概要
1996年にサンミュージック新人タレントオーディション俳優部門に入賞。翌1997年にテレビドラマ『職員室』(TBS)で役者デビュー。2000年12月に公開された映画『バトル・ロワイアル』で注目を集める。以後、様々な映画やテレビドラマに出演し、俳優、歌手として高い評価を得ている。また、宮藤官九郎脚本作品に数多く出演している。
2024年9月放送の『仮面ライダーガヴ』では、ストマック家の長男・ランゴ・ストマックを演じる。塚本にとっては、本格的な悪役はランゴが初となる。
かつては仕事において複数の作品への出演を掛け持ちすることがあったが、現在では「その時の1本の作品に本腰を入れて臨みたい」との意向で掛け持ちをしないことに決めているという。とはいえ、スケジュールの都合で掛け持ちせざるを得ない場合は少なからず存在しているようで、最近でも『ガヴ』とTBS系列の火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』、日本テレビ系列の土ドラ9『放課後カルテ』はちょうど撮影時期も放送時期も被ってしまっている。
7歳年上の妻と娘、息子がいる。佐藤隆太とは親友関係にあるという。また、佐藤と玉木宏とともに、映画『ロッカーズ』のバンド「ROCKERS」として『ミュージックステーション』などに出演した。映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』の主題歌にも木更津キャッツアイメンバーとして参加し、見事オリコン初登場1位を記録した。
『トップガン』への思い入れ
好きな俳優はショーン・ペンとトム・クルーズで、好きな映画はトム・クルーズの主演映画『トップガン』。「幼稚園の頃の初見以来何度も観てきた」といい、『色々なものを心に抱えた男を演じるトムの演技が魅力的」と「心の一本」になっていると話している。その縁から製作サイドに「塚本の溌剌、精悍さが若き日のトムのイメージに合う」と抜擢され、『トップガン』のソフト版のトム・クルーズ(が演じる主人公ピート・ミッチェルことマーヴェリック)の吹替を担当した。塚本は「自分ではない芝居に声を合わせるのは、タイミングが難しかった」と苦戦しつつも「すごく嬉しかった!」と満喫した様子であった(アフレコ当時のサンケイスポーツの記事より)。しかし、この吹替の評価は厳しいものに終わった。※
しかしこれは後述するようにキャリアに見合わない損な役回りであったために酷評が相次いだだけの話で、キャリアを積んでから声優を務めたポケモン映画「幻影の覇者 ゾロアーク」のクルト役や2012年から務めているNHK BSプレミアムで放送されているネコを題材としたドキュメンタリー番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』でのナレーションなどの声優業に関しては好評を博している。
※この吹替を担当した事について、『トップガン』そのものが不朽の名作である上に、それまでのタレント吹替の形式として一般的であった「テレビの洋画劇場で一度きりの企画もの」とは異なりセルソフトとして永久に残る音源であり、本バージョンがオンデマンド配信でも使用されていることなどから現在でも根強い批判があるが、吹替の製作時点で既に大物ハリウッドスターであるトム・クルーズは本来の吹替は鈴置洋孝(初代)と森川智之(2代目)が専属で、その他の経験者も山寺宏一や小杉十郎太など、大御所の声優が務めてきた。これらの背景を踏まえると、声優業を主体としていない上にアフレコ当時は若手新鋭俳優であった彼には分が悪過ぎる采配であったと言える(「このオファーを受けた事自体がそもそも間違いであった」という意見もあるが、当時のまだ浅いキャリアでは来た仕事を断る事自体容易ではなかったと思われる)。また、アフレコ当時はクルーズの初代専属声優であった鈴置が存命であり、翌年に逝去したため鈴置版『トップガン』を作る機会を逃してしまったこと、現在2代目としてクルーズの吹替を専属で務めており、続編『トップガン_マーヴェリック』ではマーヴェリックを演じている森川がこのソフト版『トップガン』ではクルーズ(マーヴェリック)のライバル役の吹替に回されており、混乱を招きかねないキャスティングであるという2点も厳しい評価を集める要因になっていると思われる。なお、後に森川がクルーズを演じたバージョンが公式化されたため、この吹替バージョンは新盤ブルーレイからは削除されている。