概要
当初はインディーズで連載されていたが三十杯目からジャンプ+に移行した。ジャンプ+史上、インディーズから正式連載に移行したのは今作が初の快挙。
人語を話す猫たちが営むラーメン屋と、そこに雇われた唯一の人間の女性が働く様を描いている。
○○杯目で表現している。
E&H productionの手によってテレビアニメ化されている。また、グッドスマイルカンパニーによるゲーム化も決定している。詳細別途後述。
あらすじ
人間のいない猫だけが営むラーメン屋に面接に来た珠子。
猫の店長に猫好きか聞かれ、珠子は正直に犬派と答えるとあっさり採用される。
しかし仕事内容はラーメン屋ではなく、猫のお世話係で…!?
登場人物
ラーメン赤猫
どこかにある猫だけでやっているラーメン屋。
屋号の「赤猫」は先代の地元にある商売繁盛の神社に肖ったもの。
不要な混乱を避けるために口コミ以外での情報の拡散(SNS等)を禁じたりと徹底して情報管理を行っている。そのため多少なり知名度はあれど名店という訳ではなく、経営は常連客や猫好きに支えられている。
1階が店舗、2階が居住スペースとなっており、猫スタッフは店で寝泊まりをしている。
元々は珠子のおばがお店をやっていたのを文蔵が譲り受けた。
尚、本作の世界観においては「猫が普通に人間と会話している」のは珍しいことではない(ハナ曰く、「人間社会に生きていく上で自然と覚える芸の一つ」とのこと)が、佐々木曰く赤猫のように自立して社会で働いてる猫はあまり多くはいないらしい。
社珠子(やしろ たまこ)
CV:折原くるみ
おばに紹介されてラーメン赤猫で働く事になる人間の女性。
ブラッシングと洗い場担当で、店に出る時は黒子衣装に猫耳をつけている。
以前の職場はブラックだったため、精神的にまいってしまい離職した。
前職の腕を生かして、イベント告知の張り紙などを制作する事もある。
スタイルが程よく良い。
ハロウィンの時はシスター服を着た。
CV:津田健次郎
茶トラで鉢巻を巻いたラーメン赤猫の店長。
人間の先代から看板と味を引き継いだ職人気質のオスネコ。
かつては人間サイズの屋台を引いていたが、珠子のおばから店舗を譲り受けた。
CV:釘宮理恵
お腹に黒いハート模様がある白猫で接客とホール担当。
お客の前ではあざとかわいいキャラの猫を被っているメスネコ。
思った事は口に出すタイプ。
CV:村瀬迪与
黒猫で盛り付けとサイドメニュー調理担当。
味覚が鋭く、文蔵にその才能を買われて働くオスネコ。
ひょうきんな性格でゲームが趣味。
CV:杉山紀彰
灰白のハチワレでレジ、接客、経理担当兼CEO。
文蔵とは幼馴染で共に先代の世話になったオスネコ。
佐々木は飼い主の苗字で下の名前はプリン。
恥ずかしがっているが飼い主から貰った大切な名前であり、呼んでいいのは飼い主だけ。
CV:早見沙織
製麺担当のメスの虎。
猫ではなく本当に本物の虎。
普段は店の奥で麺打ちをしているが、迷惑な客が来ると奥から出てくる。
一目見ただけで大概の迷惑客は退散するが、本当は怖がりで内気な性格。
好物はスイカ(虎なのだが…)。
四十一杯目から登場した長毛種の新人猫。
猫のホストクラブを作ることが目標で、接客を学ぶためラーメン赤猫に就職した。
ハナと同じ接客とホール担当になる。
初対面で名刺を出してアピールしたが名前の表記を10Lと書いたので文蔵に『ジュウリットル』と読まれてガックリとなる。
百十杯目から登場したシャム猫の様な柄のメスネコ。
行政に近い公益法人で働いていたが、何故か赤猫に転職してきた。
顔の模様がひし形になっており、元の職場の影響か真面目でお堅い雰囲気。
関係者
先代店主
CV:浦山迅
赤猫の看板で屋台を引いていた男性。
文蔵と佐々木に「職人と言うより研究者」と表現される程にラーメン一筋。
現在は体に麻痺が出たため介護施設に入所しており、文蔵と佐々木が見舞いに行っている。
