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概要編集

『西園寺さんは家事をしない』は、ひうらさとるによる日本の漫画作品。『BE・LOVE』にて2021年10月号から2024年7月号まで連載された。


連載終了直後の2024年7月からTBS系列で実写ドラマ化。主演は松本若菜。松本にとっては、ゴールデンプライム帯ドラマ初主演となる。主題歌はBUMPOFCHICKENの「Strawberry」。



あらすじ編集

バリバリ働く独身女性・西園寺一妃はマイホームを購入し、徹底して家事をしない生活を貫いていた。同じ職場に転職してきたシングルファーザーの楠見俊直親子が火事で家を失ったため、一妃とともに偽家族として暮らす中で心を通わせていく姿を描くハートフルなラブコメディ。



登場人物編集

主人公。38歳。仕事はできるが、プライベートでは家事をしない。そのため、料理、洗濯、掃除は全て家電任せ。愛犬の「リキ」と暮らしている。大のシルバニアファミリー好きで、自分のアクリルスタンドとともに専用の部屋一面に飾っている。

母親が家事に忙殺されて突然家を出ていった経験から、「家事に追われる人生」に疑問を感じて、家事そのものを忌避しており、「やりたくもない家事に時間を取られないように」という想いで「家事レスQ」を企画した。

念願のマイホームを購入し、悠々自適な独身貴族生活を楽しんでいたが、火事で家を無くした楠見親子を家に招き、「偽家族」として共同生活を始める。

会社の同僚や取引先からの信頼は厚く、基本的に明るく真っ直ぐな性格だが、「迷ったらワクワクする方」という彼女の行動理念の通り、思考が一直線過ぎるあまり時に無鉄砲な行動をするため、楠見から「変な人」と定義づけられている。

お節介を焼く癖があり、後先を熟考せずにその場の思いつきで手を差し伸べることもある。(人を家に上げないと宣言していながらも楠見親子に洗濯機を貸す、など)しかし、楠見親子や横井のようにそれに救われている人もおり、本人は「バババ」と呼んで卑下しているが、周囲はそれを個性として喜んで受け入れている。

陽毬と洋介との会話で俊直を意識するようになるが、「偽家族」としての関係をどうしても続けたいがためにその心に無理やり蓋をするようになったため、挙動不審になり始めている。

更に、「普通の家族では無い」ことを気にしすぎて、険悪だったルカと周りの園児たちの仲直りの機会としてルカの誕生日パーティーを盛大に行おうと躍起になり空回りしていたが、楠見から「西園寺さんにはやりたいことをやってほしい」と言われ、素直に彼に料理の手伝いを頼むことにした。

また、他の園児の親との交流も経て「普通では無い家族は私たちだけじゃない」ことに気づき、肩の荷が降りていった。

その一方で、ルカから「パパのこと好きにならないで」と言われたこともあり、小西の提案で新しい彼氏を作ることを決断し、マッチングアプリに登録した…のはいいものの、結局俊直とルカとの「偽家族」生活を思い出してしまい上手くいかなかった。

更に、武田から楠見やルカ、横井たちの前でサラッとマッチングアプリをやっていることを暴露された。

しかし、それを聞いた横井から食事に誘われ改めて感謝の気持ちを伝えられたことで、「あの生活のことを思い出さなかった」という理由で少しだけ意識するようになる。

しかし、楠見から「できるだけ早く家を出ていく」と告げられたことで「偽家族」が終わることへの恐怖と楠見への恋心を再確認してしまい、板挟みになる。

しかし、俊直が自身の恋愛感情を「家族愛」と捉えたことで無理やり自分を納得させた…が、今度は横井からのアプローチに悩まされることに。

そのため、どうやったら横井に「偽家族」を受け入れてもらうか苦心し、俊直との話し合いの末に意を決して横井に全て話すことを決意した。結果、横井に受け入れてもらうことにはできたが、今度は横井に提案された「仮彼氏」制度に困惑してしまう。

