曖昧さ回避
- 一般名詞としての詳細は現実主義者にて。
- 写実主義としての意味では、写実にて。こちらは解説はないが、リアル絵、リアリズムなどのタグも用いられている。
- 『きららファンタジア』の第2部に登場する組織。→リアリスト(きららファンタジア)
遊戯王およびカードゲームにおけるリアリスト
おそらくデュエリストの対義語。
ロットン(遊戯王5D's)はカードゲームによるデュエルを行いながらも、ダイナマイトで対戦相手を爆殺しようとする、デュエルで不利になれば人質を傷つけて降参を強いる、やはり爆薬を使って対戦をうやむやにして逃走する、といった現実的な解決を図る行動を重ねた。
そんな悪行の数々に「貴様それでもデュエリストか!?」と聞かれ、返した答えが、
「リアリストだ」
であった。
遊戯王を始めとするカードゲームを題材とする作品においては、ご飯の一品から世界の命運までをカードゲームのデュエルで決めるのが半ば常識(カードゲームではよくあること)と化しており、それこそが作品の世界観の根底を形成しているわけであるが、それを真っ向から否定する発言がデュエリスト本人の口から出たことは強烈なインパクトを残した。
このことから「リアリスト」はロットン個人のあだ名として用いられるようになったほか、カードゲームで解決するべき事柄を暴力やゲーム外の盤外戦術で解決しようとする者を指す言葉として用いられるようになった。
使われた状況
よく略されがちだが、この時の対戦者である鬼柳京介の正しいセリフは「お前までもがそんな汚ぇ真似しやがるのか! それでもデュエリストか!」である。
初期手札を倍にするハンデを貰って先行1ターンキルを狙う算段があったとはいえ、1対2の変則タッグデュエルを受けたロットンに対して、ロットンと組んでいたバーバラ(遊戯王5D's)が、ロットンが負けそうになった途端に「デュエルごっこ」呼ばわりして横槍を入れ、人質を盾にサレンダー(降伏)を迫ったことへの非難であった。
あまりに非道な仕打ちに、それまでロットンとバーバラに付き従っていた部下までもが反逆を起こし、逆にバーバラに銃を突きつけデュエルを続行させようとした。
デュエリストではないバーバラはともかく、仮にもデュエル(決闘)の強さを売りにしているはずのロットンまでもが汚い盤外戦術に付き合うのかという問いに対して、ロットンはデュエリスト(決闘者)ではなく勝利のために手段を選ばないリアリスト(現実主義者)であると自ら認め、デュエルを放棄して実銃で相手を銃撃(ショック銃の可能性もある)しようとする暴挙に出る。
そこに鬼柳の仲間と治安維持組織が介入、人質は無事に解放され、悪党たちも捕らえられてデュエルをする意味もなくなったが、ロットンはあらかじめ用意していた爆弾を起動させて自分だけ逃げようとした。
鬼柳はロットンを追いかけて捕まえた上で「キサマのターンだ」「キサマのようなヤツにデュエルは汚させねえ」と、その場でデュエルを再開して決着をつけた。
余談
ロットンを非難した鬼柳京介であるが、彼もかつては治安維持組織に爆薬を用いて襲撃するという、リアリストどころかテロリスト紛いの蛮行を行ったことがある。
以前にロットンがライディングデュエルで罠カード「ダイナマイト・ウォール」の発動と共にリアルダイマイトで何もかも吹き飛ばしたことは語り草になっているが、それより先に「んなトラップ蹴散らしてやるぜ!」とDホイールによる体当たりでデュエルを妨害したのは、そのデュエルに参加すらしていなかった鬼柳である。
無印遊戯王においては、勝負前の交流で相手のカードを受け取って海に捨てたインセクター羽蛾、自殺をほのめかしてサレンダーを迫った海馬瀬人、盗み・暴力・イカサマも平然と行うバンデット・キース、千年眼の力で相手の心を読むペガサス・J・クロフォードなど、純粋なカードゲームの優劣とは言い難い盤外戦術を用いるキャラクターも多かった。
アニメと現実のカードゲーム(遊戯王OCG)の環境は大きく異なるため、現実をベースにしたロマンよりも安定性のあるカードを中心とした展開や、画面映えとしてはつまらなくても実戦的でエグい戦術を指すこともある。
漫画『遊戯王OCGストラクチャーズ』では、ガチ構築デッキがメインのため登場人物の大半がリアリストと言えなくもない。
関連項目
遊戯王 遊戯王5D's ロットン(遊戯王5D's) バーバラ(遊戯王5D's)
龍昇リンリン:人造昆虫カブトボーグVxVの登場人物。玩具販促アニメのお約束に真正面からツッコミを入れ、作中の世界中の人間を苦しめた。