概要
経歴
1962年7月3日アメリカ合衆国ニューヨーク州シラキュース生まれ。
幼少時代は非常に貧しい生活を送っていたが、映画『卒業白書』(1983年)への出演で注目され、トップガン(1986年)の世界的大ヒットでトップスターの仲間入りを果たす。
そして、『7月4日に生まれて』(1989年)と、『ザ・エージェント』(1996年)でアカデミー賞主演男優賞に、『マグノリア』 (1999) では助演男優賞にノミネートされ、名実ともに一流俳優として、不動の地位を手に入れた。
1993年には映画プロデューサーのポーラ・ワグナーと組んで『クルーズ/ワグナー・プロダクションズ』を設立し、映画『ミッション・インポッシブル』シリーズでプロデュース業にも乗り出す。演技の幅は非常に広く、アクションから社会派までこなす。
3度の結婚歴及び離婚歴があり、一度目の妻はミミ・ロジャーズ、二度目の妻はニコール・キッドマン、三度目の妻はケイティ・ホームズ。
人物
失敗したら命を落としかねないスタントマンも真っ青なアクションがとにかく有名。
作品だけに限らず告知すら全力で危険なアクションをしながら宣伝したり怪我をしても気力で撮影を強行するなど還暦を過ぎてもアクションに対する姿勢は香港のアクションスターにも決して引けを取らない。
失読症(知性に問題がないにもかかわらず読み書きに困難を来す発達障害の一つ)を患っており、この障害を取り扱った映画の制作・出演を行っている。ハリウッドの一流俳優だが、近年は離婚や親権争いなどの私生活のトラブルや、奇行などによってその評判に翳りが見えている。
また、この障害を新興宗教の『サイエントロジー教会』の教本によって克服した、ということから同教会に強く傾倒しており、それも彼のイメージを落としてしまっている。しかし、2021年代から本記事追記時期の2023年においては、MI7、8の撮影地であるイギリスにあるサイエントロジー教会に足を踏み入れておらず、距離を置くようになったと見られている。
大の親日家で知られ、来日の回数はハリウッドスターの中でも特に多く、特に着物(和服)が大好きで、「着物よりも着心地のよい服はない」と発言している。
ファンへのサービス精神も旺盛で、そのせいで映画の上映が遅れたこともある。神戸牛の味に感動してハリウッドでその普及に努めたり、お忍びで京都に行ったり、戸田奈津子にお歳暮を贈ったこともある。
日本語吹き替え
日本語吹き替えは、かつてはトム本人がデモテープを聞き推薦した鈴置洋孝が専属で担当していたが、後に病気療養のため吹替担当を降板。『アイズ・ワイド・シャット』でトムを初めて担当し、トムの出演作が日曜洋画劇場で放映された際に度々吹替を担当していた森川智之が『ラストサムライ』公開時の再オーディションで新たな専属声優として抜擢され、現在まで大半の出演作にて担当している。
また『アイズ・ワイド・シャット』の吹替担当の際は普段なら1日で終わる映画の吹き替え収録なのだが、なかなか終わらなかったという。事前に「トムと同じように作りこんでくれ」という注文があり収録中も1行喋るごとに、森川がどういう気持ちで喋ったのかを説明させられ、1ページ進むのに半日かかったとか。
また、ベッドシーンでは、ブースに実際にベッドが用意され、横になって喋るよう指示があるなど、細かいディテールにもこだわりを詰めてきたとのこと。15分のシーンを1日かけた(15時間)翌日、別スタジオでなんとヴィタリ氏が「音の響きが違う」とクレームを入れ、最初から同じシーンを同じ時間かけて録り直したともされている。
そんな苦労もあってか、トムからは「日本語(の吹き替え)が一番良かった」と褒められたという。
この他に、山寺宏一や小杉十郎太、堀内賢雄、渡辺裕之、宮本充、井上和彦などが吹き替えを担当した作品もある。
ちなみに『トップガン』のセルソフト版の吹替では某有名タレントがトムを吹き替えたがこちらの評判は非常に悪く、某大手オンラインショッピングのカスタマーレビューで酷評や星一つのレビューが相次いでおり、ほぼ黒歴史状態である。
代表作
- 卒業白書
- トップガン
- レインマン
- 7月4日に生まれて
- ア・フュー・グッドメン
- ザ・ファーム 法律事務所
- インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
- ミッション・インポッシブルシリーズ
- マイノリティ・リポート
- ラストサムライ
- コラテラル
- 宇宙戦争
- アウトロー
- オール・ユー・ニード・イズ・キル
- ナイト&デイ
- Oblivion オブリビオン
- バリー・シール アメリカをはめた男
- ザ・マミー
- トップガン_マーヴェリック