概要
水島新司による日本の野球漫画。1973年から2014年4号まで『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて連載された。「あぶさん」こと景浦安武(かげうら やすたけ)を主人公とした野球漫画。
主人公は実在する球団「ホークス(南海ホークス→福岡ダイエーホークス→福岡ソフトバンクホークス)」の選手という設定だが、レギュラーではなく「代打」である為、作品初期は出番を待ちながら試合の裏で見ている描写が多く、レギュラー選手以外のプロ野球の裏方の職員のエピソードも多い異色の作品だった。実在の選手が実名で作中に登場しており当時の様子も比較的忠実に描写されている等、ホークスの球団史の副資料的な位置付けもできる内容になっている。
ただ連載が進むにつれて、福岡に移転した1990年代以降は年齢にもかかわらずキャリアハイに突入、三冠王などタイトル獲得や日本記録更新、60歳を越しても現役など初期の代打専の頃とは様変わりしてる。連載終盤にはコーチに就任している。