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※キャラクターとしてのゴルゴ13については、デューク・東郷を参照。

解説

1968年(昭和43年)11月から小学館『ビッグコミック』にて2024年現在も連載中で、長寿漫画で「劇画」の代名詞である。

ただし、原作者の「さいとう・たかを」氏は2021年に逝去したため、氏が立ち上げた「さいとう・プロダクション」により継続されている。

超一流のスナイパー殺し屋「ゴルゴ13」ことデューク・東郷の活躍を描く劇画である。

発売される単行本の刊行数は単一漫画シリーズとしては世界一となる203巻で、2021年(令和3年)7月にギネス世界記録に認定された。同年3月時点でシリーズ累計発行部数は3億部を突破している。

だが、連載継続中の漫画としては日本で3番目の長寿漫画(1番は「碧南一家」、3番は「タンマ君」)である。(過去2番目だった「超人ロック」は作者逝去により絶筆となった)

映像化も行われており、高倉健千葉真一それぞれが主演を務めた映画が作られた。

1983年には東京ムービーによって当時としては初めてCGを導入した劇場版アニメが制作された。そして2008年から2009年にかけてアンサー・スタジオによってテレビアニメが制作された。その他、OVAがある。

余談

浦沢直樹の漫勉」内で明かされたのだが、作者のさいとう氏は彼を含めて自身の作品内でキャラクターを描く際には一切の下書きをしないらしい。番組内ではゴルゴの他に鬼平犯科帳長谷川平蔵も下書き無しで描いていた。

その理由は「下書きをすると表情がそこで固定されていしまい、死んでしまうから」らしい。作者自身もわりと人間離れしている

また、別のインタビュー番組では「よく仕事が早いと言われるが、下書きを描かない(=工程を1つ抜かしている)から他と比べて早く見えるのであって、自分自身はそこまで仕事が早い方ではない」とも述べている。

理髪店によく置かれる漫画本としてゴルゴ13シリーズも有名である。理由はあまりよくわかっていないが、どこから読んでも問題ない内容の構成である事や、待ち時間を潰すのに丁度よい話の長さだからだとも。

またさいとう氏の実家が理髪店だからではないかとの説もある。

一方で外科医達の間でもよく読まれるともいわれており、一見人命救助の術を持つ外科医、かたや狙撃暗殺のA級スナイパーと正反対だが、仕事への精密さが重視される外科医に共感を持たれているからともされている(ちなみに、原作においてもゴルゴが外科医の手術により重症を負った腕を治療してもらったことで、スナイパー稼業を継続することができたというエピソードがある)。

当時の世界情勢も忠実に描かれていることが多いため、政治家にも愛読者も多くいる。

単行本は基本掲載元であるビッグコミックの小学館ではなく、さいとう氏の運営する出版社のリイド社から発行されている。ただし、雑誌掲載時のサイズで不定期に出るより抜き版は小学館から出ている。

先述の200巻達成では2021年4月9日発売のビッグコミック8号に特別仕様の200巻コミックスカバー+しおりが付録として収録された。

また、この号では秋本治とさいとう氏の対談企画が載っている。この誌上にて、97年発表のセルフパロディ的内容となったゴルゴのエピソード「HAPPY END」(SPコミックス版126巻)で「無敵ヒーローの活躍する人気コミック作品の作者」というさいとう氏の分身のようなキャラクターが連載中の苦労による愚痴をこぼすシーンが挙がると、さいとう氏は「ま、それ、本音ですね(笑)」と述べていた。

また、ゴルゴ13は大まかに9通りの構想で成立しており、さらに10通り目の最終回の構想もあり、さいとうの頭の中では最後のコマまで決まっていたという(スタッフにも内容は話していた説もある)。2021年にさいとうは死去したが、先述のスタッフらが引き継ぎ連載続行となった為、今のところは幻の最終回の範疇である。

また、さいとう亡き今は作画スタッフらによる執筆作業で行われているが、少なくともゴルゴの描写は顔の向きや表情の決まり事のようなパターンが複数あるらしく、それを元に描いているらしい。

関連動画

アーケードゲーム

ゴルゴ13

ゴルゴ13 奇跡の弾道

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ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌

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