佐々木 江理子
CV:佐々木優子
先代から佐々木を譲り受けた女性で故人。
若くして事業を立ち上げ一代で成功を収めるが、難病を患い他界した。
文蔵も一緒に譲り受けられたのだが、自ら脱走して先代の下へ戻った。
CV:黒田崇矢
佐々木の知り合いで、顔に火傷痣がある強面の男性弁護士。六十三杯目で名前の漢字表記が明らかになったが、アニメEDでは「寺田みきお」表記である。
事情を知らない珠子はそういう筋の人かと思った。
かつては佐々木の飼い主の顧問弁護士を務めており、佐々木とはその頃からの付き合い。
響と言う名の娘がいる。
顔の火傷は学生の頃、人を助けたときに着いたもの。
御所川原 凛(ごしょがわら りん)
CV:安済知佳
寺田の事務所に所属する女性弁護士で大の猫好き。昔は赤猫で働いてた事もあったが過度な猫愛が災いしてクビになり、紆余曲折あって現在に至る。
赤猫の常連でもあり、何故か毎回変装してこっそり来ている(ただし猫達にはバレている)。
後に赤猫で保護された子猫と衝撃の出会いを果たし、ウメ吉と名付けて一緒に暮らしている。
城崎(しろさき)
CV:内山昂輝
佐々木の謎の人脈の知り合い。
身寄りがなく、大学進学費用の為に何でも屋の様な事をやっている青年。
猫アレルギー持ちで赤猫に来る時は重武装だが、ガスマスクの下は美形。
最近は普通のマスクをしたりして赤猫に来店したりしている。
但馬 照(たじま てる)
CV:磯辺万沙子
目つきの鋭いおばあさんで、先代の頃からメンマを卸してもらっている。
自分が認めた店にしか卸さないため、来店時には空気が変わる。
バンクーバーに孫がおり、たまに会いに行っている。
丑満丸(うしみつまる)
真っ黒な長毛種のオスネコで照と同居している。
人間のように働こうとするネコ達に「毛を落とさない技」を伝授している。
忍び猫の末裔であり、山で弱っていた所を照に介抱される。
元々無口なタイプなのかアニメでは声が当てられていない。
CV:朴璐美
赤猫の隣のビルに入っているバーのママ。
世話焼きで赤猫の事を何かと気にかけてくれている。
若い頃はホステスとして働いており、大人気だったらしい。
ジュエルと波長が近いようで、出会って早々息の合った掛け合いを見せる。のちに水商売の心がけを指導することに。
テトラ
佐々木の知り合いでスフィンクスのメスネコ。
赤猫が開店して暫くスタッフとして働いており、ハナからはテトラ先輩と呼ばれてる。
めんどくさがりなのんびり屋で、サボったりしていたがそれはそれで客受けが良かった。
今は外国で暮らしており、店を辞める時に餞別として製麺機を置いていった。
特技はバイオリン。サイズ的に顎に保持することができないので、チェロのようにエンドピンを付属させて床に置いて演奏している。
石上 太一郎(いしがみ たいちろう)
テトラの飼い主でかなり裕福な人物。
本業はジュエリーデザイナーだが、大型動物の保護活動も行っている。
赤猫で働く前のクリシュナを預かっていた事もあり、クリシュナが甘える数少ない人物。
ラーメン赤猫のロゴマークの生みの親でもあり、マークは佐々木がモデルとなっている。
佐々木の事を下の名前のプリンで呼んでいる。
狩谷 氷室(かりや ひむろ)
赤猫の隣にあるビルの一階に入っている「コーヒーナミビア」の店主の青年。
登場時はイベントなどへの出店がメインだったが、現在は店舗営業を開始している。
本来のオーナーはコーヒー道楽で世界中を旅しており、その最中に知り合った。
ハナちゃんガチ勢その1。
雪峰 椿(ゆきみね つばき)
狩谷のいとこでナミビアの手伝いをしている青年。
焼き菓子やアイシングクッキーの製作を行っている。
普段から独特なTシャツを着ており、氷室に出かける際は着替える様に言われている。
ハナちゃんガチ勢その2。
湯所 清一(ゆどころ せいいち)
