リンクを失ったハイラルの世界、運命はゼルダ姫に託される
【編集者向け】編集上の注意点とネタバレ部分の編集用テンプレート
「ネタバレ」の配慮について
本記事は2024年9月26日に発売されたばかりの作品について取り扱っており、また人気シリーズ『ゼルダの伝説』の最新作ということから、未プレイ含めて非常に多くの人が閲覧している記事です。
記事編集にあたっては閲覧者に向けて充分なネタバレへの配慮をお願いします。
特にストーリーの核心に迫るような内容や公式サイト・公式PV以外で確認できないようなキャラクター・ストーリー・舞台背景等に関する詳細な説明の記述は避ける、また未プレイ・未クリアの人が不意に閲覧しないよう、ネタバレがあるという注意喚起を行うようにしてください。
具体的な対策としては
- ネタバレ項目部分と一般項目部分の隔離(「ネタバレ」という見出しの設定、改行など)
- 項目トップに「ネタバレ注意」と記載、及びネタバレ注意アイコンの使用
※「ネタバレ」の記事も参照。
他記事の対応を参考に、最低でも1ヶ月程度はネタバレになりそうな内容の記述は避け、それ以降でも詳細な解説などはできる限り隔離するようにしてください。
ご理解とご協力をお願いします。
攻略・考察について
ピクシブ百科事典は個人の体験や感想、意見を事細かに掲載するための場ではありません。
ゲームの攻略法やストーリー・キャラクター等に関する考察を編集する際は、個人の感覚や経験に偏った内容ではないか、作中や公式メディアで確認できないような内容を主旨としていないか、憶測による決めつけ・こじつけとなっていないか、客観的な視点に立って考えるようにお願いします。
特に本作はオープンワールド型の作品のため、進行状況やプレイスタイルは各々異なります。編集者本人や実況配信者など特定個人のプレイにのみ基づく情報、客観的・明確なデータのない独自の見解などは記載しないようにしてください。
具体的な対応としては、
- 特定プレイヤーの進行状況に併せた攻略方法やヒント、tips
- 過去作や別シリーズを含めた本作以外の作品に関する詳細な説明
- 編集者個人による感想や考察、リークや再現性のないバグなど不確定な情報
以上の内容は記載しないようにしてください。
攻略情報やキャラクター・アイテム等に関する情報は、あくまで基礎的なシステム紹介や簡易的・客観的な解説にとどめ、過去作との比較などを行う場合は、本記事で詳細を述べるのではなく都度別記事に誘導してください。
こちらについてもご理解とご協力をお願いします。
発売前の記事編集時の注意点
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発売直後用のネタバレ注意喚起テンプレ
ネタバレの度合いに応じて、下記テンプレを利用して閲覧者への注意喚起・項目隔離を行ってください。
ネタバレ注意(基本) |
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物語の核心に触れるネタバレ |
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概説
2024年6月18日のニンテンドーダイレクトで情報が解禁、PV(発売前トレイラー)も公開された。
記念すべき20作目のタイトルで、見下ろし型(2D)ゼルダの伝説としては『トライフォース3銃士』以来実に9年ぶりの完全新作となる。
日本での正式名称は『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』。海外版タイトルは『The Legend of Zelda: Echoes of Wisdom』。
本作はメインシリーズで初めてゼルダ姫を主役(プレイヤー)に置き、グラフィック面ではNS版『夢をみる島』で試みられた人形劇タッチの3DCGが用いられている。
「『ゼルダの伝説』の主人公の名前はゼルダ」という初心者あるあるの勘違いが、38年の時を経て遂に正式に現実のものとなった(誰が呼んだか「リンクの伝説」)。
見おろし型で、『ゼルダの当たり前』を見直した、新しい遊びを体験できるとの事。
マップ内を自由に移動できるオープンワールドとなっているが、さすがに前作(および前々作)のようにいきなりラスボスに挑むことは出来ず、従来のゼルダシリーズのようにストーリーを進める必要がある。
開発について
開発者インタビューによれば、これまでゼルダリメイクを何作か手掛けたグレッゾに、今回は完全新作を依頼、グレッゾ社員側からの新作アイディアを募るところから始まった。
その結果Switch版『夢をみる島』の「パネルダンジョン」を発展させたような「コピー&ペーストしてオリジナルのダンジョンを作るエディットダンジョン」(ゼルダ版マリオメーカー?)の方向で、1年くらい進めていたが、青沼英二プロデューサーの上司ばりの“ちゃぶ台返し”により「ゲームフィールドにコピー&ペーストできるものを置いて敵と戦うために使う」カリモノシステムが生まれた(なお、青沼Pは初めからこのような仕組みを考えていたが、まずは「オリジナルのダンジョンを作る仕組み」の試作を実際にプレイして体験し、これをカリモノの仕組みに変えることでもっと良くなると確信した)。
また、当初は従来通りリンクを主人公として開発していたが、「カリモノ」と「剣と盾」を両立させるには相性が悪く、「剣と盾」を使わない主人公が必要となり、かねてから「ゼルダが主人公である必然性があれば、ゼルダ主人公の作品を作る」と考えていたこともあり、剣と盾を持たないゼルダを主人公にすることが決まったという。
あらすじ
