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知恵のかりもの

ちえのかりもの

『ゼルダの伝説』シリーズ本編作品の第20作目。2024年9月26日発売。正式タイトルは『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』。
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リンクを失ったハイラルの世界、運命はゼルダ姫に託される

【編集者向け】編集上の注意点とネタバレ部分の編集用テンプレート編集


「ネタバレ」の配慮について編集

本記事は2024年9月26日に発売されたばかりの作品について取り扱っており、また人気シリーズ『ゼルダの伝説』の最新作ということから、未プレイ含めて非常に多くの人が閲覧している記事です。


記事編集にあたっては閲覧者に向けて充分なネタバレへの配慮をお願いします。


ストーリーの核心に迫るような内容公式サイト・公式PV以外で確認できないようなキャラクター・ストーリー・舞台背景等に関する詳細な説明の記述は避ける、あるいは未プレイ・未クリアの人が不意に閲覧しないよう、ネタバレがあるという注意喚起を行うようにしてください。


具体的な対策としては

  • ネタバレ項目部分と一般項目部分の隔離(「ネタバレ」という見出しの設定、改行など)
  • 項目トップに「ネタバレ注意」と記載、及びネタバレ注意アイコンの使用

※「ネタバレ」の記事も参照。


ご理解とご協力をお願いします。


発売前の記事編集時の注意点編集

本作に限らず、発売前の作品の情報を追記・修正する際には、基本的には作品の制作・販売元の公式ホームページまたは公式配信の動画にて公開・示唆される情報のみを記載してください。

公式以外のメディア、例えばゲーム雑誌やゲーム情報サイトからの情報に関しては、公式からの情報の監修があるか、そのメディア独自の見解に基づく憶測ではないか、リーク(機密情報漏洩)などを行っていない信頼性の高いメディアかを確認したうえで記載してください。

これらに記載されていない情報を追記することは、本百科事典のガイドラインの禁止事項「広く公表される前の情報を当事者の意に反し流布するもの」に違反することになります。また、いわゆる「嘘バレ」などの誤情報を広める危険性もあります。


編集を行う際には、情報のソースが確実なものか、不正な手段で公開された情報ではないかを確認してください。


特に海外からの情報には注意してください。発売前にゲームデータを不正に入手し、プレイ映像を公開する悪質なネットユーザーが確認されています。


発売直後用のネタバレ注意喚起テンプレ編集

ネタバレの度合いに応じて、下記テンプレを利用して閲覧者への注意喚起・項目隔離を行ってください。


ネタバレ注意(基本)
  • この先は (各コンテンツタイトル) のネタバレを含むため、閲覧は自己責任でお願いします。
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物語の核心に触れるネタバレ
  • この先は (各コンテンツタイトル) の物語の核心であるネタバレを大いに含むため、閲覧は自己責任でお願いします。
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概説編集

2024年6月18日のニンテンドーダイレクトで情報が解禁、PV(発売前トレイラー)も公開された。


記念すべき20作目のタイトルで、見下ろし型(2D)ゼルダの伝説としてはトライフォース3銃士』以来実に9年ぶりの完全新作となる。

日本での正式名称は『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』。海外版タイトルは『The Legend of Zelda: Echoes of Wisdom』。


本作はメインシリーズで初めてゼルダ姫を主役(プレイヤー)に置き、グラフィック面ではNS版『夢をみる島』で試みられた人形劇タッチの3DCGが用いられている。

『ゼルダの伝説』の主人公の名前はゼルダ」という初心者あるあるの勘違いが、38年の時を経て遂に正式に現実のものとなった(誰が呼んだか「リンクの伝説」)。


見おろし型で、『ゼルダの当たり前』を見直した、新しい遊びを体験できるとの事。

マップ内を自由に移動できるオープンワールドとなっているが、さすがに前作(および前々作)のようにいきなりラスボスに挑むことは出来ず、従来のゼルダシリーズのようにストーリーを進める必要がある。


開発について編集

開発者インタビューによれば、これまでゼルダリメイクを何作か手掛けたグレッゾに、今回は完全新作を依頼、グレッゾ社員側からの新作アイディアを募るところから始まった。

その結果Switch版『夢をみる島』の「パネルダンジョン」を発展させたような「コピー&ペーストしてオリジナルのダンジョンを作るエディットダンジョン」(ゼルダ版マリオメーカー?)の方向で、1年くらい進めていたが、青沼英二プロデューサーの上司ばりの“ちゃぶ台返し”により「ゲームフィールドにコピー&ペーストできるものを置いて敵と戦うために使う」カリモノシステムが生まれた(なお、青沼Pは初めからこのような仕組みを考えていたが、まずは「オリジナルのダンジョンを作る仕組み」の試作を実際にプレイして体験し、これをカリモノの仕組みに変えることでもっと良くなると確信した)。

