「何一つ諦めはしない。欲しい=正義だ」
概要
CV:鈴木崚汰
身長187cm。やや茶髪に近い金髪の三白眼気味の目に、錨を摸しているのか根本が枝分かれしていて、眉尻が上下に綺麗に分かれた眉毛をしている筋骨隆々の青年。
石化前の世界では海洋系学校「七海学園」のオーナーをつとめる海運会社「七海財閥」の御曹司。
幼少期から七海家の歴史上屈指の有能なる才能に将来を期待視されていたが、「我慢も自重もしない」と言い切るほどの目に余る散財と道楽ぶりだった為、次第に一族からは自堕落な問題児扱いされるようになった。
しかし全く七海家の道から外れているという訳ではなく、幼少期から船が大好きで船の模型やボトルシップ集めに夢中になり、中学生の時から既に自力で帆船を乗り回し世界中を遊び周り自身を「冒険のプロ」と称しており、周りの評価は歯牙にもかけず必要とあらば七海財閥を乗っとるつもりで生きてきた。
劇中では司帝国との和解・統合後、世界へ遠征するため「航海術のベテラン」を欲した千空に対し、龍水を思い出した北東西南がうっかり情報を零したのが始まり。
獅子王司とは180゚人間性が正反対の、文明社会の申し子のような男であるため、司に共感していた南からすると、苦手で問題人物だとされていた。
その為彼を復活させるかどうか議論された…矢先に、「腕優先」とガン無視した千空によって石化から復活されられた。
最初は完全な科学王国の味方ではなく、新世界での資本を中心にした新たな利潤体制を確立しようと目論んでいて、千空に協力する替わりとしてまだ見つかってもいない油田の権利を手始めに主張。さらに通貨の概念を作りだして人々を巻き込み、龍水VS千空&ゲンの如何にして軍資金を手に入れるかの戦いが始まる。
科学王国に関わっていくうちに千空の理想と姿勢に共感して彼こそ自分にとってのリーダーと仰ぎ、千空たちの技術では大型船を造れないと知ると、諦めるぐらいならと無償で外海航海用のための知識を提供し、ここでようやく龍水は仲間になったと言える。
その後は科学王国の一員として船の建造および運用を取り仕切り、一年かけて旧時代からの夢を結実させた大型機帆船「ペルセウス」の船長に務まる。
人物
大きな度量と優れたカリスマ性を兼ね備えた豪放磊落な人物。
作中で1番喜怒哀楽が激しいが、肝も据わっており本気で激怒した事は一度も無い。
千空と大樹同様に石化中も意識を保っていたと思われる描写があり「世界は俺のもの」と言い切るほど俺様気質な自信家にして既得権益支持者。
これもあってお人良しという訳でもなく基本的に高圧的な態度である。そして自信家ゆえに自身が努力で作り上げた肉体にも自信があるのか、全裸でも恥じらいを見せない。
とはいえ主導者としての立場に固執しているわけでは無く、欲しい物を得る為であれば自ら汗水を垂らして働く事にも抵抗がない。他人の意見にもしっかり耳は傾けて合理性を説き、意志を封殺して動かす事も好まない等、自信家ではあっても決して独善的では無い。
これらはフランソワ曰く『自分ひとりが輝きたいのではなく、他人を輝かせた上でそれすら欲しがる』という彼なりの美学によるもの。
何より彼は欲望に対して決して自分を欺く事は無く、欲しいものに対して「欲しい」と叫び続ける純粋さを持ち進み続ける。龍水の執事兼シェフのフランソワはこうした彼の姿勢を「自堕落」とは言わず「欲しい=正義」と断言し、自らの使えるべき主と支持していた。
自分の実体験による勘が鋭く何かに気づくと「当たるぜ船乗りの勘は」「違うか!?」と言い、「フゥン」や「はっはー!」と笑いながらフィンガースナップを鳴らす。そして「はっはー!」とドヤ顔で笑った時に見せる八重歯も特徴の一つ。
女性観に関しては「女はタイプは違えど皆美女だ」という持論を持ち、嫌いなタイプもいなければ1番好きなタイプも特に定めていない。付き合いの定義も関わり方によって様々で龍水と「付き合った女性」というのは一般的な恋愛関係になった女性だけという事では無いことを匂わせている。
しかし女好きという訳ではなくデレデレする訳でもなく、明らかに威圧的な態度や敵意を持った女性にまで友好的な態度を取る訳でもない。
同じく極めて正直なエゴイストである千空とは案外ウマがあい、千空は『欲しいは科学の原動力』といい、龍水も『科学は世界一の欲しがり屋』と所々で似た考えを披露している。
第二回人気投票では新キャラながら二位の座をもぎ取った人気キャラ。
能力