長きに渡る冒険の末、ついにゼルダ姫を捕らえていた宿敵ガノンを討ち果たしたリンク。しかし、その直後、突如発生した謎の裂け目に引きずり込まれてしまう。
リンクは咄嗟の判断で矢を放ち、封印されていたゼルダの解放に成功する。
裂け目が大きく広がる中、辛くも脱出したゼルダは、ハイラル全土に裂け目が発生し、それに人や物が引きずり込まれる「神隠し」なる現象が発生した事を知る。
リンクも消息不明となった中、ゼルダ姫は妖精トリィと出会い、「トリィロッド」と呼ばれる杖を授かる。
この縁を好機と見たゼルダは民と国の危機を救うため、冒険の旅に出るのであった。
登場人物
主要人物
本作の主人公であるハイラルの姫君。
冒頭でガノンに捕らわれていた所をリンクに救われるものの、突如発生した謎の裂け目により離れ離れに。
なんとかハイラル城へと逃げ延びるが、玉座から発生した裂け目にハイラル王達が飲まれ、さらに裂け目から現れた偽者のハイラル王たちに、裂け目を発生させた罪を着せられてしまう。
牢屋に幽閉された後、そこで妖精のトリィと出会い、トリィロッドを携え、リンクと本物の王を探しにハイラルを冒険することとなる。
本作では明確なセリフを発することはない(あくまで演出上のもので、イベントシーンなどでも会話自体は成立している)。
今作のゼルダの相棒となる妖精。ゼルダに「カリモノ」の力を操れるようトリィロッドを授ける。
今までの作品のお供妖精とは一風変わった、雫のような丸っこいデザインをしている(どことなくコログ族に近い)。
裂け目を消す役目を持つが、裂け目がいつまで経っても消えないどころか広がっていることに疑問を抱き、裂け目の下の「無の世界」にいるはずの仲間を探すため、ゼルダに協力を頼む。
(久しぶりに)お馴染み緑の衣をまとった勇者。ミナミノ村に住む若き剣士で、各地の人から頼まれて草刈りから魔物退治まで何でも請け負っていた。
ある日、ガノンにさらわれたゼルダ姫を助けに向かうが、ガノンを撃破した際に、そのまま謎の裂け目に飲み込まれて行方不明になる。
裂け目に飲み込まれる直前、ゼルダ姫が捕らえられていたクリスタルに、弓矢を使用してヒビを入れており、これがゼルダが脱出する手助けとなった。
これまでのシリーズと同じく、明確なセリフを発することはないが、本作に限っては、演出上のみではなく、本当に本編中は掛け声以外一切発言しておらず、本作特有の事情による理由付けがされている。
ハイラル王国
ハイラルを治める老齢の王。ゼルダ姫の父親。
民のために謎の裂け目の事件を解決しようと尽力しており、ゼルダが攫われて心配しつつも、不甲斐なさを嘆くウギ将軍達に「今は娘が無事に帰ってきたことを喜ぼう」と励ますなど、王としても父親としても立派な人物。
玉座から現れた謎の裂け目からゼルダを庇い、助けようとしたウギ将軍とサダリ大臣と共に裂け目に飲み込まれてしまった。
その後、裂け目から現れた偽りのハイラル王(本物と異なり、目が赤い)によって、ゼルダ姫は裂け目を生み出した犯人に仕立て上げられてしまった。
ハイラル王国の将軍。正義感の強い熱血漢。
謎の裂け目から現れた魔物を兵達と共に討伐していた。
名前の由来はおそらく「右」の音読みと訓読み(「う」と「みぎ」)。
ハイラル王を助けようとして裂け目に飲まれ、偽りのウギ将軍と入れ替えられてしまった。
ハイラル王国の大臣。真面目で礼儀正しい女性。眼鏡をかけている。
謎の裂け目の研究をしていた。
名前の由来はおそらく「左」の音読みと訓読み(「さ」と「ひだり」)。
ウギ将軍と同様に、裂け目に飲まれて偽りのサダリ大臣と入れ替えられた。その後、ミナミノ草原の無の世界にて発見され、ミナミノ神殿をクリアすると無事解放される。
その後はルーベリの家に身を寄せ、情報収集でゼルダをサポートする。
王家に仕えるシーカー族の老婆。ゼルダ姫の乳母で、常に彼女の味方。衣装の背中にはシーカー族のマークがあり、歩くと雫部分が揺れる。
地下牢から脱出するゼルダに助力し、目立たないようにお忍びの服を与えた。
老齢でありながら武芸に長けており、ゼルダを追ってきた兵士3名を歩行杖一本で瞬く間に気絶させた(身内であるインパを相手に兵が油断していた可能性もあるが、それにしても相当に軽やかな身のこなしと腕っぷしである)。また、先へ進まずに戻ろうとすると物々しい効果音と共に「階段の向こうから はげしい音がする」とゼルダのモノローグが表示され、更に多くの警備を打ち倒した様子がうかがえる。
これまでのシリーズにも武術を扱うインパは何度か登場しているが、いずれも若い姿であり、老齢の彼女の戦闘描写は非常に珍しい。
ゴロン族
オルディン火山の麓のゴロンシティに住んでいる。金属や鉱石が名前の由来となっている。
ゴロン族の族長。海苔のような太眉が特徴の青年。
亡き父の後継いで族長になったばかり。ゴロン族では珍しい学者気質のため周囲には頼りなく思われている。そのため常にプレッシャーに晒されている。
名前の由来は、「時のオカリナ」のダルニアや「ムジュラの仮面」のダルマーニ3世、「ブレスオブザワイルド」のダルケルといったゴロン族の重要人物に共通する「ダル」と、石(ストーン)と考えられる。
ゾーラ族
ジャブール水域に住んでいる。川に住む「川ゾーラ」と海に住む「海ゾーラ」が登場し、どちらも友好的な立場である。川ゾーラの名前は川や沼の魚が、海ゾーラの名前は海の魚が由来となっている。
川ゾーラの族長。ナマズのような黒ひげを蓄えた巨漢。豪快な性格で、周りからは「アニキ」と呼ばれている。
パワフルな音楽を好み、大きなラッパを使う。彼が奏でる音色は恐怖した者を勇気づかせる力を持つ。
海ゾーラの族長であるクーシャとは幼馴染。いつも張り合っており、些細なことですぐ喧嘩をしてしまう。
