説明
「重要事実」とされる未公表の株をその企業の内部情報を知りうる役員・従業員・取引先などが、公表前に売買する不公正な取引のことである。
これは金融商品取引法166条1項にて、会社関係者が重要事実の公表前に行う株券等の取引の禁止に違反する行為である。
このように禁じているのは、情報を知る投資者と情報を知らない他の投資者との間で不公平が生じて、金融商品市場における公正と信頼を崩さないようにするためである。
一見バレないインサイダー取引だが、日本証券取引所自主規制法人による監視と調査や内部告発によってバレてしまう。
インサイダー取引の有名な例として、村上ファンドによるニッポン放送の株式買収が挙げられる。
いただきストリートのインサイダー取引
ボードゲーム『いただきストリート』にも、インサイダー取引という用語がある。
増資する店のエリアの株を買い込んで、そのエリア内のお店に増資をして株価を上げて儲けるというテクニックを指す。
正しくはインサイダー増資と言ったほうがいいだろう。
現実では犯罪だが、このゲームでは勝利のための必要なテクニックの一種とされている。
少なくともプレイヤーの行動は全てオープンなので。未公開情報うんぬんは該当しない。
ただ現実のインサイダー取引と混同しないように、株持ち増資との言い換えをメーカー側が進めている。