しており、特にハルには恋愛感情にも似た執着心を抱いている。

ちなみに、桐姫の衣装に関しては外部スタイリストにデザインを依頼しているとのことで、稲垣氏が「ネームを描く際に自分で衣装をラフに考えてみたものの、だいぶ(悪い意味で)ヤバイ感じになってしまった」「漫画作り=キャラ作りでもあるので、手間暇やコストをかけてもいいと思っています」と語っている。


吉川晃司様

演:吉川晃司/CV:東地宏樹

サングラスにテンガロンハットという派手な風貌の投資家。「~じゃねえの」が口癖。


演:福本莉子/CV:田中有紀

トリリオンゲームの「社長」として採用された女子大学生

真面目過ぎる性格が災いして就職活動がうまくいっていなかったが、誠実な精神をハルとガクに見込まれ採用される。


演:國村隼/CV:土師孝也

キリカの父であり、ドラゴンバンクグループの社長。

口調を荒げることはないが、独占欲・物欲のかたまりのような人物であり、競合他社に対しては合併・買収するか、財力に物を言わせて作った類似事業をぶつけて徹底的に潰すという経営方針を持っている。また、自社スタッフへの金銭的な報酬は十分であるものの、先述の経営方針からかなりの無茶ぶりをする上、金銭以外の報酬(モチベーションアップや、本人の希望に則した業務采配など)は軽視している。


演:竹財輝之助/CV:水中雅章

キリカの秘書を務める男性。長身かつ長髪で、ハルに負けず劣らずガタイがいい。

キリカに心酔しており、立場上は一真が最も上の上司だが、キリカのために行動しており、キリカを異性として見ていると思われる独白が多い。

ハルとガクに対しては油断ならない天敵として見ており、特にハルに対してはキリカに近づくお邪魔虫として忌み嫌っている。

ドラマ版では彼に限らず独白自体がカットされている事が多いが、特に彼はこの影響が大きく、あくまでキリカの保護者とまるで印象が異なるキャラクター。映画版では先述の描写が反映されたのか、原作・アニメ版の彼なら屈辱でしかない境遇も甘んじて受け入れている。


演:あかせあかり/CV:若山詩音

アルバイトで祁答院の秘書をしている、しっかり者の女子高生。あまりにも歯に衣着せぬ物言いが特徴で、ガクや祁答院にもビビられている。

トリリオンゲームが大成した時代では、ガクの秘書になっている様子。


演:原嘉孝(timelesz)/CV:鈴木崚汰

ソーシャルゲーム開発会社の若社長。ホストのように派手な格好をしているが、女の子とは縁の無いゲーム職人。零細企業故に資金繰りに行き詰まっていたところをハルにスカウトされ、仲間と共にトリリオンゲームへ移籍した。ゲーム開発に情熱を滾らせる熱血漢であり、口癖は「ハートが足んねぇ」。純粋な性格故に不器用で世渡り下手であり、ガクと同じコメディリリーフのポジション。

学生時代からの仲間として、二葉小梢(演:安斉星来/CV:千本木彩花)、斜森太郎(演:前野朋哉/CV:安田陸矢)、巨椋優人(演:小平大智/CV:新祐樹)がいる。


演:鈴木浩介/CV:関俊彦

ガクがドラゴンバンクのデータベースをハッキングした際に見つけ出したゲームクリエイター。大ヒットソシャゲの『ドラ娘』の開発主任であり、雇い主のドラゴンバンクで飼い殺し状態になっていたところをトリリオンゲームに引き抜かれた。桜とは正反対のクリエイターであり、統計と収益の観点でゲームを作るタイプの人間。ゴリゴリのおじさんであり、趣味も喋りもとにかくおっさん臭い。

原作では金髪メッシュ入りの外見までゴリゴリチャラ男だったが、ドラマ版では外見自体は至って普通の男性となっている。


演:余貴美子/CV:沢海陽子

花き事業の老舗『蜜園フラワー』の女社長。同業の大手競合会社の打倒と会社の再建をかけて、ハルとガクが作り上げたハッタリAIショップ「ヨリヌキ」事業を買い取る。

後にドラゴンバンクに目を付けられて大量の広告と予算投下により「ヨリヌキ」を潰された後は、蜜園フラワーの経営を続けながらハルの野望に協力する。

トリリオンゲームのゲーム制作の際には8千万円出資した。その配分で一度手放した自社ビルの買い戻しを果たす。


演:加治将樹/CV:近藤浩徳

ハルとガクが創業時に訪問した個人投資家。創業時には出資を断ったが「ヨリヌキ」での実績で彼らを初めて評価し、ゲーム制作の名目で出資を募った際に一人で約7億円出資した。