その後、ぎっくり腰になった社長に代わってニューヨーク出張に行くことになり、足りない準備と不慣れな英語に四苦八苦する羽目に。

何とか楠見の学生時代の友人であるエリサの手助けもあり、ピンチを切り抜け、彼女から楠見の学生時代を教えてもらった。

その一方で、楠見とエリサの関係性(恋愛感情の有無)を不審に思っていたが、その誤解は解けた。しかし、今度は俊直への恋愛感情が再燃してしまい、覚悟を決めた上で横井に別れを告げるが、拒否されてしまう。その上、週刊誌にスクープをすっぱ抜かれてしまい、周囲にあらぬ誤解を生ませる事態に。一応、横井が「お酒を飲んで酔っ払って倒れそうだったところを支えてもらっただけ」とハグを否定していたが、今度はそれを聞いた楠見から何度もその真意を問い詰められる事態に。

その後、父の入院を知り、見舞いで横井との最後のコラボ配信を欠席することに。

その後、配信を終えた横井の覚悟を察して別れを受け入れた。

そして、俊直に対して「ワンランク上へのステップアップ」と称して「積極的別居」を提案。関係性は以前と変わらず、お互いがいざという時に自立できるように「二拠点生活」への移行を計画した。

しかし、その理由を「父親と同居するため」と嘘をついていたため、それに気づいた俊直から指摘され大喧嘩に発展してしまう。だが、その口論の中で互いに好意を持っていたことを再確認することができた。

しかし、その直後にルカの家出に気づき、俊直と共に捜索する羽目に。何とか居場所は見つけたものの、その居場所がよりにもよって実母である川口の自宅だったため、母親と思いがけず再会を果たす。

母親に対して、自分自身が母親に家事を丸投げしていたこと、その状態を「理想の家族」だと思い込んでいたことへの後悔を口にするが、母親からその真意を聞かされ、改めて謝罪し長年残っていた蟠りを解くことに成功した。

そして、覚悟してルカに自分の本心を全てぶつけることを決意。偽家族を終わらせようとしながらもルカが傷つかないように誤魔化して嘘をついていたこと、ルカとの約束を破り俊直を好きになってしまったことを正直に全て話した。

結果、ルカの心の"ムカムカ"を無くすことを当面の目標として様々な「家族の形」を模索するが、上記の行動理念があらぬ方向に行ってしまい次第に迷走してしまう。

しかし、ルカが「いつも通り3人でいることこそ理想の形」であることに気づき、納得した。

そして、自宅を引き払い、3人で海外(おそらく家事レスQの支社が設立されるインド)に旅立った。


29歳。エンジニア。多国籍企業「パイナップル」本社から一妃の会社「レスQ社」へと転職してきた同僚。エンジニアとしての腕は優秀で、課題点を即座に分析し、それを改善するためのプログラムを短時間で作成するなど折り紙付き。

論理的思考重視で思ったことは遠慮することなくズバズバ言うタイプ。しかし、反省も早く相手が失礼だと感じたことは後日謝罪している。また、感情表現が希薄で笑顔も少ない。

1年前に妻・瑠依に先立たれ、シングルファーザーとしてルカを育てており、西園寺とは対照的に仕事と家事を一手にこなしており、亡き妻と同じく「完璧な家事」を心がけている。火事で家を無くしてしまい、必死に次の住む家を探そうとしていたが、西園寺の「ダメでもいい。ダメなところはダメじゃない。」という一喝を受けて、しばらく西園寺の家で「偽家族」として共同生活を送ることになる。

ただ、さすがに無償で住まわせてもらうことには抵抗感があったため、「プライベートに関与しない」という誓約書を渡してわざわざ家賃を聞き出した上で6万6000円を入金した。

また、恩返しのために自ら西園寺家の掃除やアイロンがけ等の家事を買って出るなど、とにかく受けた恩を必ず返さなければ気が済まないタイプ。そのため、西園寺から「変な人」と評されている。