また、当初は従来通りリンクを主人公として開発していたが、「カリモノ」と「剣と盾」を両立させるには相性が悪く、「剣と盾」を使わない主人公が必要となり、かねてから「ゼルダが主人公である必然性があれば、ゼルダ主人公の作品を作る」と考えていたこともあり、剣と盾を持たないゼルダを主人公にすることが決まったという。


あらすじ編集

長きに渡る冒険の末、ついにゼルダ姫を捕らえていた宿敵ガノンを討ち果たしたリンク。しかし、その直後、突如発生した謎の裂け目に引きずり込まれてしまう。

リンクは咄嗟の判断で矢を放ち、封印されていたゼルダの解放に成功する。


裂け目が大きく広がる中、辛くも脱出したゼルダは、ハイラル全土に裂け目が発生し、それに人や物が引きずり込まれる「神隠し」なる現象が発生した事を知る。


リンクも消息不明となった中、ゼルダ姫は妖精トリィと出会い、「トリィロッド」と呼ばれる杖を授かる。

この縁を好機と見たゼルダは民と国の危機を救うため、冒険の旅に出るのであった。


登場人物編集

主要人物編集

本作の主人公であるハイラルの姫君。

冒頭でガノンに捕らわれていた所をリンクに救われるものの、突如発生した謎の裂け目により離れ離れに。

なんとかハイラル城へと逃げ延びるが、その城も突如として発生した裂け目に城下町ごとのみ込まれ、さらに裂け目から現れた偽者のハイラル王たちに、裂け目を発生させた罪を着せられてしまう。


牢屋に幽閉された後、そこで妖精のトリィと出会い、トリィロッドを携え、リンクと本物の王を探しにハイラルを冒険することとなる。


今作のゼルダの相棒となる妖精。ゼルダに「カリモノ」の力を操れるようトリィロッドを授ける。

今までの作品のお供妖精とは一風変わった、雫のような丸っこいデザインをしている(どことなくコログ族に近い)。

裂け目を消す役目を持つが、裂け目がいつまで経っても消えないどころか広がっていることに疑問を抱き、裂け目の下の「無の世界」にいるはずの仲間を探すため、ゼルダに協力を頼む。


(久しぶりに)お馴染み緑の衣をまとった勇者。ミナミノ村に住む若き剣士で、各地の人から頼まれて草刈りから魔物退治まで何でも請け負っていた。

ある日、ガノンにさらわれたゼルダ姫を助けに向かうが、ガノンを撃破した際に、そのまま謎の裂け目に飲み込まれて行方不明になる。

裂け目に飲み込まれる直前、ゼルダ姫が捕らえられていたクリスタルに、弓矢を使用してヒビを入れており、これがゼルダが脱出する手助けとなった。


本作の敵役である強大な魔物。裂け目から出てくる魔物の中で強大な力を持ち、以前から裂け目を発生させており、そのためリンクに追われていた(ただ、ハイラルの人々からは存在を認識されていなかった)。

2Dゼルダ作品の恒例に則り、人型のガノンドロフではなく豚の魔物としての姿である。

本編の7日前にゼルダを攫い、水晶に封印していたところ救出に来たリンクに敗れる(もっとも、何故か不気味に高笑いしながら霧散しており、本当に倒されたのか疑問に残る)。しかしガノンが遺したトライデントから謎の裂け目が現れて……?


ハイラル王国編集

ハイラルを治める初老の王。ゼルダ姫の父親。

民のために謎の裂け目の事件を解決しようと尽力しており、ゼルダが攫われて心配しつつも、不甲斐なさを嘆くウギ将軍達に「今は娘が無事に帰ってきたことを喜ぼう」と励ますなど、王としても父親としても立派な人物。

