意味
「第六感」とは、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を超えて物事の本質を感じ取るとされる感覚の事である。
実際は「平衡感覚」が六つ目の感覚(=「第六感」)だが、無視されがちである。
また2019/3/19には、「磁気を感じる能力」もあることが発見されたとの報道もあった。
「直感」の事を「第六感」と呼ぶこともある。勘や予感などを意味する英語「シックス・センス」の直訳という原義からすると間違ってはいない。
ちなみに、米国映画の題名「シックス・センス」とは幽霊を感知する力を表す。
遊戯王OCG
カードテキスト
通常罠(禁止カード)
自分は1から6までの数字の内2つを宣言する。
相手がサイコロを1回振り、宣言した数字の内どちらか1つが出た場合、
その枚数自分はカードをドローする。
ハズレの場合、出た目の枚数デッキの上からカードを墓地へ送る。
解説
1から6のうち2つの数字を宣言した上でサイコロを振り、宣言した通りの数字が出れば数字の枚数分カードをドローするが、宣言した以外の数字ならカードを墓地へ送るという罠カード。
単純に考えて1/6の確率で一気に6枚も手札を増やせるという時点で既にゲームバランスをぶち壊しかねないものだが、失敗した際のデメリットも墓地から効果を発動するカードや墓地のカードを利用するカードが多数存在する遊戯王OCGでは実際には全くデメリットとして機能しない。むしろメリットである。
そのため本来の意図としては「第六感でサイコロの出る目を当てるが、当てられなければデッキを大幅に失うリスクを負う」という物だったのだろうが、何も考えずに「5か6」を宣言すればどう転んでもアドバンテージに繋がる強力カードとなっていた。
そのあまりもの強力さに、このカードの現役時は遊戯王OCGそのものが「サイコロゲー」とすら揶揄されるほどである。
こんなぶっ壊れ性能のカードが見逃されるはずもなく、2005年3月1日に禁止カードに指定。罠カードとしては最速となる529日での禁止行きとなった。
最近ではサイコロを振った際に出た目が奇数なら6、偶数なら1に置き換える事ができるという永続魔法「出たら目」が登場。これと組み合わせることで6枚ドローの確率を2/3にまで上げられることに。
更に「4か6」を宣言すれば2以外の目(すなわち5/6の確率)で4枚以上ドローでき(外れた場合も2枚の墓地肥やしになる)、「1か6」なら100パーセント確実にカードをドローできる上に運次第で6枚もドローできるという強欲な瓶(カードを1枚ドローする通常罠)の上位互換になってしまうため、このカードはエラッタ(テキストの変更)でもされない限り禁止カードから戻ってくる事は無いだろう。
余談
- 大乗仏教にも「五感に続く6番目の認識能力」と云う概念は有るが、これは早い話が「五感から得られた情報を統合する認識能力」つまり意識の事であり、大乗仏教がメジャーだった地域の近代以前の思想でありながら第六感を超能力の意味で使っている文献・思想が有ったならば、その地域に近代西欧由来のオカルト思想が伝わって以降に行なわれた、かなりの「意訳」の結果か、さもなくば単なる偽書・偽史である可能性が高い。