名前の由来はおそらくナマズ目の淡水魚を意味するドラド属(ドラード属)か。
イナワという川ゾーラの女性を従者にしている(名前の由来はおそらくイワナのアナグラム)。
海ゾーラの族長。頭にティアラを被っている女性。高貴な性格で、海ゾーラ達の憧れの的。
美しい音楽を好み、ハープを使う。彼女の音色は心を乱した者を落ち着かせる力を持つ。
名前の由来はおそらく「シャーク」(サメ)のアナグラム。
幼馴染のログマという海ゾーラの青年を従者にしている(こちらも名前の由来はマグロのアナグラムか)。
ゾーラ族が祀る精霊。大きな丸い目が特徴で、白いクジラのような姿をしている。
ゼルダがジャブジャブ水域を訪れたころには住処を裂け目に侵食され、暴れ狂っている。
ゲルド族
ゲルド砂漠のゲルドの街に住んでいる。女性だけの部族で、武芸や踊りに長ける者が多い。化粧品など美容にまつわるものが名前の由来となっている。
ゲルド族の族長。トーナの母親。
裂け目の対処とはいえ、魔物との終わりなき戦いを強いられる兵士たちの事で心を痛めている。
「よそ者」であるゼルダを信じて助力しようとするトーナに最初は苦言を呈するも、行動で示そうと駆け回る彼女を見て信用しようとする。
名前の由来は美容液の一種「セラム」。
ゲルド族の兵士長。セラムの娘。
裂け目の魔物に襲われたところをゼルダに救われ、彼女が裂け目を消せると知り、協力を申し出る。
名前の由来は拭き取り化粧水などを指す「トナー」。
セラムの補佐。
忙しいセラムに代わってトーナを育て鍛えた恩人である。
ハイラルの各地に裂け目が現れて以降、不確かな憶測でいたずらに兵を消耗させ、ゼルダを異様に敵視するなど不審な行動をする。
名前の由来はおそらく宝石などの小平面・切り子面を指す「ファセット」から。
デクナッツ
フィローネ湿原のデクナッツタウンに住む。甘いものが大好き。
家族でスムージー屋を営むデクナッツ達。世界各地にスムージーの露店を構えている。露店のアキンドナッツは基本的に地面に埋まっており、ゼルダが近づくと現れる。
タウンから少し外れたところに住むデクナッツ。
「黒いイガイガ」に家が飲み込まれてしまい困っている。
その他
「裂け目」の研究者。インパの兄。
名前の由来は恐らく「ブルーベリー」から。
リンクとは本編開始前から交流があり、彼のために「力の剣」を作り託した。家の地下には力の剣や弓矢、バクダンなどの作成に苦労した形跡が見られる。
『時のオカリナ』からそこそこお馴染みのキャラクター。
今作ではカラクリ技師であり、様々な「カラクリ」を作ってゼルダの助けになる。
ヘブラ山で暮らす雪男(?)。気は優しくて力持ちを地で行く人物。
吹雪の中を進むゼルダたちを助け、自分の家に案内してくれる。
兄と父親の3人で暮らしていたが、兄は冒険に出ており、父は「お星さまになった」らしい。
スタンプを押す喜びにとりつかれ、人々にスタンプの楽しさを広めようと、ハイラル各地にスタンプ台を置いてスタンプラリーを勧めている人物。スタンプカードを埋めるとどこからともなくパラシュートで現れ、ごほうびをくれる。
無の世界
シリーズ共通の敵役である強大な魔物。以前から裂け目を発生させて神隠し事件を起こしており、リンクに追われていた。
2Dゼルダ作品の恒例に則り、人型のガノンドロフではなく豚の魔物としての姿である。
本編の7日前にゼルダを攫い、水晶に封印していたところ救出に来たリンクに敗れる。しかしガノンが遺したトライデントから謎の裂け目が現れて……?
冒頭で裂け目に飲まれたハイラル王に成り代わって、ゼルダ姫を裂け目発生の犯人に仕立てた人物。
偽のウギ将軍とサダリ大臣を率いてハイラル城を乗っ取ってしまった。
無の世界に現れる、リンクの姿をした謎の存在。
主にダンジョンの中ボスとして登場する。
物語終盤に登場したある人物のカリモノ。リンク先ネタバレ注意。
存在自体がネタバレのためリンク先ネタバレ注意。
地形
ハイラルの大地は地続きになっていて、各地には様々な種族が暮らしているのが特徴。
メインストーリーに関わりのある場所はマップで印がつけられ、ミニマップで大体の方向を教えてくれる。
前作と同様にチュートリアル終了後からハイラル中を歩き回ることが出来る。ただしイベント関係のダンジョンやアイテムなどはストーリーを勧めないと解放されない。
ハイラル城
シリーズお馴染み、ハイラルの中心に位置する城。
- ハイラル城下町
『神々のトライフォース』におけるハイラル城の中庭が、丸々城下町になったような作りになっている。
住民はみなゼルダのことを慕っており、よき隣人として親しみを込めて接してくる。
道具屋では被弾時のノックバックを軽減する「ストーンアンクレット」が購入出来る。
ハイラル平原
- ハイラル牧場
ハイラル城より南西のハイラル平原にある牧場。牛や馬が飼われている。
馬が1頭行方不明らしく、見つけると馬を借りることが出来る。また、名物の牛乳を買うことも可能。
過去作におけるロンロン牧場を彷彿とさせる場所。
ハイラル平原・東
- 東の神殿
ハイラル平原の東にある古代遺跡。
メインストーリー上行く必要はないが、内部に潜んでいる魔物バロムと戦うミニチャレンジがある。
ちなみにバロムは、元々は『ふしぎの木の実・時空の章』のレベル5のボスである。撃退後、終盤のデクナッツタウンで決着を付けるミニチャレンジを受けられる。
- ハイリア湖
歴代シリーズでお馴染みの大きな湖。ハイラル城より南東に位置する。
- 大妖精のほこら
大妖精が住まう泉がある。
ルピーを払うごとにアクセサリーの枠を増やしてくれる(最大で5枠)
