概要
概ね高校生以上(主に男性)を読者として想定した漫画。広義では「マニア系」と言われる雑誌に発表された漫画作品を含む。性描写を含む漫画もあるが、成人向け漫画とは区別される。
歴史
1964年創刊の青林堂「月刊漫画ガロ」が草分けであるが、同誌は大衆性よりも作家の個性を尊重する編集方針でいわば「マニア誌」の先駆けと言える。「ガロ」は虫プロ商事から刊行された「COM」とともに、昭和40年代の漫画表現をけん引した。一般的な青年漫画誌は1968年の「ビッグコミック」が最初である。
1980年代には「週刊ヤングマガジン」、「ヤングジャンプ」(現週刊ヤングジャンプ)、「ヤングチャンピオン」、「ヤングサンデー」(少年ビッグコミックから改題、2008年休刊)など、週刊少年誌の兄弟誌を謳う各誌が出揃った。
他ジャンルとの関係
少年漫画との境界線は曖昧で、少年誌連載の作品が青年誌に連載を移すこともある。少年漫画や少女漫画から移籍してきた作家も多い。
同様の年齢層の女性を読者層として想定したのが女性漫画。ユニセックスな雰囲気のある漫画誌は女性漫画ではなく青年漫画に区分されるケースが多いため、マニア系の青年漫画誌の中には女性読者の方が多いものもある(「コミックZERO-SUM」、 「コミック百合姫」など。紙面には「男女向け」「女性向け」の記述がされていて、「女性向け」のほうは書店で少女漫画コーナーに置かれることもある)。「コロコロアニキ」のように児童誌と区別が付きにくいものは「青年誌コーナーに置いて下さい」という記述がされている。
青年漫画誌
秋田書店
アスキー・メディアワークス
角川書店
講談社
マガジンZ(休刊)
集英社
小学館
少年画報社
新潮社
徳間書店
白泉社
芳文社
ノース・スターズ・ピクチャーズ
双葉社
日本文芸社
マニア系
青林堂
青林工藝舎
エンターブレイン
小学館
講談社
一迅社
幻冬舎
富士見書房
スクウェア・エニックス
マッグガーデン
メディアファクトリー
キルタイムコミュニケーション
竹書房
芳文社
代表的作品
※連載が始まった年代順
1960年代前半 | カムイ伝 |
1960年代後半 | ルパン三世 ゴルゴ13 笑ゥせぇるすまん |
1970年代前半 | あぶさん のたり松太郎 三丁目の夕日 |
1970年代後半 | じゃりン子チエ |
1980年代前半 | 美味しんぼ 釣りバカ日誌 陽だまりの樹 課長島耕作 AKIRA |
1980年代後半 | クッキングパパ YAWARA! MASTERキートン 沈黙の艦隊 ああっ女神さまっ 逮捕しちゃうぞ 攻殻機動隊 |
1990年代前半 | MONSTER サラリーマン金太郎 |
1990年代後半 | 20世紀少年 HELLSING 賭博黙示録カイジ ピンポン クロノクルセイド 最遊記 |
2000年代前半 | 医龍 職業・殺し屋。 RozenMaiden 蒼天の拳 エンジェル・ハート ZETMAN GANTZ ひだまりスケッチ セキレイ 彼岸島 みなみけ ぱにぽに |
2000年代後半 | BILLYBAT キングダム Aチャンネル 血界戦線 けいおん! 少女ファイト ワンパンマン 3月のライオン WORKING!! ゆるゆり 咲-Saki- 学園黙示録 トリアージX |
2010年代前半 | 東京喰種 ご注文はうさぎですか? NEWGAME! ポプテピピック ばくおん!! トクサツガガガ |
2010年代後半 | かぐや様は告らせたい |