玉座から現れた謎の裂け目からゼルダを庇い、助けようとしたウギ将軍とサダリ大臣と共に裂け目に飲み込まれてしまった。


その後、裂け目から現れた偽りのハイラル王(本物と異なり、目が赤い)によって、ゼルダ姫は裂け目を生み出した犯人に仕立て上げられてしまった。


ハイラル王国の将軍。正義感の強い熱血漢。

謎の裂け目から現れた魔物を兵達と共に討伐していた。

名前の由来はおそらく「右」の音読みと訓読み(「」と「み」)。


ハイラル王を助けようとして裂け目に飲まれ、偽りのウギ将軍と入れ替えられた。


ハイラル王国の大臣。真面目で礼儀正しい。女性。

謎の裂け目の研究をしていた。

名前の由来はおそらく「左」の音読みと訓読み(「」と「ひだり」)。


ウギ将軍と同様に、偽りのサダリ大臣と入れ替えられた。その後、ミナミノ草原の無の世界にて発見され、ミナミノ神殿をクリアすると無事解放される。

その後はルーベリの家にて情報収集でゼルダをサポートする。


王家に仕えるシーカー族の老婆。ゼルダ姫の乳母で、常に彼女の味方。衣装の背中にはシーカー族のマークがあり、歩くと雫部分が揺れる。

地下牢から脱出するゼルダに助力し、目立たないようにお忍びの服を与えた。

老齢でありながら武芸に長けており、ゼルダを追ってきた兵士たちを歩行杖一本で瞬く間に気絶させた(身内であるインパを相手に兵が油断していた可能性もあるが、それにしても相当に軽やかな身のこなしと腕っぷしである)。

