いわゆる「なろう」系は中世ヨーロッパ風世界を舞台としていることが多く、モンスターなども出るので作画に手間が掛かるのに、作画参考資料を用意してくれない
- 現在は背景素材をペイントソフトでライン抽出して出て来た線画を加筆修正するというやり方が主流で1から描くより遥かに早く高品質な背景が描けるが、素材がなければこのやり方は使えず、現代の物に比べると中世ヨーロッパ風の背景素材は数が少なかったり高額であったりする
アシスタントも漫画家本人が探さないといけなかったりする
編集が原作者と漫画家双方に調子が良いことをいって齟齬が生まれてトラブルに発展
悪役令嬢もの・追放もの・溺愛系など決まり切った内容しか描かせて貰えない
そもそも原稿料が1ページ5000〜8000円と安過ぎる

などの問題も目立つ。

さらに近年はアプリメーカーやインターネットプロバイダーなどの他業種の企業がWEB漫画を始める事も多く、その場合は出版社とは異なる慣例で動いている場合がある。

締め切りを破ったら賠償金が発生。
契約書に著作権の会社への譲渡や著作人格権不行使の項目がある。
- 印税を払いたくないというよりはアニメ化やゲーム化、コラボ企画の際に漫画家の許諾なしで進めたいし、内容を都合に合わせて自由に改変したいというのが主な理由であるらしい。

それ故にWEBコミックでプロデビューしたが紙の漫画雑誌に移籍する、というパターンも多い。

「好きな作品、自由な表現を描き続けられるならば」と、ジリ貧のYouTuber的な立場を維持して、あえてプロデビューを拒否する者も多い。

Pixivのタグとしては

Pixivで「WEB漫画」のタグが付けられる投稿作には2通りある。

漫画：そのままの意味。とはいえ、pixivに投稿される漫画は全てWeb漫画とも言えるため、こちらのタグは「漫画」が圧倒的に多い。
漫画以外のイラスト：概ね「WEB漫画を原作とするイラスト」を示す。巷のWebサイトで発表された漫画を原作とした版権絵（商業作品ではないものも含まれる）が該当する。作者本人が、その漫画のイメージイラストや設定画など漫画以外のイラストを投稿する例も含む。

別名・表記揺れ

ウェブ漫画 Webマンガ Webコミックウェブコミック webコミオンライン漫画

※Pixivでは大文字のWEBも小文字のwebも一緒に検索される（タグの完全一致検索では別々）

歴史

個人WEB漫画

個人WEB漫画は当初、個人サイトでの連載が一般的となっていた。1996年にはカテゴリからWEBサイトへのリンクを登録するディレクトリ検索「Yahoo!Japan」が誕生、主要なWeb漫画サイトがそこのオンラインコミックカテゴリに登録されていた。また当時はサイト同士を繋ぐ相互リンクも一般的であり、相互リンクを増やすための交流（BBSやチャットなど）が重要となっていた。2000年には個人漫画サイトの更新を補足するアンテナサイト「Web Comic Ranking」（WCR）が登場。複数のWEB漫画を追いやすくなり、ブームとなって行った。

また2000年代には2CHで開催された最萌トーナメントに合わせて「萌える二次創作」が活発となった。2次創作投稿プラットフォームは主に画像投稿サイトであり、ネタ絵や落書きの延長として漫画も投稿されていた。そんな中から個人連載のWeb漫画も登場するようになった。これには朝目新聞に連載された「サト×ピカ」「アンパンガール」「ドラいちゃん」、「ふたば☆ちゃんねる」落書き板に連載された「ドラえも」「蒸し暑いからぬぐー」、伺かのキャラクターデータを提供する個人サイトに連載された「りむ・れぼりゅ〜しょん」などがあった。

その他、2004年に開設された2ちゃんねる「ニュー速VIP板」でも漫画が連載されるようになった。これには「コイスム」「RACe!」「格闘の丼」「DEATH NEWT」があり、2005年2月にはこれらをまとめた「週刊少年VIP」スレが誕生した。その後、翌3月にはニュー速VIP板主体アマチュア漫画投稿サイトとして「新都社」が誕生、翌4月には同様の「週刊少年ワロス」が誕生した。新都社連載で後にアニメ化された個人漫画作品には「平穏世代の韋駄天達」、「ピーチボーイリバーサイド」がある。また新都社には後に東京喰種で知られる石田スイの初期作品「THE PENISMAN」も連載されていた。未アニメ化の作品では「バクバクバク」、「貴方のビスケットサンド」などが登場した。

