曖昧さ回避
概要
原稿に取り掛かる前に描いておく予定稿のようなもの。
コマ割りと絵やフキダシの配置、台詞などの構成をここで決める。
できあがったネームを元に、本番の下書きやペン入れなどの作業に進む。
描くべきことを当人が把握できればよいため、他人には何なのか判らないほどラフに描かれたものもある。
よく勘違いされるが、設定画や文章だけで書かれたプロット、ネームの台詞部分をネームとは呼ばない。
原作者と作画者が分かれる作品で、ネーム制作がどちら側の担当なのかは作品によって異なるようだ。
使われる用紙
ネーム用紙というものが販売されていたりするが、基本的には何でもいい。どんな紙を使ってもかまわない。
ネームにおいて良く使われるものには、以下のものがある。
- ノート(普通のものから、方眼が書かれたもの。無地もある。シーンの組み換えができないデメリットあり。)
- ルーズリーフ(ノートと同じく、普通のものから無地もある)
- コピー用紙(B4サイズから、B5サイズのものが使われる)
- ネーム用紙(市販のものもあるし、同人用の原稿用紙の青い線の上から黒い線を引いて、コピーしても作れる)
描き方
基本的に特に制限はない。
人によって「自分にだけわかればいいという感じで、他人には何が書いてあるのかわからないほどラフに描いてある」ものから「他人に見せる前提で、下書きかと思えるほど描き込んである」ものまで千差万別である。
「本番ではもっと横にずらす」「後でこう直しておく」「空欄部分は後で考える」「ここにこだわる」のように、注釈、備忘録を書いておく人も多い(作者が思い出せればいいという理由で、書かない人も)。
枠線も「必ず定規を使わなければならない」ということはないので、どこまで描き込むかは自分のさじ加減次第と言える。