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シルバニアファミリー

しるばにあふぁみりー

シルバニアファミリーとは、エポック社が1985年に発売を開始した玩具のことである。動物の一家の人形で遊ぶドールハウス。映像作品も作られている。
目次 [非表示]

概要

緑の山を幾つも越えて、その奥へと行った事はありますか。

深い森を抜けると、世界のどこよりも美しい村が広がっています───。


【シルバニアファミリー】とは、1985年にエポック社が販売を開始し、

35年(※2020年時点)以上長きにわたって愛されている、人形玩具のことである。

分類としてはドールハウスにあたるが、一般的なドールハウスと違い、

人形が人間ではなく、擬人化された動物に置き換えられているのが特徴。


多くの場合、女児または女性に支持されている玩具だが、

男児が女児と一緒に遊ぶ例がある他、その多彩な商品展開と小道具の細かさから手先の器用な男性にも支持されている。


ちなみにシルバニア(Sylvania)とは元々はラテン語で「森の土地」という意味。

語源を辿れば森の精シルウァヌス(Silvanus)の宿った土地ということである。

実在の地名でもアメリカのペンシルベニア州やルーマニアのトランシルヴァニア等がある。

CastlevaniaとかMEGALOVANIAとかは一応由来繋がりではあるけど特に関係はない)


シルバニア村

本商品の背景世界となる村。

すぎのこ山どんぐり山をはじめとした山の麓、

緑溢れる深い森に囲まれた、動物達が暮らしている村だ。

村のほぼ中心をせせらぎ川が流れており、その上流ではキラキラ湖が水を湛えている。


シルバニア村の外

あまり多くを語られていないが、シルバニア村の外には、

他にも動物達が暮らしている村が存在しており、

時折、他の村の住人が、新たな住人として村に引っ越してくる。

(これに倣う形で、家族のカタログ落ちを「引っ越し」と呼ぶ人も一部にいる)


また、公式に存在が示されている「シルバニア村の外」としては、

1980年代末に商品が展開された都会「アーバン」や、2017年より商品が展開されている「タウン」、

村から離れたところにある海、「しおかぜ岬(シーサイドとも)」がある。


家族名

家族には誕生日や星座、趣味といった設定が存在しているが、

姓や名は、「その家族を可愛がってくれる人に名前を付けて欲しい」という考えに基づき、公式には長らく、原則として設定されてこなかった。


しかし2020年2月。

長らく貫かれてきた、「公式としては、家族に姓名を設定しない」原則に、転機が訪れる。

この年を境に、なんと各ファミリーに公式な姓と名が設定されたのだ。

曰く、「世界中どこでも同じ名前で呼んで親しんでもらえるよう、35周年を迎える2020年より、海外で親しまれている名前を紹介することにした」とのこと。【参考リンク


ちなみに、エポック社の「世界中どこでも」というコメントを裏付けるように、

後述する海外版、特に英国版や米国版においては、家族に姓・名の設定が存在していた時期がある他、35周年を契機に設定された姓名は、かつての英国版のそれが反映されている。


世界展開

シルバニアファミリーは我が国以外でも販売されており、特に英国版と米国版が有名だが、

「欧州版」「メキシコ版」など、上記の2地域以外で販売されている商品も存在する。

2015年現在、全世界50ヶ国で販売中(エポック社発表。【ソース】)。


なお、諸外国で販売されている商品は、我が国でも「逆輸入版」として、

主に「英国版」や「米国版」が、シルバニアファミリー専門店などで購入可能だ。


※注:この項目は2015年までの海外展開について記載しています。

現在は米国における名称など、一部の事項の違いや、国別のラインナップの違いはありますが、

ほぼ共通した商品展開が行われています。


英国版

大筋では我が国と同じ展開を行っているが、

我が国では既に廃盤となった家族やハウスが現役であったり、

他方、英国版オリジナルのハウスや家族が販売される等、多くの違いがある。

更に自動車やボートハウス等といった、『乗り物系』の商品も数多く発売されている。

その力の入り様は、ある意味で我が国以上と言ってよいだろう。


米国版(カリコ・クリッターズ)

米国では我が国や「英国版」とは少し違い、

馬(ポニー)が擬人化されていない動物として商品化されていたり、

オリジナルの家族として「カエルファミリー」がいる等、

いくらか米国独自の色のある展開がなされいる。

(ちなみに、カエルファミリーにも赤ちゃんがいるが、おたまじゃくしではなく、普通にカエルの赤ちゃんである。)

また、米国では過去に商標問題が発生した事から「Calico Critters(カリコ・クリッターズ)」という名称で販売、展開されている。


欧州版

商品展開は英国版や米国版(カリコ・クリッターズ)よりは我が国のものに近いが、「父母+娘」という、シンプルな家族構成の人形セットなど独自の商品も見られる。

(また、販売されている国ごとに、商品構成の違いが存在する)