要求されるルピーは100ルピー、300ルピー、500ルピー、1000ルピーとどんどん高額になっていくが、複数のアクセサリーを付けられるようになることから優先的に行いたい。
ミナミノ草原
その名の通り、ハイラル城の南に位置する草原。
裂け目によって分断された道の向こう側には規則的に建てられた石柱や水場に囲まれた建物らしき石のオブジェなど遺跡群のようなものがある。
- ミナミノ海岸
地下牢から脱出したゼルダが最初に辿り着く場所。右隣にはミナミノ村がある。
ミナミノ森
ミナミノ草原の南部にある森。
インパの兄・ルーベリの家がある。
- ミナミノ村
リンクの出身地。ストーリー中に一番最初に訪れる村となる。
アクセサリーは売っていないがハートのかけらが購入出来る(1回限り)。
- ミナミの遺跡
最初に訪れるダンジョン。無の世界に飲み込まれており、ハイラル城の裂け目に飲まれたサダリ大臣が何故かここの無の世界で漂っている。
プロローグでゼルダがガノンに囚われていたのもここである。
ボスは岩の怪物ダイロック。名前的にイワロックの一種と思われ、後にザコ敵でチビロックとオコロックが登場する。
見た目は「夢をみる島」のデグドンや「ふしぎの木の実・時空の章」のゴーリガンに似ている。
公式プレイ動画のように体の中で怪しく光ってる部分を攻撃することでコアを露出して攻撃するのが基本的な流れだが、腰→肩→頭と段階ごとに位置が高くなっていく。
実は弱点部分をシンクで引っ張ると手早くコアを引き抜ける。もちろんその間もダイロックは攻撃してくるので注意。
ゲルド砂漠
砂嵐が起こる灼熱の砂漠。女だけの種族「ゲルド族」が暮らしている。
ハイラル城より南西に位置する。
上に乗ったものを徐々に飲み込む流砂の地面もあり、そのままだと砂に埋もれてダメージを受けるためジャンプし続けなければならない。カリモノであっても例外ではないため、モタモタしていると攻略もままならない(一応流砂を無効化するアクセサリーや、流砂が平気なカリモノも存在する)。
砂漠の各所では中ボスとしてラネモーラが待ち構えており、砂嵐を起こしてマップを使えなくしてしまう。全部で3体おり、3体目はミニチャレンジでのみ戦える。
ちなみに、神々のトライフォースにおける『砂漠の神殿』の入口らしき廃墟がある(裂け目に飲まれてたり、入口が崩れていて入れないが)。
- オアシス
ゲルド族が警備する砂漠の休憩所。商人たちの姿も見られる。
テントの中では食糧難に備えてヨロイマンゴーの研究をしているゲルド族がおり、マンゴー狩りのミニゲームで遊べる。
- ゲルドの街
ゲルドの族長セラムが治める街。流砂を無効化する「ゲルドのサンダル」が購入出来る。
なお、PVではベッドを積んで壁側から入っているが、そんなことしなくても普通に正面から入れる。
ミニチャレンジで「トーナからの挑戦」として厳重警備の宝物庫に忍び込むイベントがある。
- ゲルドの聖域
ゲルド砂漠のダンジョン。裂け目に侵食されてしまい、そこから溢れ出る魔物たちを封じるべく砂の中に埋められてしまっている。
戦闘に長けたゲルドの戦士たちが裂け目から現れる魔物を倒しつつ聖域を取り戻そうとしている。
ちなみに、聖域の外にはみんなのトラウマのリーデッドが徘徊している。
ボスはモグリフォン。モグラとグリフォンが合体したような姿をしており、地面を潜ったり、空を飛んだりとかなり忙しい。砂の衝撃波や砂嵐を起こして攻撃してくる上、本気を出すとフィールドを流砂に変えてくる。
ジャブール水域
漁師たちが暮らすウミベノ村を挟んで川ゾーラと海ゾーラの2種の「ゾーラ族」が棲む風光明媚な水源地帯。北部は川、南部は海になっている。
現在ではゾーラ族が信仰する精霊・ジャブジャブ様が暴れ回り、人々が大変な目にあっている。
PVや両種が登場する「ふしぎの木の実」での描写から、川ゾーラと海ゾーラは仲が悪いと思われたが、実際はドラッドとクーシャがよく喧嘩するだけで、双方の民はそれほど仲が悪いわけではない。
- ウミベノ村
ハイリア人の漁師たちが暮らす海辺の村。住民たちは日焼けした肌をしているのが特徴。
船を家屋に改造している者も見られる。
沖には難破船があり、ミニチャレンジではこの難破船に潜む魔物「バリバリ」(※正式名ではない。ちなみに、歴代ではビリの大型版の「バリ」という魔物も存在する)を討伐することになる。
なお、このバリバリは無数のビリと電気の線で繋がっており、「時のオカリナ」のバリネードを彷彿させる。
- 川ゾーラの里
ゾーラ川の上流にある川ゾーラたちの住居。泳ぎ速度の上がる「ゾーラの水かき」が購入出来る。
- 海ゾーラの里
ゾーラの入り江にある海ゾーラたちの住居。
- 交流の場
種族を問わず集まり、ゾーラたちの合奏を楽しむ場所。川ゾーラと海ゾーラそれぞれの里の中間辺りにある。
- ジャブール遺跡
ジャブール水域のダンジョン。ジャブジャブさまのすみかの奥にある遺跡。
なお、ジャブジャブ様のすみかへの入口に女神ネールの紋章らしき模様がある。
ボスは裂け目入口前で戦うジャブジャブ様と、遺跡で戦うウズヨビ。後者はその名の通り大渦を発生させ、なんとボスなのにダンジョン攻略中に現れてゼルダに襲い掛かる。
ボス戦では水中戦となり、大渦の他、ゼルダを追尾して炸裂する尾びれを放つ。赤く硬い装甲に覆われているため、柔らかそうな部分を攻撃する必要がある。
オルディン火山
「ゴロン族」が生息する、切り立った崖と溶岩が行く手を阻む火山地帯。ハイラル城の北西部に位置する(ただ、歴代ではオルディン地方はハイラル城の東、または北東であることが多いため、今作では逆方向になる)。
名物は「ロース岩」だがゼルダ姫はもちろん、一般的なハイリア人の歯では噛みちぎれないため食べられない。…過去作にロース岩を食べていたハイラル人がいたような…?
