概要
「きんいろモザイク」の主人公、大宮忍が腹黒い言動を見せていることを指す。主にホームステイ以来の親友であるアリスが被害を受けることが多い。
原作での忍は決して腹黒いとは言えないのだが、天然な性格ゆえに空気が読めないことが災いして、結果的にドS疑惑のある言動が目立ってしまった。
本人にとって悪気があるわけではないものの、つい暴発する点ではある意味厄介かもしれない。
2年生になってから上記のケースは少なくなったが、ひと夏を越えていつのまにやら元に戻っていた。
アニメでも忠実に再現されたうえに、その手のエピソードも更に増量(詳しくは後述)。
こう言った皮肉じみたネタを嫌うファンも居るため、無闇に乱用してはいけない。あくまでも本人は腹黒くなく純白で、
「アリスは日本に慣れすぎてダメです。私は今、他のブリティッシュガールに夢中ですよ」
などと言い出すのは、アリスの夢の中だけの話である。
鬼畜こけしの主な例
- アリスを買うなら10万円
- 高校生にとっては大金だが、そういう問題ではない。
- この後、姉の勇が「友情はお金で買えない」 と言ったことでアリスがそれに同調、結果的にしっぺ返しを受けてしまった。
- 外国人への強い憧れ→九条カレンに浮気
- ホームステイの時点で外国人に強い憧れを持っており、より外国人らしいカレンが一緒になったことで浮気性発揮。アリスとカレンが言い争っている時に強引にいい話で両者を和解させる姿は、もう魔性なのかもしれない。
- はいナス!
- 学校祭の喫茶店で出す団子にわさび混入
- 本人曰く「うっかり」らしいがうっかりとかいうレベルではない。しかもそれが運悪く烏丸先生に当たってしまった時には「一体誰がこんなことを!?」としらばっくれていた。
- アリスのプレゼントをゴミと勘違い
- 「ゴミですか?」「ゴミはゴミ箱へ!」
- ただし開封前+学校祭の片付け中。光沢の無い目で邪悪な微笑を浮かべている……。
- ホームステイ記念日を忘れている
- 本気で忘れていたので、弁解のしようもない。何とか思い出そうとするが、結局思い出せず途中で寝てしまった。
- イギリス人にイギリスの石をプレゼント
- 忍にとっては貴重品だが(略)。しかしこれは和風のプレゼントを忍へプレゼントした(=自分の好みしか考えていなかった)アリスも相手の事は言えない。
- その後も、2年目の誕生日にイギリスのガイドブックをプレゼントして明らかに笑っていない目で「アリガト」と反応されたりして、2年生の終わり頃にやっと「どうやら私の選ぶプレゼントは、アリスの好みじゃないらしく」と気付くが、それでも金髪の人形をアリスそっくりだからと選ぼうとしてカレンに「それは、シノが好きなものデス!」とダメ出しされる始末。
- 出来たてのたこ焼きを熱々のままアリスの口に運ぶ
- アニメ(1期)オリジナル。夏祭りで、たこ焼きを熱いままアリスに食べさせたことでアリスが悶絶してしまった。しかもアニメの公式ガイドによると、シリーズ構成の綾奈ゆにこさんも、指摘されるまで鬼畜行為だと気付かなかったという。
- 食べさせた直後に「熱いので気をつけてくださいね」と注意したのだが時すで遅し。
- いちごミルクのかき氷を喜んで食べるアリスに、「どんどん食べてくださいね」と、アリスが頭を痛くしているのも構わずに氷を削り続ける。
- 原作ではさらりと流していたが、アニメではとてもいい顔で氷を削り続ける忍が印象的。……決して新手の拷問などではないはず。
- 30分経っても帰って来ないアリスのことが心配のあまり警察へ通報
- その時に述べたアリスの特徴が、金髪はともかく見た目小学生くらいの女の子。
- ちなみに、アニメでは2回やらかしている。2回目は海に行った時で、アリスが飲み物を買いに行ってから5分経っても戻って来なかっただけで係員に泣きついていた。特徴についての説明は上記とほぼ同じ。……「海に嫌われた」ショックでアリスが離れた瞬間に気付いていなかったみたいなので、アリス基準では5分も経っていなかったかもしれない。
- 思わせぶりに外へ出掛けてきてからみんなに用意したプレゼントが、これからもいい友達でいてほしいという気持ち(物理的なプレゼントは無し)。
- フォワードに掲載された回(5巻に収録)。ある意味では先述のイギリスの石よりも酷いかもしれない。アリスは蒼白になり、カレンは泣き出す。
