概要
潜在能力が高いと評されるが、今はまだその能力を発揮できず、鮮烈な活躍が出来ない(と思われる)者のこと。
獅子は「百獣の王」とも謳われる強大な動物であるが、流石に眠っている間は穏やかであることから。
元々は19世紀の中国・清朝を指し、「清は産業化の遅れた後進国だが、実際はすごい力を持っているので侮れない」という欧米の中国への畏敬を込めた呼称であった。
ヨーロッパ諸国の植民地は広大だがほとんどは現地人の人口希薄な地帯であり、大人口を抱えるインドは諸侯分立状態であった(それでも大反乱が起きるなど、統治に難儀していた)。対して、広大な領域と2億の人口を纏め上げる清朝は、国家としての力はともあれ脅威とするに足る大帝国であった。
西洋が実際に清朝と矛を交え、「獅子」の張りぼてを暴くのは1840年のアヘン戦争を待つことになる。そして1894年の日清戦争で新興国の日本に敗れたことで決定的となった。
転じて、最近の中国を指しても用いられる。
アヘン戦争から日中戦争までの「国恥百年」後も、内戦や文化大革命などで発展を足踏みし、なお国内の弾圧を進めた「獅子」に対しいつ目覚めるのかと皮肉ったものであった。
しかし現代、政情が安定した現代中国は経済の発展著しく、軍民とも世界への進出を強めており、「中国脅威論」の声は日増しに強まっている。
我々は、まさに目覚めつつある獅子と対峙しているのである。
フィクションでは
「普段は冴えないが、覚醒・変身したらスーパーヒーローに変わるタイプ」「ライオンや虎なのに猫扱いされるケモショタや動物系男子」「狼なのに犬扱いされる〃」といった二枚目半のキャラクターのモデルにされることがある。
主にギャグとして描かれるが、本人たちは自分の扱いにコンプを持っている場合が多い。