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解説編集

CV:田村淳三木眞一郎(OVA版)

17歳、泥門高校二年。

泥門デビルバッツ主将。ポジションはクォーターバック。背番号1。

40ヤード走5秒1、ベンチプレス75kg。


登場当初は蛭魔と漢字表記だったが、途中からヒル魔とカナ混じり表示とこだわって書かれるようになっている(父親もそのように名乗っていたので、何か理由があるのかもしれない)。


その類稀なる情報収集能力と、天才的頭脳・記憶力、容赦の無い毒舌、悪魔的な所業、そして金髪にピアス、鋭い目付きと犬歯と言う外見も相まって、泥門高校の全校生徒からは「悪魔のような奴」「目をつけられたら最後」と恐れられる外道。事実、弱みを全て書き綴っている”脅迫手帳”を所持しており、あの手この手で教師や生徒達をはじめ周辺住人をも自分の都合で巧みに操り、その様は正に傍若無人、神をも恐れぬ行為の連続である(但し、ダミー用の見せページ以外、手帳には何も書かれておらず彼の頭脳に全て記憶されている。同時に自ら親友と認めている栗田とムサシの弱味は明記されてはいない)。


普段は無糖ガムを好んで噛んでおり、銃火器類を持ち歩く。

他人のことは『(ファッキン、アニメではくそ)○○』と呼んでいる(例:瀬那→糞チビ、まもり→糞マネ)。なお、アメリカではスラングで◯◯野郎ってニュアンスである。ただし、知人ではない人物に対してファッキン呼ばわりはしない(そこも後述する阿含とは根本的に違う)。


アメフト部の備品や設備費は、全て校長を(単純に)脅し出費させている。正に最も敵に回してはいけない男、である。ただし脅迫その他の悪事による利得は全て「アメフト部の強化」のみに使われており、それ以外の私的な利益は得ていない。同時にアメフトそのものに付いても(相手を騙すようなトリックプレーが多いとはいえ)完全にルール内でのフェアプレイに徹しており、脅迫して奴隷として使っていた葉柱ルイも大会が近づくと開放するなど、スポーツに対しては極めて真摯な態度を貫いている。


また、やり方が過激であるとはいえ、自身の行いによって「学園の風紀が乱れずに済んでいる」とまで評されている(ようは毒を以て毒を制す)。


ちなみに人を褒める際には言葉ではなく無言で相手の尻を蹴ることでそれを示す・・・のだが、やはりあまりにも意図が伝わり難いことからほとんどのチームメイトは初見だと意味がわからずに混乱している。


小早川瀬那の脚力に目をつけ、主務になりたいという彼の意向を無視して、無理やりランニングバックに据えた。また、よその部活に取られないようにと、色付きのアイシールドを身に付けさせて正体を隠し、謎の選手「アイシールド21」として売り出した。

(もっとも、彼は脚力に関しては抜きんでてはいるが、履物の用意など主務としての適正は良好とは言い難かったため、本編が進むにつれ蛭魔以外の人物も、主務としての活動を他の人物に任せるようになった。)


ほかにも、他人の弱みを握って戦術を掻き集めようとする嫌いがあるものの、最終的には本人の意思を尊重しており、本当にやる気のない相手は全く相手にすらしていない(劇中屈指の小物、室サトシが好例である)。つまり、助っ人の山岡にしろ佐竹にしろ重佐武にしろ、彼がやる気を認めた人物なのである。


能力・戦術編集

彼を一言でいうと、史上最強(最凶)のデータキャラである。


ヒル魔と頭脳戦で真向に立ち向かえるQBは作中でも少なく、王城の高見や西部のキッドなどごく少数に限られている。また白秋戦では骨折しているにも拘らず、ブラフだけで相手を翻弄していた。


奇襲をはじめとする奇策や珍策を駆使し、トリックプレーやハンドオフフェイクを操る。また瞬間的な記憶力で位置を把握し、的確に標的に落とす事に優れる。試合の内外で「ビビらせたら勝ち」という理念を持っており、自身の悪魔のような外観をはじめ、セナの「アイシールド21」、ムサシの「60ヤードマグナム」をはじめとした虚実を混ぜた大胆な肩書きも全ては作戦によるものである。また、雪光の「即選ルート」など、他人が持っている卓越した能力を最大限に引き出す能力を持っている、相手を利用することにかけては、試合であっても天才級といえる。


その反面、身体能力はごく平凡で40ヤード走も5.2秒から5.1秒にするのでも1年かかっている。また、パワープレイは苦手で、中堅程度の相手でも捩じ伏せられてしまう程に筋力が弱い。キックも下手で、自分はただ蹴り飛ばすだけだということを自覚している。その為、プロになる好機には全勢力を傾けており、アメリカでは阿含に対しても「賞金なら全額くれてやるが、プロになるチャンスだけは絶対に譲れねえ」と本音を告げている。