西園寺がマッチングアプリに登録していることを知ったことでルカのために恋人を作っていることを察して、西園寺と同じマッチングアプリに登録。その中で自身の現在の状況を記入したところマッチング確率が0%だったため「自分たちが西園寺の幸せを妨げている」と思い込み、できるだけ早く出ていこうと決意したものの、西園寺から引き留められた。

しかし、それでもなお西園寺の幸せを優先して家出しようとするも未遂に終わり、話し合いの末横井の判断に任せて、彼の返答次第で出ていく決意を固めた。結果、横井が何とか受け入れたことで先延ばしとなった。とはいえ、自分たち親子と西園寺、横井が一緒にいるという状況に頭がついていけず混乱中。

しかし、西園寺と社長不在の中起こった社内のトラブルを経て西園寺の存在の大きさを再認識。更に亡くなった瑠依から託された数式が書かれた紙をエリサから渡され、その数式を解いたことで彼女のエールに気づき、改めて自分の気持ちに正直になって前を向いて進むことを決意した。

とはいえ、西園寺が横井との関係性の進展具合をはぐらかしていたため、余計に気になってしまい質問攻めをしてしまうが鬱陶しがられてしまった。

その後、横井から西園寺への恋愛感情があるのか問われ、「好きです」と正直に自分の気持ちを吐露した。

その後、西園寺から「二拠点生活」への移行を提案され、それに賛同したものの、ルカの説得に苦悩するようになる。

何とか自分の中で折り合いをつけ、ルカへの説得を諦めていなかったが、西園寺が「二拠点生活」の理由について「父親と同居するため」と嘘をついていたことを知り、それを指摘したが逆に大喧嘩に発展してしまう。だが、その口論の中で互いに好意を持っていたことを再確認することができた。

しかし、その直後ルカが家出してしまい、西園寺と共に捜索する羽目に。何とか居場所は見つけ、川口の自宅に訪れたものの、ルカには「あっち行って!」と拒絶されてしまう。

そのため、自分の本心をルカに全てぶつける決意を固め、西園寺への好意を含め現在の心情を全て正直に話した。

その後、西園寺に振り回される形で様々な「家族の形」を試されるが、結局「いつも通り3人でいることこそ理想の形」であることに気づき、納得した。

そして、3人で海外(おそらく家事レスQの支社が設立されるインド)に旅立った。


4歳。俊直の娘。犬(特にチワワ)が好き。

西園寺には懐いているものの、西園寺が時々保育園の送り迎えを行っているため、周りの園児からは「変だ」と笑われてしまっており、それが原因で他の園児と一悶着起こしてしまう。

しかし、西園寺が企画した自身の誕生日パーティーで仲直りの機会を与えてもらったことで更に信頼するようになるものの、俊直が瑠依のことを忘れるのではないかという恐怖に駆られ、号泣。駆け寄った西園寺に対して、「パパのこと好きにならないで」と言ってしまう。

その一方で、「偽家族」が無くなることは嫌なようで保育園のお迎えの帰りに「西園寺さん、いなくならないで」と泣きじゃくっていた。

その後、父と西園寺が計画した「二拠点生活」にはチワワを飼うことを条件に出されたことで一時懐柔されるも、直前になってやはり離れ離れになるのが寂しいのか、3人で仲良くとうもろこしを食べている最中に「チワワいらない。とうもころしがいい。」と言い出し泣きじゃくっていた。

どうしても3人がバラバラになることが嫌なルカは、二人の仲を修復させるために家出を決意。そして、横井に「黒子としての家出の手助け」を頼む。

そして、家出の末、川口の自宅で休憩することになった。

西園寺と俊直に見つかったものの、「二拠点生活」が「偽家族」解消のための嘘だと看破しており、「ルカのこと、いらないんでしょ?ずっとのけものだったもん。」と拒絶した。

