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わらしべ長者

わらしべちょうじゃ

日本の説話。そして一部のゲーム作品におけるサブイベントの元ネタのことである。
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概要編集

わらしべ長者とは日本説話昔話おとぎ話)。


貧乏人の男が観音様に願掛けで啓示を受け、最初に入手した物品であるわらしべからバーター取引(物々交換)で冨を得るまでの話。


あらすじ編集

昔々ある所に、1人の貧乏な男(中年の場合が多いが青年の場合もある)が住んでいた。毎日真面目に働いても一向に暮らしが良くならないので、山寺で観音様にお祈りをしていると、観音様から「寺を出て最初に拾ったものを大切に持って、西へ向かって旅をしなさい。そうすれば道は拓けます」とお告げを受ける。お礼を言って寺から出るところで転んでしまうが、その時に掴んだ一本のを持って旅を始めることにする。

旅の途中、男の周りを1匹のが飛び回るので虻を藁に縛り付けると、赤ん坊を背負った女性に出くわす。赤ん坊が泣き止まないので困っている様子だったが、虻を縛った藁を見た赤ん坊が泣き止んだので、男は藁を赤ん坊にあげることにする。女性はお礼に3つの蜜柑を男に差し出した。


蜜柑を持ってしばらく歩いていると、暑さに倒れている1人の商人(少女の場合もある)に出会う。水を欲しがる商人だが、近くには川も湖もない。心の優しい男は躊躇わず蜜柑を商人に差し出す。蜜柑を食べ終えた商人は元気を取り戻し、お礼に美しい反物を差し出すと礼を言って去っていった。


反物を持って歩いていくと、1人のと一頭のに出会う。男が困っている様子の侍に話を聞くと、「馬が倒れてしまって困っているが、急ぎの用事があるので見捨てなければならないかもしれない」という。苦しそうな馬を見かねた男は、馬と持っていた反物を交換することを提案。反物の美しさに心を奪われた侍は感謝し、馬を託して旅路を急ぐ。男の懸命な看病もあって元気を取り戻した馬を引いて旅を続けると辺りはすっかり暗くなっていた。

町にたどり着くと一軒の大きな屋敷が目に止まったので声をかけると、そこは長者の屋敷だった。親切な長者は男と馬を快く受け入れる。長者は男の連れた馬が稀代の名馬であると確信し、「明日から旅に出ることになったのであなたの馬を貸して欲しい。そのかわりわしが旅から帰って来なければ屋敷と土地はあなたに差し上げましょう」と約束し、男はそれを受け入れる。


それから何年経っても長者が帰って来なかったので、男は長者の土地と屋敷を譲り受けることになった。長者になってからも観音様の教えを忘れず一生懸命に働き人々に分け隔てなく接したので、人々から『わらしべ長者』と呼ばれるようになった。


余談編集

  • 熊本県では、最後は襤褸刀をもらった青年が湖畔で寝ていたら襤褸刀が聖剣に変わって悪竜を刺し殺しその財宝を手にした青年が家を買って億万長者になるというド○クエ路線で伝わっている。

また、RPGのようなジャンルのゲーム作品では、前述のわらしべ長者のように『物々交換でアイテムがどんどん変わっていき、最終的に強力な装備品や重要なアイテムがゲットできる』といった内容のサブイベントが存在するケースもあり、これはプレイヤーの間で『わらしべイベント』と呼ばれることもある。


関連タグ編集

昔話 クドリャフカの順番 物々交換

爆笑問題のバク天!:番組内で5番6番がリアルわらしべイベントをやらされた。


わらしべイベントの存在するゲーム編集


外部リンク編集

アニヲタwikiの『わらしべイベント(ゲーム)』

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