概要
『時のオカリナ』において、大人時代のリンクが使用する武器は伝説の剣マスターソード。
その伝説の剣に勝るとも劣らない力を秘めたもう一つのリンクの懐刀。
それがこのダイゴロン刀である。
登場作品
時のオカリナ
カカリコ村の大工も腕を認めるほどの名工であり、その刃はいかなるものを切ろうとも刃こぼれしないといわれる。
その重量は金のグローブを装備していてもリンクが両手を使わなければ持てないほど重く、刃先が長く広いリーチを誇り、威力は実にマスターソードの2倍にもなる。
マスターソードが盾と共に巧みに操り敵を翻弄する技の剣なら、こちらは問答無用にいかなる敵も一刀両断の下に切り伏せる力の剣と言った所だろう。
ちなみに「○○刀」を冠しているが、(東洋の)片刃のイメージが強いネーミングとは裏腹に形状が両刃の直剣で西洋のブロードソードに近いデザインとなっている。
事実たいていのザコは一撃でお陀仏であり、通常なら苦戦しがちなスタルフォス、ダークリンク、アイアンナックといった強豪相手にも容易に有効打を与えられる優れた武器である。
最終戦でマスターソードが封じられた時も、心強い武器となるだろう。
しかし、入手には後述する多数のミニイベントの攻略が必須であり、おいそれと入手はできない。
ふしぎの木の実
リンクシステムにより合言葉を入力することで入手可能。やはり攻撃範囲が広く威力も高いが、装備覧を両方埋めてしまう。
しかし一方で時空の章の表向きラスボスであるベラン最終形態にはかなり有能であり、蜘蛛の姿のベランにこれで攻撃すると爆弾無しで弱点を露出させる事が出来る。
ゼルダ無双
操作キャラクターの1人であるインパの使用武器の1つとなっており、時のオカリナ版とは違い日本刀のような形状と装飾の大太刀となっている。
初期は「銘刀・ダイゴロン刀」という名前だが、武器レベルが上がるたびに銘刀⇒業物⇒真打⇒裏真打⇒光真打と名称が変わっていく。
意外にも属性は水であり、アクションの一部では水しぶきを撒き散らす。強力な一閃や水の斬撃波を放つ他、錐揉み回転しながら飛び上がって斬撃を見舞うという、非常にアクロバティックな動きを見せる。動きは速いがモーションが全体的に大振りのため隙も多い。
ブレスオブザワイルド系
本作でも登場。といっても作中の世界に由来する武器ではなく、ファンサービスとして過去作から登場した武器の一つである。
「時のオカリナ」からのゲスト出演であり、デザインも「時オカ」版そのまま。
「両手剣」のカテゴリーに分類され、高い攻撃力の代わりに剣の振りが遅く、盾の同時装備ができない特徴がある。
時オカ本編では絶対壊れないことで有名だったが、「ブレスオブザワイルド」系では仕様上使い続けると壊れて消失する。
しかし、大ゴロン刀は数ある両手剣の中でも高い攻撃力にトップクラスの耐久値を誇る名剣であり、実用性は非常に高い。
「ブレスオブザワイルド」ではamiiboの連動特典で入手可能。こちらでは攻撃力50。
amiiboさえあれば何本でも入手できるが、逆に持っていなければどうやっても入手ができないのが悩みどころ。
続編「ティアーズオブザキングダム」では謎の地図が示す、とある地底に眠る財宝の1つとして登場。入手にamiiboが不要になり、入手難易度はぐっと下がった。
新機能「スクラビルド」実装の兼ね合いで威力は36に下がったが、これでも素の攻撃力は高い部類に入る。
また耐久力が相変わらずトップクラスであり、樹木の伐採や岩石の破壊用の武器を「スクラビルド」する際の素材としても有用。
一度入手すると、地底の各地にたたずむ「魔神像」が人魂状の採取アイテム「ポゥ」と交換してくれるようになる。このため再入手が非常に簡単であり、安心して使いまくることができる。
「時のオカリナ」での入手方法
前述したように、この名刀ダイゴロン刀は簡単には手に入らない。
というのも、長い長いアイテムとイベントを攻略したうえでようやく入手できる代物なのだ。
ちなみにこのイベントのことを「わらしべイベント」という。
以下、入手までの流れを紹介する。