株式会社ホットスプリング代表の男性。
ラーメン赤猫の注文システムを開発したシステムエンジニア。
御所河原は同じ大学サークルの後輩。
女性が苦手でしどろもどろになってしまうが、旧知の御所河原とは普通に会話できる。
常連客
渡井
CV:野村勝人
糸目のサラリーマン風の男性。
新しい仕事や慣れない土地で疲れ切っていた所を赤猫に救われ、常連になる。
石田
CV:木村憲司
眼鏡をかけたサラリーマン風の男性。
赤猫の全メニュー制覇を目指している。
そうでなくても赤猫には足しげく通っている。
藤原
CV:野路ももこ
元文化財修復師のおばあさん。
かつてイタリアに在住しており、流暢にイタリア語を話せる。
CV:潘めぐみ
ウェーブの掛かったセミロングヘアの女性で、化粧品会社に勤めている。
赤猫を支えるため課金したいと話すが、店長にやんわりと断られた。
道端で見かけた初対面の滝を赤猫に誘い、思いがけずいい雰囲気になる。
CV:武内駿輔
前髪で目元を隠した大柄の青年で、格闘家として活動している。
大食漢で優しい性格の持ち主だが、逆に闘争心や覇気に欠けると指摘され悩んでいた。
赤猫で解決の糸口を見つけ、それに肖ってリングネームを「赤虎」に変更した。
マユ
CV:綾坂晴名
クリシュナ推しの女性。
スタッフルーム出入り口そばの半個室が指定席。
みすず
CV:白兎夕季
高身長で体格の良い短髪の女性。
マユとは同じ職場で、大抵二人一緒に来店している。
間宮
CV:大平あひる
OL風の女性。
ラーメン赤猫の布教に力を入れている。
藤見
CV:弘松芹香
OL風の女性。
間宮に赤猫を紹介され常連になる。
テレビアニメ
2024年夏アニメとしてAT-Xに加えてTBS系列局で放送された。放送開始前には同年6月14日から27日までの2週間限定で全国のシネコンの一部において3話分が先行公開された。
アニメ本編後の「毎日赤猫」は、作者のアンギャマンがX(旧ツイッター)で上げているこぼれ話の一枚絵が元となっている。
なお、TBS系列局では木曜深夜の「(小川彩佳)news23」後座枠で放送されているが、件の枠の作品が衛星波で放送されるのは、AT-Xとアニマックスで放送された『呪術廻戦』第2シリーズ以来。
スタッフ
監督 | 清水久敏 |
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副監督 | 青島昂希 |
シリーズ構成 | 久保亨 |
キャラクターデザイン | 千葉道徳 |
音響制作 | 東北新社 |
音楽 | マツオカヒロタカ |
プロデュース | E&H production、グッドスマイルカンパニー |
アニメーション制作 | E&H production |
主題歌
OPテーマ:「赤猫」水曜日のカンパネラ
EDテーマ:「本日のおすすめ」離婚伝説
ゲームアプリ
タイトルは「ラーメン赤猫 ニャンて素敵なラーメン店」。略称は「ニャンステ」。
詳細は不明だが、赤猫スタッフのブラッシングや皿洗いをする場面が確認できる。
余談
- ラーメン赤猫の看板の由来となっている神社
この社は実在するもので、大分県臼杵市にある福良天満宮境内に祀られている赤猫社が元となっている。また、赤猫は放火の隠語としても使われてもいるが、作者はもちろん知っており作品内でもこの事は描かれている為、うっかりそれを指摘すると「こいつ原作読んでないな」という事が一発でバレるので恥ずかしい目に遭う。
- ラーメン赤猫の住所。
原作三十四杯目にて佐々木宛にに届いた手紙では住所の文字がぼかされており、かろうじて番地が読み取れる程度だったが、アニメ第9話にて「711-8020 茂矢師区乃利町2-3-56」とはっきりと記述された。
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