素材としてはじゃがいもならぬジャガ岩、ゴロン族にとってはおやつ感覚の岩塩を入手できる。なお、ジャガ岩はそのまま食べられる模様。
また、道中のところどころに温泉があり、浸かるとハートが回復する。……仕様上、服を着たまま入浴する。
オルディン火山の麓にある村。梯子や壁登りの速さが上がる「クライムバンド」が購入出来る。
本作ではシーカー族とは特に関係がない様子。シリーズおなじみのコッコもいるが、今作では残念ながらカリモノにできない(シリーズ恒例のお約束も健在)。
夢の中で修行を積む「眠り道場」があり、様々なお題の試練を挑むことができる。中には今まで戦ったボスたちと再戦する試練も。
オルディン火山登山道を進んだ先にあるゴロン族たちの住居。
あるミニチャレンジでは炎の巨人と戦うことになり、その実態は炎をまとったダイロック。体の炎によって直接攻撃が通りにくくなった他、攻撃後の隙が極端に短くなっている。また、コアが隠れる場所に新たに背中が追加された。
体の火を消すことで動きが鈍くなり、攻撃後の隙が長くなる。
- オルディンの神殿
オルディン火山のダンジョン。火口に秘匿された神殿。
ハイラルの大いなる力に関わりがあり、三女神の1柱・力の女神ディンを祀る3つの神殿の1つ。
一本道の上にダンジョンとしては規模が小さいので攻略は比較的楽。
ボスはPVにも登場したヴァルバジア。「リンクの冒険」や「時のオカリナ」から久々の登場である。
空を飛び、床の穴から顔を出して炎を吐いたり、首を振り回して攻撃したりしてくる。首についている龍玉が弱点。
ヘブラ山(霊峰ラネール)
大雪山。吹雪が吹き荒れているエリアがあり、かがり火やスムージーなどで対策しないと徐々にダメージを受ける。水辺もカッチカチに冷え切っており、入っただけで徐々にダメージを受ける。
ハイラル城の北部に位置し、その麓には教会と墓地がある。
他の地域とは違い集落も街もない寂しい場所。住民と言えるのは雪男のコンデとスムージー屋くらいしかいない。
ラネールは元々ゾーラ族が住む地域の名前だが、今作ではこちら側になっており、歴代においては『トワイライトプリンセス』もハイラル城の北側の地名になっている(どちらかといえばスノーピークの方が近いか)。
- 教会
ヘブラ山の麓にある小さな教会。ストーリー上は行く必要がないが、神父から「いにしえの森の恐ろしい魔物がいる」といううわさ話が聞ける。墓地が併設されており、地下では隠しボスが出現する。
いにしえの森
霧が立ち込めるうっそうとした大森林。ハイラル城より北西、ヘブラ山とオルディン火山の間にある。
噂では恐ろしい魔物の足跡があるというが……。
この奥地にてデクの樹が三女神の証を持つ者を待っている。
- ラネールの神殿
ヘブラ山のダンジョン。ヘブラ山の頂に位置する霊峰ラネールの神殿。
大いなる力と関わりがあり、三女神の1柱・知恵の女神ネールを祀る神殿の1つである。
ダンジョン内の温度を変えるオーブを使い、温風で氷を溶かしたり、逆に冷風で氷を作ったりして攻略する。オーブは冷気を当てるとカチカチに冷えた状態になり、熱を当てると赤く熱した状態になるのでよく考えて運ぼう。
中ボスとして、温泉に浸かって体内に熱湯を取り込んだ巨大なゾルの亜種(正式名称は不明)と戦う。熱を帯びているためそのままでは攻撃が通じず、また、ダメージを受けると分裂し、体が冷えてしまった分裂体に熱湯を浴びせて回復させる。
「夢をみる島」のデグゾルや、「ふしぎの木の実・大地の章」のデグドガを彷彿させる。
ボスはフリブレイズ。「大地の汽笛」でも登場したボスだが見た目は全くの別物(大地の汽笛ではコウモリと豚を組み合わせたような怪物だが、今作では頭に角が付いた兜を被った雪男なので「トワイライトプリンセス」の覚醒氷塊ブリザーニャに近い)。
氷と炎を操る怪物で、歴代シリーズで言えばツインローバや、「ふしぎの木の実・大地の章」で登場したファイスに近い。また、兜を被っている間は体が硬質化してあらゆる攻撃を受け付けないという特徴がある。
フィローネ湿原
「デクナッツ」達が生息する、草木に覆われ入り組んだジャングル地帯。沼地もある。
ミナミノ草原より東、ハイリア湖より南東に位置する。
今作のデクナッツは甘いもの好きである様子で、スムージー屋に加えて「黒いイガイガ」から現れる魔物が出す糸を綿菓子のようにして食べる様子が描かれている。
- デクナッツタウン
デクナッツたちの集落。スムージー屋の本店が存在する。
住民たちは基本的に素直で享楽的、良くも悪くも物事を深く考えない性格の模様。
ゼルダが「黒いイガイガ」を消したのを目の当たりにしてごちそうを奪う悪いやつと認識し、トリィロッドを奪われてカリモノを作れない中での脱出を強いられる(トリィがいるのでシンクはできる)こととなる。
バロムと決着を付けるミニチャレンジが発生する。クリアすると古代のお守りが強化された「ミョーなお守り」が手に入る。
- フィローネの神殿
フィローネ湿原のダンジョン。デクナッツタウンの北部にある神殿。彼らには「ごちそうどころ」と呼ばれており、デザート食べ放題の場所(会員制)として利用されている。
元々は大いなる力と関わりがあり、三女神の1柱・勇気の女神フロルを祀る神殿の1つである。
内部は複雑に入り組んでおり、中と外を繋ぐ出入り口が複数存在する。仕掛けも難解なものが多く、暗闇の中進む必要があるなど難易度は高い。
ボスは2回ほど戦う人食い植物のテスチタートと、今作では蜘蛛バージョンのゴーマ。どちらもゼルダシリーズではそこそこ常連である。
テスチタートは初戦はあまり大したことがないが、2戦目では攻撃を受け付けない硬い頭が2本増えるだけでなく、シトシトーンを呼び出して炎を消す他、電撃弾を撃ってくる。硬い頭は厄介だが、大きく口を開いた時にあるものを飲み込ませれば……。
今作のゴーマは目からレーザーを発射することもあり、「トワイライトプリンセス」のシェルドゴーマに似ている。食べ物で堕落させるという点では「ティアーズオブザキングダム」のボルドゴーマとも共通点がある。
足に電撃で作動する仕掛けがくっついている他、ゴーマの弱点といえばもちろん……。
無の世界
ハイラルの各地に発生した裂け目から、トリィの力によって入ることが出来るもう一つの世界。
ハイラルの地形や物質、そして飲み込まれた人が時間が止まったように浮かび上がる不気味な空間。トリィによると、裂け目に飲まれたものや人は固まってしまい、やがては消滅してしまうようで、それを元通りにするため裂け目の奥にあるダンジョンを攻略してトリィの仲間たちを救出する必要がある。
各地の裂け目によっては内部の構造が変化する。
トリィによればゼルダとリンクは「特別」とのことで、無の世界においても異変をきたすことなく地上と同じように行動できる。
トリィの力で入り口を開けて入っているが、ゼルダたち以外の者が入ると無の世界に取り込まれてしまうことが明かされている。
また、無の世界や裂け目の近くでは裂け目から生み出された黒一色の魔物が徘徊し、裂け目に飲まれた人間を複製した偽物も暗躍している様子である。一方、黒一色ではない魔物が徘徊していることもある。
ダンジョンもボスも存在せず、各地に隠されたトリィの仲間を解放することでクリアする裂け目も存在しており、トリィの強化手段となっている。
裂け目自体は昔から発生しており、トリィ達が人知れず裂け目を消していったとのこと。
本編より前にも裂け目に飲まれて神隠しにあった子供たちがおり、なんとか戻ってこれたもののそのほとんどが物言わぬ廃人となってしまっている(トリィの仲間を解放して裂け目を消した場合、救出された人々は廃人化せずに生還する。後にサダリ大臣は「自分たちは姫様によってすぐに助けられたから平気だったが、救出されるまでに時間をかけすぎると廃人化する」と考察した)。
現在ではトリィの仲間が何者かによって囚えられてしまったため、裂け目が消えずにどんどんと広がり続けてしまい、今回の事件が発生した。
何故裂け目が生まれたか、黒幕は何者なのか、トリィ達はどこから来たのかは、各神殿にて待っている三女神から語られる。
登場アイテム・装備
※シリーズ全体の装備・アイテム達については『ゼルダの伝説シリーズの装備・アイテム一覧』を参照。
アイテム
ゼルダ姫がひょんなことで出会った妖精トリィからお借りした彼女専用の装備で、道中で見つけたモノに杖を振る事で、それを「お借りする」という能力『カリモノ』が宿っている。
借りると言っても、それそのものを実際に持って行くわけではなく、対象の情報を杖に記憶し、その情報から対象となったモノを複製として実体化させるという『ティアーズオブザキングダム』にあったブループリントに近い能力となっている。そのため、食べ物を運んであげるサブイベントで、実物ではなく、カリモノを呼び出して提示すると・・・?
