概要
桜場コハルの漫画『みなみけ』は、「週刊ヤングマガジン」にて2004年14号から隔号ペースで連載中。
単行本は2023年10月現在23巻刊行中である。
通常の漫画ではデフォルメ化される様なシーンで逆に顔つきが妙にリアルになり、これは『今日の5の2』など他の桜場コハル作品にも共通する。
ストーリー
南家の3姉妹、ハルカ・カナ・チアキの平凡な日常生活の物語である。
注意書き曰く「平凡な日常を描いているだけですので過剰な期待はしないでください」。
登場人物
南家
もう一つの南家
高校
中学校
小学校
動物
その他
アニメ
第1期
TVアニメ第1期『みなみけ』は、童夢制作で2007年10月から12月まで放送。全13話。
第2期
TVアニメ第2期『みなみけ~おかわり~』は、アスリード制作で2008年1月から3月まで放送。全13話。
第3期
TVアニメ第3期『みなみけ おかえり』は、アスリード制作で2009年1月から3月まで放送。全13話。
OVA
OVD『みなみけ べつばら』は、コミック第6巻限定版同梱として2009年6月23日に発売された。
OVD『みなみけ おまたせ』は、コミック第10巻限定版同梱として2012年10月5日に発売された。
第4期
TVアニメ第4期『みなみけ ただいま』は、feel.制作で2013年1月から3月まで放送。全13話。
第3期まではAT-Xとテレビ東京系列局6局にて放送されていたが、この第4期ではAT-Xとテレビ愛知およびテレビ北海道を除いては総入れ替えとなった。
OAD『みなみけ 夏やすみ』は、コミック第11巻限定版同梱として2013年8月6日に発売された。
第5期
2024年7月7日に新シリーズの製作が発表。
アニメ主題歌
みなみけ(第1期)
オープニングテーマ
「経験値上昇中☆」
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
エンディングテーマ
「カラフルDAYS」
作詞 - うらん / 作曲 - 山口朗彦 / 編曲 - 菊谷知樹 / 歌 - みなみけ3姉妹
みなみけ~おかわり~(第2期)
オープニングテーマ
「ココロノツバサ」
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 河合英嗣 / 歌 - みなみけ3姉妹
エンディングテーマ
「その声が聴きたくて」
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
挿入歌
「経験値上昇中☆」(第13話)
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
みなみけ おかえり(第3期)
オープニングテーマ
「経験値速上々↑↑」
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
エンディングテーマ
「絶対カラフル宣言」
作詞 - うらん / 作曲 - 山口朗彦 / 編曲 - 菊谷知樹 / 歌 - みなみけ3姉妹
挿入歌
「カレーのうた」(第2話)
作詞 - 保坂・チアキ / 作曲・編曲 - 保坂 / 歌 - 保坂(小野大輔)・チアキ(茅原実里)
みなみけ べつばら(OVA)
オープニングテーマ
「春夏秋冬フェスティバル♪」
作詞 - ENA☆ / 作曲 - 山口朗彦 / 編曲 - 河合英嗣 / 歌 - みなみけ3姉妹
エンディングテーマ
「ありがとうサンキュ」
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
挿入歌
「経験値速上々↑↑」(第1話)
作詞 - うらん / 作曲・編曲 - 大久保薫 / 歌 - みなみけ3姉妹
「絶対カラフル宣言」(第4話)
作詞 - うらん / 作曲 - 山口朗彦 / 編曲 - 菊谷知樹 / 歌 - みなみけ3姉妹
「おかわり」騒動
前述の通り、「みなみけ」のアニメは4期制作されているが、製作会社は2度変わっている。
かつて、人気アニメが軒並み4クール以上放映していた時代にはグロス受け会社が放映中に変わることは珍しくなかったが、現在の番組枠契約・1~2クール制作体制では極めて異例である。
しかしこれは結果として視聴者から反感を買う結果になった。
これが「おかわり」騒動(「みなみけ」第2期騒動)である。
童夢制作の第1期がほぼ原作を準拠した「ほのぼのオムニバスアニメ」だったのに対し、
アスリード制作の第2期は以下の改変が加えられた。
- シリアスストーリーアニメ調のOPの採用
- オリジナルキャラクター「冬木真澄」の投入
- 「ほのぼのオムニバス」路線は踏襲しつつも、前述の冬木を軸とした緩やかなストーリーの展開
- 南家のマンション、千秋の小学校、春香の高校のデザイン変更
また、これは意図した改変ではないと思われるが、キャラクターデザイン・作画担当が異なるために両者のキャラの見た目が大きく異なった(特に千秋と藤岡は髪の色がかなり薄めに塗られている)。
しかし、1期のアニメがほぼ期待通りの出来であったこともあって、この挑戦的な要素の導入はファンから大きく批判を浴びることになってしまった。
もっとも「みなみけには野郎はいらないんだよ(藤岡とマコトはどーする)」という声が大きく、フユキが男性キャラでなければ避けられたとも言われる。
結局、第3期では引き続きアスリードが制作を担当することになったものの、内容的には原作・第1期回帰がはかられ、オリジナルエピソードの採用はなくなり(最終回除く)、キャラクターデザインも童夢版に近づけられた。ただし、建物のデザインについては第2期を踏襲した。
このため、ファンの間では「みなみけ2期は黒歴史」扱いされることが多い。
この結果かどうかわからないが、童夢は「みなみけ」制作から撤退、アスリードもOVA「べつばら」の制作を最後に撤退した。このため、人気作品でありながら約4年の空白期をつくる結果になってしまった。
第4期では製作会社は新たにfeel.となったが、
- 「ちびきゃら」のポップするOPの採用
- マンション、小学校、高校のデザインを第1期準拠とする
- キャラクターデザインを原作・第1期により近づける
という、童夢版への回帰が図られることになった。