これまでのシリーズにも武術を扱うインパは何度か登場しているが、いずれも若い姿であり、老齢の彼女の戦闘描写は非常に珍しい。


ゴロン族編集

ゴロン族の族長。海苔のような太眉が特徴の青年。

亡き父の後継いで族長になったばかり。ゴロン族では珍しい学者気質のため周囲には頼りなく思われている。そのため常にプレッシャーに晒されている。


ゾーラ族編集

川ゾーラの族長。ナマズのような黒ひげを蓄えた巨体の川ゾーラで、周りからは「アニキ」と呼ばれている。

『神々のトライフォース』におけるキングゾーラとの関係性は不明。


海ゾーラの族長。女性。


ゾーラ族が祀る精霊。白いクジラのような姿をしている。


ゲルド族編集

ゲルド族の族長。トーナの母親。

裂け目の対処とはいえ、魔物との終わりなき戦いを強いられる兵士たちに心を痛めている。


ゲルド族の兵士長。セラムの娘。

裂け目の魔物に襲われたところをゼルダに救われ、彼女が裂け目を消せると知り、協力を申し出る。


セラムの補佐。

忙しいセラムに代わってトーナを育て鍛えた恩人である。

しかしハイラルの各地に裂け目が現れて以降、不確かな憶測でいたずらに兵を消耗させ、ゼルダを異様に敵視するなど不審な行動をする。


デクナッツ編集

家族でスムージー屋を営むデクナッツたち。



その他編集

「裂け目」の研究者。インパの兄。

名前の由来は恐らく「ブルーベリー」から。

リンクとは本編開始前から交流があり、彼のために「力の剣」を作り託した。家の地下には力の剣や弓矢、バクダンなどの作成に苦労した形跡が見られる。


時のオカリナ』からそこそこお馴染みのキャラクター。

今作ではカラクリ技師であり、様々なカラクリを作ってゼルダの助けになる。


ヘブラ山で暮らす雪男(?)。


地形編集

ハイラルの大地は地続きになっていて、各地には様々な種族が暮らしているのが特徴。

メインストーリーに関わりのある場所はマップで印がつけられ、ミニマップで大体の方向を教えてくれる。


ハイラル城編集

シリーズお馴染み、ハイラルの中心に位置する城。


  • ハイラル城下町

『神々のトライフォース』におけるハイラル城の中庭が、丸々城下町になったような作りになっている。

物語中盤ではやはりというべきか城下町と人々ごと謎の裂け目に飲み込まれてしまった。


ハイラル平原編集


  • ハイラル牧場

ハイラル城より南西のハイラル平原にある牧場。牛や馬が飼われている。

馬が1頭行方不明らしく、見つけると馬を借りることが出来る。

過去作におけるロンロン牧場を彷彿とさせる場所。


ハイラル平原・東編集


  • 東の神殿

ハイラル平原の東にある古代遺跡。

ストーリー上行く必要はないが、内部に潜んでいる魔物と戦うミニチャレンジがある。


ハイリア湖編集

歴代シリーズでお馴染みの大きな湖。ハイラル城より南東に位置する。


ミナミノ草原編集

その名の通り、ハイラル城の南に位置する草原。


  • ミナミノ海岸

地下牢から脱出したゼルダが最初に辿り着く場所。右隣にはミナミノ村がある。


ミナミノ森編集

裂け目によって分断された道の向こう側には規則的に建てられた石柱水場に囲まれた建物らしき石のオブジェなど遺跡群のようなものがある。


  • ミナミノ村

リンクの出身地。ストーリー中に一番最初に訪れる村となる。


  • ミナミの遺跡

最初に訪れるダンジョン。無の世界に飲み込まれておりサダリ大臣が捕まっている。

プロローグでゼルダがガノンに囚われていたのもここである。


ゲルド砂漠編集

砂嵐が起こる灼熱の砂漠。女だけの種族「ゲルド族」が暮らしている。

ハイラル城より南西に位置する。

砂漠の各所では中ボスとしてラネモーラが待ち構えており、砂嵐を起こしてマップを使えなくしてしまう。

ちなみに、神々のトライフォースにおける『砂漠の神殿』の入口らしき廃墟がある


  • オアシス

ゲルド族が警備する砂漠の休憩所。商人たちの姿も見られる。

テントの中では食糧難に備えてヨロイマンゴーの研究をしているゲルド族がおり、マンゴー狩りのミニゲームで遊べる。


  • ゲルドの街

ゲルドの族長セラムが治める街。


  • ゲルドの聖域

ゲルド砂漠のダンジョン。裂け目に侵食されてしまい、そこから溢れ出る魔物たちを封じるべく砂の中に埋められてしまっている。

戦闘に長けたゲルドの戦士たちが裂け目から現れる魔物を倒しつつ聖域を取り戻そうとしている。


ジャブール水域編集

漁師たちが暮らすウミベノ村を挟んで川ゾーラと海ゾーラの2種の「ゾーラ族」が棲む風光明媚な水源地帯。北部は川、南部は海になっている。


  • ウミベノ村

ハイリア人の漁師たちが暮らす海辺の村。日焼けした肌が特徴。

船を家屋に改造している者も見られる。


  • 川ゾーラの里

ゾーラ川の上流にある川ゾーラたちの住居。


  • 海ゾーラの里

ゾーラの入り江にある海ゾーラたちの住居。


  • 交流の場

種族を問わず集まり、ゾーラたちの合奏を楽しむ場所。


  • ジャブール遺跡

ジャブール水域のダンジョン。ジャブジャブさまのすみかの奥にある遺跡。


オルディン火山編集

ゴロン族」が生息する、切り立った崖と溶岩が行く手を阻む火山地帯。プロローグの景色を見れば一目瞭然だが、ハイラル城の北西部に位置する(ただ、歴代ではオルディン地方はハイラル城の東、または北東であることが多いため、今作では逆方向になる)。

名物はロース岩だがゼルダ姫はもちろん、一般的なハイリア人は食べられない。今作ではじゃがいもならぬジャガ岩、ゴロン族にとってはおやつ感覚の岩塩を入手できる。


オルディン火山の麓にある村。今作ではシーカー族とは特に関係がない様子。


オルディン火山登山道を進んだ先にあるゴロン族たちの住居。


  • オルディンの神殿

オルディン火山のダンジョン。火口に秘匿された神殿。


フィローネ湿原編集

デクナッツ」達が生息する、草木に覆われ入り組んだジャングル地帯。沼地もある。

ミナミノ草原より東、ハイリア湖より南東に位置する。

今作のデクナッツは甘いもの好きである様子で、魔物が出す糸を綿菓子のようにして食べる様子が描かれている。


  • デクナッツタウン

デクナッツたちの集落。


  • フィローネの神殿

デクナッツタウンの北部にある神殿。彼らには「ごちそうどころ」と呼ばれており、デザート食べ放題の場所(会員制)として利用されている。


ヘブラ山編集

大雪山。吹雪が吹き荒れているエリアがあり、スムージーなどで対策しないと徐々にダメージを受ける。

ハイラル城の北部に位置し、その麓には教会と墓地がある。


いにしえの森編集

霧が立ち込めるうっそうとした大森林。ハイラル城より北西、ヘブラ山とオルディン火山の間にある。

噂では恐ろしい魔物の足跡があるというが……。


無の世界編集

What happened with Khadgar...??

ハイラルの各地に発生した裂け目から、トリィの力によって入ることが出来るもう一つの世界。


ハイラルの地形や物質、そして飲み込まれた人が時間が止まったように浮かび上がる不気味な空間。トリィによると、裂け目に飲まれたものや人は固まってしまい、やがては消滅してしまうようで、それを元通りにするため裂け目の奥にあるダンジョンを攻略してトリィの仲間たちを救出する必要がある。

各地の裂け目によっては内部の構造が変化する。


トリィによればゼルダは「特別」とのことで、無の世界においても異変をきたすことなく地上と同じように行動できるが、ストーリー序盤の裂け目から逃げるイベントの様子から察するに、トリィの力がないとゼルダ姫でもひとたまりもないと思われる。


また、無の世界や裂け目の近くでは裂け目から生み出された黒一色の魔物が徘徊し、裂け目に飲まれた人間を複製した偽物も暗躍している様子である。一方、ダンジョン内では黒一色ではない魔物が徘徊している。