なお、カリモノはYボタンを押すとトリィによって生成され、カリモノの目の前でZRボタンを押す事で消すことができる(長押しすると出したカリモノを全部消せる)。
ちなみにほんのり温かいとのこと。
- カラクリ
ダンペイが作った魔物を模したゼンマイ式のカラクリ。設置して戦闘の補助に利用出来る。
カリモノとの違いは長時間の支援が可能ということ。ただし出した瞬間から自動で動くカリモノと違い、ゼンマイを巻く必要がある他、攻撃を受け過ぎると壊れてしまう。
壊れたカラクリはダンペイに修理費を払うことで直してもらえるが、「魔物の肝」を持っていると1つと引き換えにタダで直してもらえる。
道中で出会った妖精を収納できる瓶。
力尽きた時にハートを5個の状態まで復活させてくれる。
装備品
宝箱や商店から手に入り、中にはダメージ減やジャンプ力アップなど特殊効果が受けられるものもある。
- ふく
身に纏う服によってゼルダ姫の見た目が変化するため、着せ替えの要素もある装備品。
ただし、指名手配中はお忍びの服しか着用できず、着せ替えできるのはゼルダ姫の冤罪が晴れた後である。
なお、当然ながら服を脱いで装備しない状態には出来ない。
- アクセサリー
見た目は変わらないが、服同様様々な効果を持っている。
ハートのピン | 見通しレンズ | 見通しグラス | ゲルドのサンダル | ゾーラの水かき |
エネルグローブ | エネルベルト | 古代のお守り | フェアリーフラワー | 一の極み |
クライムバンド | ゾーラのうろこ | シルバーブローチ | カエルリング | ストーンアンクレット |
カラクリバングル | アイススパイク | ゴールドブローチ | つっぱりホーン | ハートのバレッタ |
スピンサポーター | 二の極み | 終の極み | ミョーなお守り | フェアリーコロン |
力のベル | ゴロンのうでわ | 金のこし巻き |
装備可能数は大妖精にルピーを支払うことで最大5つまで増やすことができる。
ゲームシステム
基本アクション
2Dゼルダとしては異例のジャンプで段差を登ることが可能(他のシリーズではロック鳥の羽などアイテムや魔法・仲間による効果でジャンプしたり段差を登ったりするが、見下ろし視点でフィールドの段差を操作キャラ自身がジャンプで登る事自体は今作が初である)。プロローグの時点で分かるが、ゼルダ姫だけでなく、リンクもジャンプが可能。
ジャンプ自体はそれほど高くなく(テーブル2個分の高さのジャンプ力)、崖など高い段差や広い谷などは適宜「カリモノ」で対応していかなければならない。
また、アイテムなしに泳ぐことができる(3Dゼルダでは普通に泳げるので忘れがちだが、2Dゼルダでは水かきなどのアイテムがないと泳げない作品が多い)。
ただし、潜水時は(酸素)ゲージが発生し、0になると溺れてダメージを受ける。
ZLボタンで近くのものをロックオンして、そちらに向きながら移動する。遠距離の攻撃やカリモノ/シンクの際にも使える。
スピン
Rボタンで発動。その場で回転移動して草を刈れる。
リンクにおける回転斬りだが、あちらとは違い敵にダメージを与えることは出来ない。ただし、タメがいらなかったり水中でもできたりと差がつけられている。
ゼルダが燃えてしまってもスピン連打で早めに火を消して延焼ダメージを抑えることが出来る。
ちなみにスピンを連打するとかなりのスピードで移動出来る。通常なら走って追いつけない鬼ごっこのミニゲームではこれで追いつくことができ、ゼルダシリーズお馴染みのスニークミッションイベントでもこれで強引に突破出来てしまう。
この事実に気づいたプレイヤーたちは常にゼルダを回転移動させることとなる(従来通り見つかった時点でアウトにしなかった方も悪いと言えば悪い)。
ただ、場所によっては障害物に道を阻まれていたり、逃げた先にも兵士がいたり、兵士の目を掻い潜りながら仕掛けを作動させるなどのこともあるため、流石に無策でゴリ押し攻略できるわけではない。
カリモノ
道中で見つけたモノにトリィロッドを振る事で、それを「お借りする」事が可能。
一度「お借りした」モノは、好きなタイミングで生成でき、お借りできるモノはテーブル、木箱、ベッド、水の塊など様々。
カリモノは一つずつだけでなく、複数生成する事が可能であり、これらを上手く使う事で移動できる範囲が大きく広がっていく。
ただし、カリモノには「コスト(トリィのおさげの消費量)」の概念があり、一回に呼び出せる量はトリィのおさげの数に限られ、さらにはより性能が良い物のカリモノは消費量も多くなっているため、上限値以上のカリモノは登録まではできても、呼び出せないなどの制約が生じる。おさげの数以上のカリモノを出す際は、最初に出したカリモノから順に消滅するようである(次に消滅するカリモノは点滅して知らせてくれる)。
また、カリモノを画面外に追いやるくらいに離れると、自動的に消滅する。
このコストは、ダンジョンを攻略し、トリィの仲間を救うことで、段階的に上限値が増えたり、呼び出すのに必要なコストが減る形で、呼び出せる数が増えたり、より高コストのものが呼び出せるようになったりするほか、ゼルダの目の前ではなく遠距離で発動させたりできるようになったりもする。
魔物との戦闘でもお借りした石などをぶつけたりして対応。
なお、石のサイズがリンクの持ち上げるようなものと比べてもかなり大きいため「知恵…?」という意見もあるが、カリモノの説明では「投げやすい石」とあるため、デザイン上大きく見えるだけで、従来の持ち上げられる石に相当すると思われる。もっとも、重い岩やトゲトゲのウニなど、流石に持ち上げる事ができないカリモノは存在する(持ち上げられるものでも、上に何かが乗ってたら持ち上げることができない)。
魔物自体を「お借りする」事も可能で、生成出来れば頼もしい味方となる。生成した魔物はZLボタンで注目した相手を攻撃する。また、より強力なLv2、Lv3の魔物も存在し、コストは高いがより頑丈でより高い攻撃力を誇る。