演:黒羽麻璃央/CV:古川慎

歌舞伎町のホストクラブ『華』のホスト。リリース直後の「ヨリヌキ」の改良・売り込みと、蜜園から出された買取条件をクリアするためにハルとガクが体験入店した際に知り合う。

暴力的な性格で、オラオラ営業により売上トップの座に君臨している。入店初月のハルと月間売上トップを争う中、ハルに喧嘩を仕掛けるがあっさり返り討ちに遭う。

ドラマ版では「ヒロト」表記。彼の登場回自体が実質的なオリジナル回となっており、ハルとは喧嘩ではなく売上勝負をしている。ハルを万事休す手前まで追い詰めた強敵であり、雑魚同然だった原作から一転して大出世を遂げた。


演:塚本高史/CV:松風雅也

祁答院がかつて勤めていた芸能事務所『ゴッドプロモーション』の二代目社長。

自社の女性タレントと肉体関係を持ったり、枕営業でクライアントや株主に売り込んでおり、以前より枕営業を嫌う祁答院と方針が合わなかった。

祁答院は先代社長のころから勤めている古株で、実力が劣り、小心者の彼のことを「ジュニア」と呼んで見下している(逆に神は祁答院を『(やり方が古い)昭和の男』と言って馬鹿にしている)。

本人はジュニアと呼ばれるのを嫌っているが、祁答院や、ゴップロのクライアントである桐姫にはその性格を見抜かれている。

祁答院の手引きで、ハルによる芸能界乗っ取りのターゲットとして狙われ、株主総会後は相談役に追いやられる。

ドラマ版でも祁答院とは馬が合わない小心者ではある事には変わりはないものの、性加害に纏わる発言まではしていない。


演:曽田陵介/CV:沢城千春

祁答院がゴッドプロモーションで育てていた若手男性タレント兼俳優。祁答院を慕っているが、彼が芸能界を追われる羽目になった元凶。


演:でんぱ組/CV:根本京里 小鹿なお 阿部里果 仁見紗綾

ゴッドプロモーション所属の四人組声優アイドルユニット。メンバー全員が天然パーマの女性。祁答院は過去に彼女たちの世話をしたことがある。


演:じろうシソンヌ)/CV:千葉翔也

天パ組の大ファンの男性(トップオタ)。天パ組のライブイベントでファンに扮したハルに近づかれ、『ヨリヌキ』のインフルエンサーの役割を果たす。後にゴッドプロモーションの株主総会にも天パ組のライブ目当てで出席している。


  • (すめらぎ)

演:西岡徳馬/CV:てらそままさき

皇興業の会長。通称『芸能界のドン』と呼ばれており、各芸能事務所の約半数を傘下に治めている。

色黒で鍛えられた肉体には大きな傷を持ち、「ガジる」「イモを引く」などヤクザの業界用語を使う。

ゴップロの代表として近づいてきたハルを認めて、50:50の共同出資でタレントのIT展開を請け負う新会社設立に乗る。

ドラマ版では彼の登場回自体がカットされた為、強敵として登場したヒロトとは対照的にインサイダー取引をダシに脅されるゴップロ株主と、原作でのモブキャラに格落ちされている。


  • 白虎あかり(しらとら あかり)

演:百田夏菜子ももいろクローバーZ)/CV:Lynn

ジャパンテレビの人気女子アナウンサー。

報道志望であったがバラエティー番組ばかり担当させられていたため、ハルからスカウトされると真正面から報道に取りくむため、トリリオンTVに電撃移籍する。


  • 功刀数良(くぬぎ かずよし)*

演、CV:津田健次郎

ハルにトリリオンTVにスカウトされた番組制作会社の訳あり報道プロデューサー。

かつてジャパンテレビの花形プロデューサーであったが、スーパーのカット野菜異物混入事件の原因が労働環境の酷さに抗議して異物を混入した従業員のせいで、事件後解雇された労働基準法が絡んだ内幕を報道しようとしたが、スポンサーの顔色を伺った上層部に止められたため、報道の死と考え退社。