裂け目自体は昔から発生しており、トリィ達が人知れず裂け目を消していったとのこと。本編より前に裂け目に飲まれて神隠しにあった子供たちがおり、なんとか戻ってこれたものの物言わぬ廃人となってしまっている(トリィの仲間を解放して裂け目を消した場合、救出された人々は廃人化せずに生還する)。

現在ではトリィの仲間が何者かによって囚えられてしまったため、裂け目が消えずにどんどんと広がり続けてしまい、今回の事件が発生した。


ゲームシステム編集

基本アクション編集

2Dゼルダとしては異例のジャンプで段差を登ることが可能(リンクの場合はロック鳥の羽などアイテムや魔法・仲間による効果でジャンプしたり段差を登ったりするが、見下ろし視点でフィールドの段差を操作キャラ自身がジャンプで登る事自体は今作が初である)。

ジャンプ自体はそれほど高くなく(テーブル2個分の高さのジャンプ力)、崖など高い段差や広い谷などは適宜「カリモノ」で対応していくようである。


また、アイテムなしに泳ぐことができる(3Dゼルダでは普通に泳げるので忘れがちだが、2Dゼルダでは水かきなどのアイテムがないと泳げない作品が多い)。

ただし、潜水時はゲージが発生し、0になると溺れてダメージを受ける。


ZLボタンで近くのものをロックオンして、そちらに向きながら移動する。遠距離の攻撃やカリモノ/シンクの際にも使える。


スピン編集

Rボタンで発動。その場で回転移動して草を刈れる。

リンクにおける回転斬りだが、あちらとは違い敵にダメージを与えることは出来ない。ただし、タメがいらなかったり水中でもできたりと差がつけられている。


ゼルダが燃えてしまってもスピン連打で早めに火を消して延焼ダメージを抑えることが出来る。


ちなみにスピンを連打するとかなりのスピードで移動出来る。通常なら走って追いつけない鬼ごっこのミニゲームではこれで追いつくことが出来、兵士たちの目を盗んで脱出するパートでもこれで強引に突破出来てしまう。

この事実に気づいたプレイヤーたちは常にゼルダを回転移動させることとなる。


カリモノ編集

お借りします!

道中で見つけたモノにトリィロッドを振る事で、それを「お借りする」事が可能。

借りると言っても、それそのものを実際に持って行くわけではなく、対象の情報を杖に記憶し、その情報から対象となったモノを複製として実体化させるという『ティアーズオブザキングダム』にあったブループリントに近い能力となっている。

なお、カリモノはYボタンを押すとトリィによって生成され、カリモノの目の前でZRボタンを押す事で消すことができる(長押しすると出したカリモノを全部消せる)。


一度「お借りした」モノは、好きなタイミングで生成できる。

お借りできるモノはテーブル、木箱、ベッド、水の塊など様々で、それらは一つずつだけでなく、複数生成する事が可能である。

これらを上手く使う事で移動できる範囲が大きく広がっていく。


ただし、カリモノには「コスト(トリィのおさげの消費量)」の概念があり、一回に呼び出せる量はトリィのおさげの数に限られ、さらにはより性能が良い物のカリモノは消費量も多くなっている。おさげの数以上のカリモノを出す際は、最初に出したカリモノから順に消滅するようである(次に消滅するカリモノは点滅して知らせてくれる)。

また、カリモノを画面外に追いやるくらいに離れると、自動的に消滅する。


魔物との戦闘でもお借りした石などをぶつけたりして対応。

なお、石というか岩のサイズがリンクの持ち上げるようなものと比べてもかなり大きいため「知恵…?」という意見もあるが、カリモノの説明では「投げやすい石」とあるため、デザイン上大きく見えるだけで、従来の持ち上げられる石に相当すると思われる。もっとも、重い岩やトゲトゲのウニなど、流石に持ち上げる事が出来ないカリモノは存在する。


魔物自体を「お借りする」事も可能で、生成出来れば頼もしい味方となる。生成した魔物はZLボタンで注目した相手を攻撃する。また、より強力なLv2、Lv3の魔物も存在し、コストは高いがより頑丈でより高い攻撃力を誇る。

魔物のカリモノは触れてもダメージはないが、炎の魔物によって燃えた草に触れてしまうなど、間接的な要因でダメージを受けることもある。


小ちなみにベッドのカリモノは足場として上に乗る他にも寝ること(本来の使い方だが)ができ、ハートを回復できる。PVのようにどこでも(ボス戦の最中でも)ベッドを出して寝れる…が、回復スピードはそんなに早くないので過信は禁物り


