概要
射撃部が廃部となってしまった千鳥高校に入学した四人の女子生徒。
その四人が射撃部を復興させ、多く(?)のライバルとの出会いや闘いを繰り返しついには全国大会にまで辿り着く。基本はゆるく、たまに熱血、そんな射撃漫画である。
となりのヤングジャンプだけでなく、ジャンプ+、ヤンジャン!(週刊ヤングジャンプの公式アプリ)にも連載され、毎週木曜に同時配信されていた。
その他、pixivコミック、ニコニコ静画でも第3話までが試し読み出来る。
→pixivコミックス / ニコニコ静画
作者はサルミアッキ。全6巻。
あらすじ
わたしたち、撃ちます──。
運動神経がいらない?
東京五輪も目指せる?
そんなライフル射撃の世界をそこはかとなく描く、本邦唯一の女子高生射撃部4コマ。
メインキャラ
千鳥高校
舞台となる高校。射撃部を有していたが、マイナー過ぎて第1話で廃部の危機にあったものの、射撃部を目当てに入学した新入生4人が集まったことで存続が決まった。特に強豪と言う訳ではないが、実力者のエリカと雪緒、そして主人公・ひかりの健闘で全国大会に一気に出場して、団体戦準優勝と大健闘を果たす。
部員の事情から伝統に囚われないためフットワークが軽く、2年目には部員全員がエアライフルへの転向へと方針を定められた。
良くも悪くもド天然。運動神経も学校の成績も悪い。幼い頃に嵌まった射撃を続けてきたが、高校で射撃部に入り本格的に始めるまでは基本的な専門用語やルールもろくに知らなかった。集中にムラがあるタイプだが、本番での射撃成績は全国トップレベル並みで周りが驚くほど(競技経験は長いために実力自体は決して低くない)。しかし、全国大会の個人戦ではその集中力を維持出来ずに惨敗を喫してしまう。小柄だが隠れ巨乳。コミュ力は高く、大会で初対面の人とも親しくなれる。
ひかりの保護者で幼馴染み。しっかり者だが、良くも悪くも普通の安定感にコンプレックスを抱いている。ひかりに追従する形で射撃を続けてきたが、彼女も長く射撃を続けてきた射撃好き。当初は大舞台に立たずに済んだ安堵に包まれていたが、撃てずに終えた大会での経験をバネに、最近は射撃成績が向上してきた。また、ひかりの射撃への熱意を最も理解している。
ハーフのお嬢様。何でも出来る優等生で自分もそれを自覚している。プレッシャーは苦手に見えるが、むしろ追い詰められて気負うくらいから本領を発揮する典型的なスポ根タイプ。両親が裕福で射撃が趣味のため、射撃を始めたが、中学最後の大会でひかりに敗北して高校で引退も考えていたが、ひかりと再会して引退を取り止める。気が強いスパルタ脳筋型だが悪いことは出来ない性格のためか感情の起伏は大きく、基本的に外面のみで実は部内で一番女子力が低い。また、メカニックな銃に惹かれたりファンタジー色の強いRPGを例えに持ち出したりと嗜好の感性は男子に近い
正論と毒舌と無言で発言に掴み所がなく何を考えているかよく分からないクール系少女。ひかりやエリカと異なり成績は安定している(花粉症が発症しない限り)上に、全国トップクラスの成績を叩き出す部のエース。射撃の時は独自のルーチンを用いる。笑うと可愛いのだが、めったに笑わない。好きな人は「面白い人」でいつも笑顔でいたいと何気にハードルが高い。頭身がデフォルメの描写が多いためにわかりにくいが、ひかりと同じくらいの小柄。名前に反して冷え性で冬を嫌っており、夏が好き。
射撃部顧問。と言っても、今まで将棋部と兼任していた顧問から引き継いだ形で本人は射撃経験がない名ばかりの顧問。表面的には内気で守ってあげたい雰囲気を漂わせているが、実は内弁慶の隠れオタクの腐女子で、根はワガママでだらしなく、実は部内で一番精神年齢が低い残念な女性。そのため、試合中も助言も何も行えず、影が薄い。
物語が2年目になり入部してくる後輩。
父から英才教育を受け、オリンピック出場を目指し、中学時代からエアライフルを撃てる本物の射撃エリート。その腕前はガチ勢のひかり、エリカ、雪緒の3人が平伏するレベルだが、後輩と言うこともあり、先輩たちからはペットのように可愛がられている。
ややぽっちゃり系の丸顔で、肉まんが好物。
射撃部のコーチ。全国大会後の千鳥のエアライフル転向時に就任する。エアシューター。
鶴巻の大学時代の後輩で、高校時代に全国大会に2度出場し、大学、社会人でも射撃を継続していながら鶴巻がみなもの話を全く聞いてなかったために、コーチ就任が半端な時期になってしまった。なお、実力はあきらを越える腕前。
鶴巻とは真逆のまともな大人で、学生時代は鶴巻を後輩ながら世話し、射撃部には知識とコネを惜しみ無くエアライフルへの転向に授けて、計り知れない貢献を果たすが鶴巻の存在意義は完全に後輩の彼女に食われる事になった。
なお、鶴巻の影響でBL好きに腐らされたが、本人はその趣味はひた隠しにしている。
朝香学園高校
部長。県内で数少ない(女子は2名)エアライフル競技者。エリカとは親戚にあたる従姉。
いい加減でいたずら好きなためにまともなことを言っても、内容よりその姿勢に感涙されるレベル。感覚派のために技術面の指導力は皆無だが、メンタル管理は意外とまとも。しかし、上記の性格から発揮されるタイミングが稀。
副部長。部長のあきらが適当なので実質的な部のまとめ役。競技の時は専用のゴーグルを着用する。苦労人だが、面倒見の良い兄のように部員を見守っている。
桐谷第一高校
桐谷第一高校3年。
射撃部部長でエアライフルの競技者。近寄り難く見えるが、実は繊細な性格で、試合中はトイレで集中を高める。またの名を「トイレの番人」。射撃への情熱は熱い。
