概要
自由民主党の前身たる政党「自由党」の系譜に連なる派閥や勢力のこと。
1960年代以降、長きにわたって党内の主流派であったことからこう呼ばれている。
その思想は保守におけるハト派。1960-70年代は憲法改正より経済成長や富の再分配を優先し、1980-90年代には中華人民共和国との友好関係を築く。
2020年代からは安全保障で保守傍流と歩調を合わせるが、新自由主義・対中強硬論・放漫財政には(保守傍流に比べると)いささか慎重な傾向にある。
吉田茂の生徒であった池田勇人や佐藤栄作などが作った派閥、宏池会や木曜研究会などの系譜がこれに該当する。
1960年から池田勇人が総理大臣になって以降は木曜クラブや経世会が権勢を振るっていたのだが、2000年に森喜朗が総理大臣になって以降は保守傍流が権勢を振るう期間が続く。
だが2021年には久しぶりに保守本流の系譜である宏池会の領袖・岸田文雄が総理大臣になった。
2025年現在総理大臣を務めている石破茂も保守本流の系譜である。