「お借りできる」モノの種類は、青沼Pですらすべて把握できない位の量がある様子である。


ちなみにトリィロッドはほんのり温かいとのこと。


シンクシステム編集

旅の途中で巨大な大岩のような、お借りする事も出来なければ、お借りしたものを使っても破壊出来ないものが行く手を阻む事がある。

そう言ったものに対しては、トリィロッドのもう一つの力であるシンクを活用する。Xボタンでゼルダの正面方向に向かってトリィを飛ばし、対象に当てる事で発動する。


シンクを使う事によって、ゼルダとものの動きを同期(シンクロ)させる事が可能となっている。また「カリモノ」に対しても使える。

ゼルダの動きにあわせてモノを動かすか、Rボタン押しっぱなしでモノの動きにあわせてゼルダを動かすか選ぶことができ、例えば「ハイラルのあるきかた」では、大岩をシンクしてゼルダの移動に合わせて動かし、崖に落とすというパターンと、高所にある移動する足場をシンクして、空中を浮遊して谷を乗り越えるというパターンが紹介されている。

ウニのように持ち上げることも押して移動させることも出来ないカリモノを、これで持ち運ぶ(というか攻防一体の盾にする)ことができる。

また、穴の向こうにあるものを引っ張ったり、地面に埋まった宝箱をシンクして引っ張り出すなど多種多様である。

シンクしたときの向きと距離に固定されるため、移動時は要注意。


ただし、ゼルダの方が動きを合わせる場合、対象が魔物のカリモノだと相手はランダムに動くため、場合によってはとんでもない方向に移動させられる

なお、動きに合わせる方にはトリィが取り付く。


ふしぎな剣編集

The Mysterious Sword

正式名称は力の剣。裂け目が消えた場所で採取できる『力のかけら』を、ルーベリが裂け目の魔物に対抗する武器に鍛えたのがこの剣である。

ガノンとの激突の後、何らかの原因で力を失い、ゼルダの手に渡った。


剣士の力を発揮することで「リンクの姿と力」をお借り出来るようになる(何気に変身中は左利きになる。今作のゼルダは右利き)。

これによって剣を使った直接攻撃が可能になるほか、カリモノと共闘する事も可能。回転斬りまで使用出来る。

しかし変身の際には特殊なゲージを使用し、空になると変身が解除されてしまう。

ゲージは無の世界にある「エネル」というアイテムで回復可能。またはお店で売られている青い薬や、スムージー屋のドリンク効果でも回復できる。


ミナミノ神殿をクリアした後は、ルーベリの家にある機械で「力のかけら」を消費して、強化やゲージの上限を増やせる。力のかけらは無の世界のダンジョンをクリアする他、サブイベントやフィールドに隠されていることがある。


なお、この剣にはリンクの名前が書かれている

裂け目の奥のダンジョンに待ち構えているリンクの偽物を倒すたびに、力の弓矢や力のバクダンなど、剣士の姿で使用できるアイテムの種類が増える。


カラクリ編集

ダンペイが作った魔物を模したゼンマイ式のカラクリ。設置して戦闘の補助に利用出来る。

カリモノとの違いは長時間の支援が可能ということ。ただし攻撃を受け過ぎると壊れてしまう。


ふくとアクセサリー編集

ゼルダ。

宝箱や商店から手に入る装備品。ジャンプ力アップなど特殊効果が受けられる。

着せ替えの要素もあるため、装備によってゼルダ姫の見た目が変化する。装備によっては(追われている身なのに)素顔を晒すこともあるが、ゼルダは城下町の住民以外にはあまり顔が知られていない様子であり、システム上も問題ないと思われる。

なお、当然ながらデフォルトのお忍びの服を脱ぐことは出来ない(というか、装備を身に着けていない状態がお忍びの服の姿である)。


乗馬編集

ポニーテールゼルダ

3Dゼルダではおなじみの移動手段(『風のタクト』を除く。2Dゼルダでは『4つの剣+』が初)。

ハイラル牧場での依頼をクリアすると借りられる。前作とは違い名前を付けたり、ステータスなどの育成要素はない。

ダッシュすることで弱い魔物は蹴散らす事ができ、ちょっとした程度の段差なら軽く飛び越えることが可能。

ただし、ある程度走ると、障害物に当たるか、進行方向と逆の向きにLスティックを倒さないと止まらないため、少々操作に癖が生じる。


ハイラル城の奪還後に新たなミニチャレンジが発生し、クリアすることでゼルダ姫専用の白馬が手に入る。チャレンジ終了後にニンジンをカリモノにすることで、フィールド上ならいつでも呼び出せる。