桐谷第一高校2年。
気が強く物言いはキツいが、実は内心そわそわしている。普段から付けているマスクに特別理由がないが、周囲から期待されているので外せずにいる。
桐谷2年生のエース。真面目だが、競技中にバナナを持っていき、食べながら射つマイペースな一面がある。
伊勢丘高校
部長。黒髪おかっぱのおとなしい少女。全国クラスほどではないが成績はよく、個人戦では全国出場を果たしている。鬼畜こけしこと大宮忍、天野灯に髪型が似ているためファンからは射撃こけし・狙撃こけしなどとあだ名されている。というか自覚もあるらしく浴衣を着た際にひかりに「こけしっぽいでしょ」と発言した。
峰澄高校
岐阜県代表。昨年のビーム団体戦王者。学校の方針でビームライフルのみでエアライフルはやっていない。
峰澄高校3年射撃部。
王者とも称られる峰澄高校3年射撃部部長。鉄板の異名を持つ。
峰澄高校3年。
美少女をこよなく愛し、部員とのスキンシップや他校女子へのナンパの常習犯。日本舞踊の家系に生まれ、「射撃とは美しさ」の哲学を持つ。
峰澄高校2年。
決して愛想はよくないが、射撃に対して熱心に取組み、全国大会に出場を果たす。エビルエデンというバンドのファン。
彩賀女子高校
長崎代表。
2年。色黒で目付きが鋭い少女。しかし見た目に反して気は小さくおとなしい性格で自然と草花を愛する心優しい少女。日焼けはその草花を愛でるアウトドアゆえ。可愛いもの好きで、ひかりのリボンに憧れ、ひかりを通じて千鳥と親しくなる。
2年。部のエースで、全国個人戦3位。実質彼女のワンマンチームに近い。
秋田第三高校
秋田代表。秋田唯一の射撃部であり、部員1名のために予選もなく全国出場を果たすが、1名のため秋田は団体戦不参加。
秋田第三高校1年。
秋田県でビームライフル射撃をやっている唯一の高校生でほぼ自動的に全国大会個人戦のきっぷを手に入れた。慌てると秋田弁がでる。
- 京都棗谷高校
京都代表。団体戦27位。ネタ枠
3年。大会前に失恋し、極度の不振で団体戦を不本意な結果で終えさせてしまった。その失恋も、連絡先を交換しただけの相手に盛り上がっただけで付き合っていたわけでもない自損事故で、仲間も慰めようがなかった。
ちなみに腕前は全国前の泉水以上紺野以下程度。
余談
射撃という競技の特性や雰囲気を描いた作品。
それゆえ、
- スポーツとしては動きが少なく、競技の性質上一発逆転の展開がなく、とにかくコンスタントに高得点の維持を求められ、試合自体は至って地味。その一方で、当日に好調で下克上が起こりやすいと同時にミス一つで影響が大きく及びやすい。また、試合中他の人が撃っている間は暇(応援などで声掛けが禁止されているのでやることがない)
- 普段からの筋トレなど苦しい特訓も他のスポーツに比べて地味なこと
- 競技人口が少なくて全国大会に行きやすい(事実、作中で1年目の予選でのエアライフル全国枠が5名に対し、出場者が2名でエアライフルで出場するだけで全国大会へ行ける。逆に団体戦は人数が揃わず不参加な県もある)といった事情が出てくる。
- 未経験者にわかりやすいよう専用なジャケット(射撃のために全身を固定する固い衣服)やビームライフルの仕組み、エアライフルとの違いや資格を得るまでなどの解説も時おり行われる。
TVアニメ
2018年10月18日に時期が未定ながらアニメ化決定を発表。同時に公式サイトが公開された。
2019年4月25日にはメインキャスト4名とスタッフが発表された。
発表された4名はインディーズユニット・ライフリング4を結成し、同作の公認アイドルとして、アニメやビームライフル競技の普及を目指し、YouTubeの公式チャンネルなどを通して、活動を行った。
同年6月1日には、公益社団法人日本ライフル射撃協会の公認宣伝大使に就任した。
同協会はアニメにも協力しており、クレジットされている。
10月にはメジャーレビューシングル(下記のOPとED)を発売し、2020年5月6日に、活動の集大成となるライブが予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止、代替えの、メンバーらによるファイナルメッセージ動画の配信をもって、活動を終了した。
同年7月27日、続報として正式な放送時期が2019年10月開始予定であることが発表され、2019年10月から2020年1月まで全12話(+総集編の7.5話)が放送された。
放送局は、TOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11。
制作スタッフ
監督 | 高橋正典 |
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シリーズ構成 | 髙橋龍也 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 向川原憲 |
プロップデザイン・美術デザイン | 石口十 |
美術監督 | 大西達朗(草薙) |
色彩設計 | 井上あきこ(Wish) |
HOA | トライスラッシュ |
グラフィックアート | 荒木宏文 |
撮影監督 | 染谷和正(T2 Studio) |
アニメーション制作 | Studio 3Hz |
協力 | 公益社団法人日本ライフル射撃協会、興東電子株式会社、株式会社銀座銃砲店 |
主題歌
オープニングテーマ『Let’s go!ライフリング4!!!!』
歌 - ライフリング4
エンディングテーマ『夕焼けフレンズ』
歌 - ライフリング4