- ただし、2人にプレゼントの期待をさせたのは綾である。また、金髪2人はショックを受けたが、陽子はまんざらでもない様子であり、綾に至ってはとびきり喜んだので、鬼畜行為ではないのかもしれない。
- アリスの18歳の誕生日に、出したケーキの上に「アリスちゃん8さいおめでとう」の文字とろうそく8本。
- アリスは蒼白になって混乱。全員によるトラップだが、忍も「可愛くてつい」という理由で同意していた。
- 鬼畜がパンデミックを起こしたらしく、この後のみんなのプレゼントもかなりひどかったが、忍はアリスが喜ぶプレゼントを渡す事ができた。
- そのあとアリスを公園に連れ出して、「私のプレゼントはこの桜の美しさよ」と言う綾に、桜は何度も見ていて昨日も見たアリスが何も言えないところに、「これがプレゼントなのですか?」。
- アリスへの喜ばれるプレゼントで安心させておいてから、いきなり(アリスと読者を)叩き落とす。元祖はやはり健在であった。
- 修学旅行先の露天風呂で、アリスが「お猿さんと入るのが夢」だというので、陽子に「猿っぽいので、ちょっと『ウキー』って言ってみて下さい」。
- 久しぶりの暴発。忍に他意はない事は分かってもらえたのか、二人揃って「うきー」と言って、アリスに喜んでもらっていた。
- 3年生の夏休み前の期末テストで7人中ビリでショックを受けていた陽子に対して、"賢子ちゃん"と呼び追い討ちをかける。
- 但し、テスト前に自信満々だった陽子が「賢子って呼んでいいよ」と発言したのがそもそもの原因であり、ビリとは言え平均点以上という、それまでの陽子では有り得なかった結果を出している為、賢くなった事自体はあながち間違いではない。(勉強には厳しい綾ですら健闘を認めた程)
- 陽子をセミ扱い
- 夏休みになり、ハイテンションではしゃぎまわる陽子を見て、「ふふ。陽子ちゃんたら、まるでセミのようですね。」と無邪気な笑顔で言い放った。
- レストラン松原でのクリスマス会で今度は漬物石を渡してアリスに号泣された。
- 忍本人はサプライズのつもりで他にプレゼントを用意はしてたが、上記のイギリスの石事件を経験した上での行為なので、自覚がある分、尚の事たちが悪い。更に直前が穂乃花とカレンの友情を描く感慨深いシーンだった為、余計に落差が激しかった。(オチとしては良かったが)
鬼畜の伝染力
そんな忍と生活を共にして、3年目に突入しているアリスだが、彼女にも時折鬼畜の片鱗を覗かせる時がある。実例はまだ多くなかったが、例を挙げると、
- 巫女さんになるのが「西洋風の顔立ちなんですけど似合いますかね?」と言い出す忍に、本気で不思議そうに「誰が?」
- 前には「似合わないよ」などと正面から否定していたのに、もう呆れてしまったのか平然と流す。
- 数学の問題が解けずにいる陽子に満面の笑みで「九九を1の段から言える?」
- 原作では「公式は合っているが掛け算が間違っている」からだと説明している。アニメでは説明が省略されたせいで鬼畜度上昇。
- 弟と妹にすげなく扱われて落ち込む陽子に、「ヨーコの好きなまんが肉」の絵を見せて元気付けようとする。
- 弁解のしようがないほどナメ過ぎ。陽子もアリスを年下や小動物扱いするので、お互い様かもしれないが。
- 美容院に行ってきた忍を見て、「まるで本物のこけしみたい!」
- 忍にあげたバレンタインデーのチョコレートに掛けた金粉を払うと、そこにある文字は「長生きしてね」
- 相手の事を考えたプレゼントができたと思ったのに、若さが足りないのを気に病んでいる忍に残念な事態へ。忍の受けたダメージに構わず、自分が忍から貰ったチョコレートを喜ぶアリスがひどい。
- 服がきつくなって「太ってないです~~」と落ち込む忍に、「体重100キロのシノも十分可愛いよ」
- アニメ2期のクライマックス直前に、連載でやらかした。忍ですら、「そんなに無いです」と即座に部屋から追い出す。
など。
某笑顔動画ではこういったアリスのちょっと鬼畜なシーンが出た時に、「鬼畜は伝染(うつ)る」といった旨のコメントが流れることもしばしば……。
……「(金髪に染めたがる忍に)似合わないよ」「(服飾関係ではなく通訳者になりたい忍に)人には向き不向きがあるんだよ」など、元から忍に身も蓋もない発言をしていたのは、あくまでも事実なので鬼畜行為ではない……はず、たぶん、きっと。最近は忍よりアリスの方が鬼畜とか言うな!