他の馬も今まで通りにレンタル出来るが、呼び出せるのは白馬のみとなる。


スムージー屋編集

ゼルダ姫とスムージーとアキンドナッツ

アキンドナッツが各地で営む露店。食材を組み合わせることで様々な効果を持ったスムージーを作ってもらえる。

ブレスオブザワイルド』と『ティアーズオブザキングダム』で言うところの料理に相当するか。


しるべ編集

ハイラルの各地にある謎のオブジェ。トリィたちが各地の裂け目を塞ぐための移動拠点としていたもの。

触れることで登録でき、マップ画面から登録したしるべのところへワープできる。

ダンジョンマップを入手すれば、ダンジョン内はもちろん無の世界と元の世界を自由にワープすることも可能。


amiibo編集

スマブラシリーズを含めたゼルダキャラを読み込ませると、冒険に役立つアイテムや色違いの服が入手できる。海岸の洞窟を抜けた後から読み込み機能が解禁される。

リアルタイムで1日3回しか読み込めない。


謎解き編集

お借りすることができるカリモノの種類の多さと、シンクやカラクリなどの要素もあり、従来よりも多様性・自由性が広い


例えばPVでも、強風が吹く通路を進む例として、箱を出して飛ばされない内に乗って渡るものと、植木を出して風を防いで通り抜けるの二種類の方法がある。


また、下記の関連動画にあるナカムラとよゐこの公式プレイ動画でも、本来ならシンクを使って攻略する場面をカリモノで強引に突破したり、本来ならある魔物のカリモノで一気に壊す木箱の列を火で燃やすなど、プレイヤーの知恵次第で攻略法も無限大である。

ボス戦でもボスの弱点は明確化するが、その弱点をどういった手段で攻撃するかはプレイヤーの判断に委ねられる


もっとも、ウニなどの硬い敵にはゾルやツボなどの壊れやすいカリモノではダメージを与えられなかったり、高所の敵は遠距離攻撃できる手段や空飛ぶ魔物のカリモノを使うなど、カリモノの相性を考える必要もある。


余談編集

シリーズとの繋がり編集

開発インタビューによれば、当初はこれまでのシリーズにおけるハイラルの歴史をボカして作業を進めたという。ゼルダシリーズの壮大な歴史に触れるのは、古参であっても難しいとのこと。この点はブレワイとティアキンも同様で、明確な時系列の言及は避けられている。


ゲーム冒頭でゼルダがハイラル全体を高所から見渡す、『ブレスオブザワイルド』のOPをオマージュしたようなシーンがある。この際、よく見ると全体的な地形が『神々のトライフォース』または『神々のトライフォース2』のものと酷似しているが、実際の地名についてはほとんど一致が見られない。

とはいえ、シリーズによって時系列続きであっても地名がコロコロと変わるのは歴代シリーズにも言えること(例として時のオカリナの100年後の世界であるトワイライトプリンセスも、地名がガラリと変わっている)なので、「『神々のトライフォース』の時系列」という考察を否定する材料にはならない(実際、神々のトライフォースの地形を強く意識したであろうオブジェや建物もあり、尚更空似では説明できなくなっている)。

更にいえば、『神トラ』で言うところの迷いの森に当たりそうな森の西に火山があることから、仮に『神トラ』時系列であった場合、地形が拡張されていると考察する声もある(なお、『神トラ』の全体マップでは迷いの森の西は分厚い雲に覆われているため、火山があるかないかは確認できない)。

また、『トワイライトプリンセス』を始めとし、『スカイウォードソード』、『ブレスオブザワイルド』などといった3Dゼルダで登場する『オルディン』『フィローネ』などの地名が2Dゼルダに出るのは今作が初めてである。


一目で神々のトライフォース系列の全体マップを想起する既視感を持ち合わせながら、ブレスオブザワイルド系列を意識する要素や住民も点在し、尚且つオルディン火山の位置などの歴代シリーズと矛盾する要素など、これらのことからも開発者インタビューのように「時系列をボカした」のが見て取れる。


味方キャラでは久々の登場となるデクナッツをはじめにシーカー族ゴロン族ゲルド族デクの樹、味方(海ゾーラ)と敵(川ゾーラ)の2種類のゾーラなどシリーズお馴染みの多様な種族が登場していることが確認される。2種類のゾーラについては同じ神々のトライフォースの時系列であるふしぎの木の実(時空の章)に両方とも登場しているが、直接対面するのは今回が初である。

シーカー族は『ブレスオブザワイルド』に類似した和装であり、またゲルド族は『時のオカリナ』では丸耳だったが、本作では『ブレスオブザワイルド』同様耳が尖っている。

PVや公式の序盤プレイ映像などではリト族の存在は確認されていない


敵キャラにはオクタロックモリブリンバズブロブウィズローブタートナックといったおなじみのものの他、デクババリーデットポゥリザルフォス、『夢をみる島』のみに登場したウニ(見た目は星のカービィシリーズゴルドーにそっくり)なども確認されている。敗北ルートと時系列不明の作品にしか登場していないライネルらしき姿もある。

