概要
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に登場する杖。
ゼルダ姫がひょんなことで出会った妖精トリィからお借りしたゼルダ姫専用の装備。
道中で見つけたモノに杖を振る事で、それを「お借りする」という能力『カリモノ』が宿っている。
借りると言っても、それそのものを実際に持って行くわけではなく、対象の情報を杖に記憶し、その情報から対象となったモノを複製として実体化させるという「ティアーズオブザキングダム」にあったブループリントに近い能力となっている。
ただやはり複製は複製なようで、食べ物の複製で魔物は騙せても人類には違和感がある模様。なにかを食べさせるミニチャレンジでは「母親の愛情を感じない」「食べてもお腹に溜まった気がしない」「この臭いは偽物だ!」と言われ突っぱねられてしまうため本物を用意する必要がある。
一度「お借りした」モノは、好きなタイミングで生成できる。
お借りできるモノはテーブル、木箱、ベッド、水の塊、魔物など様々で、それらは一つずつだけでなく、複数生成する事が可能である。
これらを上手く使う事で移動できる範囲が大きく広がっていく。
ただしコストが設定されており、トリィのおさげの数が最大コストとなる。始めは3つだが最終的には6つになる。またレベルアップに応じて特定のカリモノのコストが-1されていく。
ちなみに消費コスト6は、最強のカリモノであるライネルしかいない。
トリィのレベルは最大で11まで上げることが出来る。各地の裂け目をクリアすることでトリィの仲間たちを救出し、力を分けてもらう形でトリィの経験値が溜まっていく。
前作の祠に近いシステムだが、ストーリーの進行に応じて行ける裂け目が増えるので序盤からいきなり裂け目を周ることは出来ない。
ちなみにシンクはトリィロッドの能力ではないため、ここでは詳しくは説明しない。
戦闘スタイル
戦闘ではカリモノを使って戦うことになり、石を呼び出して防御・投げつけて攻撃したり(岩レベルの大きさだが、ゲーム内ではきちんと石と表記されている。そして投げるのはゼルダ自身の腕力である。)、魔物を呼び出して戦わせるのが基本的な戦い方である。
ただ、地形・相手によってはカリモノとの相性があり、例えばトゲトゲのウニは柔らかいゾルや割れやすいツボではダメージを与えられず、溶岩地帯ではベッドなどの木製のカリモノでは燃やされやすく、空を飛んでいたり電気を帯びていたりなど遠距離攻撃がないとキツい敵なども現れる。
こういった相性を考えて最適なカリモノを出すのも重要である。
ちなみにジャブール水域で手に入る「水のかたまり」は上方向の移動に便利であるが、魔物をシンクしてこの中に引っ張り込めば一撃で倒すことが出来る。
手強い敵のウィズローブも真下に連続で呼び出せば溺死させられる。ただしライネルには通用しない。
また、ゼルダもシンクや剣士の力で戦うことができ、シンクで敵の動きを止めたり、タートナックのような動きの鈍いカリモノにシンクして機動力を確保したり、ウォールチュラとシンクして壁を登ったりと、使い方は無限大。
そして、剣士の力でリンクに変身し、カリモノと共闘することも可能。
余談
トリィが出したものであるが、そう何本も用意できないようであり、物語中盤でデクナッツに捕まってトリィロッドを奪われた際はトリィロッドを取り戻すまでカリモノの力が使えない。
ただし、トリィの固有能力であるシンクは使える。
ちなみに奪われたトリィロッドはデクナッツによってクモ糸の綿菓子を作る棒にされたため、取り戻したときは何かベタベタしており、ゼルダが顔を曇らせ、トリィも「後で洗ってね」と意気消沈してしまうほどである。
なお、そのデクナッツもデクナッツで、捕らえたはずのゼルダが脱走しているのに通報せず、そのままトリィロッド(及びルピーや素材等の荷物)を返す始末である。これはこれで警備としては不祥事的な事をやらかしたデクナッツもどうか(現実だったら大問題間違いなしである)。
関連タグ
ライネル:お借り出来る魔物の中では最強の性能を誇る。コストも6と最高峰。入手場所的にもゼルダ版マスターソードと言っても過言ではない。