1.カカリコ村にて、コッコお姉さんからポケットタマゴをもらい、一晩掛けてニワトリにかえす
→てのりコッコを入手。「たまごからコッコがかえったよ!ふっしぎぃ~!!」
2.カカリコ村にて、民家で寝ているタロンをてのりコッコでたたき起こし、コッコお姉さんに報告
→コジロー入手「アニキにしか懐かないコッコなの」
3.迷いの森で密猟をしていた大工の息子にコジローを合わせる
→あやしいキノコ入手「時間がたつと消えちまう……!! 頼む、イイヤツ!!」(制限時間3分)
4.カカリコ村の裏の薬屋の老婆に大工の息子から託されたあやしいキノコを渡して薬にしてもらう。
→あやしい薬入手「もっとも、これが効くのは人間だけだがね」
5.迷いの森にいるコキリ族ファドに、あやしい薬をあげる。
→密猟者のノコギリ入手「この森に入った人間はみんないなくなる。み~んなスタルフォス」
6.ゲルドの橋にいる大工の親方に、密猟者のノコギリを返す
→折れたゴロン刀入手「これで弟子どもが戻れば仕事もはかどるってもんよ!!」
7.デスマウンテン山頂にいるダイゴロンに、折れたゴロン刀の修理を依頼するが、ダイゴロンが眼病にかかり、仕事ができない事が発覚する。
→処方箋入手「火山灰が目に入って、痒いゴロォ~!」
8.ゾーラの泉にいるキングゾーラに処方箋を渡してダイゴロンの病状を伝え、目薬の原料をもらう。
→メダマガエル入手「新鮮なうちに届けないと……、腐らせずに持っていけるゾラ?」(制限時間3分)
9.ハイリア湖畔のみずうみ研究所の博士にメダマガエルをわたし、目薬作成を依頼する。
→目薬入手「この気温では長くはもたん……。走っていきなさい、若いんだから」(制限時間4分)
10.デスマウンテン山頂にいるダイゴロンを目薬で治療し、改めてダイゴロン刀作成を依頼する。
→引換券入手「2,3日かかるゴロォ~。」
アイテムの運搬について
大人になった直後から入手は可能だが、キングゾーラの赤い氷を溶かしていることが条件。また、大工の親方と接触する為に、エポナかロングフックのいずれかが必要。エポナはハイリア湖へアクセスする際にも必要。
というかエポナに乗れるようになっていれば、あらゆる制限時間付きの運搬に相当余裕が出来るので、拘りが無ければ挑戦前にロンロン牧場のイベントをこなしておいた方が良い。
フックショットを入手しているとなお楽だが、一番楽なのは炎の神殿攻略後となる。
そしてこの連続イベントの内いくつかのアイテムは制限時間が設けられており、時間内に特定の人物に渡さなければやり直しになる。
普通に移動するとなるとかなりの距離であり、エポナの操作に慣れていないと厳しい箇所もある。しかもオカリナを利用してのワープは無効(正確には残り1秒になる)。
ただし、いくつかの楽できるポイントを押さえていれば、驚くほど簡単にクリアできる。
カカリコ村の老婆にキノコを届ける(制限時間3分)
迷いの森からコキリの森を抜け、平原を移動してカカリコ村の老婆のもとへ行く。
普通に行ってもいいが、子供時代に世話になった迷いの森にあるゴロンシティへ続くルートならより早くクリア出来る。
ここからデスマウンテン登山道に出て下山すれば、カカリコ村到達まで2分とかからない。
下山の際に道を飛び降りれば、ショートカットできる。
ハイリア湖畔のみずうみ博士にメダマガエルを届ける(制限時間3分)
ゾーラの泉からゾーラ川、平原を経由してハイリア湖畔まで移動する。
普通に川下りして、平原に出たらエポナで移動、でも間に合うが迷いの森短縮ルートも有効。
まずゾーラ川に出たらすぐ右手の出口を使用して迷いの森に移動。コキリの森を経由して平原に出る。その際、わざと迷いの森の出口を間違えればすぐに森を抜けられる。
平原に出たらエポナを呼び、湖畔に向けて全力疾走。
徒歩だと湖畔を隔てる柵を超えるのに一苦労だが、エポナなら3秒で通過できる。
操作に自信がない人は、事前にこの柵を飛び越える練習をしておこう。
スムーズにいけば1分は余っているはずなので、落ち着いて。