世界で一番広く展開されているのもこちら。


類似商品との仁義なき戦い

1985年に発売されたシルバニアファミリーは、間もなくヒット商品となったが、そのヒットを他社が黙って眺めているはずもなく、すぐさま競合商品が発売された。

最初に動いたのは「リカちゃん」で有名なタカラ(現・タカラトミー)で、同年「3年2組のなかまたち」という競合商品の発売を開始。

更にバンダイも動き、翌1986年、テレビ朝日系列で「メイプルタウン物語」の放送を開始、

本作の関連商品として「メイプルフレンド」を発売する。

その結果、主にこの3社の間で仁義無き戦いが繰り広げられる事になったのだが、結局バンダイとタカラは、展開した戦線を維持できず撤退している。


しかし、その後もバンダイからは、ハローキティのドールハウス玩具「リトルベリーコレクション」が販売された他、2015年からは、やはりバンダイが、ドールハウスを主力玩具とする作品「ヒミツのここたま」を展開。

類似商品との仁義なき戦いは、今後も続いていくことだろう…。


「メイプルフレンド」

アニメ「メイプルタウン物語」の玩具として販売された商品。

元作品の雰囲気も相まって、シルバニアファミリーに似た雰囲気の商品である。

だが、アニメが二期目の「新メイプルタウン物語」に入ると、

一転して女児玩具色の強い商品に変化している。


「3年2組のなかまたち」

タカラ(当時)が繰り出した対抗馬。

カントリー調のシルバニアファミリーに対しやや都会的な雰囲気で差別化を図っており、人形もファンシーに仕立てることで違いを出していた。

また、人形に動物だけでなく「人間」を登場させたりするなど、シルバニアよりも色々と“ハジけた”展開を行っていたことも特徴。


他方で、商品外の展開があまり目立つものではなかった為か「メイプルフレンド(より正確に言えばメイプルタウン物語)」と比較すると、過去の「シルバニアファミリーの競合相手」としての知名度は今ひとつ高くない。


映像作品

シルバニアファミリーは現在に至るまでに、何度か映像作品が作られており、

アニメとしては、TV番組「シルバニアファミリー ミニストーリー」をはじめ、

公式Webサイトで見られる短編アニメ、2007年に制作されたOVA(全3巻)、そして1980年代末に海外で制作・放送されたものが存在する。


ミニストーリーに関してはいわゆるショートアニメ枠に近く、新作が制作される度々に再放送も実施される。その際は、一気に数話単位でまとめ放送されるケースもある。


…ただし「1980年代に海外で制作されたアニメ作品」は、公式からは黒歴史扱いされている模様。

また、過去にはハウスのおまけ等で、人形アニメーションも制作されている。


また、2023年11月23日には『劇場版 シルバニアファミリー』が公開される。



…うん?


メイプルタウン物語」はシルバニアのアニメじゃないの?だって?

ああ…時々いるんだ。そう覚えちゃってる人…。


「メイプルタウン物語=シルバニアファミリーのアニメ」?

1986年にテレビ朝日系で放送されたアニメ「メイプルタウン物語」は、商業的にはともかくとして、作品としてはよく出来たアニメ作品であったこと、加えて「テレビ朝日系列の日曜朝の子供向け番組枠」、いわゆる「ニチアサキッズタイム」枠で放送された作品では、初めてシリーズ化され、後の「おジャ魔女どれみ」シリーズ、「プリキュア」シリーズへと繋がる、番組枠の基礎を築いた作品として記憶される…のだが、時折「メイプルタウン物語」=シルバニアファミリーのアニメとして覚えられていることがある。

第一期の作風や世界観が、シルバニアファミリーとよく似ていた(似せていた?)ため、双方が混同され「メイプルタウン物語=シルバニアファミリー」として覚えられてしまったと考えられる。


パロディなど

2009年頃から「シルバニアファミリーという名称がマフィアめいている」と、Web上の一部で「マフィアとしてのシルバニアファミリー」というネタが展開されるようになった。

詳細は「シルバニアファミリー(マフィア)」、または某動画サイトの百科事典の当該項目を参照。


また、一部には「某忍者漫画の忍者と組み合わせた」、「仏像と組み合わせた」、「シルバニアふんどし」、「アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」…等々、

主に色々ななんかとシルバニアを掛け合わせた画像で、ネタに走る人達もいる。


更に家具やハウスのサイズがフィットすることから、

figma(マックスファクトリー)、ねんどろいど(グッドスマイルカンパニー)等、他社製フィギュアの写真撮影用素材に選ばれたり、タウンシリーズのハウスが「サイズ感や雰囲気が合っている」とミニチュアゲーム「WarHammer40000」のゲーム用テレイン(情景モデル)に使用されたりしている。


関連イラスト・漫画

【創作】ギャルバニア【1】


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外部リンク

劇場版 シルバニアファミリー

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