千空に船長と見込まれ自身を「船乗り」、「冒険のプロ」と称しているように海洋冒険系のスキルが高い。そのために身につけたスキルのひとつとして航空術や航海術があり、空や海の移動をするにあたり必須の能力である。
またそれぞれの目的にあった人選や、通貨取引などの対人の信用問題の駆け引きにも秀でており、石化前には子供ながらに元手を増やす事にも成功した。
長身で筋骨隆々でスポーツ万能であるが今のところ、準パワータイプで非戦闘要員である。一方危険察知や状況分析、人物分析には千空以上にすぐれており、無謀な行動は決して取らないなど、現場主義の船頭として十二分過ぎる資質を有する。
- 欲望
龍水の行動原理。自称「世界一の欲張り」。また自分の腕前の自信による駆け引きで千空たちに油田の権利を主張したり、「人は欲しいという要求に抗えない」という持論を持つ。
一方、自分本位ではあるが前述のように『他が輝いたものも欲しい』ほどの強欲さのため、他人が輝くためには一旦自分の考えを改めることもできる。
また、龍水の要求したものが必ず手に入るという訳ではなくカジノ、パチンコといった今すぐ必要でない娯楽に関しては千空に却下されている。
- 航海術
中学生の頃から帆船を乗り回していた為に電子機器に頼らない航海術や冒険、サバイバルにも優れている。基本的な航空術の知識があり作中でも解説しているが、後述の気象学とも繋がりある部分もあり専門はやはり航海術である。気球には千空とクロムと一緒に初めて乗った。
- 気象学
航海術とは切っても切り離せないもの。嵐が来るのを察知したり、それに合わせた対策を取ることが出来る。また危機回避にも役に立つ。気温や湿度を肌で感じ取ることができ、気象の予測も高精度で行うことが出来る。こちらも気球に乗った際にも役に立った。
七海家には元々代々受け継がれてきた帝王学があり、感情を抑え込むように教育されて来たが龍水はそれに大反発。常に欲望を素直に表に出し、「楽しんでないリーダーなど誰もついてこない」と、独自の理論の帝王学の見識を持つ。
- 造船学
幼い頃から帆船の模型を集め、次第に自分で独自に模型を造り出すようになり、木材などにも詳しい。帆船の伝統的な美しさも兼ね合わせる事もあり、元々石神村で小型の帆船を造っていたカセキですらも難航していた船造りに、自分の知識と技術を使い48分の1スケールの寸分違わぬ模型を造り出し、建造を取り仕切った。
- 社会学
龍水は既得権益支持者で科学王国に通貨の概念を作り出した。それは石化前からの信頼関係の経験などから来るものや、資本を中心にした新たな利潤体制を確立しようと目論み、最終的に世界を手中に収めたいという願望から来るものである。
- 人物分析による人選能力
船乗りと自称し世界中を回っていた為により多くの人物と関わっている為に千空より優れていて、またゲンとは視点が全く違う心理学的論拠持つ。男も女も魅力的だと考えており、それは龍水の執事のフランソワにも通じる部分がある。
- 操縦能力
幼い頃から帆船等の実践的な操縦にプログラミングやシミュレーションにて機械、乗り物系の操縦に関しては財力に物を言わせたチート能力がある。
特殊能力
- 船乗りの勘
数々の経験により得た能力で「気象学」の部分で触れた五感によるものや、周りの雰囲気による状況分析、そして言わなくても千空の思惑を言い当てたりする能力。
この勘で龍水は石化から復活した際に自分の置かれている立場を瞬時に理解した。実体験によるものから超能力じみた第六感に近いものまで「船乗りの勘」として扱われ、背中を向けているのに視線を感じ取ったり、悪寒がして手を止めたりした。
この「船乗りの勘」も含めて五知将のうちでは決断力担当となる。
関連タグ
ドヤ顔 残念なイケメン そしてこの顔である スタイリッシュ変態
関連キャラクター
本作品関連・同一原作のキャラクター
- カセキ
- カセキは石神村一、そして科学王国一の技術職人である。感極まったり、千空やクロムからの提案された物に熱が入り込むと筋肉が肥大化し、衣服が弾け飛んで全裸になる。龍水はそこまで全裸になるシーンは少ないものの、即決断したことによっては誰が見ていようが恥じらいなく全裸になる。
その他の関連キャラクター
- キャプテン・マーベラス
- 海賊戦隊ゴーカイジャーの主人公で海賊船の船長。龍水は戦闘能力に秀でている訳では無いが、俺様気質とドヤ顔っぷりが共通している。
- イアソン(Fate)