概要
フランス・パリのお嬢様学校に通う女学生。初登場時は14歳。家は大病院。
高い知性と品性を兼ね備え、学生ライフルを筆頭にスポーツ万能。描いた絵は受賞レベル。
両親が経営する病院で通訳と医療作業の手伝いをしているため輸血など医療の知識もある。
その完璧超人ぶりと鋭い目付きからゴルゴ13と何か関係があると思われる。
読者人気も高いのか2022年に入ってからたびたび登場するようになり、
ついにビッグコミック増刊号にて彼女を主役にしたスピンオフ作品が連載中。
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以下、ネタバレが含まれます! |
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ゴルゴ13との関係
最新話までの描写では「ただ輸血しただけ」とされている
これは初登場回の「Gの遺伝子」の結末であり、これだけ聞くと「ゴルゴ13の血を輸血したことで様々な超人的才能が開花したに違いない」と想像してしまうが、
「Gの遺伝子」のストーリーは容姿・能力・体質からゴルゴの縁者ではないかとゴベールに目を付けたNSAの支局長のカークが、彼女を散々追い回し遂に血液を採取してゴルゴ13の遺伝子が検出を認めて「ゴルゴの縁者を見つけた」と喜ぶのもつかの間、「有罪(ギルティ)」と判断されてゴルゴに消されるというもので、
ゴベール側のストーリーとしては両親と血縁が無いことを薄々悟っていた彼女が、自身のルーツに触れ、その過程でゴルゴ13と出会うという話になる。
そして血液から遺伝子が検出されたにもかかわらず血縁関係がないことの種明かしが「輸血」による幹細胞の定着であり、ストーリー上ではゴベールの才能や容姿とゴルゴ13がむしろ全くの無関係である否定要素として機能している。
(つまるところ、それまでにも何度かあったゴルゴのルーツ回やゴルゴの子供回の亜種である)
続く2度目の登場回「ゴルゴダの少女」では親交を結ぶも行方不明となった不法移民の少年を探すうちに陰謀に巻き込まれ、たまたま黒幕をターゲットとしていたゴルゴ13に再会し「共闘する」も、最後はゴルゴ13との遠い隔たりを痛感する形で別れる。
3度目の登場となる最新話「超絶技巧ツィガーヌ」では、ゴルゴはよくあるデウスエクスマキナ的な立場で登場するためほぼ絡みが無い。
ちなみにゴルゴの遺伝子が体内に取り込まれ肉体に影響を及ぼした場合、髪の毛から採取した遺伝子では身体能力の向上に成功したが、「ゴルゴの遺体」を確保して入手した遺伝子では協力者により罠が仕掛けられたことにより異常に狂暴化してある種の廃人となった。(第400話「パンドラの柩」より)
尤も、「Gの遺伝子」にてゴルゴはファネットが姿を消したと知るや否や行動を起こし、ファネットに対して親子関係を否定してこれ以上探るようなら殺すと言いつつも「義父母を大切にすることだ」と諭してもいる。そもそもの話、ゴルゴの縁者として狙われているファネットに血縁関係があると認めてしまう方が危険なので、ファネットの身の安全のために血縁関係を否定したとしてもおかしくはない。…というか、スピンオフでも未だにファネットはゴルゴとの関係を疑われているくらいなので、(血縁関係があるとして)多少強引だとしても誤魔化したゴルゴの判断は正しかったと言えるだろう。
尤も、ファネットもゴルゴ並の巻き込まれ体質なので事あるごとに事件に巻き込まれているのはゴルゴも想定外だっただろうが…
結局のところ、ゴルゴとファネットが親子であるかはこれからも謎のまま、ということだろう。
ちなみに原作者のさいとう・たかを氏的には2人は親子関係ではないらしいが、その理由がまさかのゴルゴがさいとう氏より1歳年上という初期設定があるから(血縁関係があっても祖父と孫とも言っている)というもので、これはこれで素直に受け取っていいのか困る(これを言葉通り受け取ると、ゴルゴは70~80代に突入している事になってしまう)ところである。