概要
アニメ「みなみけ」の第2期。制作は第1期の童夢からアスリードに変更された。
第1期では原作を重視したストーリーとなっているが、第2期ではオリジナル色が強く、さらにアニメオリジナルのキャラクターとして「冬木真澄」が登場した。
第1期ではみなみけの平凡な日常を淡々と描いたものであったのに対して異様にシリアス路線が強く、「天候が晴れの回が少ない」「モブキャラが全身黒塗り」など至る所で配色が暗めになっているため、「みなみけ」に鬱屈さや、暗さを取り入れようとした意欲作である、と言える。
キャラクターデザインに関しても、原作に倣っていた第1期に比べて少し異なっている。さらに舞台設定にも手が加えられ、三姉妹の暮らすマンションや通っている学校などの設計が大きく変更されている。
時期的には冬の季節を迎えているらしく、雪が降ったり登場人物たちは厚着をしているが、これが暗い雰囲気をさらに強調する要素となってしまった。
さらにわざわざオリジナルキャラクターが追加されたにもかかわらず、「もう一つの南家」のハルオ、ナツキ、アキラは蒸発したのか一度たりとも登場しない。
保坂だけはその体面を保っている。
反響
「みなみけ」という世界観に鬱屈さや暗さを求める視聴者はほとんど居なかったようで、冬木の根暗さやシリアス展開の多さなどがファンのニーズと完全に食い違ったこともあり、ネット上では「おかわりなんてなかった」「黒歴史」などとさんざんな評価がなされている。
制作会社が変わったことや強烈な作風の転換から多くの批判が殺到し、その為かアニメ第3期「みなみけおかえり」や第4期「みなみけただいま」では明るくほのぼのとしたストーリー展開に戻っている。
主題歌
OP:『ココロノツバサ』
作詞:うらん / 作曲・編曲:河合英嗣 / 歌:みなみけ3姉妹(佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里)
ED:『その声が聴きたくて』
作詞:うらん / 作曲・編曲:大久保薫 / 歌:みなみけ3姉妹(佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里)