その後、西園寺と俊直から全て正直に気持ちをぶつけられたため、「3人で一緒に居たい」という気持ちを話した。

その後、西園寺の思いつきで色んなことを試されたが、結局「いつも通り3人で居る」ことが理想の形だと気づき、2人を抱きしめた。

そして、3人で海外(おそらく家事レスQの支社が設立されるインド)に旅立った。


レスQ社編集

アプリ「家事レスQ」の管理・運営を行う会社。インドにも支社が設立予定。


社長。西園寺を「我が社のエース」として期待している。とにかく明るいムードメーカー。

楠見が子持ちのシングルファーザーであることも楠見本人から聞かされている。

実家が神社であり、霊感が強いルカのために護符をプレゼントしている。

アプリ1000万ダウンロード達成を機に海外展開を視野に入れてニューヨークに出張しようとしたが、空港で小西から貰った桔梗信玄餅を食べようとした瞬間に隣の席の人のハンディファンできな粉が飛び散ってしまいそれが鼻に入ってくしゃみした拍子にぎっくり腰となってしまい、西園寺に代わりを頼むことに。

その後、杖をつきながら何とか復帰。その後、杖無しで以前と同じような健康状態へと戻った。


レシピコンテンツの制作担当。西園寺の良き相談相手でもあり、武田と共にマッチングアプリ登録を後押しした。


アシスタントプロダクトマネージャー。西園寺に憧れており、彼女のような存在になろうと努力している。しかし、まだ経験が不十分なところもあり、リンクの貼り間違えをしてしまい、結果的に会社に迷惑をかけてしまうことに。(ただ、西園寺が引き継ぎを疎かにしてしまったことも原因ではある。)

その後、西園寺の異動に伴いチーフプロダクトマネージャーに就任した。


家事レスQにインターン生として来た学生。仕事にはまだ不慣れなようで、突然起こったトラブルに四苦八苦していた。(そもそも社員全員がトラブル対応に追われ、ろくに指導ができない状況だったため仕方ないのだが。)

その後、無事に家事レスQに就職した模様。


周辺人物編集

家事代行サービス会社で働く。西園寺、小西の親友。親友相手だとかなりズバズバ言う性格で、新しい彼氏を作って恋心を上書きしようとする西園寺に対して「それは自分勝手だよ」と独自の見解を示している。


大手エネルギー会社に勤務。西園寺、宮島の親友。お土産に強いこだわりを持つ。恋愛と「偽家族」の両立に悩む西園寺に対して「恋人を作って恋心を上書きすればいい」とだいぶ無責任な提案をしてしまう。


人気料理系YouTuber「カズト横井」として活動。元々西園寺とは前職時代の同僚であり、営業部門所属だったが、苦手分野だったため、西園寺から弁当を褒められたこともあり意を決して退職。料理系Youtuberとしてデビューし料理の世界へ進出。また、こども食堂等の慈善事業も度々行っている。

風貌は某料理漫画主人公ほぼそのまんま。(なお、CVも同じ。)

高所恐怖症。

ファッションや流行等に疎く、それらの足りない知識は知り合いのYoutuberのアドバイスを参考にしている。

西園寺からのオファーを受けた際には、前述の縁もあってコラボを承諾した。

その後、「家事レスQ」とのコラボの中で西園寺と楠見の関係性に勘づき始め、対抗意識を燃やしたのか、意を決して西園寺を食事に誘った。

食事の際には、「あなたのおかげで今の僕があります。」と改めて西園寺に自分の人生を変えてくれた感謝の気持ちを伝えていた。

食事会以前から西園寺を意識していたようで、恩返しのために彼女を救おうと奔走する。

そして、2回目のデートの帰り際に意を決して告白した。

しかし、西園寺から楠見親子と「偽家族」をやっていることを告げられ頭が混乱して取り乱してしまう。

しかし、西園寺の人柄を賞賛し、彼女が本当に「偽家族」を受け入れながら自分との関係を続けることができるかを見極めてもらうため返事を待ってもらえないかと頼み、その代わりとして自身を「仮彼氏」として扱ってくれないかと頼んだ。