ハルの本当の目的を知りながらも、「しがらみのない報道」を肯定してくれているハルと利害関係が一致しているため信頼を寄せている。

ドラマ版・アニメ版で唯一キャストが続投しているキャラクターである。


ドラマ版オリジナルキャラクター編集

  • 宇佐美マリ

演:麻生祐未

人気のアニメ制作スタジオ「ポポラ」の監督。

D-REXとの独占配信契約のアニメを制作するまでの半年の間に、安住が20年前に温めていた企画『風の丘の少女』をアメリカのアニメスタジオ「カリフォルニアランド」と共同で制作することを持ち掛けられ乗り気になるが、制作発表会見の直前にハルに騙されていたことを桐姫にばらされる。しかし、20年前に『風の丘の少女』の企画に心を震わせており、これまで安住が資金を集めアニメ制作ができていたことに恩義を感じていたことから、彼女への信頼と恩返しの証として『風の丘の少女』の制作を宣言。熱意を焚き付けてくれたハルに感謝した。


  • 安住久子

演:中島ひろ子

ポポラのプロデューサー。20年前、マリとポポラを立ち上げている。

D-REXとポポラの新作アニメの独占配信契約を締結したので、トリリオンTVへのアニメ制作はできないとハルたちに告げる。しかし、自身の実体験がベースのスタジオ立ち上げ時にお蔵入りになったアニメ企画『風の丘の少女』の制作をハルから提案される。


映画オリジナルキャラクター編集

  • ウルフ・リー

演:石橋凌

世界一のカジノ王。日本初のカジノを創設しようとするハルたちトリリオンゲーム社と利益をめぐって真っ向から対立する。

ハルとは面識があり、「わがままを通すには金がいる」という教えを受けたある意味ハルにとっては「わがまま」の師匠といったところである。


  • ラモーナ・タキガワ

演:シシド・カフカ

ウルフの側近。カジノでディーラーとしても働く。ボスであるウルフに忠誠を誓っているものの、本心では自由を求めている。

ハルに対して、「あなたがこれから先ものし上がっていく以上、いつかガクを切り捨てなければならない。」と非情な一言を突きつけるが…。


  • 宇喜多隼人

演:田辺誠一

日本屈指の財閥企業・宇喜多グループの社長。祖先が戦国大名・宇喜多氏であり、地元・岡山県への地域貢献に余念が無い。

日本初のカジノ建設をめぐりトリリオンゲーム社と競合することになる。



用語解説編集

  • 株式会社トリリオンゲーム

ハルとガクが祁答院からの出資を元手に立ち上げた株式会社。1兆ドルを稼ぐ企業を目指すという意味で名付けられた会社だが、創設時点で事業内容が決まっていなかったという無鉄砲すぎる会社だった。

後に社長として雇われたリンリンによってAIビジネスを主軸にした会社へと路線を決定したが、その後もソーシャルゲーム開発や芸能事務所買収に伴うメディア進出など、ハルの野望の赴くままに突っ走る謎企業と化している。事業の大半がITをベースにしているので、カテゴライズとしては一応IT企業と言える。


  • ドラゴンバンク

日本屈指の巨大IT企業。財力にモノを言わせた企業買収でのし上がってきたことから、目的のためには手段を選ばない企業体質をしている。ハル曰く「ITヤクザ」。元々はハルもガクもこの会社に入ることを目標としていたが、ガクが入社出来なかったことに納得いかなかったハルは入社を蹴ってガクと共にトリリオンゲームを設立した。

それ以降、トリリオンゲーム社はドラゴンバンクをライバルとして戦っていくことになる。


余談編集

  • ドラマ版では、原作にないオリジナルストーリーとしてトリリオンゲーム社(トリリオンTV)がアニメ制作会社・スタジオポポラを買収する展開が描かれたが、放送終了後の同年9月にスタジオポポラのモデルと思われるスタジオジブリ日本テレビの子会社になるという嘘から出た実のような事態が発生した

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ドラマ公式サイト

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