もちろん、頭に火がついたゾルの仲間のキャンゾルや、スタルチュラにそっくりなイトチュラなどといった新規の敵キャラも登場している。


現在のところマスターソードの存在が確認されない(リンクが持っている剣もマスターソードとは形状が異なる)が、マジカルソードやフォーソードなど、ハイラルの舞台でマスターソード以外がリンクの最終武器になる作品もある。

今回のマスターソードの立ち位置は上述の『力の剣』となる。


地形・地名以外にも様々な形で過去作のオマージュが見られるが、全てを関連付けてまとめるのには限界があるため、本記事においては一部の紹介にとどめる。


主人公としてのゼルダ姫編集

いつもは攫われるヒロインとしての印象が強いゼルダが、主人公として戦うことに違和感を覚えるプレイヤーもいる。

しかし、過去のシリーズを見返せば、本人や別の姿戦闘に参加する姿や、敵に憑依されてリンクと戦う作品はあり、リンクと力を合わせて敵に立ち向かう『4つの剣+』、最後まで一緒に冒険を繰り広げる『大地の汽笛』、城を出て活発に過ごす様子が描かれる『ブレスオブザワイルド』・『ティアーズオブザキングダム』なども合わせ、ゼルダ自身が戦いに挑む、主体的に冒険に関わる作品は少なくない


ゼルダが主人公という点についても、メインシリーズではないが初期に発売されたゲームブック蜃気楼城の戦い」でリンクとのダブル主人公という形で登場・戦闘を行っている。「ハイラル英雄伝説」ではリンクこそ登場するもののゼルダが実質的な主人公として描かれている。


またCD-iで発売された『Zelda:The wand of Gamelon』および『Zelda's Adventure』(PHILIPS社が任天堂からキャラクターの使用権を得て、Animation Magic社が開発。海外限定発売)ではゼルダ姫が単独主人公となっている。

このため、あくまで「日本で販売された、任天堂公式のコンピューターゲームシリーズでは」初となるが、CD-iで発売された2作に関してはこれまで『ハイラルヒストリア』『ハイラル百科』などでも一切触れられていない黒歴史となっており、本作の発売告知にあたっても任天堂からの言及は全くない。


メインシリーズではないが『大乱闘スマッシュブラザーズ』や『ゼルダ無双』では、殴る・蹴るなどの直接的な攻撃ではないにしろ十分な戦闘力を発揮しており、武闘派なゼルダ自体も今回が初めてではない。

また、スマブラシリーズでは敵を召喚して戦う描写もあるが、これまでの原作本編にはなかった技のため、ある意味で逆輸入となる(一応は、「大地の汽笛」で憑依したファントムを召喚するという、原作要素をアレンジした技ではある)。今後スマブラの新作が出るとしたら、本作仕様に変更されるかもしれない。


関連動画編集

Nintendo Direct 2024.6.18


紹介映像


ハイラルのあるきかた1「カリモノ篇」


ハイラルのあるきかた2「大地篇」


ハイラルのあるきかた3「無の世界篇」


CM「ゼルダ姫が主人公篇」


CM「カリモノ篇」


ナカムラチャレンジ(前編)


よゐこのゼルダでカリモノ生活(前編)


関連タグ編集

ゼルダの伝説 ゼルダの伝説シリーズ


PVで「ゼルダが剣を振り回すのはいかがなものかと思い…」などと語られる後ろで大岩を叩きつけて敵を倒す場面や、敵を複製して内乱を引き起こすなどのいかにも悪用出来そうな要素が盛りだくさんであったことでブレワイ、ティアキン世界で彷徨いていた彼等も興味津々であり、既に権力・狡知・蛮勇のトライフォースが提唱されている。お姫様の戦い方じゃない…

ただし、そもそもガノン以外のキャラクターを「厄災○○」と呼ぶことを好まないプレイヤーも多いため、使う場面には注意すること。


類似作品編集

いつも通りに姫が魔王に拉致され、いつも通りに主人公が魔王を倒して姫を救出する。直後に起こった異変により“いつもとは違う冒険”が始まるというコンセプトが類似。


いつもは攫われる側のヒロインであるピーチ姫が主役を張り、普段は助ける側の主人公であるマリオがピンチに陥っている類似構図の作品。

この作品の登場から、以前からファンの間で「ゼルダ姫を主役としたスピンオフ作品」を望む声があったが、ついに今作で実現するに至った。


本作と同じ年に発売されたピーチ姫主人公の作品。偶然にも(?)任天堂を代表する二大姫キャラクターが近い時期に主人公を務める事となった。


外部リンク編集

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ゼルダの伝説シリーズ ぜるだのでんせつしりーず

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