デスマウンテン山頂にいるダイゴロンに目薬を届ける(制限時間4分)
最後にして最大の難関。
ここで失敗するとキングゾーラにメダマガエルを貰うところから再スタートになってしまう。
基本ルート2つはエポナの柵越えに失敗するとキツい。
まず思いつくのは、湖畔を抜けて平原を横断し、カカリコ村から登山道に入って文字通り山頂へ登るルート。
子供時代にドドンゴの洞窟前に、魔法のマメを植えておけばリフトができているので大幅なショートカットが可能。
最後のスタルウォールに突き飛ばされるとタイムロスだが、最低でもフックショットを入手していれば、すべて排除可能。
また、炎の神殿でメガトンハンマーを手に入れた後なら、スタルウォールの近くの地面や壁を叩くだけで簡単に落とせるので相当楽になる。
また、やはり迷いの森を経由するルートもある。
まず湖畔から平原に戻ったらそのままエポナでコキリの森へ。
迷いの森に入り、ゴロンシティへ移動。通常ルートであればそのまま登山道へ……と思った方もいるだろうが、もっと手っ取り早い方法がある。
そう、ゴロンシティのダルニアの部屋から続く、デスマウンテン火口への隠し通路だ。
本来は炎の神殿に続く道だが、徒歩ならば邪魔な岩をメガトンハンマーで壊しておけば山頂までの道を確保できる。
あとは火口から出てきてダイゴロンのもとへ向かうだけだ。
そして裏技ルート。
ゴロン服以外を着て、炎のボレロを吹いて火山内部にワープし、山頂へ出て1秒以内にダイゴロンに話し掛ける、というもの。
デスマウンテン火口内部では、普通orゾーラ服を着ていると命のタイマーが起動するが、このタイマー中はわらしべ側のカウントも止まる(実質上書き)、という仕様を逆手に取ったもの。
最後の猶予こそ1秒だが、慣れればこっちのほうが簡単かもしれない。
類似品
巨人のナイフ
「時のオカリナ」において、チュウゴロンから200ルピーで購入できる。威力もリーチもダイゴロン刀と同じで、大人時代にゴロンシティへ行けば、フラグ等を立てずともいつでも買えるが、8回ほど攻撃を当てるとポッキリと折れてしまう(敵は勿論、壁などに当てても)。
こうなると威力はコキリの剣と同じ、リーチは全武器中最低、そしてそれまで通り両手持ちなので盾は構えられないという、超ドM仕様の武器になる。故に、縛りプレイをする人には愛用されることもあるが、大多数の人は下手をすれば見向きもしないだろうし、已むを得ず使うにしても折れたらさっさと直してもらう(その都度200ルピーかかる)ことになるだろう。
なお、ダイゴロン刀を手に入れると、上書きされて消滅する。縛りプレイをしたい人は要注意。
特製片手用ダイゴロン刀
「ソウルキャリバーⅡ」のGC版において、ゲスト参戦したリンクの武器の一つとして登場。特定のモードを進めてショップにて購入することで、一部のモードで使用可能になる。
「片手用」にダウンサイズされてもなお、同ゲームでリンクが使う武器の中ではトップクラスのリーチと攻撃力を誇る。だがやはり片手で振るうには無理のある重さらしく、攻撃を繰り出す度に少しずつ体力が削られていく(ゲーム内では『扱いには体力が要る』と表されている)。当然、それで体力が0になれば敗北となってしまう。
乱丸著「リンクの冒険」に出てくる剣(名称不明)
作中でマジカルソードが折れた後、ダルニアの街にてリンクとシャモンが片手両手両用の剣を鋳造した。
魔法が込められており、通常は片手剣だが両手で持つと刀身が伸び、巨大化する。
マジカルソードを超える剣だが名称は作中で言及されておらず、タイトルで「ニューソード誕生」と語られたのみ。ラストバトルでは巨大な剣になってラスボスにトドメを刺した。
なお、勇気のトライフォースと合体することで鍔の意匠がマスターソードと似たものに変化し、ガノンの光線を跳ね返すなど守りに特化した能力を見せた。
余談
時のオカリナ百科によればスタッフの1人がこれをいたく気に入っており、ガノンドロフとの戦いでも愛用していたと語っている。マスターソードを使わずに戦っていたためいつまでもトドメを刺せなかったとか。