2008年にはモバイルを含めたマルチプラットフォームに最適化された漫画投稿サイトとしてマンガ★ゲットが登場した。マンガ★ゲット連載で後にアニメ化された個人漫画作品には「琴浦さん」「奇異太郎少年の妖怪絵日記」がある。

2012年にはニコニコ静画に漫画投稿機能が追加され、商業連載に混じってユーザー投稿漫画も連載出来る様になった。ニコニコ静画に連載された個人漫画で後にアニメ化された作品には「女子高生の無駄づかい」「お兄ちゃんはおしまい!」などがある。ニコニコ静画はコメント機能を持っているため、ニコ動同様ツッコミ不在で進む作風なども人気となった。

2014年にはスマホ向け漫画アプリ「マンガボックス」にも漫画投稿機能「マンガボックスインディーズ」が追加された。

（書き掛け）

個人漫画商業化

初期の商業化された個人WEB漫画には2005年の「WORKING!!」が存在するものの、これはタイトルとテーマが同じで舞台やキャラが異なる姉妹作品となっていた（後に個人サイト連載版の方も商業化され「WWW.WORKING!!」としてアニメ化されている）。

2010年代になると個人WEB漫画商業化が盛んとなり、個人サイト連載作品では2011年にガンガン系で「堀さんと宮村くん」、2014年にマガジン系で「徒然チルドレン」、2016年にCOMICリュウで「虫籠のカガステル」商業化が、新都社連作作品では2012年にとなりのヤングジャンプで「ワンパンマン」、2016年に少年マガジンRで「ピーチボーイリバーサイド」、2018年にヤングアニマルで「平穏世代の韋駄天達」商業化が行われ、後にどれもアニメ化された。

ニコニコ静画でも個人Web漫画である「女子小学生はじめました」がブームとなって2014年に商業化され（未アニメ化）、同2014年にニコニコは次にくるマンガ大賞を共同企画して「本にして欲しいWebマンガ」を募集する様になった。ニコニコ静画に投稿されていた個人漫画では「女子高生の無駄づかい」や「お兄ちゃんはおしまい!」が商業化されアニメ化された。

（書きかけ）

商業Web漫画

Web漫画誌は1990年代後半には既にノーギャラの「まんがアクセス」、会員中心「COMIC FARM」、商業漫画家集団の自ら運営する「花マル・ウィークリー」などが存在したものの、どれも商業目的よりは同人活動の延長となっていた。

ちゃんと商業から生まれた初期WEB漫画サイトでは2005年に登場したポータルサイト「ライブドア」の日替わり4コマコーナー「デイリー4コマ」がある。このコーナーでは「立川立子の屈辱」「羊っ娘メリーさん」「奥さまはアイドル」「スパルタ教育番組いろは島」「無責任魔法少女マホ」などの漫画が日替わりで連載されていた。また2009年にはこの「デイリー4コマ」内に竹書房の4コマサイト「まんがライフWIN」が設置され、その中で不条理日常系4コマの「あいまいみー」などが連載されるようになった。尚、この内「あいまいみー」は2013年にアニメ化されて不条理日常系ブームとなり、翌2014年には同じくまんがライフWINより「ポプテピピック」が登場している。

一方、2008年にはスクウェアエニックスが本気のWEB漫画サイト「ガンガンONLINE」を開始した。初期のガンガンONLINEには前述の「堀さんと宮村くん」の作者による「浅尾さんと倉田くん」、魔法陣グルグル外伝の「舞勇伝キタキタ」、ひぐらしのなく頃に外伝の「ひぐらしのなく頃に昼壊し編」、人気少女漫画家の遠山えまによる「ひゃくえん!」などが連載された。またその後もガンガンONLINEでは「でも少し…この風…泣いています」で話題となった「男子高校生の日常」、喪女主人公「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」「月刊少女野崎くん」「田中くんはいつもけだるげ」「不機嫌なモノノケ庵」など多数のアニメ化される作品が生まれていった。「ばらかもん」もここへ移籍し、後にアニメ化されている。

その後、2010年代になるとスマホ普及もあって多数の商業Web漫画サイトや商業Web漫画アプリが乱立するようになった。2012年には小学館が前述の新都社アマチュア作家を集めて立ち上げた商業Web漫画サイト「裏サンデー」が開始され、この裏サンデーからも「モブサイコ100」、「たくのみ。」、「ダンベル何キロ持てる?」など多数のアニメ化される作品が登場した。また同2012年には集英社もWEB漫画サイト「となりのヤングジャンプ」（となジャン）を立上げ、となジャンからも「灼熱の卓球娘」、「ライフル・イズ・ビューティフル」、「明日ちゃんのセーラー服」など多数のアニメ化される作品が登場した。

（書き掛け）