その後、西園寺とのデートを重ねていくうちに西園寺から「本彼氏」への移行が認められた。

しかし、西園寺が俊直への恋愛感情を再燃させてしまい「こんな感情があったままでは失礼」という理由で別れを告げられるが、「僕があなたの恋愛感情を10:0(横井:俊直)にしてみせます」と宣言し拒否した。

その直後、週刊誌に思いっきりスクープをすっぱ抜かれてしまった。その件については、「お酒を飲んで酔っ払っていたので、よろけそうになったところを支えてもらった」とハグを否定した。

しかし、「西園寺と一緒に居たい」という意思そのものには変わりがなく、どうしても俊直への恋愛感情が捨てきれない西園寺を見て、「あなたの全てを受け入れます。」と宣言した。

その後、自分の決断を見極めるためか、俊直に対して西園寺への恋愛感情があるのか質問した。それに対して俊直が「好きです」と正直に西園寺への恋愛感情を伝えたことで、彼の意思を尊重し自ら身を引いた。

しかし、今度は楠見親子が西園寺家から出て行き二拠点生活になる計画があることを知り、俊直に裏切られたと思い込み、「自分の行動は何だったのか」と取り乱してしまう。その後、どうしても「偽家族」がバラバラになることが嫌なルカが「お願いがある」と言ってきたため、彼女の願い(=家出)を叶えるべく行動する。

一応、西園寺と俊直に事情を伝え、居場所がわかるようにわざと大袈裟に行動し、後の役目を2人に託して後は頼みますと言い残し去っていった。

その後、西園寺が自宅を引き払ったため、それを借りる形で子ども食堂を開設する計画を立てていた。


西園寺の妹。既婚者で第一子妊娠中。夫は海外に単身赴任中。母親が出ていった件もあり、「家族は儚いもの」だと捉えている。

予定より早く陣痛が来てしまい西園寺に立ち会うように頼むが、その前に母親が来たため、母親に代わりに立ち会ってもらい無事出産した。


西園寺の父。自分の考えを一方的に他人に押し付け、他人の話は聞かないタイプであるため、その性格が原因で妻に家出された。

娘の家に立ち寄った際、娘が楠見親子に家を貸していることを知り反対していたが、前述の性格を指摘され、泣く泣く帰る羽目になった。

老化により足腰が弱っているため、広すぎる実家を売りに出そうと決意する。

その後、琴音とともに西園寺家を訪れたが、前述の件もあってかかなり申し訳なさそうに現れた。

その後、週刊誌のスクープを見て娘が横井と交際していることを知り、喜んでいたがその際に心臓を押さえていた。そして、後に心臓に疾患があったことが判明し緊急手術を行う事態となった…

かと思いきや、それは西園寺の早とちりであり、実際は階段を踏み外したことによる骨折だった。

実家を売りに出した後は妹の自宅の近くのアパートに住む予定。


ルカの母、俊直の妻。旧姓は波多野。学生時代から交際していた俊直と結婚し、娘も生まれ幸せに暮らしていたが、1年前に死去している。なお、死因は原作では交通事故となっているが、ドラマ版では病死となっている。

一人で抱え込む俊直の性格を察して、エリサに数式が書かれた紙が入ったファイルを俊直に渡すように頼んだ。


瑠依の母で、ルカの祖母。ルカの親権を巡って俊直と対立しており、孫の幸せのために自宅でルカを引き取ろうとしている。

娘の死もあり、俊直に対しては若干恨みを抱いているようで、「あなたがもっとしっかりしていれば瑠依が亡くなることはなかった」と怨嗟の言葉を投げかけていた。

西園寺と共同生活を送っていることについても当初は快く思っておらず、初めて対面した際はきつく当たっていたが、後にその時の謝罪のためにスイカやルカのためのクレヨン、画用紙などを持ってわざわざ西園寺家へ訪問。