鬼畜尾山人形
そんな忍と、意外に似ている点が多い勇。鬼畜行為においても、
- 前述の「アリスを買うなら10万円」は、「店先にアリスが売られていたらいくらで買うの?」と聞いてきた勇が原因
- つまり元凶はお姉ちゃん。「詐欺師ですね!?」と忍が怒るのも無理はない。
- よく寝ている忍を「息をしてない」扱い
- 他人をいじることが好きな勇だが、ちょっとやり過ぎ。
- アリスに「金髪がくすんでいる」と冗談を言って忍を驚かせる
- 同じくやり過ぎ。原作では単行本のおまけページだったが、アニメでは第2期の冒頭に挟まれて余計にひどい。
- 麦茶に砂糖と間違えて大量の塩を入れる(犠牲者はアリス)
- 麦茶に砂糖を入れようとしていたのが突っ込みポイントだが、最大の問題は、陽子に「勇姉のことだから」わざとだと思われた事。
- わらしべ長者に影響されたアリスに、陽子と綾のツーショット写真を渡してから、ちゃっかり1万円相当の指輪を手に入れるなど美味しいところだけ独り占めした。
- 元からそこまで意図はしていなかったのだろうが、結果とその語感は「権力でネックレスを手に入れた」カレンパパに匹敵するひどさ。
- イギリスに帰省中にカレンが撮った「シノに会いたいしょんぼりアリス映像集」を流れるようにテレビにつないで大画面放映
- もちろん本人の断りもなく。そしてアリスは恥ずかしさのあまり硬直。
- これからもいい友達でいてほしいという気持ちをプレゼントした忍の直後に、ロールケーキと紅茶をおみやげに出す
- クリスマスのパターンの再来。忍の行動の原因は、勇に何を貰ったら嬉しいか聞いて、勇が「気持ちだけで十分」と答え、そこで感激したせいなので、どちらも悪いのではないかと思う。
- お店でスカートを見ていた陽子をいきなり写真撮影して、スカートを買ってあげるけど着てくれないと遊んであげないと脅す。
- そして恥ずかしがる陽子。勇は妹がアリスを着せ替えショーして楽しむのを見て将来を心配していたが、こんな所までそっくりだった。
やはり似た者姉妹であった。ただ、忍は天然が多いが、勇は大抵故意に行っている。実はその鬼畜っぷりは母親からである。大学生の頃アリスマムに無理矢理納豆を食べさせようとしてそれからアリスマムが納豆嫌いになってしまったというのがある。
関連イラスト
関連タグ
別の世界線の鬼畜こけし
概要
「となりの吸血鬼さん」の天野灯が時折見せる、実際に吸血鬼ですら恐れさせる黒い面。
忍と大きく違うのは、忍の場合ナチュラルにボケ倒しているか、故意でもそもそも意図したものとは別の悪い結果という天然ボケ事案が多いのに対し、灯は己の煩悩丸出しであることが多い。
この世界線における鬼畜こけしの所業
- 初っ端「生きた人形の住む洋館」を探していた理由をソフィーに訊ねられ、「その人形を捕獲しようと」と発言。しかも手にはしっかりロープ。
- この時はまだソフィーも灯の本性を知らないため、呆れ顔で「見かけによらずアグレッシブだな……」と言う程度、だったのだが……
- その直後、ソフィーに「人形じゃなくて残念だったな」と言われて、煩悩丸出しトーク。
- 「泊めて欲しい」と言ってソフィーが「構わないが、吸血鬼と一緒にいて怖くないのか?」と訊ね返すと、「むしろご褒美だよ」と煩悩丸出しの顔で言ってのける。
- そしてソフィーが「変なことされそうだ」とドン引き。
- ソフィーの家に住み込むと決めて、生活用品そっちのけで大量のビスクドールを持ってくる(更にソフィーが輸送した分55体も追加)。しかもその中には“曰く付き”の人形も含まれている。
- ソフィー邸の自室めいっぱいに飾り、不気味すぎてソフィーやエリーですら普段は近づきたがらない有様。
- ナチュラルにソフィーの寝室に侵入、隙あらば人形扱いで髪やらなにやら弄る気満々。
- もともと非リア充のソフィーのトラウマを容赦なく抉る。
- まぁ流石にこれは不可抗力に近いか。
- ソフィーやエリーが年齢について触れるのを嫌がっているのを解っているのに知人に彼女らを紹介する度ほぼ必ず口にする。
- 灯の人とナリを知った上で聞く方も聞く方なんだが。
- だいたいちょっと灯に振られたからってポロッと言ってしまうソフィーもエリーも無防備の一言。
- 初対面のエリーにゴスロリを着せようとする。
- ソフィーが寝ているうちにキャスター付スーツケースに詰め込み、真夏の浜辺に直行便。
- エリーとソフィーの足の爪にマニキュアを塗っていた時。
- ソフィーとエリーでは飽き足らず、ボーイッシュでそのことをコンプレックスに思っているひなたもひん剥いて強制着替え。
- 何より恐るべきは、忍の上記のやらかしが、アニメにしてTV2クール分と劇場版2作分なのに対して、灯はアニメ1クールでこれだけのことをやらかしている。煩悩に関しては先輩のあの方々でも成し遂げなかったやらかしぶりである。
- ここまで言っといてなんだが、ソフィーも重度の萌えヲタであり屋敷のそこかしこにその手のフィギュアを飾っている。つまり究極的に類友。
合体事故
当然こうなる。
ただちょっと言うならアリスは灯のどストライクだが、忍のどストライクはソフィー(上部イラストで忍がちょっかいかけている方)よりエリーだと思われる。
関連タグ
総括関連タグ
鬼畜和菓子…連載先が同じ和風天然少女つながり。…なのだが、こちらは半分意図的