魔物のカリモノは触れてもダメージはないが、炎の魔物によって燃えた草に触れてしまうなど、間接的な要因でダメージを受けることもある。
ちなみにベッドのカリモノは足場として上に乗る他にも寝ること(本来の使い方だが)ができ、ハートを回復できる。どこでも(ボス戦の最中でも)ベッドを出して寝れる…が、その間も時間は進み、攻撃を受ける可能性もあるので過信は禁物。
実は寝続けるより、寝て起きてを繰り返した方が早く回復する。
飛行系の魔物(のカリモノ)を持ったまま高所から降りると空を飛ぶ(滑空する)ことができる。小技として、肉のカリモノを置く→飛行系魔物のカリモノを出してシンクする→肉を持ち上げる…という手順を行うと肉が向いている方向にカリモノがゼルダを運んでくれる。このため真っ直ぐに空を運んでもらうことが可能となる。
「お借りできる」モノの種類は、青沼Pですらすべて把握できない位の量がある様子である。
シンクシステム
旅の途中で巨大な大岩のような、お借りする事も出来なければ、お借りしたものを使っても破壊出来ないものが行く手を阻む事がある。
そう言ったものに対しては、トリィロッドのもう一つの力であるシンクを活用する。Xボタンでゼルダの正面方向に向かってトリィを飛ばし、対象に当てる事で発動する。
シンクを使う事によって、ゼルダとものの動きを同期(シンクロ)させる事が可能となっている。また「カリモノ」に対しても使える。
ゼルダの動きにあわせてモノを動かすか、Rボタン押しっぱなしでモノの動きにあわせてゼルダを動かすか選ぶことができ、例えば「ハイラルのあるきかた」では、大岩をシンクしてゼルダの移動に合わせて動かし、崖に落とすというパターンと、高所にある移動する足場をシンクして、空中を浮遊して谷を乗り越えるというパターンが紹介されている。
ウニのように持ち上げることも押して移動させることも出来ないカリモノを、これで持ち運ぶ(というか攻防一体の盾にする)ことができる。
また、穴の向こうにあるものを引っ張ったり、地面に埋まった宝箱をシンクして引っ張り出すなど多種多様である。
中にはデクババのようにシンクで引っ張ると倒せる敵もいる他、ボスの弱点をシンクで引っ張り出すなんていう意外にもほどがある使い方も可能。
シンクしたときの向きと距離に固定されるため、移動時は要注意。
また、ゼルダの方が動きを合わせる場合、対象が魔物のカリモノだと相手はランダムに動くため、場合によってはとんでもない方向に移動させられる。
なお、動きに合わせる方にはトリィが取り付く。
ちなみにこれはトリィ自身の能力であり、トリィロッドを奪われるイベント中でも問題なく使える。
剣士モード
序盤に訪れる「ミナミノ遺跡」で拾った剣を「カリモノ」にすることで、優れた剣士である「リンクの姿と力」をお借り出来るようになる。
これによって剣を使った直接攻撃が可能になるほか、カリモノと共闘する事も可能。
「剣」の正体を含め、詳細はリンク先を参照。
乗馬
3Dゼルダではおなじみの移動手段(『風のタクト』を除く。2Dゼルダでは『4つの剣+』が初)。
ハイラル牧場での依頼をクリアすると借りられる。前作とは違い名前を付けたり、ステータスなどの育成要素はない。
ダッシュすることで弱い魔物は蹴散らす事ができ、ちょっとした程度の段差なら軽く飛び越えることが可能。
ただし、ある程度走ると、障害物に当たるか、進行方向と逆の向きにLスティックを倒さないと止まらないため、少々操作に癖が生じる。
ハイラル城の奪還後に新たなミニチャレンジが発生し、クリアすることでゼルダ姫専用の白馬が手に入る(それまではレンタルできない)。チャレンジ終了後にニンジンをカリモノにすることで、フィールド上ならいつでも呼び出せるようになる。
他の馬も今まで通りにレンタル出来るが、呼び出せるのは白馬のみとなる。
スムージー屋
アキンドナッツが各地で営む露店。食材を組み合わせることで様々な効果を持ったスムージーを作ってもらえる。
回復のほか、時間制限付きでの寒さや暑さへの耐久能力、水中での移動時間増加などの効果がある。
『ブレスオブザワイルド』と『ティアーズオブザキングダム』で言うところの料理に相当するか。
しるべ
ハイラルの各地にある謎のオブジェ。トリィたちが各地の裂け目を塞ぐための移動拠点としていたもの。
触れることで登録でき、マップ画面から登録したしるべのところへワープできる。
ダンジョンマップを入手すれば、ダンジョン内はもちろん、無の世界から元の世界へ自由にワープすることも可能。
amiibo
スマブラシリーズを含めたゼルダキャラを読み込ませると、冒険に役立つアイテムが入手できる。海岸の洞窟を抜けた後から読み込み機能が解禁される。あるタイミングより、色違いの服などレアなアイテムも入手できるようになる。
リアルタイムで1日3回しか読み込めない。
謎解き
お借りすることができるカリモノの種類の多さと、シンクやカラクリなどの要素もあり、従来よりも多様性・自由性が広い。
例えばPVでも、強風が吹く通路を進む例として、箱を出して飛ばされない内に乗って渡るものと、植木を出して風を防いで通り抜けるの二種類の方法がある。
また、下記の関連動画にあるナカムラとよゐこの公式プレイ動画でも、本来ならシンクを使って攻略する場面をカリモノで強引に突破したり、本来ならある魔物のカリモノで一気に壊す木箱の列を火で燃やすなど、プレイヤーの知恵次第で攻略法も無限大である。
ボス戦でもボスの弱点は明確化するが、その弱点をどういった手段で攻撃するかはプレイヤーの判断に委ねられる。
もっとも、ウニなどの硬い敵にはゾルやツボなどの壊れやすいカリモノではダメージを与えられなかったり、高所の敵は遠距離攻撃できる手段や空飛ぶ魔物のカリモノを使わなければならないなど、カリモノの相性を考える必要もある。
