声：麦人
概要
石神村の住人で驚異的なモノ作りの技術を持つ凄腕の職人。初登場時60歳。
千空が見せる現代文明の技術に惚れて協力するようになる。本作における「職人芸」チート。
彼がいなければ千空の持つ科学知識のほとんどが実現不可能であった。
普段は穏和で好好爺然とした言動の小柄な老人だがモノ作りに興奮すると筋肉隆々なマッシブ体型に変化し服がはじけ飛び、目付きや言動も厳つめなものへと変化する。
難しいものであればあるほど創作意欲が刺激される彼にとって、千空がふっかける無理難題は非常に魅力的であり、急速にストーンワールドの科学技術を高め、科学王国の発展に大いに貢献した。
科学王国のメンバーの中では最年長だが、もともと本来は隠居する歳ながらその技能と強靭な肉体で50年超に渡って現役を務めていたこともあり、仲間たちからは対等に扱われている。
本人も老いて初めてできた物作り友達である千空らに強い友情を抱いており、また千空にとっても必要不可欠な存在である。序盤からエピローグに至っても科学チームのメインメンバーとして駆け抜けた。
後述の通り既に相当な歳ながら、もともと筋骨隆々な上に作中数回の石化を経たことで健康体を保っており、大航海から南米の過酷な旅路まで千空らのパーティメンバーとして同行した。ホワイマンが月を去った後も、引き続き科学チームとしてタイムマシン製作に奮闘している。
宇宙飛行士のヤコフ・ニキーチンの血が色濃く現れていると思われる。
技能
幼い頃からモノ作りを得意としながら、村人達から異端視されるのを恐れてクロムのように自己肯定的に行動する勇気が持てずに自身の職人としての腕をコツコツと磨く。その傍ら、ろくな道具が無い中で漁用の小舟、村の丈夫な吊橋、コハクや金狼が持っている耐久性のある漆塗りの盾など村の生活に役立つ様々なモノを作ってきた。
全く未知の素材であったガラスの性質を少し見ただけで看破した上すぐに実用可能なレベルの道具を作成するなど長年の知識と経験に裏打ちされた卓越した技術力・工作力をもつ。基本トライ&エラーの繰り返しで地道に試行錯誤しながら発展していく科学王国において、設計図などさえあればほぼ一発かつ短期間で目的とする道具を完成させられる上に、強靭な肉体をも備え遠出への同行もこなせるカセキの存在は非常に大きい。