忘れてはならないのが、彼も一人前のフットボーラーであることで何度も前線を張った故に少なくとも高校生という範囲内で見れば基礎体力もそれなりに優れており、登場当初から筋力もセナより高い。


とにかく「勝利」にこだわる性格で、どれだけ可能性が低くとも勝算があるうちは決して勝負を投げ出さない。その一方で、見込みがゼロだと判断した時は、途端にやる気をなくして棄権しようとする。同時に、格下の相手であっても、負ける可能性がわずかでもあれば決して油断しない。


プライベート編集

私生活については謎が多く、人によっては彼を人外と本気で思い込んでいる人もいる。

私室は生活臭があるものの、選手としての身体データ以外のあらゆるプロフィール(誕生日、血液型等)は謎に包まれている。現在判明しているのは年齢が17歳であること(回想で7年前に10歳だった)のみ。また10歳時は黒髪であったため、現在の金髪は地毛ではない可能性が高い。中学時代は金剛阿含と利害関係が一致していたため、行動を共にしていた時期がある(※仲良しではない)。

アメフトを始めた理由について、島袋リコのインタビューで訊かれたときには一言「面白ぇから」と述べている。その理由として、他スポーツと違って身体能力だけでなく駆け引き、頭脳戦で猛者に勝利出来る点を挙げており(実際、日本の大学リーグでも東大、京大が唯一トップリーグに属しており、難関校の強豪チームが多い)、ハマったのも少年時代にアメリカ軍基地で米兵たちが楽しんでいるのを穴越しに覗き、ルールを覚えてしまったからである。


異性関係(?)編集

この時のインタビューで好きな女性のタイプは使える女と答えているものの、アメフトと関係ない質問であるため真偽は不明。私生活でも異性は意識しておらず、むしろ彼にとっては彼女らも脅迫手帳の対象として扱っている(そうは言うものの実際に女性をユスッた場面は出てこない)ため、女好きの阿含とは一線を画している存在。


後に泥門デビルバッツのマネージャーとなった姉崎まもりとは犬猿の仲で、セナをめぐって衝突しそうになったが、後にセナがデビルバッツの選手としての自信を強めるようになると、お互いの主張はある程度認めるようになり、以後は凸凹コンビとして宜しくやっている。


家族関係編集

作中で携帯電話に父親(CV…内田直哉)からの留守電が入っており、その内容やヒル魔の話口から推察するに父親とは何か確執があるらしく、栗田にも煙に巻いた説明をしている。クリスマスボウルでは父「ヒル魔幽也」が観戦していたが、顔を合わせなかった。また、携帯電話でやり取りしているときは、ろくに口も利いていなかった。


単行本36巻で父親がチェスの元日本アマチュアチャンピオンと判明。しかし、世界の壁に阻まれ、棋風も攻め中心から守り中心に変えた結果、中途半端な成績の凡人に終わってしまった。息子はそんな中途半端に終わった父親を反面教師に見ている節があり、キッドとは真逆のベクトルに位置する、父親に対するある種のコンプレックスを抱いていたことがわかる。なお、母親は登場していない(父子家庭なのかも不明)。


株投資などで大儲けしているため莫大な資産を持っており、東京タワーを借り切ったり、今まで一番大きな買い物として島一つを購入したりとその金銭感覚も常人とは逸脱している。ただし、前述したように汚い金遣い(試合の雌雄にかかわる審判の買収、戦力の補強など)は一切しないなど、ある程度彼の中で一定のルールを持っている。


その後編集

彼のその後に至っては原作とTVシリーズとでは異なっており、原作では高校卒業後は最京(さいきょう)大学に進学してアメフトを続けている。大学でも学長を脅迫し、影で学校を牛耳っている。高校時代と同じく非現実的な乗り物に乗ったり偵察のため勝手に他校の試合を組むなど、その横暴さも健在。

TVシリーズでの最終回ラストはセナと同じくNFLへプロ入り(どんな手を使ったのかは不明)を果たしセナとは相手チームの選手として相対する。これにより原作でのセナの『蛭魔さんに勝ちたい』というセリフがアニメのラストで互いに敵としての挑戦という一場面で描かれアニメシリーズを締めくくった。

『アメフト、やろーぜ!!』


その他編集

その存在感や作中での派手な活躍から本作の人気をそのまま支えていたと言っても過言ではなく、人気投票では主人公のセナを抜いて1位となっていた。


しかし、銃をぶっ放すシーンが問題となり、本作の海外進出を阻んでいるキャラにもなってしまっている痛し痒しの事情がある。


関連イラスト編集

地獄の司令塔俺のプランが狂ったことなんざねーんだよ

ヒル魔さん


関連タグ編集

アイシールド21

泥門デビルバッツ


必要悪

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