※この記事は『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』終盤のネタバレを含むため、閲覧は自己責任でお願いします。
大いなる力のもとへ 行けるでしょう
同じ存在は ひとりで十分です…」
CV:三浦千幸
概要
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』に登場するゼルダ姫の偽者。真の黒幕であるヌゥルが大いなる力を掌握するために生み出したカリモノ(無の世界の魔物)である。
初めは上記の通り敬語だったが二度目の登場では高圧的な口調、三度目は女言葉になるなど口調の変化が激しい。
なお、衣服は''いつものゼルダ姫''の衣装である。
飛行能力を持っている描写があるが本物のゼルダ姫にはこんな力はないため、無の世界の魔物がゼルダ姫の姿を“お借りしている”状態なのだろう。カリモノとして誕生する際の描写的に見ても邪気の量が多く、ただの魔物ではないことが窺える。
劇中はこのケースもカリモノと呼ばれている。
活躍
物語終盤、創世の三女神を無の世界から解放したゼルダ姫は突然闇に包まれる。そこから生み出されたのはゼルダ姫のカリモノであった。
ヌゥルは“三女神に認められたゼルダ姫のカリモノ”ならば大いなる力まで導かれると考え、ゼルダ姫を泳がせていたのだ。
そして「同じ存在はひとりで十分」として本物のゼルダ姫を手に掛けようとするが、トリィのテレポートによってゼルダ姫は窮地を脱される。
その後、偽ゼルダは大いなる力が眠るとされるいにしえの森へと向かう。斥候としてやって来たウギ将軍らを騙し討ち(後にハイラル城のウギ将軍に話しかけるとドロップキックをしてきたとのこと。力技である)して気絶させ、大いなる力の番人であるデクの樹を騙し、ついに大いなる力に接触する。
しかし神々の力の前では誤魔化しは通用しなかった。大いなる力は3つに別れ、1つはゼルダ姫に、もう1つは偽ゼルダに、そして最後の1つはリンクに宿ってしまった(この顛末は「時のオカリナ」でのガノンドロフの二の舞を演じてしまっている。皮肉にも偽ゼルダに宿ったのはガノンドロフと同じ力のトライフォースである)。
「おのれ 三女神!
カリモノの私では 資格が無いとでもいうのか!
だが 1つは私がもらった。残り すべても集めて 支配してやる…」
リンクはヌゥルによって無の世界に幽閉されていた。自分に資格がないと言われたも同然の偽ゼルダは、怒りに駆られながらもまずはリンクから力を奪い取り、最後にゼルダ姫から奪い取ろうと考える。
だが水晶に閉じ込められたリンクを前にしてゼルダ姫が追い付いて来たため、狙いを彼女に変えて戦いを繰り広げる。
「せっかく 後回しにしてあげたのに…
でも ちょうどいいわ
大いなる力が この場に集った。すべて ヌゥルさまのものよ」
戦闘
偽ゼルダは基本的に高度を飛行した状態で移動し、無の世界の魔物たちをカリモノとして召喚する。放っておくとどんどん増えてしまうので、こちらもカリモノで応戦し、剣士モードになって弓矢で偽ゼルダを打ち落とそう。落下すればダウンして動かなくなるので全力攻撃。
ちなみにダメージを与えると体色が変化していき、最終的に禍々しいものへと変わる。過去作を彷彿とさせる演出である。
なお、偽ゼルダを倒すと二度と戦うことが出来ないので注意。
最期
偽者が本物に勝てるはずもなく敗北を喫するも、それでもかけらを宿したままヌゥルの体内へと入り込み、主の下へかけらを届けに向かう。
最後の戦いが始まる直前、ヌゥルの核によってかけらごと取り込まれ消滅した。
なお、この時のヌゥルの台詞はトライフォースを目の前にした時の偽ゼルダの台詞と同じ喋り方をしている。
それはつまり、偽ゼルダだけでなくヌゥルが作り出したカリモノ達の言葉は全てヌゥルの一人芝居である可能性が高い。実際、ファセットやハイラル王の偽物はオリジナルと喋り方や性格が異なり、オリジナルの内面をコピーできていないことが示唆されている。
現に、ヌゥルの元にたどり着いた偽ゼルダは糸が切れた人形のように動かなくなっており、最期まで一言も喋っていなかったため、忠臣どころか、外見をゼルダに似せただけのただの操り人形でしかない事が大いに考えられる。
ヌゥルにとってカリモノは、所詮は大いなる力を手に入れるためのただの「駒」に過ぎないのである。
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