ただし、攻略の仕方をプレイヤーにすべて委ねる仕様上、ヒントの類いは一切用意されていないため、プレイヤーによってはわからなくて詰むこともあり得たりする。
一応、ヒントらしき話をする人物や、カリモノの説明欄、ステージギミックでさりげなくヒントを残す(例:ミナミノ神殿にて石像の盾をシンクで引っ張る仕掛け→盾を構えた敵に対して、シンクで盾を弾きはがせるというヒント)ことがあるが、如何せん多くのプレイヤーに気付かれないケースもある。
ただ、ハッキリとした攻略法を明記しないことにより、より効率的な方法や別の方法を試すために周回するという楽しみ方もあり、一概に悪いことばかりではない。
スニークミッションについて
ゼルダシリーズ恒例のイベントだが、(スピン連打で多少ゴリ押しできるとはいえ)今作は頻度も多く敵の反応もパワーアップしている。
まず、警備兵の視界だが、どんなに離れていても視線の先にゼルダがいれば直ぐ様追いかけてくる。たとえ障害物に遮られても、わずかな隙間から視認してくることもある。また、聴覚も優れ、よそ見してても近くで走れば足音に気付いて追いかけてくる。
そして、巡回ルートにさっきまで置いてなかったものが置いてあったり、ものが動かされていると不審がって近付いてくる。ツボに隠れながら移動する時は困るが、逆にこれを逆手に取って警備兵の視線を逸らすことも可能。
そして、ゼルダが飛び越えられる障害物は警備兵も飛び越えられるため、テーブル程度では足止めにはならない。
余談
主人公としてのゼルダ姫
いつもは攫われるヒロインとしての印象が強いゼルダが、主人公として戦うことに違和感を覚えるプレイヤーもいる。
しかし、過去のシリーズを見返せば、本人や別の姿で戦闘に参加する姿や、敵に憑依されてリンクと戦う作品はあり、リンクと力を合わせて敵に立ち向かう『4つの剣+』、最後まで一緒に冒険を繰り広げる『大地の汽笛』、城を出て活発に過ごす様子が描かれる『ブレスオブザワイルド』・『ティアーズオブザキングダム』なども合わせ、ゼルダ自身が戦いに挑む、主体的に冒険に関わる作品は少なくない。
ゼルダが主人公という点についても、メインシリーズではないが初期に発売されたゲームブック「蜃気楼城の戦い」でリンクとのダブル主人公という形で登場・戦闘を行っている。「ハイラル英雄伝説」ではリンクこそ登場するもののゼルダが実質的な主人公として描かれている。
またCD-iで発売された『Zelda:The wand of Gamelon』および『Zelda's Adventure』(PHILIPS社が任天堂からキャラクターの使用権を得て、Animation Magic社が開発。海外限定発売)ではゼルダ姫が単独主人公となっている。
このため、あくまで「日本で販売された、任天堂公式のコンピューターゲームシリーズでは」初となるが、CD-iで発売された2作に関してはこれまで『ハイラルヒストリア』『ハイラル百科』などでも一切触れられていない黒歴史となっており、本作の発売告知にあたっても任天堂からの言及は全くない。
メインシリーズではないが『大乱闘スマッシュブラザーズ』や『ゼルダ無双』では、殴る・蹴るなどの直接的な攻撃ではないにしろ十分な戦闘力を発揮しており、武闘派なゼルダ自体も今回が初めてではない。
また、スマブラシリーズでは敵を召喚して戦う描写もあるが、これまでの原作本編にはなかった技のため、ある意味で逆輸入となる(一応は、「大地の汽笛」で憑依したファントムを召喚するという、原作要素をアレンジした技ではある)。
時系列考察
任天堂公式の開発者インタビューである「開発者に訊きました」によれば、当初はこれまでのシリーズにおけるハイラルの歴史をボカして作業を進めたという。ゼルダシリーズの壮大な歴史に触れるのは、青沼Pはじめ古参のスタッフであっても簡単ではないとのこと。この点は前作にあたるBotWとTotKも同様で、明確な時系列の言及は避けられている。
一方「今回も、歴史の中に新説を立てたつもりはないんです。」とも語られており、これまでのハイラル史の中の出来事として大きな矛盾が生じないようにされている、つまり「何らかのシリーズの流れに明確に位置するものであり、新しい時間軸ではない」と解釈することもできる。
また、そもそも作中や公式メディアにてシリーズのいずれかの作品との直接的な関係を示す(作品の時間の前後がはっきりと分かる)ような表現はない。
地形・地名以外にも様々な形で過去作のオマージュが見られるが、オマージュが見られたからと言って必ずしも連続した時系列とは限らない。
これらを踏まえた上で、より詳細な時系列考察についてはこちらの記事を参照していただきたい。
マスターソード
今作ではマスターソードは登場しない(リンクが持っている剣もマスターソードとは形状が異なる)が、マジカルソードやフォーソードなど、ハイラルの舞台でマスターソード以外がリンクの最終武器になる作品もある。
今回のマスターソードの立ち位置は別の武器が務める。
関連動画
Nintendo Direct 2024.6.18
紹介映像
ハイラルのあるきかた1「カリモノ篇」
ハイラルのあるきかた2「大地篇」
ハイラルのあるきかた3「無の世界篇」
CM「ゼルダ姫が主人公篇」
CM「カリモノ篇」
ナカムラチャレンジ(前編)
よゐこのゼルダでカリモノ生活(前編)
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悪知恵のかりもの(PVネタ)
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前後作 | タイトル |
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前作 | ティアーズオブザキングダム |
次作 | ??? |