その際に、西園寺の計らいで西園寺家に泊まることとなり、そこで俊直の瑠依とルカに対する愛情と家事・育児に注ぐ努力を知ることになり、娘の死を乗り越えられていない自分自身よりも俊直といる方がルカにとっては幸せだと感じ、夜中のうちに御礼として料理を作り、黙って西園寺家を去ろうとしたが、俊直から感謝の気持ちを伝えられたことで「今度はあなたが家に遊びに来なさい。"息子"なんだから」と返した。


SJ社のCEO。俊直、瑠依の大学時代の同級生であり、2人を繋いだ仲人(恋のキューピット)的存在。西園寺のことも把握しており、西園寺が社長の代わりに行った出張先のニューヨークで初対面。外国人の顧客相手に四苦八苦していた西園寺を助けた。

その後、西園寺と意気投合し俊直と瑠依の大学時代のエピソードを明かしていた。

西園寺の帰国後、レスQ社の世界進出に向けたコンサルタント担当として日本に来日することとなった。

西園寺と楠見の「偽家族」関係が気になり、色々詮索するようになる。

どうやら楠見に好意を寄せているようで、彼やルカを心配して、親子をアメリカに連れて帰り、3人で暮らそうと試みている…

と西園寺からは不審感を抱かれ疑われていたが、実際は面会の際に瑠依から託された数式が書かれた紙が入ったファイルを渡すためだったことが発覚した。

ちなみに、同性愛者であり現在は「リザ」という恋人がいる。また、元々瑠依に好意を持っていたような発言もあった。


楠見親子が新居で生活する際にお世話になるベビーシッター。青森県恐山出身の元イタコ

ルカから最初は怖がられていたが、彼女が持っていたシルバニアファミリーのウサギの人形の服のほつれを直したことで気に入られる。ルカからは「おそれざん」と呼ばれている。

スケボーの最中にルカとばったり出会い、家出中の彼女を自宅に匿う。

そして、俊直と西園寺と対面するが、その際に彼女が西園寺の母親であることが判明した。上記の通り、既に再婚している。夫が釧路に居るため、彼について行く形で釧路に移住する予定。

娘から過去の自分自身の後悔を吐露されるが、自分が出ていった理由が「日々家事をこなしていくうちに"自分のやりたいことがどんどん失われていった"ため、いつかそんな自分から逃げ出したかった。」ということを明かした。

しかし、同時に「自分の本心を家族に伝えられなかったことへの後悔」も口にしており、娘に謝罪した。

しかし、娘からは「お母さんが話さなかったからじゃない。私たちがお母さんに話させないようにしてしまった。」と逆に謝罪されたたことで蟠りは解消した。

2人が自宅を後にする際、娘に「会えてよかった」と告げた。





余談編集

西園寺のお見合い相手役として尾上松也宮尾俊太郎石田明(NONSTYLE)が出演している。尾上は松本と『やんごとなき一族』で夫婦役で共演しており、宮尾は同枠のドラマ『私の家政夫ナギサさん』と監督が同じ+家事を全くしない主人公という繋がりで今作でも『北斗の拳』ネタをぶっ込んでいる。

石田に関しては後に再び同じ役で楠見家のベビーシッターの候補として出演している。


また、西園寺役の松本と横井役の津田はカロリーメイトのCMで飼い主と猫(津田はCVとして猫の心の声を担当)として共演している。また、『仮面ライダー電王』にも(共演こそないが)両者ともにしている。


更に、お掃除芸人の代表である佐藤満春(どきどきキャンプ)が名前と写真のみであるが実在の人物として登場している。






関連タグ編集

BE・LOVE TBS


SPY×FAMILY:同じく「偽家族」をテーマとした作品であり、家族構成も同一。また、両作品共にBUMP OF CHICKENが主題歌を担当している。

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